妊娠前の身体活動と母乳育児が、乳児の体重増加・肥満に及ぼす影響 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2012/10/17 カナダのChu氏らによって、母親の身体活動やスクリーン視聴時間(テレビやPC、ゲームなどで画面に向かう時間)、および乳児栄養の方法が出生児の体重増加と肥満に及ぼす影響について検討が行われた。その結果、母親の妊娠前の身体活動と完全母乳育児期間は、乳児の1年時点での体重増加ならびに肥満と関連がみられた。Int J Endocrinol誌2012年9月26日掲載。 246人の母親を対象とした前向きコホート研究。母親は妊娠中に検査を受け、耐糖能とインスリン感受性が評価された。身体測定と身体活動、乳児栄養の方法、スクリーン視聴時間のアンケートが実施された。多重線形回帰分析は、母子の要素が1年時点での乳児の体重増加と身長/体重比 Zスコアに及ぼす影響を評価するために行われた。 主な結果は以下のとおり。 ・母親の妊娠前の運動指数および完全母乳育児期間により、乳児の体重増加は逆相関がみられた。 ・調整後、母親の妊娠前の運動指数の増加により乳児の体重増加は218.6g(t=2.44、p=0.016)減り、身長/体重比 Zスコアは0.20(t=2.17、p=0.031)減った。 ・完全母乳育児であった各月において、乳児の体重増加は116.4g(t=3.97、p<0.001)減り、身長/体重比 Zスコアは0.08(t=2.59、p=0.01)減った。 小児科関連 ・ロタウイルスワクチンの予防効果と安全性【動画】 ・未就学児の子をもつ父母の育児ストレスと幸福度の要因は? ・幼児の異物誤嚥、母親の知識は十分か? (ケアネット 森 幸子) 原著論文はこちら Int J Endocrinol. 2012;2012:293821. doi: 10.1155/2012/293821. Epub 2012 Sep 26. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 脳出血既往AFに対する脳梗塞予防、DOACは有用か?/Lancet(2025/03/07) GLP-1受容体作動薬、自殺リスクと関連せず/BMJ(2025/03/07) 活動性ループス腎炎に対する新しいタイプの抗CD20抗体の治療効果(解説:浦信行氏)(2025/03/07) 抗PD-L1抗体薬、GLP-1薬などに重大な副作用追加/厚労省(2025/03/07) 新規作用機序の潰瘍性大腸炎治療薬オザニモド、その特徴は?/BMS(2025/03/07) 治療抵抗性強迫症に対するSSRI+ブレクスピプラゾールの有用性(2025/03/07) 硬膜外ステロイド注射は慢性腰痛に効果あり?(2025/03/07) 日本人の4人に1人がコロナ陰謀論を信じている!?(2025/03/07)