ADHDに対する集中治療プログラムの効果:久留米大

注意欠如・多動症(ADHD)の小児におけるコルチゾール覚醒反応(CAR)についてはほとんど知られていない。久留米大学の岡部 留美子氏らは、集中的な夏季治療プログラム(STP)の前後および4ヵ月後のADHD児およびその母親のCARを調査した。Brain & development誌オンライン版2017年3月24日号の報告。
対象は、2009~10年にSTPを完了した7~12歳の小児37例およびその母親。コルチゾール測定のために、覚醒時とその30分後の1日2回、STPの前と後、そしてフォローアップ期間に毎日唾液サンプルを収集した。ADHD症状スコアは両親による評価とし、対象患者はKid-KINDL QOLアンケートを完了した。
主な結果は以下のとおり。
・ADHD児のCARは、STP前は低かったが、STPの4ヵ月後では増加した。
・母親のCARもSTP後、増加する傾向にあった。
・ADHD児におけるCARの変化は、ADHD不注意スコア(p=0.091)、身体的健康(p=0.070)、Kid-KINDLの学校生活下位尺度スコア(p=0.079)の改善と相関する傾向にあった。
著者らは「STPによりADHD児の行動やQOL改善が認められた。STPは、終了後のCAR増加に反映されたように、HPA軸機能の改善に結び付く可能性がある」としている。
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