ADHD児に対するスポーツプログラム 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2014/08/11 子供のスポーツへの参加は非常に有益だが、注意欠如・多動症(ADHD)の小児では、その機会が少なく、また首尾よくこなせないこともある。米国・ニューヨーク州立大学のBriannon C O'Connor氏らは、ADHD児におけるスポーツのアウトカムを評価した。Journal of abnormal child psychology誌2014年8月号の報告。 スポーツトレーニングの構成が含まれた集中的な行動療法プログラムに参加したADHD児(参加群)を対象に、スポーツの機能的アウトカムを評価し、同プログラムに参加しなかったADHD児(非参加群)との比較検討を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・プログラムを実施した結果、子供のスポーツの機能(ゲームのルールに関する知識など)や基本スキル(運動の習熟度、サッカーの正確なトラップ能力、野球の捕球力)は、多くの面で有意な改善が認められた。 ・参加群の保護者からは、スポーツスキルの向上、良好なスポーツマンシップが報告された。 ・サッカーにおける正確なキックや、野球における投球・ティーバッティング等の追加スキルについては、両群間で違いは認められなかった。 ・ADHD児に対するスポーツトレーニングを含む集中的行動介入は、スポーツの機能的アウトカムを有意に改善させることが示唆された。 関連医療ニュース 小児ADHD、食事パターンで予防可能か ADHDには地域サポートが重要 ADHD女性に対する薬物治療、その課題は 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら O'Connor BC, et al. J Abnorm Child Psychol. 2014;42:1005-1017. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 ADHD児への有酸素運動効果は 医療一般(2017/11/23) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 前糖尿病の肥満へのチルゼパチド、糖尿病発症リスク93%減/NEJM(2024/11/22) 生後2年間のデジタル介入で肥満リスク低下/JAMA(2024/11/22) BRCA1/2病的バリアント保持者における乳がん後の二次原発がんリスク/JCO(2024/11/22) 家庭内のインフル予防、手指衛生やマスクは効果ある?~メタ解析(2024/11/22) 統合失調症患者に対する抗精神病薬の投与経路変更の影響は〜メタ解析(2024/11/22) 「週末戦士」でも脳の健康に利点あり(2024/11/22) 減量薬のアクセス拡大が年4万人以上の米国人の命を救う可能性(2024/11/22) 抗てんかん薬の早期処方が認知症リスクの低さと関連(2024/11/22) [ あわせて読みたい ] ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)