1.
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
2024/11/20 医療一般
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59656
一般名 | エベロリムス錠 |
---|---|
YJコード | 4291023F2027 |
剤型・規格 | 錠剤・2.5mg1錠 |
薬価 | 5082.90円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
|
1.
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
2024/11/20 医療一般
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59656
2.
「サンドイッチ療法」を肺がん周術期治療の主軸に考えよ(解説:田中希宇人氏/山口佳寿博氏)
2024/11/19 CLEAR!ジャーナル四天王
「サンドイッチ療法」を肺がん周術期治療の主軸に考えよ(解説:田中希宇人氏/山口佳寿博氏)
https://www.carenet.com/news/clear/journal/59667
3.
腫瘍循環器学と不易流行【見落とさない!がんの心毒性】第30回(最終回)
2024/11/15 見落とさない!がんの心毒性
腫瘍循環器学と不易流行【見落とさない!がんの心毒性】第30回(最終回)
https://www.carenet.com/series/oncocardio/cg002995_030.html
4.
改訂GLに追加のNSCLCへのニボルマブ+化学療法+ベバシズマブ、OS・PFS最終解析結果(TASUKI-52)/日本肺癌学会
2024/11/15 医療一般 日本発エビデンス
改訂GLに追加のNSCLCへのニボルマブ+化学療法+ベバシズマブ、OS・PFS最終解析結果(TASUKI-52)/日本肺癌学会
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59616
5.
PIK3CA変異進行乳がん1次治療、inavolisib追加でPFS改善/NEJM
2024/11/11 ジャーナル四天王
PIK3CA変異進行乳がん1次治療、inavolisib追加でPFS改善/NEJM
https://www.carenet.com/news/journal/carenet/59610
1).根治切除不能又は転移性の腎細胞癌。2).神経内分泌腫瘍。3).手術不能又は再発乳癌。4).結節性硬化症。(効能又は効果に関連する注意)5.1.〈根治切除不能又は転移性の腎細胞癌〉スニチニブ又はソラフェニブによる治療歴のない腎細胞癌患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。5.2.〈根治切除不能又は転移性の腎細胞癌〉本剤の術後補助化学療法としての有効性及び安全性は確立していない。5.3.〈神経内分泌腫瘍〉臨床試験に組み入れられた患者の原発部位、病理組織型、症候の有無等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。5.4.〈手術不能又は再発乳癌〉非ステロイド性アロマターゼ阻害剤による治療歴のない手術不能乳癌又は非ステロイド性アロマターゼ阻害剤による治療歴のない再発乳癌患者に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。5.5.〈手術不能又は再発乳癌〉臨床試験に組み入れられた患者のホルモン受容体及びHER2の発現状況等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。5.6.〈手術不能又は再発乳癌〉本剤の手術の補助化学療法としての有効性及び安全性は確立していない。5.7.〈結節性硬化症〉成人腎血管筋脂肪腫、上衣下巨細胞性星細胞腫及びてんかん部分発作の場合、臨床試験に組み入れられた患者の腫瘍径やてんかん発作型等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤以外の治療の実施についても慎重に検討し、適応患者の選択を行うこと。5.8.〈結節性硬化症〉成人腎血管筋脂肪腫、上衣下巨細胞性星細胞腫及びてんかん部分発作以外の症状に対する本剤の有効性及び安全性は確立していないため、これらの患者に投与する場合には、リスクとベネフィットを十分考慮すること。5.9.〈結節性硬化症〉てんかん部分発作の場合、本剤単剤での投与及び抗てんかん薬で十分な効果が認められる患者に対する本剤の併用投与における有効性及び安全性は確立していない。
〈根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、神経内分泌腫瘍〉通常、成人にはエベロリムスとして1日1回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。〈手術不能又は再発乳癌〉内分泌療法剤との併用において、通常、成人にはエベロリムスとして1日1回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。〈結節性硬化症〉成人の結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫の場合通常、エベロリムスとして1日1回10mgを経口投与する。なお、患者の状態やトラフ濃度により適宜増減する。前記以外の場合通常、エベロリムスとして3.0mg/㎡を1日1回経口投与する。なお、患者の状態やトラフ濃度により適宜増減する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.〈効能共通〉食後に本剤を投与した場合、Cmax低下及びAUC低下するとの報告がある。本剤の投与時期は、臨床試験における設定内容に準じて選択し、食後又は空腹時のいずれか一定の条件で投与すること〔16.2.1、17.1.1-17.1.8参照〕。7.2.〈効能共通〉間質性肺疾患が発現した場合は、症状、重症度等に応じて、次の基準を考慮して、減量、休薬又は中止すること〔1.2、8.1、9.1.1、11.1.1参照〕。[間質性肺疾患に対する減量、休薬及び中止基準]1).〈効能共通〉間質性肺疾患のグレード1<無症候性の画像所見>:投与継続。2).〈効能共通〉間質性肺疾患のグレード2<症候性:日常生活に支障なし>:症状が改善するまで休薬し、投与を再開する場合は、半量の投与とする。3).〈効能共通〉間質性肺疾患のグレード3<症候性:日常生活に支障あり・酸素療法を要する>:本剤の投与を中止し、原則として再開しないこと(ただし、症状が改善し、かつ治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ、半量の投与で再開可能とする)。4).〈効能共通〉間質性肺疾患のグレード4<生命を脅かす:人工呼吸を要する>:投与中止。グレード:NCI-CTCAEv.3.0。7.3.〈根治切除不能又は転移性の腎細胞癌及び神経内分泌腫瘍〉サイトカイン製剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。7.4.〈手術不能又は再発乳癌〉エキセメスタン以外の内分泌療法剤<乳癌の場合>との併用について、有効性及び安全性は確立していない〔17.1.4参照〕。7.5.〈結節性硬化症〉本剤とアフィニトール分散錠の生物学的同等性は示されていない(本剤とアフィニトール分散錠の切り換えに際しては、切り換えから2週間後を目安に血中トラフ濃度を測定すること)〔1.4、16.1.2参照〕。7.6.〈結節性硬化症〉成人腎血管筋脂肪腫以外の結節性硬化症の場合は本剤の全血中濃度を測定し、血中トラフ濃度が5~15ng/mLとなるように投与量を調節すること。7.7.〈結節性硬化症〉成人腎血管筋脂肪腫の場合は必要に応じて本剤の全血中濃度を測定し、血中トラフ濃度が5~15ng/mLとなるように投与量を調節すること。7.8.〈結節性硬化症〉血中トラフ濃度は、本剤の投与開始又は用量変更から2週間後を目安に測定するとともに、本剤の血中濃度に影響を及ぼす患者の状態に応じて適宜測定を行うこと〔1.4、9.3肝機能障害患者、10.相互作用の項、16.6.3参照〕。
(警告)1.1.本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法又は結節性硬化症治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性(特に、間質性肺疾患の初期症状、服用中の注意事項、死亡に至った例があること等に関する情報)を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。1.2.本剤の投与により、間質性肺疾患が認められており、死亡に至った例が報告されているので、投与に際しては咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状に注意するとともに、投与前及び投与中は定期的に胸部CT検査を実施し、また、異常が認められた場合には適切な処置を行うとともに、投与継続の可否について慎重に検討すること〔7.2、8.1、9.1.1、11.1.1参照〕。1.3.肝炎ウイルスキャリアの患者で、本剤の治療期間中に肝炎ウイルス再活性化により肝不全に至り、死亡した例が報告されており、本剤投与期間中又は治療終了後は、劇症肝炎又は肝炎増悪、肝不全が発現するおそれがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど、肝炎ウイルス再活性化の徴候や症状の発現に注意すること〔8.2、9.1.3、11.1.2参照〕。1.4.本剤とアフィニトール分散錠の生物学的同等性は示されていないので、切り換えに際しては、血中濃度を測定すること〔7.5、7.8、16.1.2参照〕。(禁忌)2.1.本剤の成分、シロリムス又はシロリムス誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。2.3.生ワクチンを接種しないこと〔10.1参照〕。(重要な基本的注意)8.1.間質性肺疾患があらわれることがあるので、投与開始前及び投与開始後は次の点に注意すること。また、患者に対し、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状があらわれた場合には、直ちに連絡するよう指導すること。・投与開始前:間質性肺疾患があらわれることがあるので、投与開始前に胸部CT検査を実施し、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状の有無と併せて、投与開始の可否を慎重に判断すること。・投与開始後:間質性肺疾患があらわれることがあるので、定期的に胸部CT検査を実施し、肺の異常所見の有無を慎重に観察すること。なお、小児に対する胸部CT検査の実施に際しては、診断上の有益性と被曝による不利益を考慮すること〔1.2、7.2、9.1.1、11.1.1参照〕。8.2.本剤投与により、肝炎ウイルス再活性化、結核再活性化等することがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス、結核等の感染の有無を確認し、本剤投与前に適切な処置をしておくこと。本剤投与中は感染症の発現又は感染症増悪に十分注意すること〔1.3、9.1.2、9.1.3、11.1.2参照〕。8.3.重篤な腎障害があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与開始後は定期的に血清クレアチニン、BUN等の腎機能検査及び尿蛋白等の尿検査を行うこと〔11.1.3参照〕。8.4.高血糖があらわれることがあるので、投与開始前及び投与開始後は定期的に空腹時血糖値の測定を行い、また、本剤の投与を開始する前に血糖値を適切にコントロールしておくこと〔11.1.4参照〕。8.5.ヘモグロビン減少、リンパ球減少、好中球減少及び血小板減少があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与開始後は定期的に血液検査(血球数算定等)を行うこと〔11.1.5参照〕。8.6.心嚢液貯留があらわれることがあるので、使用に際しては心電図、心エコー、胸部X線検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること〔11.1.16参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.肺に間質性陰影を認める患者:間質性肺疾患が発症、重症化するおそれがある〔1.2、7.2、8.1、11.1.1参照〕。9.1.2.感染症を合併している患者:免疫抑制により感染症が悪化するおそれがある〔8.2、11.1.2参照〕。9.1.3.肝炎ウイルス感染、結核等の感染又は既往を有する患者:免疫抑制により肝炎ウイルス、結核等が再活性化することがある。また、B型肝炎ウイルスキャリアの患者又はHBs抗原陰性の患者においてB型肝炎ウイルス再活性化による肝炎があらわれることがある〔1.3、8.2、11.1.2参照〕。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。また、結節性硬化症の肝機能障害患者では、本剤の血中トラフ濃度に基づいて投与量を調節すること(本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある)〔7.8、16.6.2参照〕。(生殖能を有する者)妊娠可能な女性:妊娠可能な女性には、本剤投与期間中及び治療終了から最低8週間は適切な避妊法を用いるよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験(ラット及びウサギ)で胚毒性・胎仔毒性を含む生殖発生毒性が認められたとの報告がある)〔2.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。(授乳婦)授乳しないことが望ましい(動物実験(ラット)において乳汁中に移行することが報告されている)。(小児等)9.7.1.〈根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、神経内分泌腫瘍、手術不能又は再発乳癌〉小児等を対象とした臨床試験は実施していない。9.7.2.〈結節性硬化症〉低出生体重児、新生児又は乳児を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。(相互作用)本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝され、腸管に存在するCYP3A4によっても代謝され、また、本剤はP糖蛋白(Pgp)の基質でもあるため、本剤経口投与後の吸収と消失は、CYP3A4又はPgpに影響を及ぼす薬剤により影響を受けると考えられるので、CYP3A4阻害作用を有する薬剤あるいはCYP3A4誘導作用を有する薬剤又はPgp阻害作用を有する薬剤あるいはPgp誘導作用を有する薬剤については、他の類薬に変更する又は当該薬剤を休薬する等を考慮し、CYP3A4に影響を及ぼす薬剤又はPgpに影響を及ぼす薬剤との併用は可能な限り避けること。また、結節性硬化症患者では、CYP3A4に影響を及ぼす薬剤又はPgpに影響を及ぼす薬剤を併用したり中止する場合は、必ず本剤の血中トラフ濃度を測定し、投与量を調節すること〔7.8、16.4参照〕。10.1.併用禁忌:生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)〔2.3参照〕[免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと(免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある)]。10.2.併用注意:1).リファンピシン、リファブチン[本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用し、やむを得ず併用する場合には、本剤の有効性が減弱する可能性があることを考慮すること(これらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる)]。2).抗てんかん剤(フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン等)、抗HIV剤(エファビレンツ、ネビラピン等)、副腎皮質ホルモン剤(デキサメタゾン、プレドニゾロン等)[本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので、併用する場合には、本剤の有効性が減弱する可能性があることを考慮すること(これらの薬剤の代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる)]。3).アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール、ボリコナゾール、フルコナゾール等)[本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用し、やむを得ず併用する場合には、本剤を減量することを考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(代謝酵素(CYP3A4等)の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。4).マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン等)、カルシウム拮抗剤(ベラパミル、ニカルジピン、ジルチアゼム等)、HIVプロテアーゼ阻害剤(ネルフィナビル、インジナビル、ホスアンプレナビル、リトナビル等)[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、併用する場合には、本剤を減量することを考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(代謝酵素(CYP3A4等)の抑制又は競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。5).オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル[本剤のAUCが27倍・Cmaxが4.7倍に上昇したとの報告があるので、やむを得ない場合を除き併用は避けるが、やむを得ず併用する場合には、本剤を減量することを考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(リトナビルのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される)]。6).不活化ワクチン(不活化インフルエンザワクチン等)[ワクチンの効果が得られないおそれがある(免疫抑制作用によってワクチンに対する免疫が得られないおそれがある)]。7).セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)[本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること(セイヨウオトギリソウの代謝酵素誘導作用により本剤の代謝が促進されると考えられる)]。8).グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤服用時は飲食を避けること(グレープフルーツジュースが腸管の代謝酵素を阻害することによると考えられる)]。9).シクロスポリン[本剤のバイオアベイラビリティが有意に増加したとの報告があるので、併用する場合には、本剤を減量することを考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること(代謝酵素(CYP3A4等)の競合により、本剤の代謝が阻害されると考えられる)]。10).ミダゾラム(経口剤:国内未販売)等[ミダゾラム(経口剤:国内未販売)との併用により、ミダゾラムのCmaxが25%・AUCが30%上昇したとの報告がある(本剤がCYP3A4の基質となる薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報ラットを用いた雄性授胎能試験では、0.5mg/kg以上の用量で精巣の形態に影響が認められたほか、5mg/kg用量(治療量の範囲内)で精子運動能減少、精子数減少及び血漿中テストステロン濃度減少し、これに伴って雄の授胎能が低下した(これらの所見は休薬による回復傾向がみられた)。(取扱い上の注意)光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.間質性肺疾患(11.6%):間質性肺疾患(肺臓炎、間質性肺炎、肺浸潤、胞隔炎、肺胞出血、肺毒性等を含む)があらわれることがあり、未回復のまま死亡に至った例が報告されている(咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状がみられた患者で、感染、腫瘍及びその他の医学的な原因が適切な検査で除外された場合には、間質性肺疾患の診断を考慮し、必要に応じて肺機能検査(肺拡散能力[DLCO]、酸素飽和度等)及び追加の画像検査を実施すること)〔1.2、7.2、8.1、9.1.1参照〕。11.1.2.感染症(28.9%):細菌、真菌、ウイルスあるいは原虫による重篤な感染症(ニューモシスチス肺炎を含む肺炎、アスペルギルス症、カンジダ症、敗血症等)が発現又は重篤な感染症悪化(ニューモシスチス肺炎悪化を含む肺炎悪化、アスペルギルス症悪化、カンジダ症悪化、敗血症悪化等)や日和見感染が発現又は日和見感染悪化することがあり、死亡に至った症例が報告されており、また、B型肝炎ウイルス再活性化により肝不全に至り、死亡した症例が報告されている(さらに、結節性硬化症患者を対象とした臨床試験において、6歳未満の患者で感染症の頻度及び重篤度が高くなったとの報告がある)、これらの感染症の診断がされた場合、直ちに本剤を休薬又は中止し、適切な処置を行うこと。侵襲性全身性真菌感染の診断がされた場合、直ちに本剤の投与を中止し、適切な抗真菌剤を投与し、この場合は、本剤の投与は再開しないこと〔1.3、8.2、9.1.2、9.1.3参照〕。11.1.3.腎不全(0.9%):重篤な腎障害があらわれることがあり、腎不全が急速に悪化した例も報告されている〔8.3参照〕。11.1.4.高血糖(8.6%)、糖尿病の発症又は糖尿病増悪(2.7%)〔8.4参照〕。11.1.5.貧血(14.1%)、ヘモグロビン減少(2.1%)、白血球減少(4.9%)、リンパ球減少(3.8%)、好中球減少(6.7%)、血小板減少(8.6%):血小板減少が生じた結果、消化管出血等の出血に至った症例も報告されている〔8.5参照〕。11.1.6.口内炎(62.1%):口内炎、口腔粘膜炎及び口腔内潰瘍等があらわれることがある。11.1.7.アナフィラキシー(頻度不明):アナフィラキシー(呼吸困難、顔面紅潮、胸痛、血管浮腫等)があらわれることがある。11.1.8.急性呼吸窮迫症候群(0.1%):急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.9.肺塞栓症(0.3%)、深部静脈血栓症(0.2%)。11.1.10.悪性腫瘍(二次発癌)(0.1%未満):悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚悪性腫瘍)があらわれることがある。11.1.11.創傷治癒不良:創傷治癒不良(0.2%)や創傷治癒不良による創傷感染(0.1%)、瘢痕ヘルニア(頻度不明)、創離開(0.1%未満)等の合併症があらわれることがある。11.1.12.進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明):本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.13.BKウイルス腎症(頻度不明)。11.1.14.血栓性微小血管障害(頻度不明):溶血性尿毒症症候群(HUS:血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする)、血栓性血小板減少性紫斑病様症状(TTP様症状)(血小板減少、微小血管性溶血性貧血、腎機能障害、精神症状を主徴とする)等の血栓性微小血管障害があらわれることがある。11.1.15.肺胞蛋白症(頻度不明)。11.1.16.心嚢液貯留(0.3%)〔8.6参照〕。11.2.その他の副作用1).代謝・栄養:(10%以上)食欲減退、高コレステロール血症、(1%~10%未満)低リン酸血症、脱水、低カリウム血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、低比重リポ蛋白増加(LDL増加)、(1%未満)鉄欠乏、低血糖症、(頻度不明)血中カリウム増加。2).精神・神経系:(10%以上)味覚異常、(1%~10%未満)頭痛、不眠症、(1%未満)激越、味覚消失、攻撃性、痙攣。3).眼:(1%~10%未満)結膜炎。4).心血管系:(1%~10%未満)高血圧、(1%未満)うっ血性心不全。5).呼吸器:(10%以上)咳嗽、(1%~10%未満)鼻出血、呼吸困難、(1%未満)喀血、咽頭炎症。6).消化器:(10%以上)下痢、悪心、(1%~10%未満)嘔吐、口内乾燥、腹痛、消化不良、鼓腸、便秘、歯肉炎、(1%未満)胃腸潰瘍、嚥下障害、胃炎。7).肝臓:(1%~10%未満)AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、ALP増加、(1%未満)血中ビリルビン増加。8).皮膚:(10%以上)発疹(紅斑、丘疹、斑状丘疹状皮疹、全身性皮疹、斑状皮疹)、(1%~10%未満)皮膚そう痒症、皮膚乾燥、手足症候群、ざ瘡、爪障害、ざ瘡様皮膚炎、(1%未満)血管浮腫、(頻度不明)白血球破砕性血管炎。9).筋骨格系:(1%~10%未満)関節痛。10).腎臓・泌尿器:(1%~10%未満)血中クレアチニン増加、蛋白尿、(1%未満)昼間頻尿。11).生殖器:(1%~10%未満)不規則月経、無月経、(1%未満)月経過多、月経遅延、男性性腺機能低下(テストステロン減少、黄体形成ホルモン増加、卵胞刺激ホルモン増加)、卵巣嚢胞、無精子症。12).全身症状:(10%以上)疲労、無力症、浮腫、(1%~10%未満)体重減少、発熱、粘膜炎症、(1%未満)胸痛、易刺激性、歩行障害。13).その他:(1%~10%未満)LDH増加、*出血(*膣出血、*網膜出血、*メレナ、*血尿等)[*:出血の各事象の発現頻度は1%未満であった]、(1%未満)血中フィブリノーゲン減少、高クレアチン血症、APTT延長、血中アルブミン減少、(頻度不明)血中IgG減少。
18.1作用機序エベロリムスは、細胞内イムノフィリンであるFKBP(FK506bindingprotein)12に結合した。エベロリムスとFKBP12の複合体がセリン・スレオニンキナーゼであるmTORを選択的に阻害すると考えられている。mTORは、p70S6キナーゼ及び4E‐BP1をリン酸化することによって蛋白質合成を調節し、細胞の成長、増殖及び生存に関与する。エベロリムスを投与された担癌マウス及び担癌ラットの腫瘍においてp70S6キナーゼが阻害され、エベロリムスを投与された担癌ラットの腫瘍において4E‐BP1のリン酸化が阻害された。18.2抗腫瘍作用Invitro試験において、エベロリムスはヒト及びげっ歯類由来腫瘍細胞株の増殖を抑制した。また、invivo試験において、エベロリムスはヒト腫瘍細胞株を異種移植したマウス、同系腫瘍移植マウス及び同系腫瘍移植ラットの腫瘍増殖を抑制した。18.3血管新生阻害作用Invitro試験において、エベロリムスは血管内皮増殖因子(VEGF)及び塩基性線維芽細胞増殖因子によるヒト臍帯静脈内皮細胞の増殖を阻害した。また、エベロリムスは腫瘍細胞からのVEGF産生を阻害した。Invivo試験において、エベロリムスはマウスに皮下移植したVEGF含有チャンバー内の血管新生を阻害した。B16/BL6メラノーマ細胞を同所性移植したマウスにおいて、エベロリムスは移植部位及び転移部位の腫瘍血管密度を減少させた。18.4TSC遺伝子欠損マウスに対する作用エベロリムスは、結節性硬化症の原因遺伝子と考えられているTuberoussclerosis(TSC)遺伝子のうち、TSC1遺伝子を神経細胞で欠損させたマウスの生存日数を延長し、脳内のリン酸化S6を低下させた。また、エベロリムスは、TSC2遺伝子をヘテロで欠損させたマウスでみられる腎腫瘍形成を抑制した。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈根治切除不能又は転移性の腎細胞癌〉17.1.1国際共同第III相臨床試験(日本を含めた世界10ヵ国で実施された二重盲検比較試験)スニチニブ又はソラフェニブによる前治療で進行した転移性の腎細胞癌患者を対象に至適支持療法の併用下でプラセボを対照群として本剤10mgを空腹時に連日経口投与を行った。合計410例(日本人患者18例を含む。組織分類は淡明細胞癌が95.9%)がエベロリムス群(272例)又はプラセボ群(138例)に無作為割付けされた。主要評価項目である独立中央画像評価機関の判定に基づく無増悪生存期間(PFS;中央値)は、エベロリムス群4.01ヵ月、プラセボ群1.87ヵ月であり、プラセボ群と比較しエベロリムス群で有意なPFSの延長が認められた(ハザード比0.30、95%信頼区間0.22~0.40;MSKCCリスク分類を層とした層別ログランク検定p<0.001)(第2回中間解析時のデータ:2007年10月カットオフ)。独立中央画像評価機関の判定に基づく無増悪生存期間のKaplan‐Meier曲線<<図省略>>副作用発現頻度は、エベロリムス投与例(プラセボからエベロリムス投与へ切り替えた患者を含む)で88.1%(339/385例、日本人24例を含む)であった。主な副作用は、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)43.4%(167例)、発疹28.3%(109例)、貧血26.8%(103例)、疲労25.2%(97例)、下痢22.3%(86例)、無力症21.0%(81例)、高コレステロール血症19.2%(74例)、粘膜の炎症19.0%(73例)、食欲減退18.7%(72例)、悪心17.7%(68例)、高トリグリセリド血症15.8%(61例)、感染症15.1%(58例)、嘔吐14.3%(55例)、末梢性浮腫14.3%(55例)、咳嗽13.5%(52例)、そう痒症12.7%(49例)、皮膚乾燥11.9%(46例)、間質性肺疾患11.9%(46例)、鼻出血11.4%(44例)、味覚異常10.6%(41例)、呼吸困難10.4%(40例)等であった(2012年3月カットオフ)。[7.1参照]〈神経内分泌腫瘍〉17.1.2国際共同第III相臨床試験(日本を含めた世界18ヵ国で実施された二重盲検比較試験)切除不能または転移性の膵神経内分泌腫瘍患者(低分化型を除く)を対象に至適支持療法の併用下でプラセボを対照群として本剤10mgを空腹時もしくは食後のいずれか同一条件で連日経口投与を行った。合計410例(日本人患者40例を含む)がエベロリムス群(207例)又はプラセボ群(203例)に無作為割付けされた。主要評価項目である治験責任医師の判定に基づくPFSは、エベロリムス群11.04ヵ月、プラセボ群4.60ヵ月であり、プラセボ群と比較しエベロリムス群で有意なPFSの延長が認められた(ハザード比0.35、95%信頼区間0.27~0.45;前治療の有無及びWHOPerformanceStatusを層とした層別ログランク検定p<0.001)(最終主要解析時データ:2010年2月カットオフ)。治験責任医師の判定に基づく無増悪生存期間のKaplan‐Meier曲線<<図省略>>副作用発現頻度は、エベロリムス投与例(プラセボからエベロリムス投与へ切り替えた患者を含む)で95.7%(360/376例、日本人39例を含む)であった。主な副作用は、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)65.4%(246例)、発疹47.3%(178例)、下痢33.0%(124例)、疲労29.5%(111例)、感染症29.3%(110例)、食欲減退21.0%(79例)、悪心20.2%(76例)、末梢性浮腫19.1%(72例)、味覚異常19.1%(72例)、貧血18.4%(69例)、体重減少17.0%(64例)、高血糖16.8%(63例)、そう痒症16.5%(62例)、鼻出血15.7%(59例)、頭痛15.7%(59例)、間質性肺疾患14.4%(54例)、血小板減少14.4%(54例)、嘔吐14.1%(53例)、無力症13.3%(50例)、爪の障害12.8%(48例)、発熱10.9%(41例)、皮膚乾燥10.9%(41例)、好中球減少10.9%(41例)、咳嗽10.4%(39例)、高コレステロール血症10.4%(39例)等であった(2014年3月カットオフ)。[7.1参照]17.1.3国際共同第III相臨床試験(日本を含めた世界25ヵ国で実施された二重盲検比較試験)カルチノイド症候群の既往歴及びカルチノイド症候群に関連する内分泌症状がない、消化管又は肺を原発部位とする高分化型の切除不能または転移性の神経内分泌腫瘍患者を対象に至適支持療法の併用下でプラセボを対照群として本剤10mgを空腹時もしくは食後のいずれか同一条件で連日経口投与を行った。合計302例(日本人患者11例を含む)がエベロリムス群(205例)又はプラセボ群(97例)に無作為割付けされた。主要評価項目である独立中央画像評価機関の判定に基づくPFSは、エベロリムス群11.01ヵ月、プラセボ群3.91ヵ月であり、プラセボ群と比較しエベロリムス群で有意なPFSの延長が認められた(ハザード比0.48、95%信頼区間0.35~0.67;ソマトスタチンアナログによる前治療の有無、原発腫瘍部位、及びWHOPerformanceStatusを層とした層別ログランク検定p<0.001)。独立中央画像評価機関の判定に基づく無増悪生存期間のKaplan‐Meier曲線<<図省略>>副作用発現頻度は、エベロリムス群で95.5%(193/202例、日本人7例を含む)であった。主な副作用は、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)62.9%(127例)、下痢31.2%(63例)、疲労30.7%(62例)、感染症29.7%(60例)、発疹27.2%(55例)、末梢性浮腫25.7%(52例)、悪心17.3%(35例)、無力症16.3%(33例)、貧血16.3%(33例)、食欲減退15.8%(32例)、間質性肺疾患15.8%(32例)、味覚異常14.9%(30例)、咳嗽12.9%(26例)、そう痒症12.9%(26例)、発熱10.9%(22例)、高血糖10.4%(21例)、呼吸困難10.4%(21例)等であった(最終主要解析時データ:2014年11月カットオフ)。[7.1参照]〈手術不能又は再発乳癌〉17.1.4国際共同第III相臨床試験(日本を含めた世界24ヵ国で実施された二重盲検比較試験)ER陽性かつHER2陰性でレトロゾール又はアナストロゾールに抵抗性の局所進行性又は転移性の閉経後乳癌患者を対象に、エキセメスタンの併用下でプラセボを対照群として本剤10mgを食後に連日経口投与を行った。合計724例(日本人106例を含む)がエベロリムス群(485例)又はプラセボ群(239例)に無作為割付けされた。主要評価項目である治験責任医師の判定に基づくPFSは、エベロリムス群6.93ヵ月、プラセボ群2.83ヵ月であり、プラセボ群と比較しエベロリムス群で有意なPFSの延長が認められた(ハザード比0.43、95%信頼区間0.35~0.54;内分泌療法に対する感受性の有無及び内臓転移の有無を層別因子とした層別ログランク検定p<0.0001)(中間解析時のデータ:2011年2月カットオフ)。治験責任医師の判定に基づく無増悪生存期間のKaplan‐Meier曲線<<図省略>>副次評価項目である全生存期間(OS;中央値)は、エベロリムス群30.98ヵ月、プラセボ群26.55ヵ月であった(ハザード比0.89、95%信頼区間0.73~1.10;内分泌療法に対する感受性の有無及び内臓転移の有無を層別因子とした層別ログランク検定p=0.1426)(OSの最終解析時のデータ:2013年10月カットオフ)。副作用発現頻度は、エベロリムス群で96.7%(466/482例、日本人71例を含む)であった。主な副作用は、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)66.0%(318例)、発疹34.6%(167例)、疲労24.5%(118例)、間質性肺疾患21.2%(102例)、食欲減退20.1%(97例)、下痢20.1%(97例)、味覚異常19.3%(93例)、感染症18.9%(91例)、悪心18.5%(89例)、体重減少14.9%(72例)、血小板減少13.7%(66例)、貧血12.0%(58例)、鼻出血11.6%(56例)、高血糖11.4%(55例)、AST増加10.8%(52例)、咳嗽10.6%(51例)、呼吸困難10.6%(51例)、ALT増加10.4%(50例)、そう痒症10.0%(48例)、頭痛10.0%(48例)等であった(2014年12月カットオフ)。[7.1、7.4参照]〈結節性硬化症〉17.1.5国際共同第III相臨床試験(日本を含めた世界11ヵ国で実施された二重盲検比較試験)結節性硬化症又は孤発性リンパ脈管筋腫症に伴う長径3cm以上の腎血管筋脂肪腫患者注1)を対象に、プラセボを対照群として本剤10mgを食直後に連日経口投与を行った。合計118例(日本人患者10例を含む)がエベロリムス群(79例)又はプラセボ群(39例)に無作為割付けされた。年齢の中央値は31.0(範囲:18.0~61.0)歳であった。主要評価項目である腎血管筋脂肪腫に対する奏効率は、エベロリムス群41.8%、プラセボ群0%であり、プラセボ群と比較してエベロリムス群で有意に高かった(無作為化時の酵素誘導作用性抗てんかん薬使用の有無により層別化したCochran‐Mantel‐Haenszelの正確検定p<0.0001)(盲検期最終解析時データ:2011年6月カットオフ)。副作用発現頻度は、エベロリムス投与例(プラセボからエベロリムス投与へ切り替えた患者を含む)で99.1%(111/112例、日本人10例を含む)であった。主な副作用は、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)70.5%(79例)、感染症57.1%(64例)、高コレステロール血症30.4%(34例)、ざ瘡25.9%(29例)、出血(膣出血、網膜出血、メレナ、血尿等)20.5%(23例)、無月経16.1%(18例)、疲労15.2%(17例)、白血球減少15.2%(17例)、高脂血症13.4%(15例)、低リン酸血症13.4%(15例)、下痢12.5%(14例)、悪心11.6%(13例)、末梢性浮腫11.6%(13例)、不規則月経11.6%(13例)、頭痛10.7%(12例)、血中コレステロール増加10.7%(12例)等であった(2015年2月カットオフ)。[7.1参照]注1)孤発性リンパ脈管筋腫症に伴う腎血管筋脂肪腫は未承認17.1.6海外第II相臨床試験(海外で実施された医師主導単群試験)結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫患者を対象に、本剤(開始用量3.0mg/m2の1日1回又は隔日投与、血中トラフ濃度を測定し5~15ng/mLを目標に投与量を調節)を同一時刻に経口投与した(投与量範囲1.25~17.5mg/日)。合計28例にエベロリムスが投与された。年齢の中央値は11.0(範囲:3~34)歳であった。主要評価項目の上衣下巨細胞性星細胞腫の最大病変の体積変化は、ベースライン時は中央値1.74(範囲:0.49~14.23)cm3であったのに対し、6ヵ月時点は中央値0.93(範囲:0.31~7.98)cm3であり、中央値で0.80(範囲:0.06~6.25)cm3の有意な縮小が認められた(片側Wilcoxonsignedrank検定p<0.001)(2010年12月カットオフ)。副作用発現頻度は、エベロリムス群で100%(28/28例)であった。主な副作用は、感染症100%(28例)、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)92.9%(26例)、ざ瘡28.6%(8例)、発熱28.6%(8例)、ざ瘡様皮膚炎25.0%(7例)、下痢21.4%(6例)、高トリグリセリド血症17.9%(5例)、血中コレステロール増加14.3%(4例)、血中トリグリセリド増加14.3%(4例)、咳嗽14.3%(4例)、蛋白尿14.3%(4例)、好中球減少10.7%(3例)、鼻漏10.7%(3例)等であった(2014年1月カットオフ)。[7.1参照]17.1.7海外第III相臨床試験(世界10ヵ国で実施された二重盲検比較試験)(参考)結節性硬化症に伴う長径1cm以上の上衣下巨細胞性星細胞腫患者を対象に、プラセボを対照群として臨床試験錠1mg注2)(開始用量4.5mg/m2/日注3)、血中トラフ濃度を測定し5~15ng/mLを目標に投与量を調節)を食直後に連日経口投与を行った(投与量範囲1~22mg/日)。合計117例がエベロリムス群(78例)又はプラセボ群(39例)に無作為割付けされた。年齢の中央値は9.5(範囲:0.8~26.6)歳であった。主要評価項目である上衣下巨細胞性星細胞腫に対する奏効率は、エベロリムス群34.6%、プラセボ群0%であり、プラセボ群と比較してエベロリムス群で有意に高かった(無作為化時の酵素誘導作用性抗てんかん薬使用の有無により層別化したCochran‐Mantel‐Haenszelの正確検定p<0.0001)(盲検期最終解析時データ:2011年3月カットオフ)。副作用発現頻度は、エベロリムス投与例(プラセボからエベロリムス投与へ切り替えた患者を含む)で89.2%(99/111例)であった。主な副作用は、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)66.7%(74例)、感染症46.8%(52例)、好中球減少14.4%(16例)、高コレステロール血症11.7%(13例)、血中コレステロール増加11.7%(13例)、発熱10.8%(12例)等であった(2014年10月カットオフ)。[7.1参照]注2)臨床試験錠1mgとアフィニトール錠の薬物動態に関しては「【薬物動態】」の項参照注3)本剤の承認された開始用量は、3.0mg/m2である。17.1.8国際共同第III相臨床試験(日本を含めた世界25ヵ国で実施された二重盲検比較試験)(参考)抗てんかん薬の単剤又は併用による2種類以上のレジメンで十分な発作抑制効果が得られない結節性硬化症に伴うてんかん部分発作注4)患者を対象に、プラセボを対照群として、1~3種類の抗てんかん薬の併用下で、アフィニトール分散錠注5)を年齢とCYP3A4又はPgp誘導剤の併用の有無に応じた用量(10歳未満でCYP3A4又はPgp誘導剤の併用あり:9.0mg/m2/日、10歳以上18歳未満でCYP3A4又はPgp誘導剤の併用あり:8.0mg/m2/日、18歳以上でCYP3A4又はPgp誘導剤の併用あり:5.0mg/m2/日、10歳未満でCYP3A4又はPgp誘導剤の併用なし:6.0mg/m2/日、10歳以上18歳未満でCYP3A4又はPgp誘導剤の併用なし:5.0mg/m2/日、18歳以上でCYP3A4又はPgp誘導剤の併用なし:3.0mg/m2/日)注6)で投与開始し、以後は血中トラフ濃度を測定し低トラフ群では3~7ng/mL、高トラフ群では9~15ng/mLを目標に投与量を調節した注7)。アフィニトール分散錠又はプラセボは朝食後に連日経口投与を行った(投与量範囲:低トラフ群2~14mg/日、高トラフ群2~32mg/日)。合計366例(日本人患者35例を含む)がエベロリムス群(低トラフ群:117例、高トラフ群:130例)又はプラセボ群(119例)に無作為割付けされた。年齢の中央値は10.1(範囲:2.2~56.3)歳であった。主要評価項目である50%Responderrate(てんかん部分発作の発現頻度がベースラインから50%以上減少した被験者の割合)は、エベロリムス低トラフ群で28.2%、高トラフ群で40.0%、プラセボ群で15.1%であり、プラセボ群と比較していずれのエベロリムス群でも有意に高かった(無作為化時の年齢により層別化したCochran‐Mantel‐Haenszelの正確検定、低トラフ群p=0.008、高トラフ群p<0.001)(2015年10月カットオフ)。副作用発現頻度は、エベロリムス投与例(プラセボからエベロリムス投与へ切り替えた患者を含む)で87.0%(314/361例、日本人35例を含む)であった。主な副作用は、口内炎(口腔内潰瘍等を含む)66.5%(240例)、感染症36.3%(131例)、下痢11.1%(40例)、発熱11.1%(40例)等であった(2017年10月カットオフ)。[7.1参照]注4)本試験では運動要素が認められる発作は、発作時脳波によりその発作型が一次性全般発作であることが示される場合を除き、すべて部分発作とみなすこととした。注5)本試験で使用されたアフィニトール分散錠とアフィニトール錠の生物学的同等性は示されていない。注6)本剤の承認された開始用量は、3.0mg/m2である。注7)本剤の推奨される目標血中トラフ濃度は、5~15ng/mLである。