最新、抗精神病薬の体重増加リスクランキング

第二世代抗精神病薬(SGA)は、いくつかの精神疾患に対し広く使用されている。その際、抗精神病薬誘発性の体重増加が問題となるが、そのリスクは薬剤間で異なる。抗精神病薬誘発性の体重増加は、メタボリックシンドロームや心血管イベントの増加と関連しており、これらのリスクに対する知識は、さらなるモニタリングや対策を行ううえで重要である。ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンのRichard Musil氏らは、関連する直接比較試験についてシステマティックレビューとメタアナリシスを行った。Expert opinion on drug safety誌オンライン版2014年11月15日号の報告。
著者らは、PubMed、Web of Scienceから、2010~2014年に公表されたサンプルサイズが100例以上、ゾテピン以降に発売されたSGA、体重増加に関するデータが含まれた無作為化対照試験、自然観察研究を抽出した。
主な結果は以下のとおり。
・最近公表されたデータは、これまでにレビューされていたSGAのランク付けを支持するものであった。
高リスク:クロザピン、オランザピン
中リスク:アミスルプリド、アセナピン、イロペリドン、パリペリドン、クエチアピン、リスペリドン、セルチンドール
低リスク:アリピプラゾール、ルラシドン、ジプラシドン
・NNH(何人の患者を治療すると1例の有害症例が出現するかを示す指標)は、本メタアナリシスでは大きく変動した。
・若年患者とベースラインのBMIが低い患者が、最も影響を受けやすかった。
・体重増加の大半は、治療開始1週以内に認められた。
・抗精神病薬誘発性の体重増加は、すべての診療群で発生し、第一世代抗精神病薬による治療でも一般的に認められる。そのため、体重増加への注意はどの抗精神病薬を使用する場合においても不可欠である。
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抗精神病薬による体重増加や代謝異常への有用な対処法は:慶應義塾大学
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(ケアネット 鷹野 敦夫)
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