精神科再入院を減少させるには、雇用獲得がポイント 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/06/16 重篤な精神疾患患者において、雇用がその後の精神科入院にどのように影響するかは不明である。米国・デューク大学のAlison Luciano氏らは、重篤な精神疾患を有する失業中の患者を対象に雇用獲得後の精神科入院経験について検討を行った。Psychiatric services誌オンライン版2016年6月1日号の報告。 2次分析は、メンタルヘルス治療研究からのデータで行った。成人の統合失調症患者、双極性障害患者、うつ病患者2,055例について、2年間の雇用状況と精神科入院アウトカムを調査した。雇用と精神科入院との関連について、time-lagged modelingを用い、マルチレベル回帰により分析を行った。 主な結果は以下のとおり。 ・ベースライン特性(以前の入院や自己申告による身体的健康を含む)で調整後、雇用は、その後3ヵ月間の精神科入院リスクの低さと関連していた(OR 0.65、95%CI:0.50~0.84)。 ・重篤な精神疾患を有する無職の外来患者では、雇用獲得後、精神科入院を経験する傾向が低かった。 関連医療ニュース 統合失調症の再入院、救急受診を減らすには 統合失調症の再発、リスク因子とその対策 入院から地域へ、精神疾患患者の自殺は増加するのか (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Luciano A, et al. Psychiatr Serv. 2016 Jun 1. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 局所進行頭頸部扁平上皮がんの維持療法、アテゾリズマブvs.プラセボ/JAMA(2025/03/31) CEA中の超音波血栓溶解法、第III相試験の結果/BMJ(2025/03/31) ベンゾジアゼピンによる治療はアルツハイマー病の重大なリスク因子なのか(2025/03/31) 限局型小細胞肺がん、CRT後のデュルバルマブ承認/AZ(2025/03/31) ベネトクラクス、再発・難治マントル細胞リンパ腫に追加承認/アッヴィ(2025/03/31) 「H. pylori感染の診断と治療のガイドライン」改訂のポイント/日本胃癌学会(2025/03/31) 極端な暑さは高齢者の生物学的な老化を早める(2025/03/31) 一人暮らしの認知症者は疎外されやすい?(2025/03/31) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12)