1.
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
2024/11/20 医療一般
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59656
一般名 | イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)キット |
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YJコード | 4291414G1020 |
剤型・規格 | キット類・1セット |
薬価 | 2652994.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
2024/11/20 医療一般
日本人に対するニボルマブのNSCLC周術期治療(CheckMate 77T)/日本肺癌学会
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59656
2.
「サンドイッチ療法」を肺がん周術期治療の主軸に考えよ(解説:田中希宇人氏/山口佳寿博氏)
2024/11/19 CLEAR!ジャーナル四天王
「サンドイッチ療法」を肺がん周術期治療の主軸に考えよ(解説:田中希宇人氏/山口佳寿博氏)
https://www.carenet.com/news/clear/journal/59667
3.
腫瘍循環器学と不易流行【見落とさない!がんの心毒性】第30回(最終回)
2024/11/15 見落とさない!がんの心毒性
腫瘍循環器学と不易流行【見落とさない!がんの心毒性】第30回(最終回)
https://www.carenet.com/series/oncocardio/cg002995_030.html
4.
改訂GLに追加のNSCLCへのニボルマブ+化学療法+ベバシズマブ、OS・PFS最終解析結果(TASUKI-52)/日本肺癌学会
2024/11/15 医療一般 日本発エビデンス
改訂GLに追加のNSCLCへのニボルマブ+化学療法+ベバシズマブ、OS・PFS最終解析結果(TASUKI-52)/日本肺癌学会
https://www.carenet.com/news/general/carenet/59616
5.
PIK3CA変異進行乳がん1次治療、inavolisib追加でPFS改善/NEJM
2024/11/11 ジャーナル四天王
PIK3CA変異進行乳がん1次治療、inavolisib追加でPFS改善/NEJM
https://www.carenet.com/news/journal/carenet/59610
CD20陽性の再発又は難治性の次記疾患:CD20陽性の再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫、CD20陽性の再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫。<効能・効果に関連する使用上の注意>1.リツキシマブ<遺伝子組換え>の治療歴がない又はリツキシマブ<遺伝子組換え>と化学療法剤による併用療法の治療歴がない患者群におけるイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の有効性及び安全性は確立していない。2.イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)の集積部位の確認の結果、異常な生体内分布が認められた症例に対して本品を使用しない。
本セットの注射液調製用無菌バイアルに適量の注射液調製用酢酸ナトリウム溶液と塩化イットリウム(90Y)溶液1500MBqを入れ、これにイブリツモマブチウキセタン溶液1.3mLを加えて混和し、適量の注射液調製用緩衝液を加えてイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液とする。リツキシマブ(遺伝子組換え)を点滴静注後、速やかに、イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)として14.8MBq/kg(最大1184MBq)を10分間かけて静脈内投与する。また、患者の状態に応じて11.1MBq/kgに減量する。なお、イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の投与に先立ち、イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)の集積部位の確認を行い、異常な生体内分布の有無を確認する。<用法・用量に関連する使用上の注意>1.本品を用いた治療は、通常、次のスケジュールで実施する。1).1日目:リツキシマブ(遺伝子組換え)250mg/㎡を点滴静注し、点滴終了後4時間以内に、インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液として130MBqを静脈内に10分間かけて1回投与する。2).3~4日目:インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の48~72時間後にガンマカメラによる撮像を行い、イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の適切性を確認する。適切性の評価が不確定な場合は、1日以上の間隔をあけて追加撮像を実施し、再度適切性の検討を実施する。3).7~9日目:リツキシマブ(遺伝子組換え)250mg/㎡を点滴静注し、点滴終了後4時間以内にイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を静脈内に10分間かけて1回投与する。2.インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与48~72時間後の撮像にて、次のいずれかの所見が認められた場合は、異常な生体内分布とみなす。異常な生体内分布が明らかになった場合にはイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を投与しない。1).インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与48~72時間後の撮像にて、顕著な骨髄へのびまん性の取り込みが認められた(長管骨及び肋骨の明瞭な描出を特徴とする骨シンチグラムにおけるスーパースキャンに類似した画像)場合は、異常な生体内分布とみなす(異常な生体内分布が明らかになった場合にはイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を投与しない)。2).インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与48~72時間後の撮像にて、網内系への取り込みを示す肝臓及び脾臓及び骨髄への強い局在化が認められた場合は、異常な生体内分布とみなす(異常な生体内分布が明らかになった場合にはイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を投与しない)。3).次のような、腫瘍の浸潤がみられない正常臓器への取り込みの増強が認められる。(1).インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与48~72時間後の撮像にて、肝臓よりも強い正常肺へのびまん性の取り込みが認められた場合は、異常な生体内分布とみなす(異常な生体内分布が明らかになった場合にはイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を投与しない)。(2).インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与48~72時間後の撮像にて、後面像で肝臓よりも強い腎臓への取り込みが認められた場合は、異常な生体内分布とみなす(異常な生体内分布が明らかになった場合にはイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を投与しない)。(3).インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与48~72時間後の撮像にて、肝臓よりも強い正常腸管への取り込みが認められた(経時的変化がみられないもの)場合は、異常な生体内分布とみなす(異常な生体内分布が明らかになった場合にはイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を投与しない)。3.投与前血小板数が100000/mm3以上150000/mm3未満の患者には、イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の投与量は11.1MBq/kgに減量する。4.投与前血小板数が100000/mm3未満の患者におけるイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の有効性及び安全性は確立していない[使用経験がない]。5.標識率が95%未満のイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液は使用しない[有効性及び安全性は確立していない]。6.イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の投与に際しては、次の事項に留意する。1).イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の投与量は、適切に校正された放射線測定器にて、投与の直前に確認する。2).イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の投与は0.22ミクロン径の静注フィルター(蛋白低吸着性)を介して10分間かけて静注し、その後、10mL以上の生理食塩液を同じ注射筒及び静注ラインを通じて静注する。急速静注はしない。7.イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の再投与の有効性及び安全性は確認されていない。
(警告)1.本品の使用においては、緊急時に十分に対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療及び放射線治療に対して、十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本品の使用が適切と判断される症例のみに行う。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始する。2.イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の投与に先立ち、ゼヴァリンインジウム(111In)静注用セットを用いてイブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)の集積部位の確認を行い、異常な生体内分布が認められた患者には本品を用いた治療は行わない。3.本品の使用にあたっては、添付文書を熟読する。なお、リツキシマブ(遺伝子組換え)及びゼヴァリンインジウム(111In)静注用セットの添付文書についても熟読する。(禁忌)1.本品の成分に対する重篤な過敏症、マウス蛋白質由来製品に対する重篤な過敏症又はリツキシマブ<遺伝子組換え>に対する重篤な過敏症の既往歴のある患者。2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性。(慎重投与)1.骨髄のリンパ腫浸潤率が25%以上の患者[血液毒性が強く現れる恐れがある]。2.骨髄機能低下のある患者[血液毒性が強く現れる恐れがある。なお、好中球数1200/mm3未満又は血小板数100000/mm3未満の患者における投与経験はない]。3.感染症(敗血症、肺炎、ウイルス感染等)を合併している患者[免疫抑制作用により病態を悪化させる恐れがある]。4.骨髄移植や末梢血幹細胞移植などの造血幹細胞移植治療を受けた患者、骨髄の25%以上に外部放射線照射を受けた患者[骨髄機能をより強く抑制する恐れがある]。5.抗凝固剤投与中又は抗血栓剤投与中の患者、出血又は出血傾向のある患者[出血又は出血の増悪が現れる恐れがある]。6.マウス蛋白質由来製品投与歴のある患者[ヒト抗マウス抗体による過敏反応がおこる恐れがある]。7.薬物過敏症の既往歴のある患者。8.アレルギー素因のある患者。(重要な基本的注意)1.インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液による集積部位の確認において、イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の投与が適切と判断された場合であっても、重篤な副作用が発現する恐れがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合は適切な処置を行う。2.本品投与後に、汎血球減少症、白血球減少症、血小板減少症、好中球減少症、貧血が現れることがあるので、頻回に血液検査を行うなど患者の状態を十分に観察する。3.妊娠する可能性のある女性患者及びパートナーが妊娠する可能性のある男性患者に投与する場合には、投与後12カ月間は避妊させる[本品投与後、精巣で有意に高い放射線量が検出されている]。4.イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の再投与の有効性及び安全性は確認されていないので、患者の前治療の内容を十分に確認し、本剤投与経験を有する患者に対して再投与しない。(相互作用)併用注意:1.生ワクチン又は弱毒生ワクチン[接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う(Bリンパ球傷害作用により発病する恐れがある)]。2.不活化ワクチン[ワクチンの効果を減弱させる恐れがある(Bリンパ球傷害作用によりワクチンに対する免疫が得られない恐れがある)]。3.免疫抑制剤[発熱などの感染症<細菌及びウイルスなど>に基づく症状が発現した場合は適切な処置を行う(過度の免疫抑制作用による感染症誘発の恐れがある)]。(高齢者への投与)一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与する。(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)1.妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない[イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)を用いた動物での生殖・催奇形性試験は実施されていないが、ヒトIgGは胎盤関門を通過することが知られている]。2.授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させる[ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている]。(小児等への投与)低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験がない]。(適用上の注意)1.調製時:1).イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液の調製:(1).準備:本品は、標識作業を開始する前に常温にもどし、全てのバイアルのゴム栓をアルコール又は適切な消毒液を含む脱脂綿等で拭く。減衰表(添付文書の減衰表)及び表示された検定日時における放射能から、塩化イットリウム(90Y)溶液の放射能濃度(MBq/mL)を算出し、1500MBqとなる溶液量を求める。(2).ステップ1:適切な容量の注射筒を用い、ステップ2で使用する塩化イットリウム(90Y)溶液量の1.2倍量の注射液調製用酢酸ナトリウム溶液を分取し、注射液調製用無菌バイアルのバイアル壁に静かにつたわせ分注する。(3).ステップ2:遮蔽された1mL用注射筒を用い、1500MBqの塩化イットリウム(90Y)溶液を遮蔽された注射液調製用無菌バイアルに分注し、泡立てたり攪拌しないよう静かに混和する。(4).ステップ3:2.5mL用注射筒を用い、イブリツモマブチウキセタン溶液1.3mLを分取し、注射液調製用無菌バイアルに分注し、泡立てたり攪拌しないよう静かに混和した後、5分間放置する。(5).ステップ4:ステップ1~3で加えた注射液調製用酢酸ナトリウム溶液、塩化イットリウム(90Y)溶液及びイブリツモマブチウキセタン溶液の液量の合計を10mLから引いた値を注射液調製用緩衝液の液量とする。10mL用注射筒を用い、計算された液量の注射液調製用緩衝液を分取し、注射液調製用無菌バイアルに注入し、泡立てたりしないよう静かに転倒混和する。患者に投与するまで2~8℃にて保存する。2).標識率の算出(添付文書の図1標識率の算出方法参照):本品の標識調製後、次の手順にて標識率を算出し、標識率が95%未満である場合には投与しない。(1).ステップ1:本品用の薄層板(BiodexMedicalSystems社製:Tec-Control)を準備する。展開溶媒(0.9%NaCl溶液)適量を展開用バイアルに分注する。(2).ステップ2:室温下、1mL用注射筒を用いてイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を少量分取し、1~100倍に適宜希釈する。希釈したイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液約3μLを3枚の薄層板の原点(薄層板の下端から1cm)にスポットする。(3).ステップ3:スポットが溶媒に接触しないよう注意しながら、展開用バイアルに薄層板を入れ、溶媒先端位置(薄層板の下端から5cm)まで溶媒を展開する。展開中は薄層板が展開用バイアルの内壁に接触しないよう注意する。(4).ステップ4:展開後、薄層板を切断位置(薄層板の下端から3cm)で切断する。分離された薄層板No.1(下側)と薄層板No.2(上側)を各々測定用チューブに入れ、ガンマカウンターなど適切な放射線測定機器(測定エネルギー範囲:例えば140~1000keV)により1分間のカウント数を計測する。(5).ステップ5:得られたカウント数から次の式を用いて標識率を算出し、3枚の平均値として95%以上の値が得られた場合に適合とする。標識率が95%未満の場合には再度測定を行う。再測定の結果、標識率が95%未満の場合には投与に用いない。標識率(%)=[薄層板No.1のカウント数÷(薄層板No.1のカウント数+薄層板No.2のカウント数)]×1002.投与時:1).イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液は、標識調製後直ちに使用しない場合には2~8℃にて保存し、8時間以内に使用する。2).他剤との混注はしない。3).血管外に漏出させないよう注意する。血管外漏出の症状が見られた場合には、直ちに投与を中止する。(その他の注意)1.本品を投与された再発非ホジキンリンパ腫又は難治性非ホジキンリンパ腫患者に、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群が認められたとの報告がある。また、化学療法に奏効後の濾胞性非ホジキンリンパ腫患者を対象に観察期間7年間として実施された海外の無作為化比較臨床試験において、悪性腫瘍(急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群及び固形癌)が、本品を地固め療法として投与された患者では14.7%(30/204例)、比較対照とされた無治療の患者では6.8%(14/205例)に認められたとの報告がある。2.イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)投与後にヒト抗マウス抗体が認められることがあるので、インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与後にマウス抗体又はキメラ抗体を使用する場合には、過敏反応に注意する。3.本品は、医療法その他の放射線防護に関する法令、関連する告示及び通知(患者退出等を含む)等を遵守し、適正に使用する。(保管上の注意)凍結を避け冷所(2-8℃)に遮光保存。
インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液を投与した国内臨床試験において、副作用は安全性評価症例55例中53例に認められた。主な副作用は、倦怠感13例(23.6%)、頭痛11例(20.0%)、便秘、口内炎、発熱それぞれ10例(18.2%)、悪心9例(16.4%)、下痢、食欲不振それぞれ7例(12.7%)、胃不快感、皮下出血、鼻咽頭炎それぞれ6例(10.9%)などであった。主な臨床検査値異常はリンパ球数減少、好中球数減少、血小板数減少、白血球数減少それぞれ47例(85.5%)、ヘモグロビン減少38例(69.1%)、ヘマトクリット減少37例(67.3%)、赤血球数減少35例(63.6%)、血中乳酸脱水素酵素(LDH)増加15例(27.3%)、血中ビリルビン増加12例(21.8%)、アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)増加8例(14.5%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)増加、尿中血陽性それぞれ7例(12.7%)等であった(承認時)。1.重大な副作用1).骨髄抑制(頻度不明):汎血球減少症、白血球減少症、血小板減少症、好中球減少症(発熱性好中球減少症を含む)、リンパ球減少症、赤血球減少症、貧血が現れる又は汎血球減少症増悪、白血球減少症増悪、血小板減少症増悪、好中球減少症増悪(発熱性好中球減少症増悪を含む)、リンパ球減少症増悪、赤血球減少症増悪、貧血増悪することがあるので、治療後は頻回に血液検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合にはG-CSF製剤投与や輸血など適切な処置を行う(なお、国内試験結果より、血球減少は遅延性であり、約2カ月後に最低値となり、1~3週間で軽快する)。2).重篤な皮膚障害(頻度不明):紅皮症(剥脱性皮膚炎)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、天疱瘡様症状、中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)などの重篤な皮膚粘膜反応が発現することがあるので、紅斑、水疱、そう痒、粘膜疹などが現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。3).感染症(頻度不明):敗血症、肺炎等の重篤な感染症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。2.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、このような場合には適切な処置を行う。1).精神神経系:(5%以上)頭痛、浮動性眩暈、不眠症、(頻度不明)不安。2).消化器:(5%以上)便秘、口内炎、悪心、下痢、胃不快感、嘔吐、上腹部痛、消化不良、食欲不振、(5%未満)腹痛、肛門周囲痛。3).循環器:(5%未満)高血圧、(頻度不明)頻脈。4).呼吸器:(5%以上)咳嗽、上気道炎症、呼吸困難、咽喉頭疼痛、咽頭不快感、鼻咽頭炎、(5%未満)アレルギー性鼻炎、咽頭炎、(頻度不明)鼻炎、肺炎、咽喉刺激感。5).血液:(5%以上)ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、皮下出血、点状出血、(5%未満)紫斑、(頻度不明)出血。6).泌尿器:(5%以上)膀胱炎、(頻度不明)尿路感染。7).皮膚:(5%未満)帯状疱疹、毛包炎、(頻度不明)多汗。8).肝臓:(5%以上)血中ビリルビン増加、ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)。9).腎臓:(5%以上)血尿。10).過敏症:(5%未満)発疹、蕁麻疹、潮紅、(頻度不明)そう痒症。11).その他:(5%以上)発熱、疲労、倦怠感、鼻出血、低アルブミン血症、LDH上昇、(5%未満)熱感、単純ヘルペス、高カルシウム血症、ほてり、血中アルブミン減少、(頻度不明)悪寒、インフルエンザ症候群、疼痛、背部痛、頚部痛、腫瘍痛、関節痛、筋痛、口腔内モニリア症、末梢性浮腫。
1.CD20抗原ヒトCD20抗原は、Pro‐B細胞、形質細胞を除くほとんど全ての正常及び腫瘍化したB細胞に発現している分化抗原(リンタンパク質)であり、B細胞以外の細胞には発現していない。2.抗腫瘍効果Ramos腫瘍細胞を移植したマウス腫瘍モデルにおいてイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)を投与した場合、殺腫瘍効果が認められた(invivo)。3.作用機序イブリツモマブはB細胞上のCD20抗原に対して強い抗原特異的結合能を示す。キレート剤であるチウキセタン(90Yと強力に結合)は、露出したリジンアミノ基及び抗体内のアルギニンと共有結合する。イットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)は、リツキシマブ(遺伝子組換え)と同様にCD20抗原に結合し、アポトーシスの誘発及び90Yからのベータ線放出により、細胞傷害を誘発する。
CD20陽性の再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫患者を対象とした国内第I相及び第II相臨床試験における有効性及び安全性(血液毒性)は次のとおりであった。対象は、投与前血小板数100,000/mm3以上及び好中球数1,200/mm3以上の患者とされた。次の情報は、リツキシマブ(遺伝子組換え)、インジウム(111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与後のものである。1.有効性有効性評価対象例(50例)のうち、43例はリツキシマブ(遺伝子組換え)又はリツキシマブ(遺伝子組換え)と化学療法剤の併用療法による治療歴を有していた。奏効率(部分寛解以上)は80.0%(40例/50例)、完全寛解率(不確定完全寛解以上)は64.0%(32例/50例)であった。有効性評価対象例のうち3例がマントル細胞リンパ腫であり、奏効例は1例(部分寛解)であった。--------------------------表開始--------------------------適格症例完全寛解部分寛解奏効率(90%信頼区間)完全寛解率(90%信頼区間)50例32例8例80.0%(68.4-88.7%)64.0%(51.4-75.3%)奏効率:部分寛解以上--------------------------表終了--------------------------2.安全性(血液毒性)--------------------------表開始--------------------------白血球数(×10の3乗/mm3)好中球数(×10の3乗/mm3)血小板数(×10の3乗/mm3)ヘモグロビン量(g/dL)患者数50505050最低値中央値[範囲]1.35[0.30-4.50]0.60[0.01-3.75]37[7-185]10.3[5.6-14.0]投与前値から最低値までの期間49.0日[36-132日]54.0日[23-174日]42.0日[32-60日]62.0日[1-115日]最低値から回復までの期間中央値[範囲]23.5日[4-122日]8.0日[2-49日]13.5日[2-42日]18.0日[2-112日]グレード3以上の血液毒性発現率例(%)38(76.0%)37(74.0%)32(64.0%)12(24.0%)持続期間中央値[範囲]17.5日[4-105日]15.0日[4-50日]28.0日[12-62日]8.5日[4-42日]グレード4の血液毒性発現率例(%)15(30.0%)20(40.0%)2(4.0%)2(4.0%)持続期間中央値[範囲]10.0日[3-32日]13.5日[4-50日]4.5日[4-5日]16.0日[8-24日]--------------------------表終了--------------------------<最低値から回復までの期間>白血球数及びヘモグロビン量はグレード2以上の最低値から、グレード1以下(≧3×10の3乗/mm3、≧10.0g/dL)まで、好中球数及び血小板数はグレード3以上の最低値から、グレード2以下(≧1×10の3乗/mm3、≧50×10の3乗/mm3)まで回復した期間(日数)<持続期間>グレード3以上(又はグレード4)を示した最初の測定日の直前の測定日から、最低値を示した後グレード2以下(又はグレード3以下)に回復した最初の測定日までの期間(日数)、ただし、観察期間内に回復が見られなかった症例は最後の測定日までの期間(日数)グレード分類はNCI‐CTC(NationalCancerInstitute‐CommonToxicityCriteria,Version2.0)による3.ヒト抗マウス抗体の生成(1)日本人における成績国内第I相及び第II相試験において55例中、ヒト抗マウス抗体は2例で投与後に検出された。(2)外国人における成績(参考)米国臨床試験において211例中、ヒト抗マウス抗体は3例で投与後に検出された。