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カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
2024/11/19 最新!DI情報
カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_027.html
一般名 | ミグルスタットカプセル |
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YJコード | 3999030M1021 |
剤型・規格 | カプセル剤・100mg1カプセル |
薬価 | 10266.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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ニーマン・ピック病C型。
通常、成人には、1回200mgを1日3回経口投与する。小児には、次の通り体表面積に基づき用量を調整して経口投与する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。1).体表面積0.47㎡以下:1回100mg、1日1回。2).体表面積0.47㎡を超え0.73㎡以下:1回100mg、1日2回。3).体表面積0.73㎡を超え0.88㎡以下:1回100mg、1日3回。4).体表面積0.88㎡を超え1.25㎡以下:1回200mg、1日2回。5).体表面積1.25㎡を超える:1回200mg、1日3回。(用法及び用量に関連する注意)腎機能障害のある患者においては、本剤の排泄が遅延し全身曝露量が増加するため、腎機能の程度に応じて、開始用量を次の通りとし、その後は患者の状態に応じて用量を調整すること〔9.2.1、16.6.3参照〕[1)クレアチニンクリアランス(mL/min/1.73㎡)50以上70以下:推奨開始用量1回200mg、1日2回(小児の患者では、(体表面積/1.8)×推奨開始用量に基づく換算を参考に用量を調整すること)、2)クレアチニンクリアランス(mL/min/1.73㎡)30以上50未満:推奨開始用量1回100mg、1日2回(小児の患者では、(体表面積/1.8)×推奨開始用量に基づく換算を参考に用量を調整すること)]。
(禁忌)2.1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。2.2.本剤及び本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.本剤の有用性を6ヵ月ごとに評価し、投与継続の可否を慎重に検討すること(少なくとも本剤投与開始1年後には、投与の継続について再評価すること)。有用性が認められない場合には投与中止を考慮し、漫然と投与しないこと。8.2.浮動性めまいが報告されているので、本剤投与中は自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。8.3.本剤の投与により消化器系症状(主として下痢)が発現することがある(本剤投与により、消化管での二糖類分解酵素が阻害され、食物の吸収低下が起こると考えられている)〔11.1.1参照〕。8.4.末梢性ニューロパチーが報告されているので、本剤の投与開始前に神経学的検査を行い、投与中は6ヵ月ごとに実施すること(患者の状態を十分観察し、しびれ感やピリピリ感などの症状が現れた場合は、投与継続の可否を慎重に検討すること)。8.5.振戦が高頻度に報告されているので、患者の状態を十分観察し、振戦が認められた場合は本剤の減量又は投与を中止する等の適切な処置を行うこと。8.6.血小板数減少が報告されているので、本剤投与中は定期的に血小板数をモニタリングし、異常が認められた場合には本剤の投与を中止する等の適切な処置を行うこと。8.7.動物試験で、白血球数変動及び赤血球数変動並びに肝酵素上昇がみられているので、これらの臨床検査値の変動に注意すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.胃腸障害のある患者:下痢、鼓腸、腹痛等の消化器症状を増強するおそれがある〔11.1.1参照〕。(腎機能障害患者)9.2.1.腎機能障害のある患者:腎機能の程度に応じて投与量を適宜減量することから、腎機能を定期的に検査すること(腎機能が悪化するおそれがある)〔7.用法及び用量に関連する注意の項、16.6.3参照〕。9.2.2.重度腎機能障害患者:臨床試験におけるクレアチニンクリアランス30mL/min/1.73㎡未満の患者は少数である〔16.6.3参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.肝機能障害のある患者:肝機能が悪化するおそれがある(肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔16.6.2参照〕。(生殖能を有する者)受胎を希望する男性患者:男性患者で受胎を希望する場合には、事前に本剤の投与を中止し、3ヵ月間は避妊するよう適切に指導すること(動物試験で、ミグルスタット投与により雄性生殖器重量低下及び精子形成低下、並びに受胎率低下が報告されている)。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験で次世代仔において胚発生抑制や、胎仔発育抑制及び新生仔発育抑制する作用が報告されている)〔2.1参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)9.7.1.成長期の患者では、投与中は定期的に身長及び体重をモニタリングし、投与継続の可否を慎重に検討すること(小児において、本剤投与の初期段階で成長遅延が報告されている)。9.7.2.4歳未満のニーマン・ピック病C型患者を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)一般に生理機能が低下していることが多い〔16.6.1参照〕。(過量投与)HIV陽性患者に対して本剤を最高3000mg/日、6ヵ月間経口投与した試験において、有害事象として顆粒球減少症、浮動性めまい及び錯感覚等が認められた。また、800mg/日以上の用量を投与されたHIV陽性患者では、白血球減少症及び好中球減少症も認められた。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。14.1.2.PTPシートから取り出す際には、指の腹で押し出さず、裏面の目印箇所からシートを剥がした後、ゆっくりと指の腹で押し出すこと。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.重度の下痢(頻度不明):下痢が高頻度に報告されており、重度下痢も報告されているので、下痢が認められた場合には、食事内容の変更(炭水化物を多く含む食事を避けるなど)、本剤の投与時期を食事時間から離す、止瀉薬を投与する、本剤を一時的に減量するなどの適切な処置を行うこと〔8.3、9.1.1参照〕。11.2.その他の副作用1).代謝及び栄養障害:(10%以上)体重減少、食欲減退。2).精神障害:(1%以上10%未満)うつ病、不眠症、リビドー減退。3).神経系障害:(10%以上)振戦、(1%以上10%未満)末梢性ニューロパチー、運動失調、健忘、錯感覚、感覚鈍麻、頭痛、浮動性めまい。4).胃腸障害:(10%以上)下痢、鼓腸、腹痛、(1%以上10%未満)悪心、嘔吐、腹部膨満/腹部不快感、便秘、消化不良。5).筋骨格系及び結合組織障害:(1%以上10%未満)筋痙縮、筋力低下。6).全身障害:(1%以上10%未満)疲労、無力症、悪寒、倦怠感。7).臨床検査:(1%以上10%未満)血小板数減少、神経伝導検査異常。
18.1作用機序ミグルスタットは、ニーマン・ピック病C型において蓄積するスフィンゴ糖脂質の生合成経路において、グルコシルセラミド合成酵素を阻害してグルコシルセラミドの生成を抑制する。18.2薬理作用ニーマン・ピック病C型モデルマウスにミグルスタット(1200mg/kg/日)を反復経口投与したところ、神経症状(企図振戦及び運動失調)発現の遅延、生存期間の延長、小脳の細胞構造の維持及び脳におけるガングリオシド蓄積の抑制が認められた。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第III相試験国内で実施したニーマン・ピック病C型成人患者(1例)を対象として忍容性を検討した第III相試験で、ミグルスタット1回100mg1日3回(開始用量)を14日間投与後、1回200mg1日3回(維持用量)に増量し、計6ヵ月間投与したところ、因果関係が認められた有害事象は軽度の下痢1件のみであった。下痢は投与開始2日目より発現し、ミグルスタットの継続投与中に軽快したが、回復することなく持続している。国内で実施した安全性を検討した第III相試験2試験で、小児患者1例を含むニーマン・ピック病C型患者4例において、12ヵ月(1例)又は6ヵ月(3例)までに発現した副作用は、下痢4例(100%)5件、体重減少2例(50%)2件、γ‐グルタミルトランスフェラーゼ増加1例(25%)1件、鼓腸1例(25%)1件、傾眠1例(25%)1件、痙性麻痺1例(25%)1件、振戦1例(25%)1件、発疹1例(25%)1件、睡眠障害1例(25%)1件、甲状腺機能低下症1例(25%)1件、二次性高血圧1例(25%)1件であった。17.1.2外国第II相試験英国と米国で12歳以上のニーマン・ピック病C型患者29例を対象とした無作為化並行群間オープンラベル比較対照試験でミグルスタット(本剤)投与群(20例)は1回200mg1日3回、12ヵ月間経口投与し、対照群(9例)は非投与(標準的な治療)とした。別途、小児サブスタディとして、12歳未満の小児患者(12例)に本剤を体表面積に応じて12ヵ月投与した。その後延長試験として12ヵ月間本剤を投与し、さらに延長継続期間(試験終了まで)も設定し継続した(12歳以上の患者では最長68ヵ月、小児患者では最長52ヵ月投与)。12ヵ月時点の有効性の主要評価項目である水平方向の衝動性眼球運動速度の変化量±標準偏差は-0.431±0.938ms/deg、非投与群で0.074±0.823ms/degであった。小児患者では12ヵ月時点の水平方向の衝動性眼球運動速度の変化量±標準偏差は-0.465±0.401ms/degであった。本剤投与の19例及び小児サブスタディ10例(4歳以上12歳未満対象)について、嚥下機能、歩行指数及び認知機能検査の全てが悪化しなかった患者又は水平方向の衝動性眼球運動のみが悪化した患者を安定とみなしたところ、12歳以上では68%(13/19例)が安定化し、12歳未満では80%(8/10例)が安定化した。12歳以上の本剤投与群20例に12歳未満の小児サブスタディで本剤を投与した12例を加えた32例において、12ヵ月までに発現した主な副作用は、下痢25例(78%)、鼓腸17例(53%)、腹痛11例(34%)、体重減少11例(34%)、振戦6例(19%)、腹部膨満4例(13%)、食欲減退4例(13%)、嘔吐3例(9%)、腹部不快感3例(9%)、振戦増悪2例(6%)、錯感覚2例(6%)、嗜眠2例(6%)等であった。