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mumps(ムンプス、おたふく風邪)【病名のルーツはどこから?英語で学ぶ医学用語】第17回
2024/12/19 病名のルーツはどこから?英語で学ぶ医学用語
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https://www.carenet.com/series/nameorigin/cg004567_017.html
一般名 | デノスマブ(遺伝子組換え)注射液 |
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YJコード | 3999435A1020 |
剤型・規格 | 液剤・120mg1.7mL1瓶 |
薬価 | 45580.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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https://www.carenet.com/series/nameorigin/cg004567_017.html
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カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
2024/11/19 最新!DI情報
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https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_027.html
3.
次世代のCAR-T細胞療法―治療効果を上げるための新たなアプローチ/日本血液学会
2024/11/08 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59577
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ベンゾジアゼピン中止戦略、マスクした漸減+行動介入の効果
2024/11/07 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59557
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抗核抗体検査【日常診療アップグレード】第16回
2024/11/04 日常診療アップグレード
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https://www.carenet.com/series/upgrade/cg004493_016.html
1).多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変。2).骨巨細胞腫。(効能又は効果に関連する注意)5.1.〈骨巨細胞腫〉骨端線閉鎖を伴わない骨格が未成熟な骨巨細胞腫患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない〔9.7.1、9.7.2、17.1.4、17.1.5参照〕。5.2.〈骨巨細胞腫〉患者の年齢、体重等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと〔17.1.4、17.1.5参照〕。
〈多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変〉通常、成人にはデノスマブ(遺伝子組換え)として120mgを4週間に1回、皮下投与する。〈骨巨細胞腫〉通常、デノスマブ(遺伝子組換え)として120mgを第1日、第8日、第15日、第29日、その後は4週間に1回、皮下投与する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.本剤によるグレード3の副作用又はグレード4の副作用が発現した場合、グレード1以下に回復するまで休薬を考慮すること(グレードはCTCAEに準じる)。7.2.本剤による重篤な低カルシウム血症の発現を軽減するため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、毎日少なくともカルシウムとして500mg(骨巨細胞腫の場合は600mg)及び天然型ビタミンDとして400IUの投与を行うこと。ただし、腎機能障害患者では、ビタミンDの活性化が障害されているため、腎機能障害の程度に応じ、ビタミンDについては活性型ビタミンDを使用するとともに、カルシウムについては投与の必要性を判断し、投与量を適宜調整すること〔1.1、17.1.1-17.1.5参照〕。
(警告)1.1.〈効能共通〉本剤の治療開始後数日から、重篤な低カルシウム血症があらわれることがあり、死亡に至った例が報告されているので、本剤の投与に際しては、頻回に血液検査を行い、観察を十分に行うこと。本剤による重篤な低カルシウム血症の発現を軽減するため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、カルシウム及びビタミンDの経口補充のもとに本剤を投与すること〔7.2参照〕。1.2.〈効能共通〉重度腎機能障害患者では低カルシウム血症を起こすおそれが高いため、慎重に投与すること〔9.2.1参照〕。1.3.〈効能共通〉本剤投与後に低カルシウム血症が認められた場合には、カルシウム及びビタミンDの経口投与に加えて、緊急を要する場合には、カルシウムの点滴投与を併用するなど、適切な処置を速やかに行うこと〔11.1.1参照〕。1.4.〈骨巨細胞腫〉本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、骨巨細胞腫の診断及び治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ行うこと。(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。(重要な基本的注意)8.1.〈効能共通〉本剤はプラリアと同一成分(デノスマブ)を含むため、本剤投与中の患者にはプラリアの投与を避けること。8.2.〈効能共通〉低カルシウム血症があらわれることがあるので、本剤投与開始前に、血清カルシウム、リン等の血清電解質濃度を測定すること。血清補正カルシウム値を確認し、低カルシウム血症が認められた場合には、低カルシウム血症を是正した後に、本剤の投与を開始すること〔9.1.1、11.1.1参照〕。8.3.〈効能共通〉治療開始後数日から、低カルシウム血症があらわれることがあるので、本剤投与後は、患者の状態に注意し、頻回に血清カルシウム、リン等の血清電解質濃度を測定すること〔11.1.1参照〕。8.4.〈効能共通〉顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあり、本剤の長期投与により顎骨壊死の発現率の増加が認められており、報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的歯科処置や顎骨に対する局所感染に関連して発現しており、リスク因子としては、悪性腫瘍、化学療法、血管新生阻害薬治療、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往等が知られている。本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。本剤投与中に歯科処置が必要になった場合には、できる限り非侵襲的な歯科処置を受けるよう指導すること。また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること〔11.1.2参照〕。8.5.〈効能共通〉本剤又はビスホスホネート系薬剤を長期使用している患者において、非外傷性大腿骨転子下非定型骨折又は軽微な外力による大腿骨転子下非定型骨折、非外傷性近位大腿骨骨幹部非定型骨折又は軽微な外力による近位大腿骨骨幹部非定型骨折、非外傷性近位尺骨骨幹部非定型骨折又は軽微な外力による近位尺骨骨幹部非定型骨折等の非定型骨折が発現したとの報告がある。これらの報告では、完全骨折が起こる数週間から数ヵ月前に大腿部痛、鼠径部痛、前腕部痛等の前駆痛が認められている報告もあることから、本剤の投与開始後にこのような症状が認められた場合には、X線検査等を行い、適切な処置を行うこと。また、両側性の骨折が生じる可能性があることから、片側非定型骨折が起きた場合には、反対側の部位の症状等を確認し、X線検査を行うなど、慎重に観察すること(X線検査時には骨皮質の肥厚等、特徴的な画像所見がみられており、そのような場合には適切な処置を行うこと)〔11.1.4参照〕。8.6.〈多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変〉本剤の投与は、がん治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ行うこと。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.低カルシウム血症の患者又は低カルシウム血症を起こすおそれのある患者:低カルシウム血症が発現又は増悪するおそれがある〔8.2参照〕。9.1.2.肺転移を有する骨巨細胞腫患者:気胸が発現するおそれがある。(腎機能障害患者)9.2.1.重度腎機能障害のある患者:低カルシウム血症を起こすおそれがある(本剤の第3相臨床試験では、クレアチニンクリアランス値が30mL/min未満の重度腎疾患患者及び透析の必要な末期腎不全患者は対象から除外されている)〔1.2、17.3.1参照〕。(生殖能を有する者)妊娠可能な女性:妊娠可能な女性に対しては、本剤投与中及び最終投与後一定期間は適切な避妊法を用いるよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験では、サルに妊娠20日から分娩時まで本剤(50mg/kg/4週)を皮下投与した結果、死産増加、出生仔分娩後死亡増加、骨異常・歯異常、末梢リンパ節欠損が認められた〔2.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有用性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(本剤のヒト乳汁中への移行は不明であるが、ヒトIgGは乳汁中に移行することが報告されている)。(小児等)9.7.1.小児等を対象とした臨床試験は実施していない(本剤を投与した若齢サルにおいて、骨端成長板異常が認められ、RANKL*を阻害すると、ラット新生仔骨成長抑制及び新生仔歯萌出抑制されることが示されている)〔5.1参照〕。*)RANKL:receptoractivatorfornuclearfactor-κBligand。9.7.2.骨端線閉鎖を伴わない骨格が未成熟な小児等患者において、本剤治療中止後(数週間から数ヵ月後)に、急性腎障害、悪心・嘔吐等の臨床症状を伴う重篤な高カルシウム血症が発現した例が報告されている〔5.1参照〕。(高齢者)一般に、生理機能が低下していることが多い。(適用上の注意)14.1.薬剤投与前の注意冷蔵保存(2~8℃)下から室温に戻した後、使用すること。14.2.薬剤投与時の注意14.2.1.皮下注射は上腕・大腿又は腹部に行うこと。14.2.2.投与の際には、27ゲージの注射針の使用が推奨される。14.2.3.注射針が血管内に刺入していないことを確認すること。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報臨床試験において、3508例中15例(0.4%)で本剤に対する結合抗体が認められたが、中和抗体の産生は認められなかった。(取扱い上の注意)外箱開封後は遮光して保存すること。(保管上の注意)凍結を避け2~8℃で保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.〈効能共通〉低カルシウム血症(5.6%):QT延長、痙攣、テタニー、しびれ、失見当識等の症状を伴う低カルシウム血症があらわれることがあり、死亡に至った例が報告されているので、低カルシウム血症が認められた場合には、カルシウム及びビタミンDの経口投与に加えて、緊急を要する場合には、カルシウムの点滴投与を併用するなど、適切な処置を速やかに行うこと〔1.3、8.2、8.3参照〕。11.1.2.〈効能共通〉顎骨壊死・顎骨骨髄炎(1.8%)〔8.4参照〕。11.1.3.〈効能共通〉アナフィラキシー(頻度不明)。11.1.4.〈効能共通〉大腿骨転子下非定型骨折、近位大腿骨骨幹部非定型骨折、近位尺骨骨幹部非定型骨折等の非定型骨折(頻度不明)〔8.5参照〕。11.1.5.〈効能共通〉治療中止後の多発性椎体骨折(頻度不明)。11.1.6.〈効能共通〉重篤な皮膚感染症(0.1%):重篤な蜂巣炎等の皮膚感染症があらわれることがあるので、発赤、腫脹、疼痛、発熱等の症状が認められた場合には、適切な処置を行うこと。11.1.7.〈骨巨細胞腫〉治療中止後の高カルシウム血症(頻度不明)。11.2.その他の副作用1).血液:(1%以上)貧血、(1%未満)白血球減少、血小板減少。2).皮膚:(1%未満)発疹、皮膚そう痒症、皮膚乾燥、脱毛症、多汗症、湿疹、(頻度不明)扁平苔癬。3).代謝:(1%以上)低リン酸血症、(1%未満)高カルシウム血症、低マグネシウム血症。4).精神神経系:(1%以上)頭痛、(1%未満)めまい、不眠症、錯感覚、味覚異常、感覚鈍麻、嗜眠、末梢性感覚ニューロパチー、錯乱。5).循環器:(1%未満)高血圧、動悸、心不全、不整脈。6).呼吸器:(1%未満)呼吸困難、咳嗽、口腔咽頭痛、気胸。7).消化器:(1%以上)悪心、下痢、食欲減退、嘔吐、便秘、歯の障害(歯痛、歯膿瘍等)、(1%未満)腹痛、歯肉障害(歯肉痛、歯肉炎等)、消化不良、口内乾燥、鼓腸、口内炎。8).筋骨格系:(1%以上)関節痛、筋肉痛、骨痛、背部痛、顎痛、四肢痛、(1%未満)筋骨格痛、筋痙縮、頸部痛、脊椎痛。9).肝臓:(1%未満)ALT上昇、AST上昇、ALP上昇。10).腎臓:(1%以上)血中クレアチニン増加、(1%未満)腎機能障害。11).その他:(1%以上)疲労、無力症、発熱、注射部位反応(注射部位疼痛、注射部位そう痒感、注射部位血腫等)、(1%未満)インフルエンザ様疾患、疼痛、末梢性浮腫、体重減少、胸痛、ほてり、悪寒、上気道感染、倦怠感、尿路感染、視力障害、粘膜炎症、体重増加、骨髄炎、流涙増加、白内障、薬物過敏症。
18.1作用機序デノスマブは特異的かつ高い親和性でヒトRANKLに結合するヒト型IgG2モノクローナル抗体である。RANKLは膜結合型あるいは可溶型として存在し、骨吸収を司る破骨細胞及びその前駆細胞の表面に発現する受容体であるRANK注)を介して破骨細胞の形成、機能及び生存を調節する必須の蛋白質である。多発性骨髄腫及び骨転移を有する固形癌の骨病変においては、RANKLによって活性化された破骨細胞が骨破壊の主要な因子である。デノスマブはRANK/RANKL経路を阻害し、破骨細胞の活性化を抑制することで骨吸収を抑制し、がんによる骨病変の進展を抑制すると考えられる。骨巨細胞腫においては、腫瘍中の間質細胞にRANKLが、破骨細胞様巨細胞にRANKが発現している。デノスマブはRANKLに結合し、破骨細胞様巨細胞による骨破壊を抑制し、骨巨細胞腫の進行を抑制すると考えられる。注)RANK:receptoractivatorfornuclearfactor‐κB18.2骨吸収抑制カニクイザルにデノスマブを単回皮下投与すると、骨吸収マーカーである尿中I型コラーゲン架橋N‐テロペプチドが低下した。また、月1回の反復皮下投与により、投与期間中、尿中I型コラーゲン架橋N‐テロペプチドの低下が持続した。18.3骨病変の進展抑制デノスマブはマウスのRANKLに結合しないため、マウス骨転移モデルではマウスのRANKLに結合して阻害するOPG‐Fc注)をデノスマブの代替として使用した。乳癌(溶骨性又は溶骨性と造骨性の混合型)、前立腺癌及び非小細胞肺癌(いずれも溶骨性)のマウス骨転移モデルにOPG‐Fcを投与したところ、がんによる骨病変の進展が抑制された。注)OPG‐Fc:免疫グロブリン結晶化フラグメントに結合させたオステオプロテゲリン
17.1有効性及び安全性に関する試験〈多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変〉17.1.1国際共同第III相試験骨転移を有する進行乳癌患者対象試験(日本が参加した国際共同試験)において、主要評価項目であるSRE(骨関連事象:病的骨折、骨への放射線治療、骨に対する外科的処置又は脊髄圧迫)の初回発現までの期間についてゾレドロン酸に対する本剤の非劣性の検証を主目的として検討した結果は次表のとおりであり、非劣性が検証された。このうち、国内症例は136例(デノスマブ群69例、ゾレドロン酸群67例)であった。なお、全ての患者に対して、治験期間中に高カルシウム血症が認められない限り、毎日少なくとも500mgのカルシウム及び400IUの天然型ビタミンDの補充が強く推奨された。[7.2参照]骨転移を有する進行乳癌患者における本剤の有効性--------------------------表開始--------------------------初回SREの発現初回SRE発現までの期間n/N(%)中央値(日)ハザード比(95%信頼区間)p値非劣性検定優越性検定c)デノスマブ群a)315/1,026(30.7)NE0.82(0.71、0.95)<0.00010.0101ゾレドロン酸群b)372/1,020(36.5)806a)デノスマブ120mgを4週間に1回皮下投与b)ゾレドロン酸4mgを4週間に1回静脈内投与c)非劣性検証後に階層手順で実施した副次目的の優越性検定、「初回SRE発現までの期間」と「初回及び初回以降のSRE発現までの期間」の優越性検定における多重性調整済みn:発現例数、N:解析対象例数、NE:推定できず--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、デノスマブ群で32.3%(329/1,020例)であった。主な副作用は、関節痛4.3%、疲労3.7%、低カルシウム血症2.9%、悪心2.7%、下痢2.2%であった。低カルシウム血症の有害事象の発現頻度は、デノスマブ群で5.6%(57/1,020例)、ゾレドロン酸群で3.5%(35/1,013例)であり、うち重篤な低カルシウム血症の発現頻度は、デノスマブ群で0.5%(5/1,020例)、ゾレドロン酸群で0.2%(2/1,013例)であった。17.1.2海外第III相試験骨転移を有するホルモン不応性(去勢抵抗性)前立腺癌患者対象試験において、主要評価項目であるSREの初回発現までの期間についてゾレドロン酸に対する本剤の非劣性の検証を主目的として検討した結果は次表のとおりであり、非劣性が検証された。なお、全ての患者に対して、治験期間中に高カルシウム血症が認められない限り、毎日少なくとも500mgのカルシウム及び400IUの天然型ビタミンDの補充が強く推奨された。[7.2参照]骨転移を有するホルモン不応性(去勢抵抗性)前立腺癌患者における本剤の有効性--------------------------表開始--------------------------初回SREの発現初回SRE発現までの期間n/N(%)中央値(日)ハザード比(95%信頼区間)p値非劣性検定優越性検定c)デノスマブ群a)341/950(35.9)6290.82(0.71、0.95)0.00020.0085ゾレドロン酸群b)386/951(40.6)521a)デノスマブ120mgを4週間に1回皮下投与b)ゾレドロン酸4mgを4週間に1回静脈内投与c)非劣性検証後に階層手順で実施した副次目的の優越性検定、「初回SRE発現までの期間」と「初回及び初回以降のSRE発現までの期間」の優越性検定における多重性調整済みn:発現例数、N:解析対象例数--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、デノスマブ群32.0%(302/943例)であった。主な副作用は、低カルシウム血症7.3%、悪心3.2%、疲労3.1%、食欲減退2.9%、無力症2.2%であった。低カルシウム血症の有害事象の発現頻度は、デノスマブ群で12.8%(121/943例)、ゾレドロン酸群で5.8%(55/945例)であり、うち重篤な低カルシウム血症の発現頻度は、デノスマブ群で2.5%(24/943例)、ゾレドロン酸群で0.7%(7/945例)であった。17.1.3海外第III相試験多発性骨髄腫又は骨転移を有する進行固形癌(乳癌及び前立腺癌を除く)患者対象試験において、主要評価項目であるSREの初回発現までの期間についてゾレドロン酸に対する本剤の非劣性の検証を主目的として検討した結果は次表のとおりであり、非劣性が検証された。なお、全ての患者に対して、治験期間中に高カルシウム血症が認められない限り、毎日少なくとも500mgのカルシウム及び400IUの天然型ビタミンDの補充が強く推奨された。[7.2参照]多発性骨髄腫又は骨転移を有する進行固形癌(乳癌及び前立腺癌を除く)患者における本剤の有効性--------------------------表開始--------------------------初回SREの発現初回SRE発現までの期間n/N(%)中央値(日)ハザード比(95%信頼区間)p値非劣性検定優越性検定c)デノスマブ群a)278/886(31.4)6250.84(0.71、0.98)0.00070.0619ゾレドロン酸群b)323/890(36.3)496a)デノスマブ120mgを4週間に1回皮下投与b)ゾレドロン酸4mgを4週間に1回静脈内投与c)非劣性検証後に階層手順で実施した副次目的の優越性検定、「初回SRE発現までの期間」と「初回及び初回以降のSRE発現までの期間」の優越性検定における多重性調整済みn:発現例数、N:解析対象例数--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、デノスマブ群22.3%(196/878例)であった。主な副作用は、低カルシウム血症7.2%、悪心1.9%、発熱0.9%であった。低カルシウム血症の有害事象の発現頻度は、デノスマブ群で10.8%(95/878例)、ゾレドロン酸群で5.8%(51/878例)であり、うち重篤な低カルシウム血症の発現頻度は、デノスマブ群で1.4%(12/878例)、ゾレドロン酸群で0.9%(8/878例)であった。〈骨巨細胞腫〉17.1.4国内第II相試験骨巨細胞腫患者を対象とした国内第II相試験(デノスマブ120mgの皮下投与を、第1日、第8日、第15日、第29日、その後は4週間に1回、皮下投与)において認められた客観的奏効率(完全奏効又は部分奏効が認められた被験者の割合)は次表のとおりであった。なお、骨格が成熟した12歳以上かつ体重45kg以上の未成年の患者[放射線撮影で1つ以上の成熟した(閉鎖した骨端成長板を持つ)長骨が確認されている]が含まれていた。また、全ての患者に対して、治験期間中に高カルシウム血症が認められない限り、毎日少なくとも600mgのカルシウム及び400IUの天然型ビタミンDが補充された。[5.1、5.2、7.2参照]骨巨細胞腫患者における本剤の有効性(国内臨床試験a))--------------------------表開始--------------------------客観的奏効率b)(完全奏効又は部分奏効が認められた被験者の割合)n/N%(95%信頼区間)いずれかの評価基準による最良効果15/1788.2(63.6、98.5)modifiedRECIST基準6/1735.3(14.2、61.7)modifiedEORTC基準14/1782.4(56.6、96.2)density/size基準12/1770.6(44.0、89.7)a)切除不能又は重度の後遺症が残る手術が予定されている骨巨細胞腫患者対象試験b)客観的奏効率は次の基準を用いて評価した。・modifiedRECIST基準:CT/MRIをもとに腫瘍組織量を評価・modifiedEORTC基準:FDG‐PETを用い代謝活性を評価・density/size基準:CT/MRIをもとに腫瘍サイズとHounsfield単位による密度を評価n:客観的奏効が認められた例数、N:解析対象例数--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は70.6%(12/17例)であった。主な副作用は、注射部位反応23.5%、発熱17.6%、倦怠感11.8%、歯周炎11.8%であった。低カルシウム血症の有害事象の発現頻度は5.9%(1/17例)であり、重篤な低カルシウム血症は認められなかった。17.1.5海外第II相試験骨巨細胞腫患者を対象とした2つの海外第II相試験(いずれもデノスマブ120mgの皮下投与を、第1日、第8日、第15日、第29日、その後は4週間に1回、皮下投与)において認められた客観的奏効率(完全奏効又は部分奏効が認められた被験者の割合)は次表のとおりであった。なお、骨格が成熟した12歳以上かつ体重45kg以上の未成年の患者[放射線撮影で1つ以上の成熟した(閉鎖した骨端成長板を持つ)長骨が確認されている]が含まれていた。また、全ての患者に対して、治験期間中に高カルシウム血症が認められない限り、毎日少なくとも500mgのカルシウム及び400IUの天然型ビタミンDの補充が強く推奨された。[5.1、5.2、7.2参照]骨巨細胞腫患者における本剤の有効性(2つの外国臨床試験a)合計)--------------------------表開始--------------------------客観的奏効率b)(完全奏効又は部分奏効が認められた被験者の割合)n/N%(95%信頼区間)いずれかの評価基準による最良効果136/19071.6(64.6、77.9)modifiedRECIST基準47/18725.1(19.1、32.0)modifiedEORTC基準25/2696.2(80.4、99.9)density/size基準134/17676.1(69.1、82.2)a)切除不能又は再発骨巨細胞腫患者対象試験及び切除不能又は重度の後遺症が残る手術が予定されている骨巨細胞腫患者対象試験b)客観的奏効率は次の基準を用いて評価した。・modifiedRECIST基準:CT/MRIをもとに腫瘍組織量を評価・modifiedEORTC基準:FDG‐PETを用い代謝活性を評価・density/size基準:CT/MRIをもとに腫瘍サイズとHounsfield単位による密度を評価n:客観的奏効が認められた例数、N:解析対象例数--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は49.0%(149/304例)であった。主な副作用は、疲労9.9%、頭痛9.9%、悪心7.6%、低リン酸血症4.6%等であった。低カルシウム血症の有害事象の発現頻度は4.9%(15/304例)であり、重篤な低カルシウム血症は認められなかった。17.3その他17.3.1腎機能の程度が異なる被験者を対象とした試験(1)腎機能正常者12例及び腎機能障害患者43例(軽度腎疾患13例、中等度腎疾患13例、重度腎疾患9例、透析の必要な末期腎不全患者8例)に本剤60mg注)を単回皮下投与した試験において、クレアチニンクリアランスが30mL/min未満の重度腎疾患患者及び透析の必要な末期腎不全患者の低カルシウム血症の有害事象としての発現頻度は29.4%(5/17例)であり、軽度及び中等度腎疾患患者並びに腎機能正常者13.2%(5/38例)と比較して、発現頻度が高かった(外国人データ)。[9.2.1、16.6.1参照]注)本剤の承認された用量は、120mgである。(2)クレアチニンクリアランスが30mL/min未満の重度腎疾患患者及び透析の必要な末期腎不全患者それぞれ16例に本剤120mgを第1日、第29日に皮下投与した試験において、低カルシウム血症の有害事象としての発現頻度は、重度腎疾患患者で18.8%(3/16例)、透析の必要な末期腎不全患者で62.5%(10/16例)であった。また、血清補正カルシウム値7.0mg/dL未満(1.75mmol/L未満)又は症候性の低カルシウム血症の発現頻度は、重度腎疾患患者で6.3%(1/16例)、透析の必要な末期腎不全患者で12.5%(2/16例)であった(外国人データ)。[9.2.1、16.6.1参照]