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一般名 | アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウムシロップ用 |
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YJコード | 6139100R1036 |
剤型・規格 | 液剤・(636.5mg)1g |
薬価 | 114.30円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎。(効能又は効果に関連する注意)〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、小児には、本剤として1日量96.4mg(力価)/kg(クラブラン酸カリウムとして6.4mg(力価)/kg、アモキシシリン水和物として90mg(力価)/kg)を2回に分けて12時間ごとに食直前に経口投与する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.〈分包製剤〉次の体重換算による服用量を目安とし、症状に応じて適宜投与量を決めること。1).〈分包製剤〉1日量(ドライシロップとして)1.01g:体重6~10kg。2).〈分包製剤〉1日量(ドライシロップとして)2.02g:体重11~16kg。3).〈分包製剤〉1日量(ドライシロップとして)3.03g:体重17~23kg。4).〈分包製剤〉1日量(ドライシロップとして)4.04g:体重24~30kg。5).〈分包製剤〉1日量(ドライシロップとして)5.05g:体重31~36kg。6).〈分包製剤〉1日量(ドライシロップとして)6.06g:体重37~39kg。7.2.〈ボトル製剤〉1日量(調製後懸濁液として)が0.75mL/kgになるよう調製すること〔14.1.1参照〕。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者〔8.2、9.1.1、11.1.1-11.1.3参照〕。2.2.伝染性単核症のある患者[発疹の発現頻度を高めるおそれがある]。2.3.本剤の成分による黄疸又は肝機能障害の既往歴のある患者[再発するおそれがある]。(重要な基本的注意)8.1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。8.2.ショック、アナフィラキシー、アレルギー反応に伴う急性冠症候群、薬剤により誘発される胃腸炎症候群の発生を確実に予知できる方法はないが、事前にショック、アナフィラキシー、アレルギー反応に伴う急性冠症候群、薬剤により誘発される胃腸炎症候群の既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質によるアレルギー歴は必ず確認する)〔2.1、9.1.1、11.1.1-11.1.3参照〕。8.3.無顆粒球症、顆粒球減少、血小板減少があらわれることがあるので、血液検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.5参照〕。8.4.急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔9.2.1、11.1.6参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.ペニシリン系又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)〔2.1、8.2、11.1.1-11.1.3参照〕。9.1.2.本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー反応を起こしやすい体質を有する患者。9.1.3.経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者:観察を十分に行うこと(ビタミンK欠乏症状があらわれることがある)。9.1.4.フェニルケトン尿症の患者:投与に際しては十分注意すること(本剤はアスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)を含有しており、本剤1.01g中7mgのフェニルアラニンを含有する)。(腎機能障害患者)9.2.1.高度腎障害のある患者:投与間隔をあけて使用すること(血中濃度が持続する)〔8.4、11.1.6参照〕。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:肝機能障害が悪化するおそれがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること〔15.1参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)9.7.1.低出生体重児、新生児、3ヵ月未満の乳児を対象とした臨床試験は実施していない。9.7.2.体重40kg以上の小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした小児の推奨用量を確認する臨床試験は実施していない。(相互作用)10.2.併用注意:1).プロベネシド[アモキシシリンの排泄が抑制され、アモキシシリンの平均血清中濃度曲線下面積<AUC>が89%増加するとの報告があり、クラブラン酸のAUCは影響を受けない(プロベネシドは尿細管分泌を阻害するため、アモキシシリンの腎排泄が抑制され、アモキシシリンのAUCが増加するとの報告がある)]。2).ワルファリンカリウム[プロトロンビン時間延長(INR上昇)が報告されているので、ワルファリン投与中に本剤を投与開始又は投与中止する場合には、血液凝固能検査値等に注意し、ワルファリン投与中に本剤を投与開始又は投与中止する場合には、ワルファリンの投与量を調節するなど適切な処置を行うこと(本剤は腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制し、ワルファリンの作用が増強される可能性があると考えられているが、機序は不明である)]。3).経口避妊薬[経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある(腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられている)]。4).ミコフェノール酸モフェチル[ミコフェノール酸モフェチルの効果が減弱するおそれがある(併用により、ミコフェノール酸モフェチルの活性代謝物であるミコフェノール酸のトラフ値が約50%低下したとの報告があり、本剤は、ミコフェノール酸の腸肝循環による再吸収を抑制する可能性があると考えられる)]。5).メトトレキサート[メトトレキサートのクリアランスが減少するおそれがある(メトトレキサートの尿細管分泌が阻害され、体内からの消失が遅延し、メトトレキサートの毒性が増強する可能性がある)]。(臨床検査結果に及ぼす影響)酵素反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。(過量投与)13.1.症状過量投与時、消化器症状(下痢、嘔吐等)、体液バランスの変化及び電解質バランスの変化がみられる可能性がある(また、アモキシシリン結晶尿が認められたとの報告がある)。13.2.処置過量投与時、本剤は血液透析によって除去することができる。(適用上の注意)14.1.〈ボトル製剤〉薬剤調製時の注意14.1.1.〈ボトル製剤〉調製方法:ボトル製剤の容器に次に示す容量の約3分の2の水を先に加え激しく振り混ぜた後残りの水を加えて更に振り混ぜる[10.1gガラス瓶(過量充填されている):加える水の量;50mL、1日量;0.75mL/kg]〔7.2参照〕。14.1.2.〈ボトル製剤〉保存時:ボトル製剤の場合、懸濁液に調製後は、冷蔵庫(約4℃)に保存し、10日以内に使用すること。14.2.〈ボトル製剤〉薬剤投与時の注意ボトル製剤の場合、使用時、十分に振り混ぜること。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報適応外であるが前期破水時の感染予防を目的としたクラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物製剤投与群において、非投与群より新生児の壊死性腸炎の発生率が高いという疫学調査の報告がある〔9.5妊婦の項参照〕。(取扱い上の注意)吸湿性があるので、開封後は湿気を避けて保存すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、顔面浮腫、眼瞼浮腫等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔2.1、8.2、9.1.1参照〕。11.1.2.アレルギー反応に伴う急性冠症候群(頻度不明)〔2.1、8.2、9.1.1参照〕。11.1.3.薬剤により誘発される胃腸炎症候群(頻度不明):投与から数時間以内の反復性嘔吐を主症状とし、下痢、嗜眠、顔面蒼白、低血圧、腹痛、好中球増加等を伴う、食物蛋白誘発性胃腸炎に類似したアレルギー性胃腸炎(Drug-inducedenterocolitissyndrome)があらわれることがある(主に小児で報告されている)〔2.1、8.2、9.1.1参照〕。11.1.4.中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明):発熱、頭痛、関節痛、皮膚紅斑・皮膚水疱や粘膜紅斑・粘膜水疱、膿疱、皮膚緊張感・皮膚灼熱感・皮膚疼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.5.無顆粒球症、顆粒球減少、血小板減少(いずれも頻度不明)〔8.3参照〕。11.1.6.急性腎障害(頻度不明)〔8.4、9.2.1参照〕。11.1.7.偽膜性大腸炎、出血性大腸炎(いずれも頻度不明):偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある(腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと)。11.1.8.肝障害:肝炎、黄疸、また、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇(いずれも頻度不明)等の肝障害があらわれることがある(クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水和物製剤において肝障害は、主に男性と高齢患者で報告されており、また、長期投与と関連する可能性もある(兆候や症状は、通常、投与中又は投与直後に発現するが、投与終了後、数週間発現しない可能性もある)、これらの症状は通常可逆的であるが、重篤になる可能性もあり、極めてまれな状況では死亡例が報告されている)。小児におけるこれらの症状の報告は非常にまれである。11.1.9.間質性肺炎、好酸球性肺炎(いずれも頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT等の検査を実施すること(間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと)。11.1.10.無菌性髄膜炎(頻度不明):項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).過敏症:(1%未満)発疹、そう痒、(頻度不明)発熱、蕁麻疹、血管神経性浮腫、*血清病様症候群[*:発熱、発疹(蕁麻疹・麻疹様皮疹)、関節痛、浮腫、リンパ節症を特徴とする]、過敏性血管炎。2).血液:(頻度不明)好酸球増多、貧血、白血球減少、好中球減少、溶血性貧血。3).消化器:(1%以上)下痢、悪心、嘔吐、(頻度不明)食欲不振、*歯牙変色[*:通常歯牙変色は歯磨き又は歯科医による処置によって除去することができる]、黒毛舌、変色便。4).菌交代症:(1%未満)カンジダ症、口内炎。5).ビタミン欠乏症:(頻度不明)ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)。6).中枢神経:(頻度不明)頭痛、*痙攣[*:腎障害患者において、又は高投与量時に発現することがある]。7).腎臓:(頻度不明)結晶尿。8).皮膚:(頻度不明)線状IgA水疱症。
18.1作用機序AMPCは、合成ペニシリンで、グラム陽性菌、陰性菌の細胞壁合成を阻害し殺菌的な抗菌力を示す。CVAはβ‐ラクタマーゼを不可逆的に阻害することにより、AMPCの加水分解を防ぐ。したがって、CVA/AMPCはAMPC感受性菌に加えて、β‐ラクタマーゼを産生するAMPC耐性菌に対しても抗菌力を示す。18.2抗菌作用(invitro試験)本剤は、ペニシリン耐性菌を含む肺炎球菌、β‐ラクタマーゼ産生菌をそれぞれ含むインフルエンザ菌及びモラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリスに対して抗菌力を示した。また、好気性のグラム陽性菌、陰性菌、嫌気性のグラム陰性菌等の広範囲の各種菌株に対して、抗菌力を示し、特にβ‐ラクタマーゼ産生AMPC耐性菌に対し、AMPC単独に比べ、抗菌力が増強された。さらに、ブドウ球菌属をはじめ、グラム陰性の大腸菌、プロテウス・ミラビリス、アンピシリン(ABPC)(含む誘導体)・AMPCが無効であるクレブシエラ属、プロテウス・ブルガリス及び嫌気性菌(バクテロイデス属等)にも幅広い抗菌力を示した。18.3動物感染試験18.3.1ペニシリン耐性肺炎球菌及びβ‐ラクタマーゼ非産生ABPC耐性(BLNAR)あるいはβ‐ラクタマーゼ産生のインフルエンザ菌による呼吸器感染ラットにおいて、CVA、AMPCを持続静注することで本剤のヒトにおける血中濃度推移をラット血中で再現することにより、肺内生菌数を有意に低下させた。18.3.2β‐ラクタマーゼ産生のAMPC耐性菌(大腸菌、肺炎桿菌、プロテウス・ミラビリス、プロテウス・ブルガリス、黄色ブドウ球菌)等によるマウス実験的全身感染症(腹腔内接種)、腎膿瘍(大腸菌接種)、皮下混合感染症(大腸菌、バクテロイデス・フラギリス接種)の感染防御試験において、CVA/AMPC(CVA:AMPC=1:2)はAMPC、CEX、CEZより優れた治療効果を示した。18.4腸内細菌叢ヘの影響CVA/AMPC(CVA:AMPC=1:2)及びAMPCをマウスに、2mg/日、7日間連続投与し、盲腸内クロストリジウム・ディフィシルの菌数を非投与群と比較検討した。その結果、偽膜性大腸炎の原因とされるクロストリジウム・ディフィシルの増殖が明らかに少ないことが認められている。これは、クロストリジウム・ディフィシルに対する抗菌力(MIC)が0.01μg/mLであり、AMPCのMIC0.39μg/mLに比べて、著しく増強されたために菌の出現が阻止されたものと考えられる。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈中耳炎〉17.1.1国内第III相試験(非対照、非盲検試験)3ヵ月~11歳の小児中耳炎患者を対象とし、クラバモックス(CVA・AMPC=6.4・90mg/kg/日)を12時間ごとに7日間経口投与した時の、治療開始後6~8日の臨床効果(有効以上と判定された有効率)及び細菌学的効果(菌消失率)を次に示す。表1臨床効果(有効以上と判定された有効率)--------------------------表開始--------------------------起炎菌有効以上例数/評価対象例数%解析集団全例72/7794すべての肺炎球菌16/16100PSSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC≦0.063μg/mL8/8100PISP:肺炎球菌ペニシリンGMIC≧0.125μg/mL~≦1μg/mL5/5100PRSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC=2μg/mL3/3100インフルエンザ菌29/3194モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス4/580黄色ブドウ球菌3/475化膿レンサ球菌1/1100--------------------------表終了--------------------------表2細菌学的効果(菌消失率)--------------------------表開始--------------------------起炎菌菌消失例数/評価対象例数%すべての肺炎球菌16/16100PSSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC≦0.063μg/mL8/8100PISP:肺炎球菌ペニシリンGMIC≧0.125μg/mL~≦1μg/mL5/5100PRSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC=2μg/mL3/3100インフルエンザ菌30/30注1)100モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス4/4注1)100黄色ブドウ球菌2/450化膿レンサ球菌1/1100注1)判定が不明な症例は集計から除いた。--------------------------表終了--------------------------本剤で1%を超えて発現した有害事象を次に示す。なお、ここに示す有害事象は、全てが副作用注)であることを意味しない。注)副作用:医薬品と有害事象との間に、少なくとも因果関係の可能性があるものをいう。表3有害事象(>1%)--------------------------表開始--------------------------有害事象107(評価対象例数)下痢37(35%)嘔吐4(4%)軟便2(2%)鼻咽頭炎5(5%)インフルエンザ4(4%)急性化膿性中耳炎3(3%)急性中耳炎2(2%)湿疹2(2%)接触性皮膚炎2(2%)発熱2(2%)--------------------------表終了--------------------------当該臨床試験における下痢・軟便に対する評価は、患者日記を使用し「小児科領域抗菌薬臨床試験における判定基準」を参考に調査を行った。その結果、下痢が35%(37/107例)、軟便が2%(2/107例)にみられた。しかし、これらの39例のなかには、脱水症状などの全身症状に影響を及ぼすような症例はみられず、大部分は軽度(20例)又は中等度(17例)であった。なお、これら症例のうち、本剤投与中に下痢・軟便が回復しなかった症例の割合はその11%(12/107例)であり、これら12例すべてが投与終了後8日後までに回復をみている。また、この患者日記の結果を海外のプロトコールで規定された下痢(PDD:ProtocolDefinedDiarrhea)の基準に準拠し集計した結果は、本剤の海外での発現頻度と類似し8%(9/107例)であった。表4下痢・軟便の集計--------------------------表開始--------------------------本剤投与中に下痢・軟便が回復しなかった例数12/107(11%)PDD注1)発現例数9/107(8%)注1)PDD:1日3回以上の水様便、又は2日間連続した1日2回の水様便。又は、治験薬/治験の中止に至った下痢、あるいは重篤な有害事象に該当する下痢。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は38%(41/107例)であった。主な副作用は下痢34%(36/107例)、嘔吐3%(3/107例)、軟便、湿疹各2%(2/107例)であった。17.1.2海外第III相試験(非対照、非盲検試験)3ヵ月~4歳の小児急性中耳炎患者に、クラバモックス(CVA・AMPC=6.4・90mg/kg/日)を12時間ごとに10日間経口投与した時の治療開始後12~14日における臨床効果(有効率:治癒率+改善率)を次に示す。表5臨床効果(有効率)--------------------------表開始--------------------------起炎菌有効例数/評価対象例数%95%CI注1)すべての肺炎球菌122/13789.1(82.6、93.7)PRSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC=2μg/mL17/2085.0(62.1、96.8)PRSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC=4μg/mL11/1478.6(49.2、95.3)インフルエンザ菌141/16287.0(80.9、91.8)モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス22/2684.6(65.1、95.6)注1)CI=信頼区間;95%信頼区間は多重性の調整は行っていない。--------------------------表終了--------------------------また、治療開始後4~6日の細菌学的効果(有効率:菌消失率+菌交代率)を次に示す。表6細菌学的効果(有効率)--------------------------表開始--------------------------起炎菌有効例数/評価対象例数%95%CI注1)すべての肺炎球菌121/12398.4(94.3、99.8)PRSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC=2μg/mL19/19100(82.4、100.0)PRSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC=4μg/mL12/1485.7(57.2、98.2)インフルエンザ菌75/8192.6(84.6、97.2)モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス11/11100(71.5、100.0)注1)CI=信頼区間;95%信頼区間は多重性の調整は行っていない。--------------------------表終了--------------------------主な有害事象は、嘔吐(6.9%)、発熱(6.1%)、接触(性)皮膚炎(おむつ皮膚炎)(6.1%)、上気道感染(4.0%)、下痢注)(3.8%)であった。プロトコールに規定された下痢(PDD:1日3回以上の水様便、又は2日間連続した1日2回の水様便)は、12.9%の患者にみられた。注)下痢:下痢のために治験薬の投与中止あるいは治験を中止した場合、又は重篤な有害事象の定義にあてはまる下痢が発現した場合を有害事象とした。〈副鼻腔炎〉17.1.3国内第III相試験(非対照、非盲検試験)3ヵ月~14歳の小児副鼻腔炎患者を対象とし、クラバモックス(CVA・AMPC=6.4・90mg/kg/日)を12時間ごとに7日間経口投与した時の、投与終了後7~14日後の臨床効果(治癒率)は88.5%(23/26例)であり、治療終了時に微生物学的効果が「消失」に分類された被験者の割合は100%(24/24例)であった。なお、被験者ごとに判定した微生物学的効果では、「消失」、「推定消失」、「定着」の判定をすべて「消失」に分類した。また、治療終了時の微生物学的効果(菌消失率)を次に示す。表7微生物学的効果(菌消失率)--------------------------表開始--------------------------起炎菌菌消失例数/評価対象例数%すべての肺炎球菌8/988.9PSSP:肺炎球菌ペニシリンGMIC≦2μg/mL7/887.5PISP:肺炎球菌ペニシリンGMIC=4μg/mL1/1100すべてのインフルエンザ菌8/1457.1BLNAS:インフルエンザ菌アンピシリンMIC≦2μg/mL8/1080.0BLNAR:インフルエンザ菌β‐ラクタマーゼ(-)かつアンピシリンMIC≧4μg/mL0/30BLPAR:インフルエンザ菌β‐ラクタマーゼ(+)かつアンピシリンMIC≧4μg/mL0/1注1)0モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス6/6100黄色ブドウ球菌5/5100化膿レンサ球菌1/1100注1)CVA/AMPCMIC=8μg/mLであったため、β‐ラクタマーゼ産生AMPC・CVA耐性(BLPACR)のインフルエンザ菌であった。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は18.5%(5/27例)であった。主な副作用は下痢11.1%(3/27例)、胃炎、悪心各3.7%(1/27例)であった。〈浅在性化膿性疾患、呼吸器感染症、尿路感染症、中耳炎〉17.1.4国内臨床試験(CVA・AMPC顆粒剤の一般臨床試験)小児にCVA・AMPC(CVA:AMPC=1:2)顆粒剤30~60mg/kg/日(CVA:10~20mg/kg/日、AMPC:20~40mg/kg/日)注)を1日3~4回に分けて経口投与した時の臨床効果、細菌学的効果及び安全性を検討した非対照、非盲検試験の成績を次に示す。注)本剤の承認された用法及び用量は、「通常、小児には、クラバモックスとして1日量96.4mg(力価)/kg(クラブラン酸カリウムとして6.4mg(力価)/kg、アモキシシリン水和物として90mg(力価)/kg)を2回に分けて12時間ごとに食直前に経口投与する。」である。表8臨床効果及び細菌学的効果--------------------------表開始--------------------------臨床成績\疾患名浅在性化膿性疾患呼吸器感染症尿路感染症(腎盂腎炎)注1)(膀胱炎)注1)耳鼻科合計せつ蜂巣炎リンパ管炎皮下膿瘍伝染性膿痂疹咽頭炎扁桃炎急性気管支炎中耳炎有効例数/効果判定例数有効率(%)6/785.79/9100.07/887.57/7100.071/7594.766/6897.1156/16694.037/4386.075/7994.9(41/4591.1)(27/27100.0)8/1080.0442/47293.6有効例数/菌検出例数有効率(%)4/43/35/5100.07/7100.059/6295.244/4695.792/10092.024/2885.761/6593.8(33/3789.2)(23/23100.0)8/1080.0307/33093.0有効例数/耐性菌検出例数有効率(%)3/31/1/6/6100.050/5394.37/887.57/1070.02/424/2692.3(12/1485.7)(9/9100.0)2/2102/11390.3耐性菌:ディスク(-、±)、MIC≧50μg/mL(ただし、インフルエンザ菌MIC≧1.56μg/mL)、β‐ラクタマーゼ産生菌注1)腎盂腎炎又は膀胱炎に分類可能であった症例--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は5.4%(34/625例)であった。主な副作用は下痢・軟便4.3%(27/625例)、嘔吐0.8%(5/625例)であった。