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https://www.carenet.com/hihyowed/235.html
一般名 | ドチヌラド錠 |
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YJコード | 3949005F1022 |
剤型・規格 | 錠剤・0.5mg1錠 |
薬価 | 27.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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2024/06/19 患者説明用スライド
病院受診すべき尿の色
https://www.carenet.com/slide/695
痛風、高尿酸血症。(効能又は効果に関連する注意)本剤の適用にあたっては、病型、最新の治療指針等を参考に患者を選択すること〔17.1.1-17.1.3参照〕。
通常、成人にはドチヌラドとして1日0.5mgより開始し、1日1回経口投与する。その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量する。維持量は通常1日1回2mgで、患者の状態に応じて適宜増減するが、最大投与量は1日1回4mgとする。(用法及び用量に関連する注意)尿酸降下薬による治療初期には、血中尿酸値の急激な低下により痛風関節炎(痛風発作)が誘発されることがあるので、本剤の投与は0.5mg1日1回から開始し、投与開始から2週間以降に1mg1日1回、投与開始から6週間以降に2mg1日1回投与とするなど、徐々に増量すること。なお、増量後は経過を十分に観察すること〔8.1、17.1.1-17.1.3参照〕。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.本剤は尿酸降下薬であり、痛風関節炎(痛風発作)発現時に血中尿酸値を低下させると痛風関節炎増悪(痛風発作増悪)させるおそれがあるため、本剤投与前に痛風関節炎(痛風発作)が認められた場合は、症状がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。また、本剤投与中に痛風関節炎(痛風発作)が発現した場合には、本剤の用量を変更することなく投与を継続し、症状によりコルヒチン、非ステロイド性抗炎症剤、副腎皮質ステロイド等を併用すること〔7.用法及び用量に関連する注意の項参照〕。8.2.本剤の薬理作用により特に投与初期に尿酸排泄量が増大することから、尿が酸性の場合には、患者に尿路結石及びこれに由来する血尿、腎仙痛等の症状を起こす可能性があるので、これを防止するため、水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化をはかること(なお、この場合には、患者の酸・塩基平衡に注意すること)。8.3.他の尿酸排泄促進薬において重篤な肝障害が報告されていることから、本剤投与中は、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること〔9.3肝機能障害患者の項参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.尿路結石を伴う患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(本剤の薬理作用から、尿中尿酸排泄量の増大により、尿路結石の症状を悪化させるおそれがあり、なお、臨床試験では、尿路結石を伴う患者への投与は行われていない)。(腎機能障害患者)9.2.1.重度腎機能障害患者(eGFRが30mL/min/1.73㎡未満):他剤での治療を考慮すること(本剤は腎近位尿細管において作用するため、腎機能障害の程度に応じて、有効性が減弱する可能性がある)。特に、乏尿又は無尿の患者においては、有効性が期待できないことから、本剤の投与は避けること。なお、eGFRが30mL/min/1.73㎡未満の患者は臨床試験では、除外されている。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:慎重な経過観察を行うこと(他の尿酸排泄促進薬では重篤な肝障害が認められている)。なお、重篤な肝疾患を有する患者、AST100IU/L以上又はALT100IU/L以上の患者は臨床試験では、除外されている〔8.3参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット及びウサギ)で、臨床曝露量の約1053倍及び約174倍に相当する用量で骨格変異が認められた)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、本剤が乳汁中に移行することが報告されている)。(相互作用)10.2.併用注意:1).ピラジナミド[本剤の効果が減弱する可能性がある(ピラジナミドの代謝物がURAT1による尿酸再吸収を促進することが知られており、本剤の尿酸排泄促進に拮抗する可能性がある)]。2).サリチル酸製剤(アスピリン等)[本剤の効果が減弱する可能性がある(サリチル酸製剤は尿酸の排泄を抑制することが知られており、本剤の尿酸排泄促進に拮抗する可能性がある)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用1).胃腸:(1%未満)軟便、(頻度不明)下痢、悪心。2).肝及び胆道系:(1%未満)γ-GTP増加、(頻度不明)ALT増加、AST増加。3).筋及び骨格系:(5%以上)痛風関節炎、(1~5%未満)関節炎、四肢不快感、(1%未満)関節痛。4).腎及び泌尿器系:(1%未満)腎結石、腎石灰沈着症、尿中β2ミクログロブリン増加、血中クレアチニン増加、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、尿中アルブミン陽性。5).皮膚:(頻度不明)発疹、皮膚そう痒症。6).その他:(頻度不明)倦怠感。
18.1作用機序ドチヌラドは腎臓における尿酸の再吸収に関与するトランスポーターであるURAT1を選択的に阻害することにより、糸球体でろ過された尿酸の尿中排泄を促進し、血中尿酸値を低下させる。18.2URAT1阻害作用ドチヌラドはヒトURAT1発現細胞において尿酸取り込みを阻害し、そのIC50値は0.0372μmol/Lであった。また、血液中から消化管や尿細管への尿酸の分泌に関与するトランスポーターであるBCRP(ABCG2)、OAT1及びOAT3に対する阻害作用について、ヒトABCG2、OAT1及びOAT3発現細胞を用いて検討した結果、IC50値はそれぞれ4.16、4.08及び1.32μmol/Lであり、ドチヌラドはURAT1に対する選択性の高い尿酸再吸収阻害薬であることが示唆された(invitro)。18.3血中尿酸値低下作用フサオマキザルにドチヌラドを1、5及び30mg/kg単回経口投与した結果、用量依存的に血漿中尿酸値が低下し、尿中尿酸排泄率が増加した(invivo)。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第III相試験(ベンズブロマロン対照)痛風を含む高尿酸血症患者(尿酸産生過剰型を除く)201例を対象として、ベンズブロマロン対照二重盲検並行群間比較試験を行った。本剤を0.5mg/日から開始し、投与開始2週後に1mg/日、6週後に2mg/日へ段階的に増量し、以降、14週後まで用量を維持した。ベンズブロマロンは25mg/日から開始し、投与開始2週後に50mg/日へ増量し、14週後まで用量を維持した。投与終了時における投与前値からの血清尿酸値低下率(主要評価項目)は次表のとおりであった。投与終了時の血清尿酸値低下率において、本剤2mg/日群のベンズブロマロン50mg/日群に対する非劣性が示された(非劣性マージンは-10%)。投与終了時の血清尿酸値6.0mg/dL以下の達成率(副次評価項目)は、本剤群が86.27%(88/102例)、ベンズブロマロン群が83.67%(82/98例)であった。投与終了時の血清尿酸値低下率(%)--------------------------表開始--------------------------投与群血清尿酸初期値(mg/dL)血清尿酸値低下率(%)低下率の群間差[95%信頼区間](%)本剤2mg/日(n=102)8.90±1.1645.92±11.942.05[-1.27~5.37]ベンズブロマロン50mg/日(n=98)8.92±1.2843.87±11.84(平均値±標準偏差)ベンズブロマロン群の1例は解析除外例--------------------------表終了--------------------------副作用の発現頻度は本剤群で14.7%(15/102例)、ベンズブロマロン群で15.2%(15/99例)であった。主な副作用は、本剤群では痛風関節炎7.8%(8/102例)、関節炎2.9%(3/102例)、ベンズブロマロン群では痛風関節炎5.1%(5/99例)、AST増加2.0%(2/99例)及びALT増加2.0%(2/99例)であった。各投与期間での痛風関節炎の発現率は次表のとおりであった。[5.、7.参照]痛風関節炎の発現率(%)(発現例数/対象例数)--------------------------表開始--------------------------投与群0~2週以下2週超6週以下6週超14週以下本剤2mg/日1.0(1/102)(0.5mg/日)2.9(3/102)(1mg/日)4.0(4/100)(2mg/日)ベンズブロマロン50mg/日0.0(0/99)(25mg/日)2.0(2/99)(50mg/日)3.1(3/98)(50mg/日)--------------------------表終了--------------------------17.1.2国内第III相試験(フェブキソスタット対照)痛風を含む高尿酸血症患者(尿酸産生過剰型を除く)201例を対象として、フェブキソスタット対照二重盲検並行群間比較試験を行った。本剤を0.5mg/日から開始し、投与開始2週後に1mg/日、6週後に2mg/日へ段階的に増量し、以降、14週後まで用量を維持した。フェブキソスタットは10mg/日から開始し、投与開始2週後に20mg/日、6週後に40mg/日へ増量し、14週後まで用量を維持した。投与終了時における投与前値からの血清尿酸値低下率(主要評価項目)は次表のとおりであった。投与終了時の血清尿酸値低下率において、本剤2mg/日群のフェブキソスタット40mg/日群に対する非劣性が示された(非劣性マージンは-10%)。投与終了時の血清尿酸値6.0mg/dL以下の達成率(副次評価項目)は、本剤群が84.8%(84/99例)、フェブキソスタット群が88.0%(88/100例)であった。投与終了時の血清尿酸値低下率(%)--------------------------表開始--------------------------投与群血清尿酸初期値(mg/dL)血清尿酸値低下率(%)低下率の群間差[95%信頼区間](%)本剤2mg/日(n=99)8.61±1.0541.82±11.47-2.17[-5.26~0.92]フェブキソスタット40mg/日(n=100)8.67±1.0644.00±10.63(平均値±標準偏差)本剤群の1例、フェブキソスタット群の1例は解析除外例--------------------------表終了--------------------------副作用の発現頻度は本剤群で17.2%(17/99例)、フェブキソスタット群で19.8%(20/101例)であった。主な副作用は、フェブキソスタット群では痛風関節炎5.0%(5/101例)、尿中β2ミクログロブリン増加4.0%(4/101例)であった。なお、本剤群では、1%(1/99例)以下の副作用のみであった。各投与期間での痛風関節炎の発現率は次表のとおりであった。[5.、7.参照]痛風関節炎の発現率(%)(発現例数/対象例数)--------------------------表開始--------------------------投与群0~2週以下2週超6週以下6週超14週以下本剤2mg/日0.0(0/99)(0.5mg/日)1.0(1/99)(1mg/日)1.0(1/97)(2mg/日)フェブキソスタット40mg/日0.0(0/101)(10mg/日)3.0(3/99)(20mg/日)2.1(2/96)(40mg/日)--------------------------表終了--------------------------17.1.3国内第III相長期投与試験痛風を含む高尿酸血症患者(尿酸産生過剰型を除く)330例を対象として、長期投与試験を行った。本剤を0.5mg/日から開始し、投与開始2週後に1mg/日、6週後に2mg/日へ段階的に増量した。投与開始14週後に血清尿酸値が6.0mg/dLを超えていた場合は投与開始18週後から4mg/日へ増量し、以降34週後又は58週後まで用量を維持した。投与前値からの血清尿酸値低下率は、34週間投与では2mg/日で46.73%、4mg/日で54.92%、58週間投与では2mg/日で47.17%、4mg/日で57.35%であった。血清尿酸値6.0mg/dL以下の達成率は、34週間投与では2mg/日で89.11%(229/257例)、4mg/日で97.50%(39/40例)、58週間投与では2mg/日で91.30%(84/92例)、4mg/日で100.00%(13/13例)であった。副作用の発現頻度は21.8%(72/330例)であった。主な副作用は痛風関節炎12.7%(42/330例)、関節炎2.1%(7/330例)及び四肢不快感2.1%(7/330例)であった。[5.、7.参照]