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カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
2024/11/19 最新!DI情報
カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_027.html
一般名 | エパルレスタット錠 |
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YJコード | 3999013F1231 |
剤型・規格 | 錠剤・50mg1錠 |
薬価 | 32.80円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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糖尿病性末梢神経障害に伴う自覚症状(しびれ感、疼痛)、振動覚異常、心拍変動異常の改善(糖化ヘモグロビンが高値を示す場合)。(効能又は効果に関連する注意)5.1.糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法、経口血糖降下剤、インスリン等の治療を行った上でなお、糖化ヘモグロビンが高値を示す患者に対して適用を考慮する。5.2.本剤の投与の対象となる患者の糖化ヘモグロビンは、HbA1c(NGSP値)7.0%以上(JDS値6.6%以上)を目安とする。5.3.不可逆的な器質的変化を伴う糖尿病性末梢神経障害の患者では効果が確立されていない。
通常、成人にはエパルレスタットとして1回50mgを1日3回毎食前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。(用法及び用量に関連する注意)投与中は経過を十分に観察し、12週間投与して効果が認められない場合には他の適切な治療に切り換えること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(臨床検査結果に及ぼす影響)本剤の投与により尿は黄褐色又は赤色を呈するため、ビリルビン及びケトン体の尿定性試験に影響することがある〔15.1参照〕。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報本剤の投与により、黄褐色又は赤色の着色尿があらわれることがある(本剤及び代謝物の影響による)〔12.臨床検査結果に及ぼす影響の項参照〕。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.血小板減少(頻度不明)。11.1.2.劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、肝不全:劇症肝炎(頻度不明)、著しいAST上昇・著しいALT上昇等を伴う肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明)、肝不全(頻度不明)があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).過敏症:(0.1%未満)発疹、そう痒、紅斑、水疱等。2).肝臓:(0.1~0.5%未満)AST上昇・ALT上昇・γ-GTP上昇等、(0.1%未満)ビリルビン上昇。3).消化器:(0.1~0.5%未満)腹痛、嘔気、(0.1%未満)嘔吐、下痢、食欲不振、腹部膨満感、便秘、(頻度不明)胸やけ。4).腎臓:(0.1%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇、(頻度不明)尿量減少、頻尿。5).血液:(0.1%未満)貧血、白血球減少。6).その他:(0.1%未満)倦怠感、めまい、頭痛、こわばり、脱力感、四肢疼痛、胸部不快感、動悸、浮腫、ほてり、(頻度不明)しびれ、脱毛、紫斑、CK上昇、発熱。発現頻度は使用成績調査を含む。
18.1作用機序本剤はアルドース還元酵素を特異的に阻害し、神経内ソルビトールの蓄積を抑制することにより、糖尿病性末梢神経障害における自覚症状及び神経機能異常を改善する。18.2薬理作用18.2.1アルドース還元酵素阻害作用(1)ラットの坐骨神経、水晶体、網膜、ウサギ水晶体及びヒト胎盤より抽出したアルドース還元酵素に対して強い阻害作用が認められている。50%阻害濃度は1.0~3.9×10の-8乗Mである(invitro)。(2)アルドース還元酵素以外の糖代謝系酵素に対しては10の-5乗Mでほとんど阻害作用を示さない(invitro)。(3)本剤の酵素阻害様式は偏拮抗阻害であり、また、その作用は可逆的である。18.2.2ソルビトール蓄積抑制作用(1)糖尿病性神経障害患者にエパルレスタット150mg/日を4週間経口投与すると、赤血球内ソルビトール値の有意な低下が認められている。(2)高濃度グルコース存在下で、ラットの坐骨神経、赤血球、水晶体及びヒト赤血球内ソルビトールの蓄積を抑制する。50%抑制濃度は1.5~5×10の-6乗Mである(invitro)。(3)ストレプトゾトシン糖尿病ラットの坐骨神経内ソルビトールの蓄積を抑制する。また、高フルクトース食を負荷したストレプトゾトシン糖尿病ラットの坐骨神経、網膜及び赤血球内ソルビトール蓄積を抑制する。18.2.3運動神経伝導速度改善作用(1)ストレプトゾトシン糖尿病ラットの尾部神経の運動神経伝導速度の低下を抑制あるいは改善する。また、高フルクトース食を負荷したストレプトゾトシン糖尿病ラットの尾部神経の運動神経伝導速度を改善する。(2)自然発症糖尿病ラットの尾部神経の運動神経伝導速度を改善する。18.2.4自律神経機能に対する作用(1)ストレプトゾトシン糖尿病ラットの副交感神経機能の指標である心電図R-R間隔変動の異常を抑制する。(2)ストレプトゾトシン糖尿病ラットの交感神経機能の指標である心臓のノルエピネフリンのturn‐overの低下を改善する。18.2.5神経の形態学的変化に対する作用(1)ストレプトゾトシン糖尿病ラットの坐骨神経の総有髄神経線維密度の低下を抑制する。また、腓腹神経の髄鞘の厚さ、軸索面積及び軸索真円率の低下を抑制する。(2)ストレプトゾトシン糖尿病ラットの軸索流の異常を改善する。18.2.6神経血流に対する作用ストレプトゾトシン糖尿病ラットの坐骨神経血管の血流を有意に改善し、虚血状態をあらわす坐骨神経内の乳酸含量の上昇を有意に抑制する。18.2.7神経ミオイノシトール含量に対する作用高フルクトース食を負荷したストレプトゾトシン糖尿病ラットの坐骨神経ミオイノシトール含量の低下を抑制する。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内二重盲検比較試験二重盲検比較試験において本剤の有用性が認められている。また、糖尿病性末梢神経障害に伴う自覚症状及び神経機能の改善度について対照群との間に有意の差が認められている。17.1.2国内臨床試験二重盲検比較試験を含む臨床試験において、自覚症状の改善率は39.4%(100/254例)、機能試験改善率は27.5%(64/233例)、全般改善率は39.0%(98/251例)である。