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15の診断名・11の内服薬―この薬は本当に必要?【こんなときどうする?高齢者診療】第5回
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15の診断名・11の内服薬―この薬は本当に必要?【こんなときどうする?高齢者診療】第5回
https://www.carenet.com/series/geriatrics/cg004657_005.html
一般名 | メキタジンシロップ |
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YJコード | 4413004Q1058 |
剤型・規格 | 液剤・0.03%1mL |
薬価 | 6.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1).気管支喘息。2).アレルギー性鼻炎。3).じん麻疹。4).皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)。
〈気管支喘息〉通常小児1回メキタジンとして0.12mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。〈アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)〉通常小児1回メキタジンとして0.06mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。年齢別の標準投与量は、通常、次記の用量を1回量とする。1).気管支喘息①.1歳以上2歳未満(標準体重8kg以上12kg未満):4mL(メキタジンとして1.2mg)。②.2歳以上4歳未満(標準体重12kg以上17kg未満):6mL(メキタジンとして1.8mg)。③.4歳以上7歳未満(標準体重17kg以上25kg未満):8mL(メキタジンとして2.4mg)。④.7歳以上11歳未満(標準体重25kg以上40kg未満):12mL(メキタジンとして3.6mg)。⑤.11歳以上16歳未満(標準体重40kg以上):20mL(メキタジンとして6.0mg)。2).アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒①.1歳以上2歳未満(標準体重8kg以上12kg未満):2mL(メキタジンとして0.6mg)。②.2歳以上4歳未満(標準体重12kg以上17kg未満):3mL(メキタジンとして0.9mg)。③.4歳以上7歳未満(標準体重17kg以上25kg未満):4mL(メキタジンとして1.2mg)。④.7歳以上11歳未満(標準体重25kg以上40kg未満):6mL(メキタジンとして1.8mg)。⑤.11歳以上16歳未満(標準体重40kg以上):10mL(メキタジンとして3.0mg)。
(禁忌)2.1.本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。2.3.下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難等を起こすことがある]。(重要な基本的注意)8.1.本剤の投与により眠気を催すことがあるので、保護者に対し注意を与える(また、高年齢の小児に対し本剤投与中には危険を伴う機械操作や遊戯などを行わないよう十分注意を与える)。8.2.小児では一般に自覚症状を訴える能力が欠けるので、投与にあたっては保護者に対し患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡する等適切な処置をするよう注意を与えること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。(腎機能障害患者)腎機能障害患者:長期投与例で臨床検査値異常としてBUN上昇がみられることがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている)。(小児等)低出生体重児及び新生児を対象とした臨床試験は実施していない。(相互作用)10.2.併用注意:1).中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤、麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、精神安定剤等)(フェノバルビタール等)[眠気等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること(本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある)]。2).抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、MAO阻害剤等)(イミプラミン塩酸塩、ブチルスコポラミン臭化物等)[口渇、排尿困難等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること(本剤の抗コリン作用により、作用が増強されることがある)]。3).メトキサレン[光線過敏症を起こすおそれがある(これらの薬剤は光線感受性を高める作用を有する)]。4).アルコール[眠気等があらわれることがあるので、アルコール含有清涼飲料水等の摂取に注意すること(本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある)]。(過量投与)13.1.症状過量投与時、眠気、悪心、嘔吐、軽度の抗コリン作用性障害がみられる。13.2.処置過量投与時、必要に応じ補助呼吸又は人工呼吸、抗痙攣剤を投与する。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意本剤は甘みがあるので、誤飲を避けるため、保護者に対し保管及び取扱いについて十分注意を与えること。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報動物実験(ラット)でメラニンに対する親和性が認められている。また、他のフェノチアジン系化合物の長期投与又は大量投与により角膜混濁・水晶体混濁、網膜色素沈着・角膜色素沈着が報告されているので注意すること。(取扱い上の注意)20.1.本剤は防腐剤を添加していないので、他の容器に分割して使用する場合には、微生物汚染等を考慮して取扱いに注意すること。20.2.本剤は強い光にあたると着色することがあるので、他の容器に分割して使用する場合には、取扱いに注意すること。20.3.使用期限内であっても、開栓後はなるべく速やかに使用すること。(液ダレ防止キャップ装着方法)液ダレ防止のため、添付の液ダレ防止キャップを次の手順で付け替える。①.金属キャップ・ゴム栓を取りはずし、捨てる。②.添付の液ダレ防止キャップを袋から取り出し一旦瓶に取り付ける。③.液ダレ防止キャップを最後まで締めた後、キャップを緩めはずす。④.瓶口に液ダレ防止用の中栓が残る。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):血圧低下、呼吸困難、咽頭浮腫、蕁麻疹、嘔気等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.2.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ALP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。また、劇症肝炎の報告がある。11.1.3.血小板減少(頻度不明)。11.2.その他の副作用1).過敏症:(0.1%未満)発疹、光線過敏症。2).肝臓:(0.1%未満)AST上昇、ALT上昇、(頻度不明)黄疸。3).血液:(0.1%未満)好中球減少、(頻度不明)血小板減少。4).精神神経系:(0.1~5%未満)眠気、(0.1%未満)倦怠感、(頻度不明)ふらふら感、頭痛、めまい、興奮。5).消化器:(0.1~5%未満)下痢、(0.1%未満)嘔吐、口渇、食欲不振、胃痛、(頻度不明)胃部不快感、便秘、腹痛。6).循環器:(0.1%未満)心悸亢進、(頻度不明)胸部苦悶感。7).泌尿器:(頻度不明)排尿困難。8).その他:(0.1%未満)味覚異常、(頻度不明)浮腫、視調節障害、顔面潮紅、咽頭痛、月経異常、口内しびれ感。発現頻度は使用成績調査を含む。
18.1作用機序抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンやロイコトリエンC4・D4などのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に、これらの作用に拮抗することにより、アレルギー症状を緩和する。18.2ケミカルメディエーター拮抗作用18.2.1ヒスタミン、ロイコトリエン、アセチルコリンによるモルモット摘出回腸・気管筋・肺実質収縮、ブラディキニン、セロトニンによるモルモット摘出回腸収縮、PAF(血小板活性化因子)によるモルモット摘出気管筋収縮、プロスタグランジンF2αによるモルモット摘出肺実質収縮を抑制する(invitro)。18.2.2抗ヒスタミン作用ヒスタミン致死を長時間防御する(マウス)。18.3ケミカルメディエーター遊離抑制作用ラット腹腔細胞、ヒト肺、ヒト白血球からのヒスタミン及びヒト肺、ヒト白血球からのロイコトリエンの遊離を抑制する(invitro)。これらの遊離抑制作用の機序の一部としてホスホジエステラーゼ活性の阻害(invitro)、Ca2+流入阻害(invitro)等の関与が考えられている。18.4抗アレルギー作用18.4.1遊離メディエーターに対する作用感作モルモット肺切片からの遊離メディエーターによる回腸収縮反応を抑制する(invitro)。18.4.2局所アナフィラキシー反応に対する作用homologousPCA反応を長時間抑制する(ラット)。18.4.3全身アナフィラキシー反応に対する作用能動的及び受動的全身アナフィラキシー反応を抑制する(モルモット)。18.4.4抗喘息作用抗原の静注又は吸入により誘発される実験的喘息を抑制する(モルモット)。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈気管支喘息〉17.1.1国内臨床試験(オキサトミドを対照とした比較試験)15歳以下の小児気管支喘息患者201例を対象に、メキタジンシロップ(0.20~0.31mg/kg/日注))又はオキサトミドドライシロップ(0.83~1.30mg/kg/日)を1日2回6週間経口投与した結果、改善例数(中等度改善以上)は次表の通りであった。副作用は、メキタジンシロップ群では認められなかった。注)本剤の承認用量は「通常小児1回メキタジンとして0.12mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。」である。--------------------------表開始--------------------------投与群有効性安全性解析対象例数(187例)改善例数(%)(中等度改善以上)解析対象例数(192例)副作用発現例数(%)メキタジン8867(76.1)910(0)オキサトミド9955(55.6)1012(2.0)--------------------------表終了--------------------------〈アレルギー性鼻炎〉17.1.2国内臨床試験(フマル酸クレマスチンシロップとの比較試験)15歳以下の通年性アレルギー性鼻炎患者203例を対象に、メキタジンシロップ注)又はクレマスチンシロップを1日2回1週間経口投与した結果、改善例数(中等度改善以上)は次表の通りであった。副作用は、メキタジンシロップ群では認められなかった。注)本剤の承認用量は、「通常小児1回メキタジンとして0.12mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。」である。--------------------------表開始--------------------------投与群有効性安全性解析対象例数(181例)改善例数(%)(中等度改善以上)解析対象例数(199例)副作用発現例数(%)メキタジン9452(55.3)1010(0)クレマスチン8739(44.8)981(1.0)--------------------------表終了--------------------------