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一般名 | ミガーラスタット塩酸塩カプセル |
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YJコード | 3999045M1028 |
剤型・規格 | カプセル剤・123mg1カプセル |
薬価 | 145304.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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ミガーラスタットに反応性のあるGLA遺伝子変異を伴うファブリー病。(効能又は効果に関連する注意)5.1.本剤はファブリー病と確定診断された患者に対して使用すること。5.2.本剤の投与開始に先立って、患者のGLA遺伝子変異のミガーラスタットに対する反応性を確認すること〔24.参照〕。
通常、成人及び12歳以上の小児にはミガーラスタットとして1回123mgを隔日経口投与する。なお、食事の前後2時間を避けて投与すること。(用法及び用量に関連する注意)7.1.本剤の曝露量は食事の影響を受けるため、食事の前後2時間を避けて投与すること〔16.2.1参照〕。7.2.投与時刻は原則毎回一定とする(服用予定時刻に服用できなかった場合は、服用予定時刻から12時間以内に服用し、服用予定時刻から12時間を超えた場合は、次の服用予定日時から服用を再開する)。7.3.酵素補充療法との併用に関する有効性及び安全性は確立されていない。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)本剤投与中は、定期的に腎機能、心機能、臨床検査値等を確認する等経過を十分に観察し、本剤投与で効果が認められない場合には治療法の変更を考慮すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(腎機能障害患者)9.2.1.重度の腎機能障害患者:重度腎機能障害のある患者は有効性及び安全性を指標とした臨床試験では除外されている(本剤の血中濃度が上昇するおそれがあることから、重度の腎機能障害のある患者への投与は推奨されない)〔16.6.1、17.1.1、17.1.2、18.1、18.2参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること(ウサギ胚胎仔発生に関する試験において、臨床推奨用量投与時の曝露量の244倍以上に相当するミガーラスタットの投与により、母動物毒性が発現し、着床後胚死亡率増加、体重減少、流産、骨化遅延、軽微な骨異常増加等が認められた)。(授乳婦)授乳しないことが望ましい(ラットで乳汁へ移行することが報告されている)。(小児等)本剤の曝露量は体重の影響を受ける可能性があることから、12歳以上の小児には患者の体重に留意した上で投与の適否を判断し、投与にあたっては患者の状態を十分に観察すること。12歳以上16歳未満で体重45kg未満の患者は臨床試験に組み入れられていない。また、12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない〔16.1.3、17.1.3参照〕。(高齢者)患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。(相互作用)10.2.併用注意:カフェイン〔16.7.2参照〕[カフェインとの同時摂取により、本剤のCmax及びAUC0-infがそれぞれ60%及び55%減少したとの報告があることから、本剤服用の前後2時間は摂取を避けること(機序は不明である)]。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報雄ラットの受胎能及び初期胚発生に関する試験において、臨床推奨用量投与時の曝露量の0.163倍、1.5倍に相当するミガーラスタットの投与により、受胎率低下(それぞれ75%、55%)が認められた(受胎率の低下は投与中止4週間後に回復した)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用1).心臓:(1%以上5%未満)動悸。2).耳および迷路:(1%以上5%未満)回転性めまい。3).胃腸:(5%以上10%未満)下痢、(1%以上5%未満)悪心、腹痛、便秘、口内乾燥、便意切迫、消化不良、嘔吐。4).一般・全身:(1%以上5%未満)疲労、疼痛。5).臨床検査:(1%以上5%未満)血中クレアチンホスホキナーゼ増加、体重増加、血圧上昇。6).筋骨格系および結合組織:(1%以上5%未満)筋痙縮、筋肉痛、斜頚、四肢痛。7).神経系:(10%以上)頭痛、(5%以上10%未満)錯感覚、(1%以上5%未満)浮動性めまい、感覚鈍麻。8).精神:(1%以上5%未満)うつ病。9).腎および尿路:(1%以上5%未満)蛋白尿。10).呼吸器、胸郭および縦隔:(1%以上5%未満)呼吸困難、鼻出血。11).皮膚および皮下組織:(1%以上5%未満)発疹、皮膚そう痒症。
18.1作用機序ファブリー病はGLA遺伝子の変異によるα‐GalAの活性低下により、GL‐3等の基質が蓄積し、腎障害、心筋症、脳血管疾患等の組織障害をもたらす。特定のGLA遺伝子変異により、異常な高次構造をとる不安定なα‐GalAが生成することがあるが、ミガーラスタットはα‐GalAに対する薬理学的シャペロンとして作用し、小胞体上で特定の変異型α‐GalAに選択的かつ可逆的に結合してリソソームへの適切な輸送を促進する。リソソーム内では、ミガーラスタットが解離し、遊離したα‐GalAにより蓄積したGL‐3の分解作用を呈する。[9.2.1参照]18.2薬理作用マウスα‐GalA遺伝子を欠損し、ヒト変異型α‐GalA導入遺伝子を発現させたファブリー病マウスモデルにミガーラスタットを経口投与した時、皮膚、心臓、腎臓、脳及び血漿中のα‐GalA活性は有意かつ用量依存的に増加し、GL‐3濃度は低下した。また連日投与レジメンと比較して、間欠投与レジメン(隔日投与など)ではより高い組織中GL‐3濃度低下作用が認められた。[9.2.1参照]
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国際共同第III相試験本試験は本剤と酵素補充療法(アガルシダーゼアルファ又はベータ)の有効性及び安全性を評価するランダム化非盲検実薬対照試験である。酵素補充療法を実施中の日本人を含む18~72歳の男女ファブリー病患者57例(男性25例、女性32例、eGFR≧30mL/min/1.73m2)を対象に、ミガーラスタット123mgが18ヵ月間隔日経口投与又は酵素補充療法が2週間に1回18ヵ月間点滴静脈内投与された。その後、12ヵ月間の非盲検継続投与期では全例にミガーラスタット123mgが隔日経口投与された。本剤に反応性のあるGLA遺伝子変異を有する52例(本剤群34例(日本人5例)、酵素補充療法群18例(日本人1例))が解析対象とされた。主要評価項目である投与18ヵ月時までの糸球体ろ過量の年間変化量の結果は、次表のとおりであり、本剤群で酵素補充療法群と同等であった。表8糸球体ろ過量の年間変化量の結果--------------------------表開始--------------------------本剤群酵素補充療法群eGFRCKD‐EPI*ベースライン88.7±20.2(34例)94.7±20.2(18例)投与18ヵ月時85.3±20.5(34例)89.7±21.2(17例)年間変化量-0.40[-2.27、1.48](34例)-1.03[-3.64、1.58](18例)mGFRiohexol*ベースライン82.3±16.9(34例)81.4±23.9(18例)投与18ヵ月時75.6±19.9(34例)82.9±23.4(16例)年間変化量-4.35[-7.65、-1.06](34例)-3.24[-7.81、1.33](18例)平均値±標準偏差、最小二乗平均[95%信頼区間]*単位mL/min/1.73m2--------------------------表終了--------------------------また、左室重量係数及び血漿中lyso‐Gb3濃度の結果は次表のとおりであった。表9左室重量係数及び血漿中lyso‐Gb3濃度の結果--------------------------表開始--------------------------本剤群酵素補充療法群左室重量係数(g/m2)ベースライン95.3±22.8(33例)92.9±25.7(16例)投与18ヵ月時89.4±22.8(32例)90.6±36.7(13例)変化量-6.6[-11.0、-2.1](31例)-2.0[-11.0、7.0](13例)血漿中lyso‐Gb3濃度(nmol/L)ベースライン6.35(0.80、59.07)(32例)9.65(0.85、73.40)(17例)投与18ヵ月時7.40(1.01、87.37)(31例)6.41(0.84、62.50)(15例)変化量0.55(-2.27、28.30)(31例)-0.04(-11.90、2.57)(15例)平均値±標準偏差、左室重量係数:平均値[95%信頼区間]、血漿中lyso‐Gb3濃度:中央値(範囲)--------------------------表終了--------------------------投与18ヵ月時までに複合臨床的アウトカム*(腎イベント、心イベント、脳血管イベント又は死亡)を発現した被験者割合は、本剤群で29%(10/34例)、酵素補充療法群で44%(8/18例)であった。なお、本剤を30ヵ月間投与した被験者におけるeGFRCKD‐EPI及びmGFRiohexol年間変化量は-1.72[-2.65、-0.78]mL/min/1.73m2(31例)及び-2.75[-4.81、-0.68]mL/min/1.73m2(30例)、左室重量係数の変化量は-3.8[-8.9、1.3]g/m2(28例)、複合臨床的アウトカムを発現した被験者割合は32%(10/31例)であった。[9.2.1参照]*複合臨床的アウトカムは腎イベント、心イベント、脳血管イベント及び死亡からなり、各イベントの定義は次のとおり。腎イベント:①ベースラインと比較してeGFRCKD‐EPIが15mL/min/1.73m2以上低下かつeGFRCKD‐EPIが90mL/min/1.73m2未満、又は②24時間尿タンパクがベースラインと比較して33%以上増加かつ24時間尿タンパクが300mg以上と定義された。心イベント:心筋梗塞、不安定狭心症、新規の症候性不整脈(抗不整脈薬の投与、直流除細動、ペースメーカー又は植込み型除細動器を要する)、又はニューヨーク心臓協会分類III度又はIV度のうっ血性心不全と定義された。脳血管イベント:脳卒中、又は一過性脳虚血発作と定義された。投与30ヵ月時までの本剤投与群の副作用の発現率は37.3%(19/51例)であり、主な副作用は頭痛13.7%(7/51例)であった。17.1.2海外第III相試験本試験は本剤の有効性及び安全性を評価するランダム化二重盲検プラセボ対照試験である。酵素補充療法を未実施又は6ヵ月以上実施していない16~74歳の外国人男女ファブリー病患者67例(男性24例、女性43例、eGFR≧30mL/min/1.73m2)を対象に、ミガーラスタット123mg又はプラセボが6ヵ月間隔日経口投与された。その後、18ヵ月間の非盲検継続投与期では全例にミガーラスタット123mgが隔日経口投与された。本剤に反応性のあるGLA遺伝子変異を有する50例(プラセボ群22例、本剤群28例)における腎間質毛細血管あたりのGL‐3封入体数の変化量は次表のとおりであった。表10腎間質毛細血管あたりのGL‐3封入体数の変化量の結果--------------------------表開始--------------------------ベースライン投与6ヵ月時投与6ヵ月時までの変化量投与12ヵ月時投与0/6~12ヵ月*時までの変化量プラセボ‐本剤群0.493±0.594(20例)0.565±0.975(20例)0.071±0.563(20例)0.312±0.628(17例)-0.330±0.626(17例)本剤‐本剤群0.649±1.229(25例)0.389±0.792(26例)-0.250±0.513(25例)0.429±0.861(22例)-0.239±0.500(22例)平均値±標準偏差*投与0/6~12ヵ月:プラセボ‐本剤群については投与6ヵ月時、本剤‐本剤群についてはベースライン時からの変化量--------------------------表終了--------------------------本剤を18~24ヵ月間投与した被験者におけるeGFRCKD‐EPI年間変化量は-0.30[-1.65、1.04]mL/min/1.73m2(41例)、左室重量係数の変化量は-7.7[-15.4、-0.0]g/m2(27例)であった。[9.2.1参照]投与24ヵ月時までの本剤投与群の副作用の発現率は45.3%(29/64例)であり、主な副作用は下痢7.8%(5/64例)、頭痛7.8%(5/64例)、悪心6.3%(4/64例)及び錯感覚6.3%(4/64例)であった。17.1.3海外第III相試験本試験は、本剤の安全性、薬物動態、薬力学、有効性を評価する多施設共同非盲検試験である。酵素補充療法を未実施、又は酵素補充療法を実施していた場合はスクリーニングの14日以上前に酵素補充療法による治療を中止した12歳以上18歳未満かつ体重45kg以上の、本剤に反応性のあるGLA遺伝子変異を有する外国人ファブリー病患者21例を対象にミガーラスタット123mgが12ヵ月間隔日経口投与された。本剤を12ヵ月間投与した被験者におけるベースラインからのeGFR(改変シュワルツ推算式)の変化量(平均値±標準偏差)は-1.6±15.40mL/min/1.73m2(19例)、左室重量係数の変化量(平均値±標準偏差)は-3.9±13.53g/m2(18例)であり、血漿中lyso‐Gb3濃度の変化量(中央値(範囲))は0.2(-65.4、115.8)ng/mL(19例)であった。投与12ヵ月時までの副作用発現率は23.8%(5/21例)であり、主な副作用は頭痛9.5%(2/21例)であった。[9.7参照]