1.
高リスクHR+/HER2-早期乳がんの術前療法、HER3-DXd単独vs.内分泌療法併用(SOLTI VALENTINE)/SABCS2024
2024/12/12 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59804
一般名 | シクロホスファミド水和物錠 |
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YJコード | 4211002F1044 |
剤型・規格 | 錠剤・50mg1錠 |
薬価 | 23.20円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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高リスクHR+/HER2-早期乳がんの術前療法、HER3-DXd単独vs.内分泌療法併用(SOLTI VALENTINE)/SABCS2024
2024/12/12 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59804
2.
重症βサラセミアへのbeti-cel、89%が輸血非依存性を達成/Lancet
2024/11/25 ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/journal/carenet/59692
3.
カルシニューリン阻害で免疫を抑制するループス腎炎治療薬「ルプキネス」【最新!DI情報】第27回
2024/11/19 最新!DI情報
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https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_027.html
4.
早期TN乳がん、多遺伝子シグネチャー活用で予後改善/BMJ
2024/11/14 ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/journal/carenet/59633
5.
多発性骨髄腫におけるCAR-T細胞の製造不良の要因/京都大学
2024/11/11 医療一般 日本発エビデンス
多発性骨髄腫におけるCAR-T細胞の製造不良の要因/京都大学
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59595
1).次記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解:多発性骨髄腫、悪性リンパ腫(ホジキン病、リンパ肉腫、細網肉腫)、乳癌、急性白血病、真性多血症、肺癌、神経腫瘍(神経芽腫、網膜芽腫)、骨腫瘍。ただし、次記の疾患については、他の抗腫瘍剤と併用することが必要である[慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、咽頭癌、胃癌、膵癌、肝癌、結腸癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌、睾丸腫瘍、絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)、横紋筋肉腫、悪性黒色腫の自覚的並びに他覚的症状の緩解]。2).細胞移植に伴う免疫反応の抑制。3).全身性ALアミロイドーシス。4).治療抵抗性の次記リウマチ性疾患:治療抵抗性全身性エリテマトーデス、治療抵抗性全身性血管炎(治療抵抗性顕微鏡的多発血管炎、治療抵抗性多発血管炎性肉芽腫症、治療抵抗性結節性多発動脈炎、治療抵抗性好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、治療抵抗性高安動脈炎等)、治療抵抗性多発性筋炎/治療抵抗性皮膚筋炎、治療抵抗性強皮症、治療抵抗性混合性結合組織病、及び血管炎を伴う治療抵抗性難治性リウマチ性疾患。5).ネフローゼ症候群:副腎皮質ホルモン剤の適切な治療でも十分な効果がない場合に限る。(効能又は効果に関連する注意)〈ネフローゼ症候群〉診療ガイドライン等の最新の情報を参考に、本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。
〈自覚的並びに他覚的症状の緩解〉(1).単独で使用する場合通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日100~200mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。(2).他の抗腫瘍剤と併用する場合単独で使用する場合に準じ、適宜減量する。〈細胞移植に伴う免疫反応の抑制〉再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する。〈全身性ALアミロイドーシス〉他の薬剤との併用において、通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として週1回300mg/㎡(体表面積)を経口投与する。投与量の上限は、1回量として500mgとする。〈治療抵抗性のリウマチ性疾患〉通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日50~100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。〈ネフローゼ症候群〉通常、成人にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日50~100mgを8~12週間経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。通常、小児にはシクロホスファミド(無水物換算)として1日2~3mg/kgを8~12週間経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、通常1日100mgまでとする。原則として、総投与量は300mg/kgまでとする。(用法及び用量に関連する注意)〈ネフローゼ症候群〉本剤の投与スケジュールについて、国内のガイドライン等の最新の情報を参考にすること。
(警告)1.1.〈効能共通〉本剤とペントスタチンを併用しないこと(外国においてシクロホスファミドとペントスタチンとの併用により、心毒性が発現し死亡した症例が報告されている)〔2.1、10.1参照〕。1.2.〈効能共通〉本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。1.3.〈全身性ALアミロイドーシス〉緊急時に十分対応できる医療施設において、本剤についての十分な知識と全身性ALアミロイドーシス治療の経験を持つ医師のもとで使用すること。1.4.〈治療抵抗性のリウマチ性疾患〉緊急時に十分対応できる医療施設において、本剤についての十分な知識と治療抵抗性のリウマチ性疾患治療の経験を持つ医師のもとで行うこと。1.5.〈ネフローゼ症候群〉緊急時に十分対応できる医療施設において、本剤についての十分な知識とネフローゼ症候群治療の経験を持つ医師のもとで行うこと。(禁忌)2.1.ペントスタチン投与中の患者〔1.1、10.1参照〕。2.2.本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者。2.3.重症感染症を合併している患者。(重要な基本的注意)8.1.骨髄抑制、出血性膀胱炎等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、尿検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること(出血性膀胱炎の防止のため尿量の増加を図ること)。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと〔9.1.1、11.1.2、11.1.3、11.1.9、11.1.10参照〕。8.2.感染症の発現又は感染症増悪、出血傾向の発現又は出血傾向増悪に十分注意すること〔9.1.2参照〕。8.3.二次性悪性腫瘍(急性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、膀胱腫瘍、腎盂腫瘍・尿管腫瘍等)が発生したとの報告があるため、本剤の投与終了後も長期間経過を観察するなど十分注意すること(なお、シクロホスファミドの総投与量の増加により、発癌のリスクが増加するとの報告がある)。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.骨髄抑制のある患者:骨髄抑制が増強するおそれがある〔8.1、11.1.2参照〕。9.1.2.感染症を合併している患者:骨髄抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある〔8.2参照〕。9.1.3.水痘患者:致命的全身障害があらわれることがある。(腎機能障害患者)腎機能障害患者:腎障害が増悪するおそれがある。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:肝障害が増悪するおそれがある。(生殖能を有する者)9.4.1.小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること(なお、シクロホスファミドの総投与量の増加により、男女とも性腺障害のリスクが増加するとの報告がある)。9.4.2.妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び本剤投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。9.4.3.パートナーが妊娠する可能性のある男性:パートナーが妊娠する可能性のある男性には、本剤投与中及び本剤投与終了後一定期間は適切な避妊をするよう指導すること(本剤5.1mg/kgを投与した雄ラットを、本剤を投与しない雌ラットと交配させたところ、胎仔死亡増加及び胎仔奇形を認めたとの報告がある)。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい(妊娠中に本剤を使用するか、本剤を使用中に妊娠した場合は、胎児に異常が生じる可能性があることを患者に説明すること(催奇形性を疑う症例報告があり、動物試験では、本剤2.5mg/kgを投与した雌ラットで胚死亡・胎仔死亡及び催奇形作用が報告されている))〔9.4.2参照〕。(授乳婦)9.6.1.授乳を避けさせること(乳汁中に分泌されることが報告されている)。9.6.2.授乳中の女性にシクロホスファミドを静脈内投与したときに、新生児、乳児に好中球減少症、血小板減少症、ヘモグロビン減少があらわれたとの報告がある。(小児等)9.7.1.副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。9.7.2.小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)用量並びに投与間隔に留意すること(生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい)。(相互作用)本剤は、主に肝代謝酵素CYP2B6で代謝され、活性化される。また、CYP2C8、2C9、3A4、2A6も本剤の代謝に関与していることが報告されている〔16.4.1参照〕。10.1.併用禁忌:ペントスタチン<コホリン>〔1.1、2.1参照〕[骨髄移植の患者で、本剤投与中にペントスタチンを単回投与したところ、錯乱、呼吸困難、低血圧、肺水腫等が認められ、心毒性により死亡したとの報告があり、また、動物試験(マウス)においてペントスタチン(臨床用量の10倍相当量)とシクロホスファミド(LD50前後)又はその類縁薬であるイホスファミド(LD50前後)を同時期に単回投与したとき、それぞれを単独投与したときに比べて死亡率の増加が認められた(明らかな機序は不明であるが、本剤は用量依存性の心毒性があり、ペントスタチンは心筋細胞に影響を及ぼすATPの代謝を阻害するので、両剤の併用により心毒性が増強すると考えられている)]。10.2.併用注意:1).他の抗悪性腫瘍剤、アロプリノール、放射線照射[骨髄抑制等の副作用が増強することがあるので、異常が認められた場合には、減量、休薬等の適切な処置を行うこと(共に骨髄抑制作用を有する)]。2).フェノバルビタール[本剤の作用が増強することがある(フェノバルビタールの酵素誘導により本剤の活性型への変換が促進される)]。3).副腎皮質ホルモン、クロラムフェニコール[本剤の作用が減弱することがある(副腎皮質ホルモン、クロラムフェニコールは肝における本剤の代謝を競合的に阻害し、活性化を抑制する)]。4).インスリン[血糖降下作用が増強されることがある(本剤がインスリン抗体の生成を阻害するため、遊離のインスリン量が多くなり、血糖降下作用が増強される)]。5).オキシトシン[オキシトシンの作用が増強されることがある(機序は不明である)]。6).バソプレシン[バソプレシンの作用が減弱されることがある(本剤がバソプレシンの排泄を増加させる)]。7).アントラサイクリン系薬剤(ドキソルビシン塩酸塩、エピルビシン塩酸塩等)[心筋障害が増強されるおそれがあり、また、これらの薬剤との併用療法終了後に遅発性心毒性が発現したとの報告があるため、治療終了後も長期間経過を観察するなど十分注意すること(明らかな機序は不明であるが、共に心筋障害を有する)]。8).脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム等)[脱分極性筋弛緩剤の作用が増強され遷延性無呼吸を起こすおそれがある(本剤がコリンエステラーゼによる脱分極性筋弛緩剤の分解を阻害すると考えられている)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):血圧低下、呼吸困難、喘鳴、蕁麻疹、不快感等があらわれることがある。11.1.2.骨髄抑制(頻度不明):汎血球減少、貧血、白血球減少、血小板減少、出血があらわれることがあるので、本剤投与期間中には末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与間隔の延長、減量、休薬等の適切な処置を行うこと〔8.1、9.1.1参照〕。11.1.3.出血性膀胱炎、排尿障害(いずれも頻度不明)〔8.1参照〕。11.1.4.イレウス、胃腸出血(0.1~5%未満*)。11.1.5.間質性肺炎、肺線維症(0.1~5%未満*)。11.1.6.心筋障害、心不全(0.1~5%未満*)。11.1.7.抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。11.1.8.中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)。11.1.9.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)〔8.1参照〕。11.1.10.急性腎障害(頻度不明):急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある〔8.1参照〕。11.1.11.横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).肝臓:(0.1~5%未満)肝障害、黄疸、コリンエステラーゼ値低下等。2).腎臓:(5%以上又は頻度不明)乏尿による尿浸透圧上昇、蛋白尿、浮腫等。3).消化器:(5%以上又は頻度不明)悪心・嘔吐、(0.1~5%未満)食欲不振、味覚異常、口渇、潰瘍性口内炎、胸やけ、おくび、腹部膨満感、腹痛、便秘、下痢等。4).過敏症:(5%以上又は頻度不明)発疹等。5).皮膚:(5%以上又は頻度不明)脱毛、皮膚炎、皮膚色素沈着、爪変形・爪変色等。6).精神神経系:(5%以上又は頻度不明)倦怠感、(0.1~5%未満)頭痛、眩暈、不眠、(0.1%未満)運動失調等。7).呼吸器:(0.1~5%未満)肺水腫等。8).循環器:(0.1~5%未満)心電図異常、心悸亢進、低血圧等。9).内分泌:(0.1~5%未満)副腎皮質機能不全、甲状腺機能亢進等。10).性腺:(0.1~5%未満)無精子症、卵巣機能不全、無月経等。11).その他:(5%以上又は頻度不明)低ナトリウム血症、(0.1~5%未満)発熱、創傷治癒遅延、高血糖、CK上昇。*)再評価結果に基づく。
18.1作用機序シクロホスファミドは生体内で活性化された後、腫瘍細胞のDNA合成を阻害し、抗腫瘍作用をあらわすことが認められている。18.1.1マウスEhrlich癌(腹水型)に75mg/kgを腹腔内投与し、腫瘍細胞の核酸合成に及ぼす影響をみたところ、DNA及びRNAの合成を共に抑制したが、DNAの合成をより著明に抑制した。18.1.2マウスEhrlich癌(腹水型)に30、60、120mg/kgを腹腔内に投与した場合、いずれの投与量においても、腫瘍細胞分裂周期のG2期(分裂前期)に作用し、M期(分裂期)への移行を遅らせ、その結果として細胞の増殖を抑制した。なお、120mg/kg投与群においてはS期(DNA合成期)にも作用した。18.2抗腫瘍効果18.2.1動物移植性腫瘍に対する効果マウスのEhrlich癌、Bashford癌、ラットの吉田肉腫、Walker癌、Jensen肉腫等に対して明らかな腫瘍増殖抑制効果を示し、マウスL1210白血病、ラット腹水肝癌AH13等のほか多くの動物移植性腫瘍に対して延命効果を認めている(invivo)。18.2.2細胞学的効果ラット吉田肉腫の試験において、短時間内に分裂像の減少、異常分裂像がみられ、細胞の膨化、核の崩壊、細胞質の融解を認めた(invitro)。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈全身性ALアミロイドーシス〉17.1.1国際共同第III相試験未治療の全身性ALアミロイドーシスを有する18歳以上の患者388例(日本人28例を含む)を対象にシクロホスファミド、ボルテゾミブ及びデキサメタゾンの併用療法(CyBorD療法)とダラツムマブを上乗せしたDCyBorD療法を比較するランダム化非盲検群間比較試験を実施した。いずれの療法も28日間を1サイクルとし、CyBorD群ではシクロホスファミド300mg/m2(無水物換算、経口又は静脈内)注、ボルテゾミブ1.3mg/m2(皮下)及びデキサメタゾン40mg(経口)を1週間間隔で投与し、最大6サイクルまで施行した。DCyBorD群ではCyBorDに上乗せしダラツムマブ1800mg(皮下)をサイクル1~2は1週間隔、サイクル3~6は2週間隔、サイクル7以降は4週間隔で投与し、最大24サイクルまで施行した。各薬剤は症状に応じ適宜減量した。有効性主要評価項目である血液学的完全奏功(CR)率はDCyBorD群(195例)53.3%(95%信頼区間:46.1-60.5)、CyBorD群(193例)18.1%(95%信頼区間:13.0-24.3)であり、両群間のオッズ比は5.13(95%信頼区間:3.22-8.16)、p<0.0001でありDCyBorD群が統計的に有意に高かった(層別Cochran‐Mantel‐Haenszel検定、有意水準0.04999)。日本人サブグループ解析においても全体と同様の傾向であった。安全性評価対象例(DCyBorD群193例)の副作用発現率は90.2%であった。主な副作用は末梢性感覚ニューロパチー27.5%、便秘20.7%、疲労20.2%、下痢19.7%、不眠症18.1%、貧血16.6%、リンパ球減少症16.1%、血小板減少症15.5%、悪心15.0%及び末梢性浮腫14.5%であった。DCyBorD群の72.5%がベースライン時に全身性ALアミロイドーシスに関連する心臓障害を有していた。心臓障害関連の有害事象は、心不全8.3%、動悸5.7%、心房細動5.7%であり、重篤又は致死的な心臓障害関連の有害事象は心不全6.2%、心停止3.6%、心房細動2.1%であった。重篤又は致死的な心臓障害を発現した患者はベースライン時に全身性ALアミロイドーシスに関連する心臓障害を有していた。なお、臨床試験ではMayoClinicCardiacStagingSystemに基づく心臓病期stageIIIb(NT‐proBNP>8500pg/mL)、NYHA分類クラスIIIB又はIVの患者は除外された。注)シクロホスファミドの最大絶対週間投与量は被験者の体表面積にかかわらず500mg(無水物換算)とした。また、経口投与(錠剤)時には1回用量を50mg単位で切り捨てた。静脈内投与時にはマンニトールを併用した。