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カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
2024/11/19 最新!DI情報
カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_027.html
一般名 | ガベキサートメシル酸塩注射用 |
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YJコード | 3999403D2023 |
剤型・規格 | 散剤・500mg1瓶 |
薬価 | 507.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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汎発性血管内血液凝固症。
通常成人1日量ガベキサートメシル酸塩として20~39mg/kgの範囲内で24時間かけて静脈内に持続投与する。(用法及び用量に関連する注意)〈汎発性血管内血液凝固症〉本剤は高濃度で血管内壁を障害し、注射部位及び刺入した血管に沿って静脈炎や硬結、潰瘍・壊死を起こすことがあるので、末梢血管から投与する場合、本剤100mgあたり50mL以上の輸液(0.2%以下)で点滴静注することが望ましい〔11.1.3、14.1.2参照〕。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)ショック、アナフィラキシーショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、十分な問診と救急処置のとれる準備を行い、投与にあたっては観察を十分に行い、血圧低下、発赤、そう痒、不快感、嘔気等の症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと〔11.1.1、11.1.2参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、大量投与は避けること(大量(100mg/kg/日)投与でマウスに胎仔体重増加抑制が認められている)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(高齢者)減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。(適用上の注意)14.1.薬剤投与時の注意14.1.1.点滴静注する場合、投与速度が増加すると血圧低下することがあるので、ガベキサートメシル酸塩として体重1kg当たり毎時2.5mg以下とすることが望ましい。14.1.2.薬液が血管外へ漏れると、注射部位に潰瘍・壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外へ漏出しないよう注意すること。血液うっ滞が起こらないようできるだけ太い血管より投与すること〔7.用法及び用量に関連する注意の項、11.1.3参照〕。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシーショック(いずれも頻度不明):ショック、アナフィラキシーショック(血圧低下、呼吸困難、意識消失、咽頭浮腫・喉頭浮腫等)があらわれることがある〔8.重要な基本的注意の項参照〕。11.1.2.アナフィラキシー(頻度不明):アナフィラキシー(呼吸困難、咽頭浮腫・喉頭浮腫等)があらわれることがある〔8.重要な基本的注意の項参照〕。11.1.3.注射部位の皮膚潰瘍・壊死(頻度不明):本剤の濃度が高くなると、血管内壁を障害し、注射部位及び刺入した血管に沿って静脈炎や硬結、潰瘍・壊死を起こすことがあるので、注射部位の血管痛、発赤、炎症等があらわれた場合には投与部位の変更又は投与を中止し、適切な処置を行うこと〔7.用法及び用量に関連する注意の項、14.1.2参照〕。11.1.4.無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)。11.1.5.高カリウム血症(頻度不明)。11.2.その他の副作用1).過敏症:(0.1~1%未満)発疹、そう痒感等。2).出血傾向:(頻度不明)出血傾向亢進。3).血液:(頻度不明)好酸球増多、顆粒球減少。4).循環器:(0.1~1%未満)血圧降下。5).肝臓:(0.1~1%未満)黄疸、AST上昇等、(頻度不明)総ビリルビン上昇、ALT上昇等。6).その他:(0.1~1%未満)悪心、(頻度不明)顔面潮紅、発熱、低ナトリウム血症。
18.1作用機序本剤は血液凝固系に対して阻害作用を有し、アンチトロンビンIIIの存在を必要とせずトロンビン及び活性型第X因子を阻害するとともに血小板凝集を抑制し、汎発性血管内血液凝固症に効果が認められている。18.2蛋白分解酵素阻害作用トリプシン、プラスミン、カリクレイン、トロンビン、C1‐エステラーゼに対し阻害作用を示す(invitro)。18.3血液凝固因子阻害作用血液凝固線溶系酵素に阻害作用を有し、トロンビン及びプラスミンに対する50%阻害濃度はそれぞれ10μM、100μMであり、トロンビンに対して強い阻害作用を示す。また、トロンビン、活性型第X因子に対する阻害作用にアンチトロンビンIIIの存在を必要としない(invitro)。18.4汎発性血管内血液凝固症(DIC)に対する作用トロンビン、トロンボプラスチンあるいはエンドトキシン投与による実験的DICにおいて、血中凝固因子の消費の抑制(ウサギ、ラット)と臓器内の血栓形成抑制(ラット)が認められている。18.5血小板凝集抑制作用ADP、トロンビン、コラーゲンによるヒト血小板の凝集を抑制する(invitro)。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内比較臨床試験汎発性血管内血液凝固症を対象として比較臨床試験を行い、本剤による出血症状の改善及び凝固因子の消費抑制が認められている。17.1.2国内臨床試験比較臨床試験を含む臨床試験において有効率は57.5%(77/134例)を示す。また、承認時の臨床試験において安全性評価対象となった254例中20例(7.9%)に20件の副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、血管痛・静脈炎等注射部位に関するもの19例(7.5%)であった。