糖分控えめでうつ病リスク低下 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/08/21 いくつかの集団において、甘い食物や飲料および添加された糖類の摂取は、抑うつ症状と関連していると報告されている。英国・ロンドン大学のAnika Knuppel氏らは、甘い食物や飲料摂取と一般的な精神疾患(CMD)、うつ病との間の系統的、横断的およびプロスペクティブな関連性について調査した。また、その因果関係についても調査した。Scientific reports誌2017年7月27日号の報告。 Whitehall II studyからの反復測定を、ランダム効果回帰を用いて分析した(2万3,245人観察)。food frequency questionnaire(食物摂取頻度調査票)、validated questionnaireを用いて飲食、気分を評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・横断的分析では、正の関連が認められた。 ・プロスペクティブ分析では、甘い食物や飲料からの糖類摂取が三分位で最も高かった男性において、5年後のCMD発症率が23%増加した(95%CI:1.02~1.48)。これは、健康行動、社会人口統計、食事関連要因、肥満、他疾患とは独立していた。 ・再発うつ病のオッズは、三分位の最も高い両性において増加していたが、食事関連要因がモデルに含まれていた場合には統計学的に有意ではなかった(OR:1.47、95%CI:0.98~2.22)。 ・CMD、うつ病ともに、摂取量の変化を予測しなかった。 著者らは「長期間の心理的健康に対し、甘い食物や飲料からの糖類摂取の悪影響が確認された。糖類摂取量の低下は、より良い心理的健康に関連する可能性が示唆された」としている。 ■関連記事 たった2つの質問で、うつ病スクリーニングが可能 うつ病になりやすいのは、太っている人、痩せている人? 抗うつ薬投与下での運転、その安全性は (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Knuppel A, et al. Sci Rep. 2017;7:6287. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] ATTR型心アミロイドーシス、CRISPR-Cas9遺伝子編集療法が有望/NEJM(2024/12/23) 更年期のホルモン補充療法、心血管疾患のリスクは?/BMJ(2024/12/23) 温水洗浄便座を使用する?しない?その理由は/医師1,000人アンケート(2024/12/23) 38種類の抗うつ薬と自殺リスク、小児に対するブラックボックス警告はいまだに有効か(2024/12/23) 帯状疱疹ワクチン、65歳を対象に定期接種化を了承/厚労省(2024/12/23) TN乳がん術前化学療法への周術期アテゾリズマブ上乗せ、EFSを改善せず/SABCS2024(2024/12/23) 増える成人食物アレルギーと新規アレルゲン、「食べたい」に応えるために/日本アレルギー学会(2024/12/23) 「ストレス食い」の悪影響、ココアで軽減の可能性(2024/12/23) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)