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尿グラム染色でグラム陽性球菌が見えたとき何を考える?【とことん極める!腎盂腎炎】第10回
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一般名 | セフカペンピボキシル塩酸塩水和物細粒 |
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YJコード | 6132016C1027 |
剤型・規格 | 散剤・100mg1g |
薬価 | 110.60円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/59697
1).小児:表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱。2).成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合):表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、子宮頸管炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎。(効能又は効果に関連する注意)〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
1).小児通常、小児にはセフカペンピボキシル塩酸塩水和物として1回3mg(力価)/kgを1日3回食後経口投与する。なお、年齢、体重及び症状に応じて適宜増減する。2).成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)通常、成人にはセフカペンピボキシル塩酸塩水和物として1回100mg(力価)を1日3回食後経口投与する。なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、難治性又は効果不十分と思われる症例には1回150mg(力価)を1日3回食後経口投与する。
(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者〔9.1.1参照〕。(重要な基本的注意)8.1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。8.2.ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと〔11.1.1参照〕。8.3.急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.2参照〕。8.4.無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.3参照〕。8.5.劇症肝炎等の重篤な肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.7参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)〔2.禁忌の項参照〕。9.1.2.ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者。9.1.3.本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。9.1.4.経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者:観察を十分に行うこと(ビタミンK欠乏症状があらわれることがある)。(腎機能障害患者)9.2.1.腎不全又は高度腎障害(成人ではクレアチニンクリアランス40mL/min以下)のある患者:投与量を減らすか、投与間隔をあけて使用すること(血中濃度が持続する)〔16.6.1参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期にピボキシル基を有する抗生物質を投与された妊婦と、その出生児において低カルニチン血症の発現が報告されている〔9.7.2、11.1.9参照〕。(小児等)9.7.1.低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。9.7.2.カルニチンの低下に注意すること。血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等であることが判明した場合には投与しないこと。小児(特に乳幼児)においてピボキシル基を有する抗生物質の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがある〔9.5妊婦の項、11.1.9参照〕。(高齢者)次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。9.8.1.本剤は腎排泄型の薬剤であり、高齢者では一般に生理機能が低下していることが多く、高齢者を対象としたセフカペンピボキシル塩酸塩錠の薬物動態の検討において、副作用は認められなかったが、健康成人に比べ尿中回収率はやや低く、血中半減期も延長する傾向が認められている〔16.6.2参照〕。9.8.2.ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。(臨床検査結果に及ぼす影響)12.1.テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがある。12.2.直接クームス試験陽性を呈することがある。(適用上の注意)14.1.薬剤服用時の注意14.1.1.本剤は主薬の苦みを防ぐ製剤になっているので、細粒をつぶしたり、溶かしたりすることなく、水等で速やかに服用すること。14.1.2.服用にあたって、やむを得ず本剤を牛乳、ジュース、水等に懸濁する必要がある場合には速やかに服用する(時間の経過とともに力価が低下する)。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報動物試験(イヌ)でCK上昇を伴う筋細胞障害(骨格筋の病理組織学的検査)が認められている。(取扱い上の注意)瓶包装は使用の都度密栓すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.〈小児、成人共通〉ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。11.1.2.〈小児、成人共通〉急性腎障害(頻度不明):急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある〔8.3参照〕。11.1.3.〈小児、成人共通〉無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血(いずれも頻度不明)〔8.4参照〕。11.1.4.〈小児、成人共通〉偽膜性大腸炎、出血性大腸炎(いずれも頻度不明):偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.5.〈小児、成人共通〉中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明)。11.1.6.〈小児、成人共通〉間質性肺炎、好酸球性肺炎(いずれも頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し、速やかに胸部X線検査、速やかに血液検査等を実施し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。11.1.7.〈小児、成人共通〉劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):劇症肝炎等の重篤な肝炎、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔8.5参照〕。11.1.8.〈小児、成人共通〉横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.9.〈小児〉低カルニチン血症に伴う低血糖(頻度不明):本剤を含むピボキシル基を有する抗生物質(セフカペンピボキシル塩酸塩水和物、セフジトレンピボキシル、セフテラムピボキシル、テビペネムピボキシル)の投与により、ピバリン酸(ピボキシル基を有する抗生物質の代謝物)の代謝・排泄に伴う血清カルニチン低下が報告されている。小児(特に乳幼児)に対してピボキシル基を有する抗生物質を投与した症例で低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがあるので、痙攣、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔9.5妊婦の項、9.7.2参照〕。11.2.その他の副作用1).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒感、発赤、紅斑、腫脹、発熱、関節痛。2).血液:(0.1~3%)好酸球増多、(頻度不明)顆粒球減少、貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少)、血小板減少。3).肝臓:(0.1~3%)ALT上昇、AST上昇、(頻度不明)LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、黄疸。4).腎臓:(頻度不明)BUN上昇、蛋白尿、血尿、クレアチニン上昇、浮腫。5).消化器:(0.1~3%)下痢、(頻度不明)腹痛、胃不快感、胃痛、嘔気、嘔吐、食欲不振、便秘、口渇、口内しびれ感。6).菌交代症:(頻度不明)口内炎、カンジダ症。7).ビタミン欠乏症:(頻度不明)ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)。8).その他:(0.1~3%)CK上昇、(頻度不明)めまい、頭痛、アルドラーゼ上昇、倦怠感、眠気、心悸亢進、四肢しびれ感、筋肉痛。
18.1作用機序セフカペンは細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を発揮し、その作用は殺菌的である。黄色ブドウ球菌では致死標的といわれているPBP(ペニシリン結合蛋白)1、2、3のすべてに高い結合親和性を示した。また、大腸菌及びプロテウス・ブルガリスでは隔壁合成に必須な酵素であるPBP3に高い結合親和性を示した(invitro試験)。18.2抗菌作用18.2.1セフカペンピボキシル塩酸塩水和物は吸収時に腸管壁のエステラーゼにより加水分解を受け、活性体であるセフカペンとして抗菌力を示す。[16.4参照]18.2.2セフカペンは試験管内では好気性及び嫌気性のグラム陽性菌からグラム陰性菌まで幅広い抗菌スペクトルを有する。また、ペニシリン耐性肺炎球菌及びアンピシリン耐性インフルエンザ菌に対しても抗菌力を示す。18.2.3セフカペンは試験管内では各種細菌の産生するβ‐ラクタマーゼに安定である。18.2.4抗菌作用は試験管内では殺菌的であり、最小殺菌濃度は最小発育阻止濃度とほぼ一致している。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内一般臨床試験承認時における国内の一般臨床試験での有効性評価対象例は251例であり、有効率は95.6%(240例)であった(表17‐1)。表17‐1臨床成績--------------------------表開始--------------------------疾患有効例数/有効性評価対象例数有効率(%)皮膚科領域感染症29/3387.9呼吸器感染症152/15796.8尿路感染症19/2190.5耳鼻科領域感染症9/9-猩紅熱31/31100--------------------------表終了--------------------------