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認知症になりにくい性格は 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/10/02 「誠実さ」が認知症に対して保護的に働くことが、複数の研究で示唆されている。米国・フロリダ州立大学のA. R. Sutin氏らは、「誠実さ」の特定の因子が認知機能障害に対し最も保護的であるか、これらの関連が患者背景的因子や遺伝的リスクにより緩和されるかについて検討を行った。Psychological medicine誌オンライン版2017年9月6日号の報告。 Health and Retirement Studyより、「誠実さ」の因子測定を完了しており、ベースライン時の評価で正常な範囲の認知機能を有している、最大6年間のフォローアップ期間中に1回以上の認知機能測定を実施した1万1,181例を、分析のために抽出した。認知症発症リスクおよび認知症でない認知機能障害(CIND:cognitive impairment not dementia)発症リスクの分析には、Cox回帰を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・フォローアップ期間中における、認知症発症は278例、CIND発症は2,186例であった。 ・認知症リスクと最も強く、最も一貫した関連が認められたのは「責任感」であり、認知症リスクの約35%減少が認められた。「自制心」、「勤勉さ」も保護的な因子であった。 ・この関連は、臨床的、行動的、遺伝的リスク因子でコントロールした際、一般的に類似していた。 ・「責任感」、「自制心」、「勤勉さ」は、CINDリスク減少の独立した予測因子でもあった。 著者らは「責任感のある人、自分の行動をコントロールできる人、ハードワークな人では、CINDや認知症を発症する可能性が低く、臨床的、行動的、遺伝的リスク因子で調整後も、これらの関連に変化はないことが示唆された」としている。 ■関連記事 認知症になりやすい職業は スマホ依存症になりやすい性格タイプ 統合失調症患者の性格で予後を予測 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Sutin AR, et al. Psychol Med. 2017 Sep 6. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 手術部位感染予防、ポビドンヨードvs.クロルヘキシジン/JAMA(2024/07/03) 高齢者の重症低血糖には治療の脱厳格化も重要/日本糖尿病学会(2024/07/03) リブテンシティ、臓器移植における難治性のCMV感染症にて承認取得/武田(2024/07/03) 片頭痛女性における頭痛重症度と炭水化物品質指数との関係〜横断的研究(2024/07/03) 2つの変異を持つインフルエンザウイルス、タミフルが効きにくい可能性も(2024/07/03) 果汁100%ジュースの摂取は体重増加と関連(2024/07/03) 生活習慣の改善でアルツハイマー病の進行が抑制か(2024/07/03) [ あわせて読みたい ] 国立国際医療研究センター総合診療科presents 内科インテンシブレビュー2017 (2枚組)(2017/09/07) Dr.大山のがんレク!すべての医療者に捧ぐがん種別薬物療法講義(上巻)(2017/09/07) 救急エコー最速RUSH! (2017/07/07)