統合失調症患者の体重増加、遺伝子との関連を検証! 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/01/08 いくつかの抗精神病薬による体重増加には、遺伝的要因が関与していると言われている。一般人における肥満に関連する遺伝子にFTO遺伝子がある。イギリス・クイーンズ大学ベルファストのGavin P. Reynolds氏らは、このFTO遺伝子における共通のリスク多型(rs9939609)が抗精神病薬誘発性の体重増加や肥満と関連があるかどうかを検討した。The international journal of neuropsychopharmacology / official scientific journal of the Collegium Internationale Neuropsychopharmacologicum (CINP).誌オンライン版2012年12月14日号の報告。 以下2つのサンプルを検討した。 (1)初めて抗精神病薬の投与を受けた初回エピソード患者93例における体重の変動を最大12ヵ月間観察した。 (2)慢性期統合失調症患者187例における肥満や代謝機能不全を測定し評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・抗精神病薬にナイーブな患者の体重増加とFTO遺伝子との間に関連は認められなかった。 ・慢性期統合失調症患者では腹囲、ウエスト/ヒップ比、中心性肥満の頻度に関連づけられたBMIとFTO遺伝子との間に有意な関連が認められた。 関連医療ニュース ・統合失調症患者における「多飲」その影響は? ・日本人統合失調症患者の脂質プロファイルを検証! ・情動障害患者よりも統合失調症患者で有意に体重を増加 (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Reynolds GP, et al. Int J Neuropsychopharmacol. 2012 Dec 14: 1-5. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 家庭内空気汚染の疾病負担、1990~2021年の状況は?/Lancet(2025/03/28) 局所進行上咽頭がん、化学放射線療法後のcamrelizumabが有効/JAMA(2025/03/28) SGLT2阻害薬およびGLP-1受容体作動薬は女性と高齢者に対しても有効か?(解説:住谷哲氏)(2025/03/28) CKDの貧血治療、ダプロデュスタットvs.ダルベポエチン アルファ~メタ解析(2025/03/28) 化学療法誘発性末梢神経障害の克服に向けた包括的マネジメントの最前線/日本臨床腫瘍学会(2025/03/28) Lp(a)測定の国際標準化、新薬登場までに解決か/日本動脈硬化学会(2025/03/28) 不妊治療中、男性はコーヒーの飲み過ぎに注意(2025/03/28) 新型コロナ入院患者、退院後も2年以上にわたり死亡リスクは高い(2025/03/28) 各非定型抗精神病薬の抗精神病薬関連便秘リスク〜米国FDA有害事象報告(2025/03/28)