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冬季うつ病、注意が必要な地域は 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2014/12/24 ロシア科学アカデミーウラル支部のMikhail F Borisenkov氏らは、冬の季節性感情障害(SADW、冬季うつ病)と地理座標との関連を検討し、SADWの有無により若者の睡眠特性やクロノタイプ(日周指向性;いわゆる朝型・夜型)について比較を行った。Journal of sleep research誌オンライン版2014年11月28日号の報告。 著者らは、10~20歳の若者3,435人(男性1,517人、女性1,918人)を対象に、Munich クロノタイプ質問票(MCTQ)と季節パターン評価質問票(SPAQ)を用い、自己申告による睡眠特性、クロノタイプ、冬季うつ病について調査する横断的研究を実施した。 主な結果は以下のとおり。 ・対象集団におけるSADWの有病率は8.4%、サブSADWは11.8%であった。 ・若者におけるSADWの予測変数は、女性(OR:1.87、p<0.0001)、より年長(OR:1.09、p<0.001)、北半球のより高緯度地域(OR:1.49、p<0.029)、タイムゾーンのより西側地域(OR:1.61、p<0.001)であった。 ・SADWでは、睡眠や目覚めが遅い、睡眠潜時が長い、睡眠慣性がより重度、総睡眠時間が短い、睡眠効率が低いことが、男女問わずに観察された。 ・睡眠特性へのSADWの影響は、学生時代により顕著であった。 ・睡眠覚醒リズムと重度の社会的時差ぼけ(週末と平日の睡眠相中間点の差)の有意な位相後退は、SADWを有する女性で観察されたが、男性では見られなかった。 ・SADWの有無は、睡眠特性やクロノタイプに有意差をもたらすことが示された。 ・居住地の緯度とタイムゾーン内の位置はどちらも、北部に住む若者におけるSADWの有意な予測因子であることが示された。 関連医療ニュース 若年男性のうつ病予防、抗酸化物質が豊富な食事を取るべき うつ病や不安障害患者は、季節性の症状変化を実感 うつ病治療、概念や診断方法の相違が課題 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Borisenkov MF, et al. J Sleep Res. 2014 Nov 28. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 再発・難治性DLBCL、複数の分子標的薬を含む5剤併用療法が有効/NEJM(2024/07/02) 心房細動とその合併症の生涯リスクの2000~22年における経時的変化:デンマークの一般住民を対象とした全国規模のコホート研究(解説:原田和昌氏)(2024/07/02) 臨床現場で認知症やMCI患者のアドヒアランスは把握可能か(2024/07/02) ライフステージごとの運動で健康寿命の延伸を目指す/日医(2024/07/02) プラネタリーヘルスダイエットは地球と人間の健康を促進する(2024/07/02) ニルマトレルビル/リトナビル、long COVIDに対する効果が認められず(2024/07/02) キシリトールの摂取は心血管イベントのリスクを高める(2024/07/02) 問題飲酒につながる仕事の特性(2024/07/02) [ あわせて読みたい ] 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)