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15の診断名・11の内服薬―この薬は本当に必要?【こんなときどうする?高齢者診療】第5回
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15の診断名・11の内服薬―この薬は本当に必要?【こんなときどうする?高齢者診療】第5回
https://www.carenet.com/series/geriatrics/cg004657_005.html
一般名 | ヒベンズ酸プロメタジン散 |
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YJコード | 4413002B1030 |
剤型・規格 | 散剤・10%1g |
薬価 | 6.30円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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https://www.carenet.com/series/geriatrics/cg004657_002.html
1).パーキンソニスム。2).麻酔前投薬。3).人工<薬物>冬眠。4).感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。5).皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹、中毒疹)。6).枯草熱。7).アレルギー性鼻炎。8).じん麻疹。9).血管運動性浮腫。10).振せん麻痺。11).動揺病。(効能又は効果に関連する注意)抗パーキンソン剤はフェノチアジン系化合物、ブチロフェノン系化合物等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない(場合によっては、このような症状を増悪、顕性化させることがある)。
プロメタジン塩酸塩として通常成人1回5~25mgを、1日1~3回経口投与する。振せん麻痺、パーキンソニスムには1日25~200mgを適宜分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。(用法及び用量に関連する注意)1回又は1日あたりの製剤量は次のとおりである。〈麻酔前投薬、人工(薬物)冬眠、感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽、枯草熱、アレルギー性鼻炎、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹、中毒疹)、じん麻疹、血管運動性浮腫、動揺病〉1回投与量(5mg~25mg):本剤0.05~0.25g。〈振せん麻痺、パーキンソニスム〉1日投与量(25mg~200mg):本剤0.25~2g。
(禁忌)2.1.フェノチアジン系化合物又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある]。2.3.バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者。2.4.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。2.5.前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難を悪化させることがある]。2.6.2歳未満の乳幼児〔9.7.1、11.1.2参照〕。(重要な基本的注意)8.1.眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように十分注意すること。8.2.制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者:悪性症候群(Syndromemalin)が起こりやすい〔11.1.1参照〕。9.1.2.開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:肝機能障害を悪化させるおそれがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)9.7.1.2歳未満の乳幼児:投与しないこと。小児<特に2歳未満>に投与した場合、乳児突然死症候群(SIDS)及び乳児睡眠時無呼吸発作があらわれたとの報告がある。また、外国で、2歳未満の乳幼児への投与により致死的呼吸抑制が起こったとの報告がある〔2.6、11.1.2参照〕。9.7.2.2歳以上の幼児、小児:治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(2歳以上の幼児、小児を対象とした臨床試験は実施していない)。(高齢者)減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。(相互作用)10.2.併用注意:1).抗コリン作用を有する薬剤(フェノチアジン系化合物、三環系抗うつ剤等)[腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは腹部の弛緩及び腸内容物のうっ滞等)を来し、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には投与を中止すること(なお、この悪心・嘔吐は本剤及び他のフェノチアジン系化合物等の制吐作用により不顕性化することもあるので、注意すること)(併用により抗コリン作用が強くあらわれる)]。2).中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体・麻酔剤等)[相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので、減量する等慎重に投与すること(ともに中枢神経抑制作用を有する)]。3).アルコール(飲酒)[相互に中枢神経抑制作用を増強することがある(ともに中枢神経抑制作用を有する)]。4).降圧剤(カルシウム拮抗剤、アンジオテンシン2受容体拮抗剤等)[相互に降圧作用を増強することがあるので、減量する等慎重に投与すること(ともに降圧作用を有する)]。(過量投与)13.1.症状過量投与時の症状は、傾眠、意識消失等の中枢神経抑制、低血圧、口渇、瞳孔散大、呼吸障害、錐体外路症状等である(その他、幻覚、痙攣等の中枢神経興奮作用があらわれることがある)。13.2.処置過量投与時、アドレナリンは更に血圧低下を引き起こすおそれがあるので使用しないこと。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.悪性症候群(Syndromemalin)(頻度不明):抗精神病薬との併用及び抗うつ剤との併用において、本剤及び併用薬の減量又は中止により、発熱、無動緘黙、意識障害、強度筋強剛、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、体冷却、水分補給などの全身管理等の適切な処置を行うこと(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇があらわれることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下があらわれることがある)〔9.1.1参照〕。11.1.2.乳児突然死症候群(SIDS)、乳児睡眠時無呼吸発作(いずれも頻度不明)〔2.6、9.7.1参照〕。11.2.その他の副作用1).過敏症:(頻度不明)発疹、光線過敏症。2).肝臓:(頻度不明)肝障害。3).血液:(頻度不明)白血球減少、顆粒球減少。4).精神神経系:(0.1~5%未満)眠気、めまい、倦怠感、頭痛、耳鳴、視覚障害、不安感、興奮、神経過敏、不眠、痙攣。5).消化器:(0.1~5%未満)悪心・嘔吐、口渇、食欲不振、下痢、腹痛。6).循環器:(0.1~5%未満)血圧上昇、低血圧、頻脈、起立性低血圧。7).その他:(0.1~5%未満)発汗、咳嗽、振戦。発現頻度は、再評価の結果を含む。
18.1作用機序18.1.1抗ヒスタミン作用プロメタジンは、ヒスタミン受容体と結合して不活性複合体を作ることにより遊離ヒスタミンが組織細胞と結合するのを防ぎ、鼻閉、鼻汁を改善する。18.1.2抗コリン作用抗コリン作動薬の作用部位は線条体におけるコリン作動性終末であり、受容体へのアセチルコリンの取り込みを阻害する事によるとされている。18.2動物での作用18.2.1抗ヒスタミン作用(1)モルモットにおける実験で、抗ヒスタミン作用は、ジフェンヒドラミンの約30倍強力である。(2)マウスにおける実験で、ペントバルビタールの催眠作用を延長する。18.2.2抗コリン作用(1)モルモットにおける実験で、アセチルコリン吸入による気管支痙攣を寛解し、また卵白によるアナフィラキシーショックを防止する。(2)ラットを用いた実験で、オキソトレモリンによる振戦に対し、トリヘキシフェニジルに比し、約2.8倍の抑制作用を示す。18.2.3抗アポモルフィン作用イヌにおける実験で、アポモルフィンによる催吐作用をジフェンヒドラミンより強く抑制する。
該当データなし