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ヨガの呼吸法や瞑想、産前うつ軽減によい 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/02/23 産前うつは、母体と胎児のどちらに対しても身体的、精神的な悪影響を及ぼす可能性がある。産前うつに対するヨガの有効性を明らかにするため、中国・第二軍医大学のHong Gong氏らは、6件の無作為化対照試験(RCT)の妊婦375例を対象に、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。その結果、呼吸法や瞑想を通して深いリラックスを促すタイプのヨガにより、うつが軽減されることを報告した。BMC Psychiatry誌オンライン版2015年2月5日号の掲載報告。 本検討では、産前うつマネジメント介入としてヨガの効果を評価した。2014年7月までに本件に関して報告のあったすべての試験を、PubMed、Embase、Cochrane Library、PsycINFOを用いて検索し、RCTのシステマティックレビューおよびメタ解析を実施した。 主な結果は以下のとおり。 ・システマティックレビューの対象として6件のRCTを特定した。 ・対象は妊婦375例で、大半が20~40歳であった。 ・うつ病の診断は、DSM-IV構造化臨床面接およびCES-D(うつ病自己評価尺度)のスコアに基づいて行った。 ・ヨガ群は、対照群(標準的産前ケア群、標準的産前エクササイズ群、ソーシャルサポート群など)と比較し、うつレベルの有意な低下が認められた(標準化平均差[SMD]:-0.59、95%信頼区間[CI]:-0.94~-0.25、p=0.0007)。 ・1群のサブグループ解析において、産前うつ女性および非うつ女性のいずれも、ヨガ群では対照群と比べうつ症状レベルが有意に低いことが示された(産前うつ女性SMD:-0.46、95%CI:-0.90~-0.03、p=0.04 / 産前非うつ女性SMD:-0.87、-1.22~-0.52、p<0.00001)。 ・また、2種類のヨガ、すなわち「身体的運動を中心とするヨガ」と、それに加えて「ヨガの呼吸法(pranayama)や瞑想、深いリラックスを促す統合ヨガ」の産前うつに対する効果を予測するサブグループ解析も行った。 ・その結果、統合ヨガ群でうつレベルの有意な低下が示された(SMD:-0.79、95%CI:-1.07~-0.51、p<0.00001)。身体的運動を中心としたヨガ群では有意な低下は認められなかった(同:-0.41、-1.01~0.18、p=0.17)。 ・妊婦における産前のヨガ運動は、うつ症状の部分的軽減に有効な可能性が示唆された。 関連医療ニュース 産後うつ病への抗うつ薬治療、その課題は ヨガはうつ病補助治療の選択肢になりうるか 統合失調症女性の妊娠・出産、気をつけるべきポイントは 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット) 原著論文はこちら Gong H, et al. BMC Psychiatry. 2015; 15: 14. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 再発・難治性DLBCL、複数の分子標的薬を含む5剤併用療法が有効/NEJM(2024/07/02) 心房細動とその合併症の生涯リスクの2000~22年における経時的変化:デンマークの一般住民を対象とした全国規模のコホート研究(解説:原田和昌氏)(2024/07/02) 臨床現場で認知症やMCI患者のアドヒアランスは把握可能か(2024/07/02) ライフステージごとの運動で健康寿命の延伸を目指す/日医(2024/07/02) プラネタリーヘルスダイエットは地球と人間の健康を促進する(2024/07/02) ニルマトレルビル/リトナビル、long COVIDに対する効果が認められず(2024/07/02) キシリトールの摂取は心血管イベントのリスクを高める(2024/07/02) 問題飲酒につながる仕事の特性(2024/07/02) [ あわせて読みたい ] 産婦人科医ユミの頼られる「女性のミカタ」 (2014/10/08) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/17) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/03) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/05/14) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12)