視機能喪失の訴えは、うつ病のリスク!? 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/04/01 自己申告に基づく視機能喪失は、客観的な評価に基づく視力喪失よりも、うつ病との関連が有意であることが、米国・NIHのXinzhi Zhang氏らによる全米成人サンプル調査からのエビデンスとして示された。結果を踏まえて著者は「医療者は、視機能喪失を訴える人のうつ病リスクを認識しなければならない」と結論している。これまで、うつ病と視力喪失の関連について、全米成人サンプルにおける検討はされておらず、特異的なコホート、主に高齢者を対象としたものに限られていた。JAMA Ophthalmology誌オンライン版2013年3月7日号の掲載報告。 研究グループは、20歳以上が参加した全米調査において、視機能喪失または視力障害を報告した人のうつ病有病率を調べることを目的とした。全米健康・栄養調査(NHANES:全米からの代表的な成人サンプルに基づく断面調査)2005~2008年に参加した20歳以上の米国人合計1万480人を対象とし、一般市民で入院していない米国人の有病率を推定した。主要評価項目は、うつ病評価スケールのPHQ-9に基づくうつ病の有病率と、質問票と視力検査に基づく視力喪失者の割合とした。 主な結果は以下のとおり。 ・2005~2008年NHANES被験者において、うつ病(PHQ-9スコア≧10)の有病率は、視力喪失成人群(自己申告に基づく)においては11.3%(95%CI:9.7~13.2)であった。非視力喪失成人群では4.8%(同:4.0~5.7)であった。 ・一方、視力障害成人群[視力20/40(0.5)未満]では10.7%(95%CI:8.0~14.3)であった。視力正常成人群では6.8%(同:5.8~7.8)であった。 ・補正後(年齢、性、人種・民族、婚姻状態、一人暮らしか否か、教育レベル、収入、雇用状態、健康保険、BMI、喫煙、不節制飲酒、一般的健康状態、視覚に関する懸念、主要な慢性症状)、自己申告による視機能喪失とうつ病との関連は有意なままであった(全体オッズ比:1.9、95%CI:1.6~2.3)。しかし、視力障害とうつ病との関連は統計的に有意ではなくなった。 関連医療ニュース ・重度の認知障害を有する高齢者、視力検査は行うべき? ・仕事のストレスとうつ病リスク:獨協医科大学 ・日本人のうつ病予防に期待?葉酸の摂取量を増やすべき (ケアネット) 原著論文はこちら Zhang X et al. JAMA Ophthalmol. 2013 Mar 7:1-9. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] IgA腎症へのtelitacicept、第III相試験の中間解析結果/NEJM(2026/05/21) 中等症脳梗塞、血栓溶解療法への早期DAPT追加は有効か/Lancet(2026/05/21) T2D合併肥満患者、セマグルチドvs.減量手術(2026/05/21) 抗精神病薬+SSRIの併用による突然死や心室性不整脈リスクはどの程度か(2026/05/21) 日本人成人の1日の食事の料理数と心血管疾患リスクの関連(2026/05/21) プレハビリテーションにより術後合併症が減少(2026/05/21) ガバペンチノイドと併用薬で薬物中毒リスクが上昇か(2026/05/21) 潰瘍性直腸炎は直腸がんリスク上昇と関連せず(2026/05/21)