1.
抗てんかん薬の早期処方が認知症リスクの低さと関連
2024/11/22 医療一般 日本発エビデンス
抗てんかん薬の早期処方が認知症リスクの低さと関連
https://www.carenet.com/news/general/hdnj/59629
一般名 | ラコサミド錠 |
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YJコード | 1139015F2023 |
剤型・規格 | 錠剤・100mg1錠 |
薬価 | 355.50円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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2.
新型コロナ感染中の運転は交通事故のリスク【Dr. 倉原の“おどろき”医学論文】第269回
2024/11/15 Dr.倉原の“おどろき”医学論文
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https://www.carenet.com/report/series/internal/kurahara/cg003441_269.html
3.
epilepsy(てんかん)【病名のルーツはどこから?英語で学ぶ医学用語】第15回
2024/11/14 病名のルーツはどこから?英語で学ぶ医学用語
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https://www.carenet.com/series/nameorigin/cg004567_015.html
4.
第238回 広がる救急車利用の選定療養費化、茨城県では筑波大病院1万3,200円、土浦協同病院1万1,000円、その他病院7,700円と料金に違い
2024/11/13 ざわつく水曜日
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https://www.carenet.com/hihyowed/238.html
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大田原症候群〔OS:Ohtahara syndrome〕
2024/10/24 希少疾病ライブラリ
大田原症候群〔OS:Ohtahara syndrome〕
https://www.carenet.com/report/library/general/rare/cg002755_053.html
1).てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)。2).他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法。
成人:通常、成人にはラコサミドとして1日100mgより投与を開始し、その後1週間以上の間隔をあけて増量し、維持用量を1日200mgとするが、いずれも1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により1日400mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として100mg以下ずつ行うこと。小児:通常、4歳以上の小児にはラコサミドとして1日2mg/kgより投与を開始し、その後1週間以上の間隔をあけて1日用量として2mg/kgずつ増量し、維持用量を体重30kg未満の小児には1日6mg/kg、体重30kg以上50kg未満の小児には1日4mg/kgとする。いずれも1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により体重30kg未満の小児には1日12mg/kg、体重30kg以上50kg未満の小児には1日8mg/kgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日用量として2mg/kg以下ずつ行うこと。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。(用法及び用量に関連する注意)7.1.〈効能共通〉成人のクレアチニンクリアランスが30mL/min以下の重度腎機能障害及び成人の末期腎機能障害のある患者には、1日最高用量を300mg、小児のクレアチニンクリアランスが30mL/min以下の重度腎機能障害及び小児の末期腎機能障害のある患者には、1日最高用量を25%減量とするなど慎重に投与すること。また、血液透析を受けている患者では、1日用量に加えて、血液透析後に最大で1回用量の半量の追加投与を考慮すること〔9.2.1、9.2.2、16.1.2、16.6.1、16.6.2参照〕。7.2.〈効能共通〉成人の軽度又は中等度の肝機能障害(成人のChild-Pugh分類A及びB)のある患者には、1日最高用量を300mg、小児の軽度又は中等度の肝機能障害(小児のChild-Pugh分類A及びB)のある患者には、1日最高用量を25%減量とするなど慎重に投与すること〔9.3.2、16.6.3参照〕。7.3.〈効能共通〉本剤の1日最高用量は体重30kg未満の小児では1日12mg/kg、体重30kg以上50kg未満の小児では1日8mg/kgであるので、本剤を1日8mg/kgを超えて投与している体重30kg未満の小児が、成長に伴い安定的に体重が30kg以上となった場合には、患者の状態を十分に観察し、効果及び副作用の発現を考慮したうえで、適切な用量を検討すること(なお、急激な減量は避けること)。7.4.〈強直間代発作〉本剤を強直間代発作に対して使用する場合には、他の抗てんかん薬と併用すること[臨床試験において、強直間代発作に対する本剤単独投与での使用経験はない]。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.重度肝機能障害のある患者〔9.3.1、16.6.3参照〕。(重要な基本的注意)8.1.連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、少なくとも1週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行うこと。8.2.浮動性めまい、霧視、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。8.3.PR間隔延長があらわれることがあるので、本剤の投与中は第二度以上の房室ブロックに関連する症状等(頻脈、脈拍数減少、脈拍不整、頭部ふらふら感、失神、動悸、息切れ等)の発現に注意すること。本剤の投与中に第二度以上の房室ブロック等に関連する症状(頻脈、脈拍数減少、脈拍不整、頭部ふらふら感、失神、動悸、息切れ等)があらわれた場合には、医師の診察を受けるよう患者及びその家族等に指導すること。心伝導障害や重度心疾患(心筋梗塞又は心不全等)の既往のある患者、ナトリウムチャネル異常(ブルガダ症候群等)のある患者、PR間隔の延長を起こすおそれのある薬剤併用中の患者等では、本剤投与開始時及び本剤投与中は心電図検査を行うなど、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること〔9.1.1、10.2、11.1.1参照〕。8.4.易刺激性、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもあるので、本剤投与中は患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること〔8.5、15.1参照〕。8.5.患者及びその家族等に攻撃性、自殺企図等の精神症状発現の可能性について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること〔8.4、15.1参照〕。8.6.複視、霧視等の眼障害が生じる可能性があるので、診察時に、眼障害について問診を行う等注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと〔15.2.1参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.心伝導障害や重度心疾患(心筋梗塞又は心不全等)の既往のある患者、ナトリウムチャネル異常(ブルガダ症候群等)のある患者:本剤のPR間隔延長作用により房室ブロック等が発現するおそれがある〔8.3、10.2、11.1.1参照〕。(腎機能障害患者)9.2.1.重度腎機能障害のある患者〔7.1、16.6.1参照〕。9.2.2.血液透析を受けている末期腎機能障害患者〔7.1、16.6.2参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝機能障害のある患者:投与しないこと(本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)〔2.2、16.6.3参照〕。9.3.2.軽度又は中等度の肝機能障害のある患者(Child-Pugh分類A及びB)〔7.2、16.6.3参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ラットにおいて胎仔移行性が認められている)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト乳汁中へ移行することが報告されている)。(小児等)9.7.1.低出生体重児、新生児、乳児又は4歳未満の幼児に対する臨床試験は実施していない。9.7.2.小児の部分発作患者に対する単剤療法に関する臨床試験は国内・海外ともに行われていない。(高齢者)一般に高齢者では生理機能が低下している〔16.6.4参照〕。(相互作用)10.2.併用注意:PR間隔の延長を起こすおそれのある薬剤〔8.3、9.1.1、11.1.1参照〕[房室ブロック等が発現するおそれがある(併用によりPR間隔延長作用が相加的に増強するおそれがある)]。(過量投与)13.1.症状過量投与(最大12000mg)により認められた主な症状は、浮動性めまい、悪心、発作(全般性強直間代発作、てんかん重積状態)、心伝導障害、ショック及び昏睡であった。また、ラコサミド7000mgを一度に服用した例で死亡が報告されている。13.2.処置過量投与時、本剤は血液透析により除去可能であり、発現している症状の程度に応じて血液透析の実施を考慮すること〔16.6.2参照〕。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている〔8.4、8.5参照〕。15.2.非臨床試験に基づく情報15.2.1.非臨床薬物動態試験において、ラコサミドはラットの水晶体に投与後35日目まで分布したが、ラットの26週間及び104週間反復投与毒性試験で眼に異常は認められず、イヌの52週間反復投与毒性試験において水晶体の変化は認められなかった。複視、霧視等の眼に関する副作用の発現率はプラセボ群より高く、16週間投与の日中共同第3相試験のプラセボ群では1.6%に対し、本剤200mg/日群で4.9%、400mg/日群で12.2%、長期投与では5.5%であり、海外第3相試験(併合成績)のプラセボ群では4.4%に対し、本剤200mg/日群で8.9%、400mg/日群で18.0%、600mg/日群で30.5%であった〔8.6参照〕。15.2.2.欠神発作モデルであるWAG/Rijラット(3、10及び30mg/kgを腹腔内投与)及びストラスブール遺伝性欠神てんかんラット(15.6及び31.2mg/kgを腹腔内投与)において、欠神発作増悪が認められた。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.房室ブロック、徐脈、失神(いずれも1%未満):PR間隔延長を起こすおそれがある〔8.3、9.1.1、10.2参照〕。11.1.2.中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明):発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.3.薬剤性過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV-6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること)。11.1.4.無顆粒球症(頻度不明)。11.2.その他の副作用1).精神神経系:(3%以上)浮動性めまい(17.8%)、頭痛、傾眠、(1~3%未満)記憶障害、振戦、運動失調、(1%未満)うつ病、幻覚、攻撃性、激越、感覚鈍麻、錯感覚、認知障害、異常行動、錯乱状態、注意力障害、平衡障害、不眠症、眼振、構語障害、嗜眠、協調運動異常、ミオクローヌス性てんかん、(頻度不明)精神病性障害、多幸気分。2).眼:(1~3%未満)複視、霧視。3).血液:(1~3%未満)白血球数減少。4).消化器:(3%以上)悪心、嘔吐、(1~3%未満)下痢、(1%未満)消化不良、口内乾燥、鼓腸、便秘。5).循環器:(1%未満)心房細動、(頻度不明)心房粗動。6).肝臓:(1~3%未満)肝機能異常。7).代謝及び栄養:(1~3%未満)食欲減退。8).皮膚:(1%未満)発疹、蕁麻疹、皮膚そう痒症、(頻度不明)血管浮腫。9).免疫系:(1%未満)薬物過敏症。10).筋骨格系:(1%未満)筋痙縮。11).感覚器:(1~3%未満)回転性めまい、(1%未満)耳鳴。12).その他:(3%以上)疲労、(1~3%未満)歩行障害、易刺激性、(1%未満)転倒、挫傷、裂傷、鼻咽頭炎、発熱、無力症、酩酊感、(頻度不明)咽頭炎。
18.1作用機序ラコサミドは電位依存性ナトリウムチャネルの緩徐な不活性化を選択的に促進し、過興奮状態にある神経細胞膜を安定化させることによって抗けいれん作用を示すと考えられている。18.2てんかん発作に対する作用ラコサミドは聴原性発作マウス、扁桃核キンドリング発作マウス、海馬キンドリング発作ラット、6Hzてんかん発作マウス及び最大電気ショック発作(マウス、ラット)の部分発作及び全般発作を反映した動物モデルにおいて発作を抑制した。18.3抗てんかん原性作用扁桃核電気刺激キンドリングラットにおいて、キンドリング形成を抑制した。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈部分発作(二次性全般化発作を含む)〉17.1.1国際共同第III相試験(単剤療法、成人)新規に又は最近てんかんと診断された部分発作(二次性全般化発作を含む)又は未分類の全般性強直間代発作を有する16歳以上の患者を対象として、本剤200~600mg/日注1)又はカルバマゼピン徐放錠(CBZ‐CR)400~1200mg/日注2)を単剤にて経口投与したとき、主要評価項目であるKaplan‐Meier法により推定した最終評価用量における6ヵ月間発作消失率は次表のとおりであり、群間差の95%信頼区間の下限値は予め設定された非劣性限界値(-12%)を上回ったこと、CBZ‐CR群の6ヵ月間発作消失率に対する群間差の95%信頼区間の下限値の比(相対差)は、予め設定した非劣性限界値(-20%)を上回ったことから、CBZ‐CRに対する本剤の非劣性が確認された。--------------------------表開始--------------------------解析対象集団投与群例数発作が消失した患者数(割合(%))発作消失率(%)[95%信頼区間]a)群間差(%)[95%信頼区間]a)b)相対差(%)c)FASd)本剤群444f)327(73.6)89.8[86.8、92.8]-1.3[-5.5、2.8]-6.0CBZ‐CR群442g)308(69.7)91.1[88.2、94.0]PPSe)本剤群408h)307(75.2)91.5[88.6、94.3]-1.3[-5.3、2.7]-5.7CBZ‐CR群397i)285(71.8)92.8[90.0、95.5]a)Kaplan‐Meier法による推定値(過去3ヵ月間の発作回数(2回以下、3回以上)を層としてMantel‐Haenszel法により調整)b)本剤群の消失率-CBZ‐CR群の消失率c)消失率の群間差の95%信頼区間の下限値/CBZ‐CR群の消失率×100d)FullAnalysisSete)PerProtocolSetf)日本人症例7例を含むg)日本人症例13例を含むh)日本人症例6例を含むi)日本人症例12例を含む--------------------------表終了--------------------------なお、事後解析結果による本剤群で400mg/日超への増量が必要となった患者を効果不十分例として扱った場合のFASにおける発作が消失した患者数(割合(%))は308注3)/444例(69.4%)であり、Kaplan‐Meier法により推定した発作消失率[95%信頼区間]は84.1%[80.5、87.6]であった。副作用発現頻度は、本剤群で37.2%(165/444例)であった。主な副作用は、浮動性めまい7.9%(35/444例)、疲労5.6%(25/444例)、傾眠4.5%(20/444例)であった。注1)本剤の承認された1日最高用量は400mgである。注2)カルバマゼピン徐放錠は本邦では承認されていない。注3)200~400mg/日投与で発作が消失した患者数。17.1.2国内第III相試験(単剤療法、成人)1剤の既存の抗てんかん薬を投与している16歳以上の部分発作を有するてんかん患者を対象として、本剤200~600mg/日注4)経口投与による単剤療法へ切り替えたとき、6ヵ月間発作消失患者の割合は46.2%(6/13例)であった。なお、事後解析として400mg/日超への増量が必要となった患者を効果不十分例として扱った場合の、6ヵ月間発作消失患者の割合は30.8%(4/13例)であった。副作用発現頻度は、84.2%(16/19例)であった。主な副作用は、浮動性めまい42.1%(8/19例)、傾眠31.6%(6/19例)、回転性めまい、悪心が各10.5%(2/19例)であった。注4)本剤の承認された1日最高用量は400mgである。17.1.3国際共同第III相試験(併用療法、成人)既存の抗てんかん薬で十分な発作抑制効果が得られない部分発作を有する16歳以上の日本人及び中国人のてんかん患者547例(日本人患者142例を含む)を対象として、本剤200、400mg/日又はプラセボを16週間経口投与(既存の抗てんかん薬1~3剤との併用)したとき、主要評価項目である観察期間に対する維持期間の28日あたりの部分発作回数変化量は次表のとおりであり、プラセボ群と本剤200mg/日及び400mg/日群との間で統計学的に有意な差が認められた。なお、各群における50%レスポンダーレート(28日あたりの部分発作回数が観察期間と比べて50%以上改善した患者の割合)は、プラセボ群19.7%(36/183例)、本剤200mg/日群38.5%(70/182例)及び本剤400mg/日群49.2%(88/179例)であった。--------------------------表開始--------------------------例数a)28日あたりの部分発作回数の変化量b)p値c)プラセボ群に対する減少率d)[95%信頼区間]プラセボ群183-1.22//200mg/日群182-3.33<0.00129.4[18.7、38.7]400mg/日群179-4.50<0.00139.6[30.5、47.6]a)FullAnalysisSetb)中央値c)対数変換した維持期間の28日あたりの部分発作回数を反応変数、投与群及び国を因子、対数変換した観察期間の28日あたりの部分発作回数を共変量とする共分散分析d)共分散分析より推定された最小二乗平均値から計算した部分発作回数減少率(%)--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、本剤群で47.7%(173/363例)であった。主な副作用は、浮動性めまい22.9%(83/363例)、傾眠8.8%(32/363例)、複視4.4%(16/363例)であった。17.1.4国際共同長期継続投与試験(成人)国際共同第III相試験(併用療法)を完了した日本及び中国の患者473例(日本人患者123例を含む)を対象として、本剤100~400mg/日を1日2回に分けて経口投与したとき(中間報告、最長767日投与)、先行試験の観察期間からの28日あたりの部分発作回数減少率の中央値は55.23%、50%レスポンダーレートは56.3%(265/471例)であった。副作用発現頻度は、本剤群で42.9%(203/473例)であった。主な副作用は、浮動性めまい17.8%(84/473例)、傾眠5.7%(27/473例)、頭痛3.8%(18/473例)であった。17.1.5海外第III相試験(小児)既存の抗てんかん薬で十分な発作抑制効果が得られない部分発作を有する4歳以上17歳未満の小児てんかん患者343例を対象として、本剤(体重30kg未満の患者は8~12mg/kg/日、体重30~50kg未満の患者は6~8mg/kg/日、体重50kg以上の患者は300~400mg/日)又はプラセボを16週間経口投与(既存の抗てんかん薬1~3剤との併用)したとき、主要評価項目である観察期間に対する維持期間の28日あたりの部分発作回数変化量は次表のとおりであり、プラセボ群と本剤群との間で統計学的に有意な差が認められた。--------------------------表開始--------------------------例数a)28日あたりの部分発作回数の変化量b)p値c)プラセボ群に対する減少率d)[95%信頼区間]プラセボ群170-1.55//本剤群170-3.050.000331.72[16.342、44.277]a)FullAnalysisSetプラセボ群の2例は、維持期間の発作回数データに欠測(発作日誌の項目の10%超)があったため、解析に含めなかったb)中央値c)1n(X+1)(Xは部分発作回数)で対数変換した部分発作回数を用い、投与群、併合した実施医療機関を因子とし、対数変換した観察期間の28日あたりの部分発作回数を共変量とした共分散分析d)プラセボ群に対する減少率(%)=100×{1-exp(最小二乗平均の本剤群とプラセボ群の差)}--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、本剤群で33.9%(58/171例)であった。主な副作用は、傾眠14.0%(24/171例)、浮動性めまい8.8%(15/171)であった。17.1.6国際共同第II相長期継続投与試験(小児)4歳から17歳の直接登録された小児てんかん患者136例(日本人46例、外国人90例)を対象として、本剤12mg/kg/日(体重50kg以上の患者は600mg/日注5))までを1日2回に分けて経口投与したとき、観察期間からの全治療期間における部分発作回数変化率の中央値は-52.73%(日本人で-27.63%、外国人で-60.56%)であった。副作用発現頻度は、56.2%(77/137例)であった。主な副作用は、浮動性めまい20.4%(28/137例)、傾眠19.7%(27/137例)、振戦8.0%(11/137例)であった。注5)本剤の承認された1日最高用量は、成人及び体重50kg以上の小児には400mg、体重30kg以上50kg未満の小児には8mg/kg、体重30kg未満の小児には12mg/kgである。〈強直間代発作〉17.1.7国際共同第III相試験(成人及び小児)既存の抗てんかん薬で十分な発作抑制効果が得られない強直間代発作を有する4歳以上のてんかん患者242例(日本人患者30例を含む)を対象として、本剤(体重30kg未満の小児患者は8~12mg/kg/日、体重30~50kg未満の小児患者は6~8mg/kg/日、体重50kg以上の小児及び成人患者は300~400mg/日)又はプラセボを最長で24週間経口投与(既存の抗てんかん薬1~3剤との併用)したとき、主要評価項目である24週間の治療期間における2回目の強直間代発作が発現するまでの時間は次表及び添付文書の図のとおりであり、プラセボと本剤群との間で統計学的に有意な差が認められた。--------------------------表開始--------------------------投与群例数a)イベント発現までの日数(日)b)[95%信頼区間]ハザード比c)[95%信頼区間]p値c)プラセボ群12177.0[49.0、128.0]0.540[0.377、0.774]<0.001本剤群118-[144.0、-]a)FullAnalysisSet本剤群の1例は125件のイベントが発現した後に無作為化割付けされたため、2例は24週間の治療期間の発作情報が得られなかったため、解析に含めなかったb)Kaplan‐Meier法による24週間の治療期間における2回目の強直間代発作の発現までの時間の推定値(中央値)「-」:本剤群では24週間の治療期間に2回目の強直間代発作が50%以上の症例に認められなかったため推定不能c)観察期間における28日あたりの強直間代発作の回数が2回以下の小児、2回以下の成人、2回超の小児又は成人を層としたCox比例ハザードモデルに基づく。Wald法により算出された--------------------------表終了--------------------------治療期間における2回目の強直間代発作が発現するまでの時間のKaplan‐Meier曲線<<図省略>>副作用発現頻度は、本剤群で46.3%(56/121例)であった。主な副作用は、浮動性めまい17.4%(21/121例)、傾眠13.2%(16/121例)、悪心7.4%(9/121例)であった。17.1.8国際共同長期継続投与試験(成人及び小児)国際共同第III相試験(成人及び小児)を完了した患者及び当該試験での適格性基準のうち強直間代発作回数の基準のみを満たさなかった患者239例(日本人患者37例を含む)を対象として、本剤(体重50kg未満の小児患者は4~12mg/kg/日、体重50kg以上の小児患者は200~600mg/日、成人患者は200~800mg/日注6))を1日2回に分けて経口投与したとき(中間報告、最長1416日投与)、先行試験の観察期間からの治療期間における28日あたりの強直間代発作回数変化率の中央値は-88.52%であった。副作用発現頻度は、34.7%(83/239例)であった。主な副作用は、浮動性めまい10.9%(26/239例)、傾眠5.9%(14/239例)、回転性めまい及び悪心3.8%(9/239例)であった。注6)本剤の承認された1日最高用量は、成人及び体重50kg以上の小児には400mg、体重30kg以上50kg未満の小児には8mg/kg、体重30kg未満の小児には12mg/kgである。17.3その他17.3.1心電図に対する影響健康成人214例にラコサミド400mg/日、800mg/日注7)又はプラセボを1日2回に分けて6日間反復経口投与、又はモキシフロキサシン400mg/日を1日1回3日間反復経口投与したとき、ラコサミドはQTc間隔を延長しなかった。ラコサミド群のPR間隔の平均変化量は第6日目の投与1時間後に最大となり、プラセボ群との差は、400mg/日で7.3ms、800mg/日注7)で11.9msであった(外国人データ)。注7)本剤の承認された1日最高用量は400mgである。