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アルツハイマー病へ進行しやすい人の特徴は 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2015/11/27 健忘型軽度認知障害(aMCI)患者における認知症の発症とBMIとの関連について、韓国・延世大学校のByoung Seok Ye氏らは調査した。Journal of Alzheimer's disease誌オンライン版2015年10月15日号の報告。 747例のaMCI患者の縦断的データより、ベースラインのBMI、その後のBMIの変化(フォローアップ中央値1.6年 [四分位範囲1.0~2.3])と、probableアルツハイマー型認知症(pADD)への進行リスクとの関連を調査した。aMCI患者は、低体重、正常体重、過体重、肥満のサブグループに分類した。さらに、フォローアップ中のBMIの変化に応じて、BMI増加、BMI安定、BMI減少のサブグループに分類した(BMIカットオフ値:フォローアップ中の年平均変化4%)。 主な結果は以下のとおり。 ・正常体重群と比較し、低体重群はpADDリスクが高く(HR:1.89、95%CI:1.07~3.37)、肥満群では同リスクが低かった(HR:0.70、95%CI:0.49~0.999)。 ・ベースラインのBMIで調整後、BMI減少群(HR:2.29、95%CI:1.41~3.72)、BMI増加群(HR:3.96、95%CI:2.62~6.00)ともにpADDへの進行リスクが増加した。 本調査結果より、ベースライン時の低体重がpADDへの進行リスクと関連する一方で、ベースライン時の肥満は同リスクの低下と関連することが明らかになった。また、ベースライン時のBMIにかかわらず、フォローアップ期間中のBMIの有意な変化はpADDへの進行リスクの高さと関連することが示唆された。 関連医療ニュース アルツハイマー病、進行前の早期発見が可能となるか 早期アルツハイマー病診断に有用な方法は 長期抗コリン薬使用、認知症リスク増加が明らかに 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Ye BS, et al. J Alzheimers Dis. 2015 Oct 15. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] tisotumab vedotin、再発子宮頸がんの2次・3次治療に有効/NEJM(2024/07/17) 進行期古典的ホジキンリンパ腫の1次治療、BrECADDが有効/Lancet(2024/07/17) 低脂肪食がうつ病リスクに及ぼす影響〜メタ解析(2024/07/17) 食道がんの術前化学療法前のZn濃度、早期再発に影響(2024/07/17) スパイロなしでも胸部X線画像で呼吸機能が予測可能!?(2024/07/17) 重要性を増すゲノム診療科、その将来ビジョン/日本動脈硬化学会(2024/07/17) 新型コロナの抗原検査は発症から2日目以降に実施すべき(2024/07/17) [ あわせて読みたい ] Dr.香坂のすぐ行動できる心電図 ECG for the Action! (2015/10/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) ナベちゃん先生のだれでも撮れる心エコー(2015/09/08) Vol. 4 No. 1 HFpEF駆出率の保たれた心不全に対する診断と治療を考える(2015/08/21) HDLの質に注目した新たなアプローチ ―脂質異常症患者における高純度EPA製剤の投与意義―(2015/07/10) Dr.たけしの本当にスゴい症候診断(2015/07/07) Dr.小川のアグレッシブ腹部エコー 肝臓編(2015/05/08)