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カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
2024/11/19 最新!DI情報
カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_027.html
一般名 | ボソリチド(遺伝子組換え)注射用 |
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YJコード | 3999465D3020 |
剤型・規格 | 散剤・1.2mg1瓶(溶解液付) |
薬価 | 107498.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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次世代のCAR-T細胞療法―治療効果を上げるための新たなアプローチ/日本血液学会
2024/11/08 医療一般
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https://www.carenet.com/series/upgrade/cg004493_016.html
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子供の睡眠時間の目安は?
2024/10/28 患者説明用スライド
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骨端線閉鎖を伴わない軟骨無形成症。(効能又は効果に関連する注意)骨端線の閉鎖により成長の可能性がないことが確認された場合、本剤の投与を中止すること。
通常、ボソリチド(遺伝子組換え)として、2歳以上の患者には15μg/kgを、2歳未満の患者には30μg/kgを1日1回、皮下注射する。ただし、1回投与量は1mgを超えないこと。(用法及び用量に関連する注意)7.1.2歳以上の患者には、次を参考に投与量を決定し、投与すること〔14.1.1参照〕。溶解後液量0.6mL、溶解後濃度2.0mg/mL、採取可能量0.4mL。1).患者の体重28-29kg:投与量0.20mL。2).患者の体重30-36kg:投与量0.25mL。3).患者の体重37-43kg:投与量0.30mL。4).患者の体重44-49kg:投与量0.35mL。5).患者の体重50-56kg:投与量0.40mL。6).患者の体重57-63kg:投与量0.45mL*。7).患者の体重≧64kg:投与量0.50mL*。*)2バイアルを使用して投与量を採取する。7.3.本剤は1日1回投与する薬剤であり、可能な限り同一時間帯に投与すること。7.4.本剤の投与を忘れた場合は、次回投与までの期間が12時間以上であれば気づいた時点で投与しその後はあらかじめ定めた時間帯に投与し、次回投与までの期間が12時間未満であれば投与せず次のあらかじめ定めた時間帯に投与すること。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.一過性の血圧低下や血圧低下に伴う症状(めまい、吐き気、疲労、失神等)があらわれることがあるので、本剤投与時には適切な水分補給を行うよう患者に指導すること。8.2.一過性の血圧低下があらわれることがあるので、高所での作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する場合には注意させること。8.3.本剤の自己注射にあたっては、次の点に留意すること。・本剤の自己注射にあたっては、投与法について十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導の下で実施すること。・本剤の自己注射にあたっては、全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底すること。・本剤の自己注射にあたっては、注射方法の説明書を必ず読むよう指導すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.重篤な心疾患のある患者:臨床試験では除外されている。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(相互作用)10.2.併用注意:降圧剤(カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、利尿薬、β遮断薬、等)[血圧低下があらわれる可能性がある(本剤は血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用が増強する可能性がある)]。(適用上の注意)14.1.薬剤調製時の注意14.1.1.患者の体重及び年齢に基づいて、投与に必要なバイアル数を決定すること〔7.1参照〕。14.1.2.バイアル及び添付溶解液を冷蔵庫で保存している場合は、調製前に室温に戻しておくこと。14.1.3.各バイアルに添付された溶解液以外は使用しないこと。バイアルに添付の溶解液全量を加えた後、静かに円を描くように回して溶解する(激しく振盪しない)。投与用シリンジで必要量を抜き取ること。14.1.4.用時調製し、溶解後は直ちに使用する(直ちに使用できない場合でも、溶解後、室温で3時間以内に使用する)。14.1.5.溶解後に目視にてバイアル内を確認し、異物や変色が認められる場合は使用しない(溶解後、溶液は無色~黄色の液体となる)。14.1.6.各バイアルは1回限りの使用とし、残液は廃棄すること。14.2.薬剤投与時の注意皮下投与は大腿部・腹部・臀部又は上腕部に行うこと。同一部位へ繰り返し注射することは避け、投与毎に注射部位を変えること。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報臨床試験において、5歳以上の軟骨無形成症患者の37.8%(59/156例)に抗ボソリチド抗体産生が報告され、1.9%(3/156例)に中和抗体産生が報告された。5歳未満の軟骨無形成症患者では、18.6%(8/43例)に抗ボソリチド抗体産生が報告され、抗ボソリチド抗体陽性患者からは中和抗体は検出されなかった。(取扱い上の注意)凍結を避けること(冷蔵庫(2~8℃)で保管できない場合は、室温で保管することもできるが、3か月以内に使用する(また、室温で保管した後は冷蔵庫に戻さない))。(保険給付上の注意)25.1.本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2023年8月末日までは、1回14日分を限度として投薬すること。25.2.本製剤の効能又は効果に関連する注意において、「骨端線の閉鎖により成長の可能性がないことが確認された場合、本剤の投与を中止すること。」とされているので、使用にあたっては十分留意すること(保医発0817第4号:令和4年8月17日付)。(保管上の注意)凍結を避けて、2~8℃保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用1).神経系障害:(10%未満)失神、失神寸前状態、浮動性めまい。2).血管障害:(10%未満)低血圧。3).胃腸障害:(10%以上)嘔吐(26%)、(10%未満)悪心。4).全身障害及び投与部位の状態:(10%以上)注射部位反応(85%)、(10%未満)疲労。5).臨床検査:(10%以上)血中アルカリホスファターゼ増加。
18.1作用機序本剤はC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の類縁体である。軟骨無形成症は、軟骨細胞の増殖及び分化の負の調節因子である線維芽細胞増殖因子受容体3(Fgfr3)遺伝子の機能獲得型変異によって引き起こされる。本剤はナトリウム利尿ペプチド受容体‐B(NPR‐B)に結合することでFGFR3の下流シグナル伝達を阻害し、軟骨細胞の増殖及び分化を促進する。18.2薬理作用重度の四肢短縮型矮小発育症の表現型を有するタナトフォリック骨異形成症モデルマウスであるFgfr3Y367C/+マウス、及び軽度の四肢短縮型矮小発育症の表現型を有する軟骨異形成症モデルマウスであるFgfr3G380Rマウスにおいて、本薬投与により成長板の拡大並びにそれに続く四肢骨格及び中軸骨格の成長が認められた。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国際共同第III相試験5歳以上18歳未満の骨端線閉鎖を伴わない軟骨無形成症患者121例(日本人7例を含む)を対象に、本剤15μg/kg(60例、うち日本人3例)又はプラセボ(61例、うち日本人4例)を1日1回52週間皮下投与した。なお、成長ホルモン製剤は併用しないこととされた。主要評価項目である年間成長速度のベースラインから投与52週時までの変化量は表4のとおりであり、本剤群のプラセボ群に対する優越性が示された。また、副次評価項目である身長Zスコアの結果は表4のとおりであった。表4主な有効性評価項目の結果--------------------------表開始--------------------------プラセボ群(61例)本剤群(60例)年間成長速度(cm/年):主要評価項目投与前a)4.06±1.204.26±1.53投与52週時b)3.94±1.075.61±1.05変化量c)0.13[-0.18、0.45]1.71[1.40、2.01]群間差c)1.57[1.22、1.93]p値c)d)p<0.0001身長Zスコア投与前a)-5.14±1.07-5.13±1.11投与52週時b)-5.14±1.09-4.89±1.09変化量c)-0.01[-0.10、0.09]0.27[0.18、0.36]平均値±標準偏差、変化量:最小二乗平均値[95%信頼区間]、群間差:最小二乗平均値の差[95%信頼区間]a)投与前の過去6カ月間以上の身長のデータに基づいて算出されたb)投与開始時及び投与52週時の身長に基づいて算出されたc)ベースラインで補正した共分散分析モデルから推定した。投与52週より前に試験を中止した本剤群2例の欠測値は、補完して本分析に組み入れられたd)両側有意水準5%--------------------------表終了--------------------------本剤群における副作用発現頻度は88.3%(53/60例)であり、主な副作用は、注射部位反応71.7%(43/60例)、注射部位紅斑68.3%(41/60例)、注射部位腫脹38.3%(23/60例)、注射部位蕁麻疹11.7%(7/60例)及び血圧低下11.7%(7/60例)であった。プラセボ群における副作用発現頻度は83.6%(51/61例)であり、主な副作用は、注射部位紅斑63.9%(39/61例)、注射部位反応45.9%(28/61例)、注射部位内出血11.5%(7/61例)及び注射部位出血11.5%(7/61例)であった。17.1.2国際共同第II相試験5歳未満の骨端線閉鎖を伴わない軟骨無形成症患者75例(日本人8例を含む)を対象に、コホート1(2歳以上5歳未満)では本剤15μg/kg又はプラセボを1日1回、コホート2(6カ月以上2歳未満)及びコホート3(6カ月未満)では本剤30μg/kg又はプラセボを1日1回、52週間皮下投与した。なお、成長ホルモン製剤は併用しないこととされた。いずれのコホートにおいても、センチネル被験者として3~4例に対して非盲検下で本剤を投与し、安全性及び薬物動態を評価した後、64例を本剤群又はプラセボ群に無作為割り付けした。無作為化された被験者64例における主な有効性評価項目の結果は表5のとおりであった。表5主な有効性評価項目の結果--------------------------表開始--------------------------全体コホート1コホート2コホート3プラセボ群本剤群プラセボ群本剤群プラセボ群本剤群プラセボ群本剤群身長Zスコア(主要評価項目)ベースライン-4.28±1.48(32例)-3.79±0.97(32例)-5.13±1.15(16例)-4.27±0.81(15例)-4.21±1.24(8例)-3.39±0.84(8例)-2.65±0.79(8例)-3.34±1.02(9例)52週時-4.52±1.19(32例)-3.92±0.78(31例)-5.06±1.01(16例)-4.14±0.72(15例)-4.36±1.33(8例)-3.40±0.80(8例)-3.59±0.76(8例)-4.04±0.73(8例)変化量a)-0.31[-0.48、-0.13]-0.06[-0.26、0.15]-0.06[-0.28、0.16]0.27[0.04、0.50]-0.19[-0.58、0.20]0.02[-0.38、0.41]-0.91[-1.36、-0.45]-0.68[-1.21、-0.15]群間差a)0.25[-0.02、0.53]0.33[0.00、0.67]0.21[-0.37、0.79]0.23[-0.45、0.91]年間成長速度(cm/年)ベースライン9.60±7.74(32例)11.06±7.57(32例)4.20±1.78(16例)4.74±1.68(15例)10.55±4.78(8例)11.51±4.66(8例)19.45±7.55(8例)21.19±2.80(9例)52週時7.35±2.44(32例)8.08±2.50(31例)5.45±0.87(16例)6.35±1.70(15例)8.05±1.85(8例)8.66±2.12(8例)10.43±1.30(8例)10.74±1.22(8例)変化量b)-2.95[-3.45、-2.45]-2.17[-2.76、-1.58]0.89[0.23、1.55]1.99[1.31、2.67]-3.00[-3.86、-2.13]-2.36[-3.22、-1.50]-10.14[-11.48、-8.79]-9.34[-10.78、-7.91]群間差b)0.78[0.02、1.54]1.10[0.13、2.07]0.63[-0.60、1.87]0.79[-1.08、2.67]平均値±標準偏差、変化量:最小二乗の平均値[95%信頼区間]、群間差:最小二乗の平均値の差[95%信頼区間]a)欠測値を多重補完法により補完した後に、治療、性別、年齢層、ベースラインの年齢、ベースラインの年間成長速度及びベースラインの身長Zスコアを説明変数とした共分散分析モデルに基づいて推定した。b)欠測値を多重補完法により補完した後に、治療、性別、年齢層、ベースラインの年齢及びベースラインの年間成長速度を説明変数とした共分散分析モデルに基づいて推定した。--------------------------表終了--------------------------本剤群における副作用発現頻度は86.0%(37/43例)であり、主な副作用は、注射部位反応79.1%(34/43例)、注射部位紅斑76.7%(33/43例)、注射部位腫脹18.6%(8/43例)、注射部位蕁麻疹14.0%(6/43例)、注射部位内出血11.6%(5/43例)及び注射部位硬結11.6%(5/43例)であった。プラセボ群における副作用発現頻度は53.1%(17/32例)であり、主な副作用は注射部位反応40.6%(13/32例)、注射部位紅斑40.6%(13/32例)及び注射部位内出血15.6%(5/32例)であった。