1.
帯状疱疹後神経痛、crisugabalinが有効
2024/10/30 医療一般
帯状疱疹後神経痛、crisugabalinが有効
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59525
一般名 | フマル酸ジメチルカプセル |
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YJコード | 1190024M2024 |
剤型・規格 | カプセル剤・240mg1カプセル |
薬価 | 4132.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
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2.
第235回 第III相試験の壁高し~スタチンの多発性硬化症治療効果示せず
2024/10/08 バイオの火曜日
第235回 第III相試験の壁高し~スタチンの多発性硬化症治療効果示せず
https://www.carenet.com/hihyotue/235.html
3.
令和の熱血指導【Dr. 中島の 新・徒然草】(547)
2024/09/19 Dr.中島の新・徒然草
令和の熱血指導【Dr. 中島の 新・徒然草】(547)
https://www.carenet.com/report/nakajima/cg004410_547.html
4.
わが国初のダニ媒介性脳炎予防ワクチン「タイコバック水性懸濁筋注」【最新!DI情報】第23回
2024/09/17 最新!DI情報
わが国初のダニ媒介性脳炎予防ワクチン「タイコバック水性懸濁筋注」【最新!DI情報】第23回
https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_023.html
5.
ミロガバリン、ペマフィブラートなど4剤に「重大な副作用」追加/厚労省
2024/08/29 医療一般
ミロガバリン、ペマフィブラートなど4剤に「重大な副作用」追加/厚労省
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59169
多発性硬化症の再発予防及び多発性硬化症の身体的障害の進行抑制。(効能又は効果に関連する注意)進行型多発性硬化症に関する本剤の有効性及び安全性は確立していない。
通常、成人にはフマル酸ジメチルとして1回120mg1日2回から投与を開始し、1週間後に1回240mg1日2回に増量する。なお、いずれの場合も朝・夕食後に経口投与する。(用法及び用量に関連する注意)本剤の主な副作用である潮紅、消化器系副作用等が認められた場合には、患者の状態を慎重に観察しながら1ヵ月程度の期間1回120mg1日2回投与に減量することができる(なお、1回240mg1日2回投与への再増量に対して忍容性が認められない場合は、本剤の投与を中止すること)。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.本剤の投与によりリンパ球数減少することがある。また、本剤の投与により、進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれ、重度障害に至った例が報告されているため、本剤の投与開始前、投与中及び投与中止後は次の点に注意すること〔9.1.1、11.1.1、11.1.2参照〕。8.1.1.PMLが報告された症例の多くでは、6ヵ月以上継続するリンパ球数減少が報告されているので、本剤投与開始前及び本剤投与中は少なくとも3ヵ月に1回、リンパ球を含む全血球数の測定を行うこと。8.1.2.リンパ球数が6ヵ月以上継続して500/mm3未満である場合は、本剤の投与中止を考慮すること。また、リンパ球数が6ヵ月以上継続して800/mm3未満である場合には、治療上の有益性と危険性を慎重に考慮して投与継続の可否を判断すること。8.1.3.本剤の投与を中止したときは、リンパ球数が回復するまで患者の状態を慎重に観察すること。8.2.腎機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に腎機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に腎機能検査を行うこと〔11.1.4参照〕。8.3.本剤投与後に嘔吐、下痢等を発現して脱水状態となった患者において、急性腎不全に至った例が報告されているので、嘔吐又は下痢がみられた場合には、観察を十分に行い、適切な処置を行うこと〔11.1.4参照〕。8.4.肝機能異常があらわれることがあるので、本剤投与開始前に肝機能検査を行うとともに、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと〔11.1.5参照〕。8.5.本剤投与に関連したアナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹及び喉腫脹・舌腫脹等)があらわれることがある。また、本剤投与時には潮紅が高頻度で認められるため、潮紅があらわれた場合は、アナフィラキシーとの鑑別を慎重に行うこと〔11.1.6参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.リンパ球減少のある患者:リンパ球減少がさらに悪化するおそれがある。リンパ球数の減少が6ヵ月以上継続した患者では、進行性多巣性白質脳症(PML)の発症リスクが高まる可能性がある〔8.1、11.1.1、11.1.2参照〕。9.1.2.感染症を合併している患者又は感染症が疑われる患者:感染症が増悪するおそれがある〔11.1.3参照〕。9.1.3.易感染性の状態にある患者:感染症が誘発されるおそれがある〔11.1.3参照〕。(腎機能障害患者)9.2.1.重度腎機能障害のある患者:血中濃度が上昇するおそれがある。(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝機能障害のある患者:血中濃度が上昇するおそれがある。(妊婦)妊娠又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト乳汁中への移行は不明である)。(小児等)臨床試験において除外され、十分なデータがない。(高齢者)患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。(相互作用)10.2.併用注意:抗腫瘍剤、免疫抑制剤[免疫系の相加的な抑制作用により、感染症等のリスクが増大する可能性がある(本剤は免疫系に抑制的に作用する可能性がある)]。(過量投与)過量投与時に発現した症状は、潮紅、悪心、腹痛である。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。14.1.2.カプセル内容物に腸溶性コーティングを施しているため、服用時にはカプセル内容物を噛んだり、砕いたり、すりつぶしたりしないよう指導すること。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報15.2.1.2年間反復経口投与がん原性試験において、マウスでは200mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の4倍)、ラットでは100mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の2倍)で、腎臓に尿細管腺腫及び尿細管癌の発生頻度の増加が認められた。15.2.2.マウスを用いたがん原性試験において200mg/kg/日以上(ヒト曝露量(AUC)の4倍)で網膜変性が認められた。なお、マウス、ラット又はイヌを用いた他の試験ではこのような眼の所見は認められなかった。(取扱い上の注意)開封後、直射日光及び高温・高湿を避けて保存すること。(保管上の注意)遮光、室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.リンパ球減少(2.2%)、白血球減少(0.9%)〔8.1、9.1.1参照〕。11.1.2.進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明):本剤の投与期間中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、片麻痺、四肢麻痺、認知機能障害、失語症、視覚障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.1、9.1.1参照〕。11.1.3.感染症(頻度不明):日和見感染症(重篤なサイトメガロウイルス感染、ヘルペスウイルス感染等)を含む感染症があらわれることがある。重篤な感染症が認められた場合には本剤を休薬又は中止し、適切な処置を行うこと〔9.1.2、9.1.3参照〕。11.1.4.急性腎不全(頻度不明):急性腎不全があらわれることがある〔8.2、8.3参照〕。11.1.5.肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある〔8.4参照〕。11.1.6.アナフィラキシー(頻度不明)〔8.5参照〕。11.2.その他の副作用1).感染症および寄生虫症:(1%以上10%未満)胃腸炎。2).過敏症:(頻度不明)蕁麻疹、血管浮腫、呼吸困難。3).神経系障害:(1%以上10%未満)灼熱感。4).血管障害:(10%以上)潮紅(22%)、(1%以上10%未満)ほてり。5).呼吸器、胸郭および縦隔障害:(頻度不明)鼻漏。6).胃腸障害:(10%以上)下痢、悪心、(1%以上10%未満)上腹部痛、腹痛、嘔吐、消化不良、胃炎、胃腸障害。7).皮膚および皮下組織障害:(1%以上10%未満)皮膚そう痒症、発疹、紅斑、(頻度不明)脱毛症。8).腎および尿路障害:(1%以上10%未満)蛋白尿。9).一般・全身障害および投与部位の状態:(1%以上10%未満)熱感。10).臨床検査:(1%以上10%未満)尿中アルブミン陽性、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、白血球数減少、(頻度不明)総ビリルビン増加。
18.1作用機序18.1.1Nrf2抗酸化応答経路の活性化酸化ストレスは脱髄及び神経変性等に関与しており、Nrf2経路はその酸化ストレスに対する抗酸化応答を介した細胞防御機構である。Nrf2ノックアウトマウスにフマル酸ジメチルを経口投与すると、Nrf2応答遺伝子発現が認められなかったことから、フマル酸ジメチルは主にNrf2経路の活性化を介して薬力学的作用を表すことが示された。18.1.2抗炎症作用Invitro試験においてフマル酸ジメチル及びその主要な活性代謝物であるフマル酸モノメチルは、炎症性刺激に対する免疫細胞の活性化及びその後の炎症性サイトカイン産生の抑制を示した。18.2実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)多発性硬化症動物モデルであるラットの慢性EAEにフマル酸ジメチルを経口投与すると、臨床症状軽減作用を示した。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1日本を含む国際共同第III相臨床試験(1)プラセボ対照試験再発寛解型多発性硬化症患者(224例、日本人患者113例(投与例数))を対象としてプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した。被験者にはプラセボ又はフマル酸ジメチル240mg/回を1日2回、24週間投与した。頭部MRI検査の結果、投与12、16、20及び24週目の新規Gd造影病巣数は表17‐1のとおりであり、プラセボ群と比較し有意な減少が認められた。表17‐1プラセボ対照試験における24週投与時の新規Gd造影病巣数--------------------------表開始--------------------------投与群評価例数Gd造影病巣数病巣総数の比注1)[95%信頼区間]p値注1)平均値±標準偏差中央値(最小値、最大値)点推定値注1)プラセボ群1134.3±8.201(0、55)3.2570.164[0.101、0.266]<0.0001本剤群1111.1±5.460(0、55)0.534注1)地域(日本/日本以外)及びベースライン時のGd造影病巣数により調整した負の二項回帰モデルに基づく--------------------------表終了--------------------------本剤1回240mg1日2回を投与された111例中62例(55.9%)に副作用が認められた。主な副作用は潮紅(20.7%)、下痢(9.0%)、腹痛(6.3%)、悪心(6.3%)、ほてり(5.4%)、そう痒症(5.4%)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加(5.4%)であった。(2)長期投与試験プラセボ対照試験を完了した患者(213例、日本人患者106例(投与例数))を対象にした継続長期投与試験を実施した。フマル酸ジメチル240mg/回を1日2回投与したとき、長期投与試験のベースラインと投与24週目のGd造影病巣数を表17‐2に示す。表17‐2長期投与試験における24週投与時の新規Gd造影病巣数--------------------------表開始--------------------------フマル酸ジメチル‐フマル酸ジメチル群プラセボ‐フマル酸ジメチル群ベースライン24週目ベースライン24週目Gd造影病巣数[0.2±0.5(98)]<0(0、3)>[0.3±1.2(101)]<0(0、8)>[1.5±3.5(94)]<0(0、22)>[0.4±1.0(95)]<0(0、6)>[]:平均値±標準偏差(評価例数)<>:中央値(最小値、最大値)--------------------------表終了--------------------------17.1.2海外第III相臨床試験①外国人再発寛解型多発性硬化症患者(1234例(投与例数))を対象としてプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した。被験者にはプラセボ又はフマル酸ジメチル240mg/回を1日2回又は3回(480mg/日又は720mg/日)、2年間投与した。主要評価項目である2年時点での再発患者の割合を表17‐3、再発までの期間を添付文書の図17‐1に示す。フマル酸ジメチル480mg/日群ではプラセボ群と比較して49%減少した(p<0.0001)。また、EDSSを用いて評価した「3ヵ月間持続する身体機能障害の進行が認められた患者の割合」を表17‐4に示す。2年時点でプラセボ群と比較してフマル酸ジメチル480mg/日群で38%減少した(p=0.005)。表17‐3再発例の割合--------------------------表開始--------------------------投与群評価例数再発例数再発例の割合注2)プラセボ群との比較注3)ハザード比[95%信頼区間]p値プラセボ群4081710.461//本剤480mg/日群410980.2700.51[0.40、0.66]<0.0001本剤720mg/日群416950.2600.50[0.39、0.65]<0.0001注2)Kaplan‐Meier法による推定注3)ベースラインのEDSSスコア(2.0以下/2.0超)、年齢(40歳未満/40歳以上)、地域及び試験組入れ前1年間における再発回数により調整したCox比例ハザードモデルに基づく(検定の多重性は閉検定手順により調整)--------------------------表終了--------------------------表17‐4障害進行例の割合--------------------------表開始--------------------------投与群評価例数注4)障害進行例数障害進行例の割合注5)プラセボ群との比較注6)ハザード比[95%信頼区間]p値プラセボ群408890.271//本剤480mg/日群409570.1640.62[0.44、0.87]0.0050本剤720mg/日群416620.1770.66[0.48、0.92]0.0128注4)ITT集団のうちベースライン時点にEDSSスコアが測定されなかった1例(本剤480mg/日群)を除く。注5)Kaplan‐Meier法による推定注6)ベースラインのEDSSスコア(2.0以下/2.0超)、年齢(40歳未満/40歳以上)、地域及び試験組入れ前1年間における再発回数により調整したCox比例ハザードモデルに基づく--------------------------表終了--------------------------図17‐1再発までの期間<<図省略>>17.1.3海外第III相臨床試験②外国人再発寛解型多発性硬化症患者(1417例(投与例数))を対象としてプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した。被験者にはプラセボ又はフマル酸ジメチル240mg/回を1日2回又は3回(480mg/日又は720mg/日)若しくはグラチラマー酢酸塩を1日1回、2年間投与した。主要評価項目である2年時点での年率換算再発率を表17‐5に示す。フマル酸ジメチル480mg/日群ではプラセボ群と比較して44%減少した(p<0.0001)。EDSSを用いて評価した「3ヵ月間持続する身体的機能障害の進行が認められた患者の割合」を表17‐6に示す。2年時点でプラセボ群と比較してフマル酸ジメチル480mg/日群で21%減少したが、プラセボ群との統計学的な有意差は認められなかった(p=0.25)。表17‐5年間再発率--------------------------表開始--------------------------投与群評価例数年間再発率注7)[95%信頼区間]プラセボ群との比較注7)群間比[95%信頼区間]p値プラセボ群3630.401[0.329、0.488]//本剤480mg/日群3590.224[0.179、0.282]0.560[0.423、0.740]<0.0001本剤720mg/日群3450.198[0.156、0.252]0.495[0.369、0.662]<0.0001グラチラマー群3500.286[0.232、0.353]0.714[0.548、0.931]0.0128注7)ベースラインのEDSSスコア(2.0以下/2.0超)、年齢(40歳未満/40歳以上)、地域及び試験組入れ前1年間における再発回数を調整因子とし、試験参加年数の対数をオフセット変数とした負の二項回帰モデルに基づく(検定の多重性は閉検定手順により調整)--------------------------表終了--------------------------表17‐6障害進行例の割合--------------------------表開始--------------------------投与群評価例数障害進行例数障害進行例の割合注8)プラセボ群との比較注9)ハザード比[95%信頼区間]p値プラセボ群363520.169//本剤480mg/日群359400.1280.79[0.52、1.19]0.2536本剤720mg/日群345380.1300.76[0.50、1.16]0.2041グラチラマー群350480.1560.93[0.63、1.37]0.7036注8)Kaplan‐Meier法による推定注9)ベースラインのEDSSスコア(2.0以下/2.0超)、年齢(40歳未満/40歳以上)、地域及び試験組入れ前1年間における再発回数により調整したCox比例ハザードモデルに基づく--------------------------表終了--------------------------本剤1回240mg1日2回を投与された769例中536例(69.7%)に副作用が認められた。主な副作用は潮紅(32.9%)、悪心(9.5%)、下痢(8.3%)、上腹部痛(8.1%)、そう痒症(6.8%)、腹痛(6.2%)、ほてり(5.7%)、発疹(5.3%)であった。