パリペリドンはリスペリドンよりも安全性プロファイルが良好

提供元:ケアネット

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公開日:2012/05/29

 



Yoon氏らはパリペリドン徐放剤(ER)とリスペリドン両薬剤間に安全性プロファイルの違いがあるかをプラセボ対照二重盲検比較試験にて検討した。著者らは「パリペリドンERは主観的な陰性症状や認知機能への影響が少なく、安全性プロファイルが良好な薬剤だと考えられる」と結論づけている。この論文は、Hum Psychopharmacol誌2012年5月号に掲載された。

本試験では、健常ボランティア32名を対象にパリペリドンER(6mg)またはリスペリドン(3mg)またはプラセボを一定用量で3日間投与し、主観的な二次性陰性症状や認知機能への影響を調査した。

主な結果は以下のとおり。
 
・リスペリドン群ではパリペリドンER群、プラセボ群と比較してより有害な主観的経験と関係していた(p<0.05)。そして、この関係は精神的および身体的症状を鎮静し、コントロールした後も変わらなかった。
・認知機能への影響は、パリペリドンER群とリスペリドン群(p<0.005)、プラセボ群とリスペリドン群(p<0.005)で有意に関係した。
・パリペリドンERはリスペリドンと比較して主観的な陰性症状や認知機能への影響が少なく、安全性プロファイルが良好な可能性がある。

(ケアネット 鷹野 敦夫)