2017年9月9日Incyte CorporationとMerck & Co., Inc.,は、スペイン・マドリードで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO2017 Congress)における、選択的IDO1阻害薬epacadostatと、ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)の進行性悪性黒色腫に対する併用療法を検討する第I/II相臨床試験ECHO-202(KEYNOTE-037)の最新データを発表した。
未治療および治療歴のあるすべての進行性悪性黒色腫患者のうち、epacadostatおよびペムブロリズマブによる併用療法を受けた患者の奏効率は56%(63例中35例)、CRは9例(14%)、PRは26例(41%)であった。SDは10例(16%)で、病勢コントロール率は71%(63例中45例)であった。無増悪生存期間(PFS)中央値は12.4ヵ月、6ヵ月PFS率は65%、12ヵ月PFS率は52%、18ヵ月PFS率は49%であった。奏効が認められた35例のうち、30例が解析時に奏効を持続しており、奏効期間中央値は45週(1〜121週)であった。
■参考
MERCK(米国本社)プレスリリース
ECHO-202/KEYNOTE-037試験(Clinical Trials.gov)
(ケアネット 細田 雅之)