視神経乳頭出血と緑内障発症の新たな関連

視神経乳頭出血は、高眼圧患者における原発開放隅角緑内障(POAG)発症の独立した予測因子である。米国・ノースカロライナ大学チャペルヒル校のDonald L Budenz氏らが、前向きコホート研究Ocular Hypertension Treatment Study(OHTS)の参加者を対象とした検討において明らかにした。さらに、視神経乳頭出血の予測因子は、高眼圧患者におけるPOAGの予測因子と非常に類似していたことも示された。American Journal of Ophthalmology誌オンライン版2016年11月7日号掲載の報告。
研究グループは、POAGの発症に及ぼす視神経乳頭出血の影響、ならびに視神経乳頭出血の予測因子を検討する目的で、OHTSの参加者1,618例3,236眼を対象に、毎年行われた立体眼底写真を用い、POAG発症前後の視神経乳頭出血の出現を調べた。
多変量比例ハザード回帰モデルを用い、POAG発症前後の視神経乳頭出血発生率、POAGに関する視神経乳頭出血のリスクおよび視神経乳頭出血のリスク因子について解析した。
主な結果は以下のとおり。
・追跡期間中央値13年後に、169例179眼で1ヵ所以上の視神経乳頭出血が検出された。
・視神経乳頭出血の発生率は、POAG発症前の平均13年間で年0.5%、POAG発症後の平均6年間で年1.2%であった。
・POAGの累積発症率は、視神経乳頭出血を認めた眼で25.6%に対して、視神経乳頭出血のない眼では12.9%であった。
・多変量解析の結果、視神経乳頭出血の発生はPOAGの発症リスクを2.6倍高めることが示された(95%信頼区間:1.7~4.0、p<0.0001)。
・視神経乳頭出血のリスク因子としては、観察群への無作為化、高齢、中心角膜厚が薄い、垂直視神経乳頭陥凹径/視神経乳頭径比(VCDR)高値、高眼圧、自己申告の黒色人種が同定された。
(ケアネット)
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