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一般名 | アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物腸溶錠 |
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YJコード | 3992001F1084 |
剤型・規格 | 錠剤・20mg1錠 |
薬価 | 5.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1).次記疾患に伴う諸症状の改善:頭部外傷後遺症。2).心不全。3).調節性眼精疲労における眼調節機能の安定化。4).消化管機能低下のみられる慢性胃炎。
アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物として、1回40~60mgを1日3回経口投与する。なお、症状により適宜増減する。
(特定の背景を有する患者に関する注意)(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。(高齢者)減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。(相互作用)10.2.併用注意:ジピリダモール[ジピリダモールはアデノシン三リン酸<ATP>分解物であるアデノシンの血中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するとの報告があるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること(ジピリダモールのアデノシン取り込み抑制作用により、ATP分解物であるアデノシンの血中濃度が上昇する)]。(適用上の注意)14.1.薬剤調製時の注意本剤は腸溶性製剤のため、乳鉢等ですりつぶさないこと。14.2.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(取扱い上の注意)アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用1).消化器:(1.0%未満)悪心、食欲不振、胃腸障害、便秘傾向、口内炎。2).循環器:(1.0%未満)全身拍動感。3).過敏症:(1.0%未満)そう痒感、(頻度不明)発疹。4).精神神経系:(1.0%未満)頭痛、眠気、気分が落ち着かない。5).感覚器:(1.0%未満)耳鳴。6).その他:(1.0%未満)脱力感。発現頻度は再評価及び顆粒剤の効能追加時における集計に基づく。
18.1作用機序ATPはその血行力学的並びに生化学的作用により各組織の代謝を賦活する。18.2血管拡張・血流増加作用脳(イヌ、ネコ)、心臓(イヌ)、胃(イヌ)の血流量を増加する。18.3代謝賦活作用脳(モルモットinvitro)、心臓(イヌ、ウサギ)等の代謝活性を増加する。18.4筋収縮力増強作用心筋(カエルinvitro)、胃腸管平滑筋(ラットinvitro、健康人)の収縮力を増強する。18.5神経伝達効率化作用神経伝達の効率化をはかる(ウシガエルinvitro)。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈心不全〉17.1.1国内二重盲検試験心不全患者にアデホスコーワ腸溶錠20(ATP‐2Naとして180mg/日、n=153)又はプラセボ(n=143)を1日3回8週間経口投与した二重盲検試験の結果、本剤の有用性が認められた。副作用は、本剤群で7例(3.9%)認められ、主な副作用は胃腸障害3例であった。〈頭部外傷後遺症に伴う諸症状の改善〉17.1.2国内二重盲検試験頭部外傷後遺症患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP‐2Naとして180mg/日)又はプラセボを1日3回4週間経口投与し、二重盲検クロスオーバー法(A群:アデホス→プラセボ(n=38)、B群:プラセボ→アデホス(n=29))にて検討した結果、本剤の有用性が認められた。副作用は認められなかった。〈消化管機能低下のみられる慢性胃炎〉17.1.3国内二重盲検試験胃の下垂を伴う慢性胃炎患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP‐2Naとして180mg/日、n=84)又はプラセボ(n=77)を1日3回4週間経口投与した二重盲検試験の結果、本剤の有用性が認められた。副作用は認められなかった。〈調節性眼精疲労における調節機能の安定化〉17.1.4国内二重盲検試験調節性眼精疲労患者にアデホスコーワ腸溶錠60(ATP‐2Naとして180mg/日、n=19)又はプラセボ(n=30)を1日3回、日局リボフラビン錠1mgを併用して3週間経口投与した二重盲検試験の結果、本剤の有用性が認められた。副作用は認められなかった。