日本におけるうつ病とBMI、代謝性疾患、ライフスタイルとの関連

提供元:ケアネット

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公開日:2018/08/03

 

 生活習慣病やBMIは、うつ病と関連している。国立精神・神経医療研究センターの秀瀬 真輔氏らは、大規模コホートにおけるWebベース調査を用いて、うつ病とBMIの分類、代謝性疾患、ライフスタイルとの関連について検討を行った。Journal of psychiatric research誌2018年7月号の報告。

 対象は、うつ病患者1,000例(平均年齢41.4±12.3歳、男性501例)および対照群1万876例(平均年齢45.1±13.6歳、男性5,691例)。評価には、Psychological Distress Scale(K6)を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・うつ病患者では対照群と比較し、肥満および脂質異常症がより頻繁に認められ、スナック類や夜食の摂取頻度が高かった。一方、朝食の摂取頻度や高度~中等度の身体活動の割合は低かった。
・低体重または肥満2~4度の人では、普通体重または肥満1度の人よりも、K6スコアが高かった。
・ロジスティック回帰分析では、K6のカットオフ値は、低体重、脂質異常症、スナック類または夜食の摂取頻度と正の相関が認められたが、朝食の摂取頻度と負の相関が認められた。

 著者らは「本検討により観察されたうつ病とBMI、代謝性疾患、ライフスタイルとの関連は、ライフスタイルや身体的状態が抑うつ症状の一部と関連していることを示唆している」としている。

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(鷹野 敦夫)