1日1杯のワインがうつ病を予防 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/09/20 うつ病はアルコール摂取に関連しているといわれている。スペイン・ナバラ大学のAlfredo Gea氏らはアルコール摂取とうつ病との関係をプロスペクティブに評価した。BMC medicine誌オンライン版2013年8月30日号の報告。 対象は、PREDIMEDトライアル(最大7年フォローアップ)の参加者のうちハイリスク群の男女5,505人(55~80歳)。試験登録時、対象者にうつ病の有病および既往歴はなく、アルコール関連の問題もなかった。アルコール摂取量を評価するため、栄養士によって管理された137項目の食物摂取頻度調査票による調査を毎年実施した。うつ病発症の定義は、臨床診断により新規にうつ病と診断された場合、あるいは抗うつ薬の使用を開始した場合とした。分析にはCox回帰分析を用いた(2万3,655人年)。 主な結果は以下のとおり。 ・適度なアルコール摂取(5~15g/日)は、うつ病発症の低いリスクと有意に関連していた(HR[95%CI]:0.72[0.53~0.98] vs 禁酒群)。 ・具体的には、1週間あたり2~7杯のワイン摂取がうつ病発症の低リスクと有意に関係していた(HR[95%CI]:0.68[0.47~0.98])。 ・適度なワインの摂取はうつ病発症リスクの軽減につながるが、大量飲酒ではリスクが増加する傾向がある。 関連医療ニュース 日本人のうつ病予防に期待?葉酸の摂取量を増やすべき 「抑うつ+過度な飲酒」その影響は? ゲームのやり過ぎは「うつ病」発症の原因か?! (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Alfredo Gea, et al. BMC medicine. 2013;11(1);192. doi: 10.1186/1741-7015-11-192. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 複雑CAD併存の重症AS、FFRガイド下PCI+TAVI vs.SAVR+CABG/Lancet(2024/12/20) 慢性心血管系薬のアドヒアランス不良、リマインドメッセージでは改善せず/JAMA(2024/12/20) “Real-world”での高齢者に対するRSVワクチンの効果(解説:山口佳寿博氏/田中希宇人氏)(2024/12/20) 切除不能肝細胞がん、アテゾ+ベバがTACEの代替となる可能性/ESMO Asia2024(2024/12/20) EGFR陽性NSCLCの1次治療、オシメルチニブ+化学療法のアジア人データ(FLAURA2)/ESMO Asia2024(2024/12/20) 進行・再発子宮体がんの新たな治療選択肢/AZ(2024/12/20) 導入療法後に病勢進行のないHR+/HER2+転移乳がん1次治療、パルボシクリブ追加でPFS改善(PATINA)/SABCS2024(2024/12/20) 統合失調症発症後20年間における抗精神病薬使用の変化(2024/12/20) SGLT2阻害薬はがん発症を減らすか~日本の大規模疫学データ(2024/12/20)