1.
運動しても血圧が低下しない人とは?
2024/11/08 医療一般 日本発エビデンス
運動しても血圧が低下しない人とは?
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59589
一般名 | エプレレノン錠 |
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YJコード | 2149045F3021 |
剤型・規格 | 錠剤・100mg1錠 |
薬価 | 79.60円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
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2.
さじ加減で過降圧や副作用を調整している医師にとっては3剤配合剤の有用性は低い(解説:桑島巌氏)
2024/11/07 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/59579
3.
今後の高血圧治療における治療アプリの役割は?【治療用アプリの処方の仕方】第3回
2024/11/06 治療用アプリの処方の仕方
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https://www.carenet.com/series/application/cg004897_003.html
4.
心臓以外の大手術前のレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬使用継続は少なくとも予後や合併症に悪影響は与えない(解説:浦信行氏)
2024/11/04 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/59548
5.
糖尿病、脳卒中合併高血圧でも積極的降圧が有効―とはいうが、COVID-19ロックダウン下の中国で大規模臨床試験を強行したことに驚き(解説:桑島巌氏)
2024/11/01 CLEAR!ジャーナル四天王
糖尿病、脳卒中合併高血圧でも積極的降圧が有効―とはいうが、COVID-19ロックダウン下の中国で大規模臨床試験を強行したことに驚き(解説:桑島巌氏)
https://www.carenet.com/news/clear/journal/59549
高血圧症。
通常、成人にはエプレレノンとして1日1回50mgから投与を開始し、効果不十分な場合は100mgまで増量することができる。(用法及び用量に関連する注意)7.1.CYP3A4阻害薬と併用する場合には、本剤の投与量は1日1回25mgを超えないこと〔10.2、16.7.2参照〕。7.2.本剤の投与中に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えた場合には減量を考慮し、血清カリウム値が5.5mEq/Lを超えた場合は減量ないし中止し、血清カリウム値が6.0mEq/L以上の場合には直ちに中止すること。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある]。2.3.重度腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)のある患者〔9.2.1参照〕。2.4.重度肝機能障害<Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当>のある患者〔9.3.1参照〕。2.5.カリウム保持性利尿薬投与中及びミネラルコルチコイド受容体拮抗薬投与中の患者〔10.1参照〕。2.6.イトラコナゾール投与中、リトナビル含有製剤投与中及びエンシトレルビルフマル酸投与中の患者〔10.1参照〕。2.7.微量アルブミン尿を伴う糖尿病又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある]。2.8.中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者〔9.2.3参照〕。2.9.カリウム製剤投与中の患者〔10.1参照〕。(重要な基本的注意)8.1.高カリウム血症があらわれることがあるので、血清カリウム値を原則として投与開始前、投与開始後(又は用量調節後)の1週間以内及び1ヵ月後に観察し、その後も定期的に観察すること〔11.1.1参照〕。8.2.肝機能異常がみられることがあるので、投与開始後1ヵ月を目処に肝機能検査値を観察し、その後も定期的に観察すること。8.3.低ナトリウム血症があらわれることがあるので、血清ナトリウム値を定期的に観察すること。8.4.降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(腎機能障害患者)9.2.1.重度腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)のある患者:投与しないこと(高カリウム血症を誘発させるおそれがある)〔2.3参照〕。9.2.2.軽度腎機能障害のある患者:より頻回に血清カリウム値を測定すること(高カリウム血症のリスクが高まるおそれがある)。9.2.3.中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者:投与しないこと(高カリウム血症を誘発させるおそれがある)〔2.8参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝機能障害<Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当>のある患者:投与しないこと(高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある)〔2.4参照〕。9.3.2.軽度~中等度肝機能障害のある患者:高カリウム血症等の電解質異常の発現頻度が高まるおそれがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(妊娠ラット及びウサギにエプレレノンを経口投与した試験において、胎仔に移行することが確認され、この時、催奇形性はみられなかったが、ウサギでは早期吸収胚数増加が認められた)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒトにおける本剤の乳汁中移行性については不明であるが、分娩後の哺育中ラットに14C-エプレレノンを経口投与した後の放射能は乳汁に移行することが報告されている)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)9.8.1.一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)。9.8.2.より頻回に血清カリウム値を測定すること(一般的に腎機能が低下していることが多く、高カリウム血症のリスクが高まるおそれがある)。(相互作用)本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝される。10.1.併用禁忌:1).カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン<アルダクトンA>、トリアムテレン<トリテレン>、カンレノ酸カリウム<ソルダクトン>)、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬<フィネレノン以外>(エサキセレノン<ミネブロ>)〔2.5参照〕[血清カリウム値が上昇するおそれがある(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。2).イトラコナゾール<イトリゾール>、リトナビル含有製剤<ノービア、パキロビッド>、エンシトレルビルフマル酸<ゾコーバ>〔2.6、16.7.1参照〕[本剤の血漿中濃度が上昇し血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがある(強力なCYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害する)]。3).カリウム製剤(塩化カリウム<製剤>、グルコン酸カリウム<製剤><グルコンサンK>、アスパラギン酸カリウム<製剤><アスパラカリウム、アスパラ>、ヨウ化カリウム<製剤>、酢酸カリウム<製剤>)〔2.9参照〕[血清カリウム値が上昇するおそれがある(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。10.2.併用注意:1).ACE阻害薬(カプトプリル、エナラプリルマレイン酸塩、リシノプリル水和物等)、アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、バルサルタン等)、アリスキレンフマル酸塩、シクロスポリン、タクロリムス水和物、ドロスピレノン[血清カリウム値が上昇する可能性があるので、より頻回に血清カリウム値を測定するなど十分に注意すること(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。2).フィネレノン[血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、治療上必要と判断される場合にのみ併用し、併用する場合には、より頻回に血清カリウム値を測定するなど患者の状態を慎重に観察すること(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。3).CYP3A4阻害薬(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、フルコナゾール、サキナビルメシル酸塩、ベラパミル塩酸塩等)〔7.1、16.7.2参照〕[本剤の血漿中濃度が上昇し血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがあるので、より頻回に血清カリウム値を測定するなど十分に注意すること(CYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害する)]。4).CYP3A4誘導薬(デキサメタゾン、フェニトイン、リファンピシン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等)、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)〔16.7.4参照〕[本剤の血漿中濃度が減少するおそれがあるので、本剤投与時は、これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないことが望ましい(これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素により、本剤の代謝が促進されるおそれがある)]。5).リチウム製剤(炭酸リチウム)[利尿薬又はACE阻害薬との併用によりリチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること(明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、ナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる)]。6).非ステロイド性消炎鎮痛薬(インドメタシン等)[カリウム保持性利尿薬との併用によりその降圧作用の減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症の発現が報告されている(明確な機序は不明であるが、プロスタグランジン産生が抑制されることによって、ナトリウム貯留作用による降圧作用の減弱、カリウム貯留作用による血清カリウム値の上昇が起こると考えられる<危険因子>腎機能障害)]。7).ミトタン[ミトタンの作用を阻害するおそれがある(ミトタンの薬効を類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.高カリウム血症(1.7%)〔8.1参照〕。11.2.その他の副作用1).血液およびリンパ系障害:(0.5%未満)貧血、溢血斑。2).代謝および栄養障害:(1%以上)高尿酸血症、(0.5~1%未満)高トリグリセリド血症、(0.5%未満)高血糖、口渇、痛風、高カルシウム血症、脱水、糖尿病悪化、低ナトリウム血症、食欲亢進。3).精神障害:(0.5%未満)不眠症、うつ病、神経過敏、不安。4).神経系障害:(1%以上)頭痛、めまい、(0.5%未満)異常感覚、起立性低血圧、傾眠、知覚減退、眩暈、片頭痛、失神、健忘。5).心臓障害:(0.5~1%未満)心悸亢進、(0.5%未満)頻脈、期外収縮、不整脈、狭心症。6).血管障害:(0.5%未満)低血圧、脳血管障害。7).呼吸器、胸郭および縦隔障害:(0.5~1%未満)咳、感冒症状・上気道感染、(0.5%未満)呼吸困難、咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎、鼻出血、喘息・喘鳴。8).胃腸障害:(1%以上)嘔気、消化不良、(0.5~1%未満)下痢、腹痛、便秘、(0.5%未満)嘔吐、口内乾燥、胃食道逆流、鼓腸放屁、味覚倒錯。9).肝胆道系障害:(0.5%未満)脂肪肝、肝機能異常。10).皮膚および皮下組織障害:(0.5~1%未満)発疹、多汗、(0.5%未満)皮膚そう痒症、皮膚疾患、蕁麻疹、皮膚乾燥、血管神経性浮腫。11).筋骨格系および結合組織障害:(1%以上)筋痙攣、(0.5%未満)関節痛、筋痛、四肢疼痛、背部痛、筋脱力、攣縮。12).腎および尿路障害:(0.5~1%未満)頻尿、(0.5%未満)多尿、蛋白尿、夜間頻尿、血尿、尿路感染。13).一般・全身障害および投与部位の状態:(1%以上)疲労、(0.5~1%未満)末梢性浮腫、無力症、胸痛、(0.5%未満)潮紅、ほてり、疼痛、倦怠感。14).臨床検査:(1%以上)ALT上昇、γ-GTP上昇、AST上昇、(0.5~1%未満)CK上昇、BUN上昇、(0.5%未満)ECG異常、血中クレアチニン上昇、単球増多、コレステロール増加、尿比重減少、Al-P上昇、好酸球増多、プロトロンビン減少、尿比重増加、リンパ球増多、好塩基球増多、LDH上昇、白血球増多、尿糖、ビリルビン増加、ヘモグロビン増加。15).眼障害:(0.5%未満)眼痛、視覚異常、眼球乾燥、霧視。16).耳および迷路障害:(0.5%未満)耳鳴。17).生殖系および乳房障害:(0.5~1%未満)勃起障害、(0.5%未満)女性化乳房、リビドー減退、月経異常。
18.1作用機序エプレレノンはミネラルコルチコイド受容体に結合し、レニン‐アンジオテンシン‐アルドステロン系(RAAS)のホルモンであるアルドステロンの結合を阻害する。アルドステロンは腎などの上皮組織並びに心臓、血管及び脳などの非上皮組織におけるミネラルコルチコイド受容体に結合し、ナトリウム再吸収及びその他の機序を介して血圧を上昇させる。エプレレノンはこれらのアルドステロンの作用を阻害することで降圧作用を発揮するものと考えられる。エプレレノンはレニン分泌へのアルドステロンによるネガティブフィードバックを抑制するため、血漿中レニン活性及び血清中アルドステロン濃度を持続的に上昇させるが、これらの上昇はエプレレノンの作用を減弱しない。18.2受容体結合の選択性エプレレノンは、ラット及びヒトのミネラルコルチコイド受容体に選択的に結合する。糖質コルチコイド受容体、アンドロゲン受容体、プロゲステロン受容体等、他のステロイドホルモン受容体に対する親和性は、ミネラルコルチコイド受容体に対する親和性と比べて1/20以下であった。ラットを用いた試験で、臨床投与量のエプレレノンには、ミネラルコルチコイド受容体以外のステロイドホルモン受容体への作用に起因する副作用は認められなかった。18.3高血圧に対する作用18.3.1エプレレノンは、アルドステロン持続投与/食塩負荷を行った一側腎摘出高血圧ラットにおいて、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。18.3.2エプレレノンは、脳卒中易発症性自然発症高血圧ラット(SHRSP)において、2週間の投与期間中、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。また、ACE阻害薬であるリシノプリルとの併用により、降圧作用は顕著に増強された。18.3.3食塩感受性低レニン型高血圧の動物モデルであるDahl食塩感受性ラットにおいて、エプレレノンは4週間の持続投与で収縮期血圧に対し用量依存的な降圧作用を示した。18.4慢性心不全に対する作用エプレレノンは心不全動物モデル(マウス、ラット、イヌ)において、心機能関連のパラメータ(左室駆出分画など)を改善し、心保護作用(心肥大、左室リモデリングの抑制)を示した。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈高血圧症〉17.1.1国内第II相試験(用量反応)本態性高血圧症患者に本剤を8週間投与した二重盲検比較試験において、本剤を1日1回50~100mg投与した94例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は、本剤50mg群-6.8/-5.1mmHg、本剤100mg群-9.7/-6.9mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は23.1%(33/143例)であった。本剤群の主な副作用は、ALT上昇4.9%(7/143例)、AST上昇4.2%(6/143例)、γ‐GTP上昇3.5%(5/143例)、高尿酸血症3.5%(5/143例)であった(403試験)。17.1.2海外第II相試験(用量反応)本態性高血圧症患者に本剤を8週間投与した二重盲検比較試験において、本剤を1日1回50~100mg投与した102例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は、本剤50mg群-4.4/-4.5mmHg、本剤100mg群-7.9/-4.4mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は23.7%(75/316例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛7.6%(24/316例)、めまい2.2%(7/316例)、CK上昇1.6%(5/316例)であった(010試験)。17.1.3海外第II相試験(用量反応)本態性高血圧症患者に本剤を12週間投与した二重盲検比較試験において、本剤を1日1回25~100mg投与した216例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は、本剤50mg群-6.7/-4.6mmHg、本剤100mg群-10.4/-6.3mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は19.4%(60/310例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛5.8%(18/310例)、めまい1.9%(6/310例)、嘔気1.0%(3/310例)、心悸亢進1.0%(3/310例)であった(049試験)。17.1.4海外第III相試験(単独投与)本態性高血圧症患者に本剤を16週間投与した二重盲検比較試験において、本剤を1日1回50mg投与した174例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は、本剤群-12.8/-10.3mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は15.9%(29/182例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛5.5%(10/182例)、めまい2.2%(4/182例)、疲労2.2%(4/182例)であった(020試験)。17.1.5海外第III相試験(単独投与)本態性高血圧症患者に本剤を16週間投与した二重盲検比較試験において、本剤を1日1回50~200mg注)投与した84例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は-15.0/-10.5mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は19.3%(17/88例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛3.4%(3/88例)、腹痛3.4%(3/88例)、めまい2.3%(2/88例)、嘔気2.3%(2/88例)であった(026試験)。注)本剤の国内承認用量は高血圧症では1日1回50~100mgである。17.1.6海外第III相試験(単独投与)本態性高血圧症患者を対象とした二重盲検比較試験において、本剤を1日1回50~200mg注)投与した250例の患者におけるベースラインに対する投与24週間後のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は-14.5/-11.2mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は29.2%(74/253例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛10.7%(27/253例)、めまい2.4%(6/253例)、嘔気1.6%(4/253例)、咳1.6%(4/253例)であった(016試験)。注)本剤の国内承認用量は高血圧症では1日1回50~100mgである。17.1.7海外第III相試験(単独投与、低レニン性高血圧症での検討)低レニン性高血圧症患者を対象とした二重盲検比較試験において、本剤を1日1回100~200mg注)投与した80例の患者におけるベースラインに対する投与8週間後のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は-15.8/-9.3mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は33.7%(29/86例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛11.6%(10/86例)、めまい4.7%(4/86例)、多汗3.5%(3/86例)、両下腿痙直3.5%(3/86例)、高尿酸血症3.5%(3/86例)であった(019試験)。注)本剤の国内承認用量は高血圧症では1日1回50~100mgである。17.1.8海外第III相試験(単独投与、収縮期高血圧での検討)収縮期高血圧症患者に本剤を24週間投与した二重盲検比較試験において、本剤を1日1回50~200mg注)投与した128例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は-20.5/-4.5mmHgであった。本剤群の副作用の発現率は28.4%(38/134例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛9.0%(12/134例)、両下腿痙直3.0%(4/134例)、末梢性浮腫3.0%(4/134例)であった(022試験)。注)本剤の国内承認用量は高血圧症では1日1回50~100mgである。17.1.9海外第III相試験(併用療法)本態性高血圧症患者に本剤を8週間投与した二重盲検比較試験において、ACE阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬に追加して本剤又はプラセボを1日1回50~100mg投与した336例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は、本剤とACE阻害薬の併用群-13.4/-9.9mmHg(85例)、ACE阻害薬の単独群-7.5/-8.0mmHg(89例)、本剤とアンジオテンシンII受容体拮抗薬の併用群-16.0/-12.7mmHg(82例)、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の単独群-9.2/-9.3mmHg(80例)であった。本剤群の副作用の発現率は、本剤とACE阻害薬の併用群で24.1%(21/87例)、本剤とアンジオテンシンII受容体拮抗薬の併用群で30.1%(25/83例)であった。本剤群の主な副作用は、本剤とACE阻害薬の併用群で頭痛10.3%(9/87例)、めまい4.6%(4/87例)、嘔気4.6%(4/87例)、本剤とアンジオテンシンII受容体拮抗薬の併用群で頭痛20.5%(17/83例)、嘔気7.2%(6/83例)、腹痛2.4%(2/83例)、消化不良2.4%(2/83例)、高尿酸血症2.4%(2/83例)、無力症2.4%(2/83例)であった(023試験)。17.1.10海外第III相試験(併用療法)本態性高血圧症患者に本剤を8週間投与した二重盲検比較試験において、カルシウム拮抗薬又はβ遮断薬に追加して本剤又はプラセボを1日1回50~100mg投与した268例の患者におけるベースラインに対する最終投与時のトラフ時血圧の変化(収縮期/拡張期)は、本剤とカルシウム拮抗薬の併用群-17.2/-11.7mmHg(67例)、カルシウム拮抗薬の単独群-10.5/-9.8mmHg(66例)、本剤とβ遮断薬の併用群-19.1/-12.3mmHg(69例)、β遮断薬の単独群-11.0/-8.8mmHg(66例)であった。本剤群の副作用の発現率は、本剤とカルシウム拮抗薬の併用群で12.9%(9/70例)、本剤とβ遮断薬の併用群で11.6%(8/69例)であった。本剤群の主な副作用は、本剤とカルシウム拮抗薬の併用群で頭痛7.1%(5/70例)、嘔気4.3%(3/70例)、疲労2.9%(2/70例)、本剤とβ遮断薬の併用群で高カリウム血症5.8%(4/69例)、疲労2.9%(2/69例)、頭痛1.4%(1/69例)、嘔気1.4%(1/69例)、無力症1.4%(1/69例)であった(024試験)。17.1.11国内第III相試験(長期投与)本態性高血圧症患者に本剤を最長60週間投与したオープン試験において、本剤を1日1回50~200mg注)単独又は他の降圧剤と併用投与した103例の患者におけるトラフ時血圧(収縮期/拡張期)は、24週間まで経時的に低下し、24週以降はほぼ一定であった。本剤群の副作用の発現率は55.8%(58/104例)であった。本剤群の主な副作用は、尿異常14.4%(15/104例)、高トリグリセライド血症12.5%(13/104例)、γ‐GTP上昇10.6%(11/104例)であった(061試験)。注)本剤の国内承認用量は高血圧症では1日1回50~100mgである。17.1.12海外第III相試験(長期投与)本態性高血圧症患者に本剤を最長64週間投与したオープン試験において、本剤を1日1回50~200mg注)単独又は他の降圧剤と併用投与した582例の患者におけるトラフ時血圧(収縮期/拡張期)は、12週間まで経時的に低下し、12週以降はほぼ一定であった。本剤群の副作用の発現率は29.9%(175/586例)であった。本剤群の主な副作用は、頭痛6.3%(37/586例)、嘔気3.6%(21/586例)、めまい3.2%(19/586例)であった(025試験)。注)本剤の国内承認用量は高血圧症では1日1回50~100mgである。〈慢性心不全〉17.1.13国内第III相試験収縮不全を伴う慢性心不全患者(NYHA心機能分類II~IV)を対象に、標準治療に加えて本剤を投与した二重盲検比較試験を実施した。本剤1日1回25mgで投与開始し(ただし、eGFRが30~<50mL/分/1.73m2の被験者には、本剤隔日25mgで投与開始)、試験期間を通して投与量の調節は、直近の血清カリウム値に基づいて決定した。なお、eGFR≧50mL/分/1.73m2の場合は1日1回50mgを、eGFR30~<50mL/分/1.73m2の場合は1日1回25mgを超えないこととした。[7.3参照]主要評価項目である心血管死又は心不全による入院は、本剤群で29.7%(33/111例)、プラセボ群で32.7%(36/110例)にみられ、本剤群のプラセボ群に対するハザード比(95%信頼区間)は0.85(0.53-1.36)であった。投与期間(中央値)は本剤群で749.0日、プラセボ群で741.5日であった。本剤群の副作用の発現率は30.6%であった。本剤群の主な副作用は、浮動性めまい5.4%(6/111例)、血圧低下3.6%(4/111例)、脱水3.6%(4/111例)、高カリウム血症3.6%(4/111例)、低血圧3.6%(4/111例)であった(A6141114試験、J‐EMPHASIS‐HF試験)。17.1.14海外第III相試験収縮不全を伴う慢性心不全患者(NYHA心機能分類II)を対象に、標準治療に加えて本剤を投与した二重盲検比較試験を実施した。本剤1日1回25mgで投与開始し(ただし、eGFRが30~<50mL/分/1.73m2の被験者には、本剤隔日25mgで投与開始)、試験期間を通して投与量の調節は、直近の血清カリウム値に基づいて決定した。なお、eGFR≧50mL/分/1.73m2の場合は1日1回50mgを、eGFR30~<50mL/分/1.73m2の場合は1日1回25mgを超えないこととした。[7.3参照]主要評価項目である心血管死又は心不全による入院は、本剤群で18.3%(249/1364例)、プラセボ群で25.9%(356/1373例)にみられ、本剤群のプラセボ群に対するハザード比(95%信頼区間)は0.63(0.54-0.74)であり、本剤群でプラセボ群と比較し統計的に有意な低下を認めた(p<0.0001、Wald検定)。投与期間(中央値)は本剤群で533.0日、プラセボ群で494.0日であった。本剤群の副作用の発現率は20.6%(280/1360例)であり、2%以上の被験者に認められた副作用は高カリウム血症6.6%(90/1360例)のみであった(A6141079試験、EMPHASIS‐HF試験)。