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発酵乳製品、加齢による歩行速度の低下を抑制
2024/10/29 医療一般 日本発エビデンス
発酵乳製品、加齢による歩行速度の低下を抑制
https://www.carenet.com/news/general/hdnj/59460
一般名 | プラミペキソール塩酸塩水和物錠 |
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YJコード | 1169012F2070 |
剤型・規格 | 錠剤・0.5mg1錠 |
薬価 | 35.50円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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1.
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1).パーキンソン病。2).中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(中等度から高度の特発性下肢静止不能症候群)。(効能又は効果に関連する注意)レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)の診断は、国際レストレスレッグス症候群研究グループの診断基準及び重症度スケールに基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与すること。
〈パーキンソン病〉通常、成人にはプラミペキソール塩酸塩水和物として1日量0.25mgからはじめ、2週目に1日量を0.5mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.5mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5~4.5mg)を定める。1日量がプラミペキソール塩酸塩水和物として1.5mg未満の場合は2回に分割して朝夕食後に、1.5mg以上の場合は3回に分割して毎食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えないこと。〈中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)〉通常、成人にはプラミペキソール塩酸塩水和物として0.25mgを1日1回就寝2~3時間前に経口投与する。投与は1日0.125mgより開始し、症状に応じて1日0.75mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。(用法及び用量に関連する注意)7.1.〈パーキンソン病〉本剤の投与は、少量から開始し、幻覚等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量1.5~4.5mg)まで増量すること〔8.2、9.1.1、9.1.3、11.1.2参照〕。7.2.〈パーキンソン病〉腎機能障害患者に対する投与法〈パーキンソン病〉次のような投与法を目安に投与回数を調節し腎機能に注意しながら慎重に漸増すること(なお、腎機能障害患者に対する最大1日量及び最大1回量は次のとおりとする)〔9.2.1、9.2.2、9.8.2、16.6.1参照〕[1)クレアチニンクリアランス≧50mL/min;1日量として1.5mg未満:1日2回投与、初回1日投与量0.125mg×2回、最大1日量4.5mg(1.5mg×3回)、2)クレアチニンクリアランス≧50mL/min;1日量として1.5mg以上:1日3回投与、初回1日投与量0.125mg×2回、最大1日量4.5mg(1.5mg×3回)、3)50mL/min>クレアチニンクリアランス≧20mL/min;1日2回投与、初回1日投与量0.125mg×2回、最大1日量2.25mg(1.125mg×2回)、4)20mL/min>クレアチニンクリアランス;1日1回投与、初回1日投与量0.125mg×1回、最大1日量1.5mg(1.5mg×1回)]。7.3.〈中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)〉特発性レストレスレッグス症候群における1日最大投与量(0.75mg)は、パーキンソン病患者よりも低いため、クレアチニンクリアランスが20mL/min以上の腎機能障害患者では減量の必要はないが、透析中あるいはクレアチニンクリアランスが20mL/min未満の高度腎機能障害患者における本剤の有効性及び安全性は確立していないため、これらの患者に対する本剤の投与については、治療上の有益性と危険性を考慮して慎重に判断すること〔9.2.1、9.2.2、9.8.2、16.6.1参照〕。
(警告)前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあり、また突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者に本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、本剤服用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること〔8.1、11.1.1参照〕。(禁忌)2.1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。2.2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.〈効能共通〉突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されている。突発的睡眠を起こした症例の中には、傾眠や過度の眠気のような前兆を認めなかった例あるいは投与開始後1年以上経過した後に初めて発現した例も報告されている。患者には本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること〔1.警告の項、11.1.1参照〕。8.2.〈効能共通〉特に投与初期には、めまい、立ちくらみ、ふらつき等の起立性低血圧に基づく症状が見られることがある(また、これらの症状が発現した場合には、症状の程度に応じて、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと)〔7.1、9.1.2、9.1.3参照〕。8.3.〈効能共通〉レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等に病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害の症状について説明すること。8.4.〈効能共通〉パーキンソン病患者において、本剤の減量、中止が必要な場合は、漸減すること(急激な減量又は中止により、悪性症候群を誘発することがあり、また、ドパミン受容体作動薬の急激な減量又は中止により、薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等の症状を特徴とする)があらわれることがある)。なお、特発性レストレスレッグス症候群患者においては、パーキンソン病患者よりも用量が低いため、減量、中止が必要な場合、漸減しなくてもよい〔11.1.4参照〕。8.5.〈中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)〉本剤を含めたドパミン受容体作動薬の投与によりAugmentation<夜間の症状発現が2時間以上早まる・症状の増悪・他の四肢への症状拡大>が認められることがあるため、このような症状が認められた場合には、減量又は投与を中止するなどの適切な措置を講じること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.幻覚、妄想等の精神症状又はそれらの既往歴のある患者:症状が増悪又は発現しやすくなることがある〔7.1、11.1.2参照〕。9.1.2.重篤な心疾患又はそれらの既往歴のある患者:起立性低血圧等の副作用が発現しやすくなるおそれがある〔8.2参照〕。9.1.3.低血圧症の患者:症状が悪化することがある〔7.1、8.2参照〕。(腎機能障害患者)9.2.1.腎機能障害のある患者:副作用が発現しやすくなるおそれがある〔7.2、7.3参照〕。9.2.2.腎機能障害のある患者(クレアチニンクリアランスが50mL/min未満):腎クリアランスの低下により本剤の消失半減期が延長するため、投与回数を調節し腎機能に注意しながら慎重に漸増すること(本剤は主に尿中に未変化体のまま排泄される)。また、透析患者あるいは非常に高度腎機能障害患者での十分な使用経験はないので、このような患者に対しては状態を観察しながら慎重に投与すること〔7.2、7.3参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物(ラット)を用いた生殖発生毒性試験で、次のことが認められている。・受胎能及び一般生殖能試験(Seg.1)(2.5mg/kg/日投与群)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく妊娠率低下。・器官形成期投与試験(Seg.2)(1.5mg/kg/日投与群)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく生存胎仔数減少。・周産期及び授乳期投与試験(Seg.3)(0.5mg/kg以上/日投与群)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく出生仔体重低下。〔2.1参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒトにおいてプロラクチン分泌抑制することが報告されており、乳汁分泌抑制する可能性があり、なお、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている)。(小児等)小児等を対象とした国内臨床試験は実施していない。(高齢者)9.8.1.患者の状態を観察しながら慎重に投与し、幻覚等の精神症状があらわれた場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行うこと(パーキンソン病患者を対象とした臨床試験においてパーキンソン病の65歳以上の高齢者で非高齢者に比し、幻覚等の精神症状の発現率が高い傾向が認められている)。9.8.2.少量(1日1回0.125mg)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(本剤は主に尿中に未変化体のまま排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多い)〔7.2、7.3、16.6.1参照〕。(相互作用)10.2.併用注意:1).カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤(シメチジン、アマンタジン塩酸塩)〔16.7.1参照〕[ジスキネジア・幻覚等の副作用が増強することがあるので、このような場合には、本剤を減量すること(カチオン輸送系を介して腎排泄される薬剤との併用により、双方あるいはいずれかの薬剤の腎尿細管分泌が減少し、腎クリアランスが低下することがある)]。2).鎮静剤、アルコール[作用が増強するおそれがある(機序は明らかではないが、本剤との併用により作用増強の可能性が考えられる)]。3).ドパミン拮抗剤(フェノチアジン系薬剤、ブチロフェノン系薬剤、メトクロプラミド、ドンペリドン)[本剤の作用が減弱するおそれがある(本剤はドパミン作動薬であり、併用により両薬剤の作用が拮抗するおそれがある)]。4).抗パーキンソン剤(レボドパ、抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ドロキシドパ)[ジスキネジア・幻覚・錯乱等の副作用が増強することがある(相互に作用が増強することがある)]。(過量投与)13.1.症状過量投与時、悪心、嘔吐、過度の鎮静、運動過多、幻覚、激越、低血圧等の症状を発現する可能性がある。13.2.処置過量投与時、精神症状が見られた場合には、抗精神病薬の投与を考慮する(なお、血液透析による除去は期待できない)。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。14.1.2.本剤は光に対して不安定なため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報ヒトにおいて本剤を含む抗パーキンソン剤と網膜変性との関連性は認められなかったとの報告がある。15.2.非臨床試験に基づく情報ラットのがん原性試験(24ヶ月間混餌投与)において、2mg/kg/日以上の投与量で網膜変性増加が報告されている。(取扱い上の注意)アルミピロー包装開封後は、湿気を避けて遮光して保存すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.突発的睡眠(0.1~5%未満):前兆のない突発的睡眠があらわれることがある〔1.警告の項、8.1参照〕。11.1.2.幻覚(15.4%)、妄想(0.1~5%未満)、せん妄(0.1~5%未満)、激越(0.1~5%未満)、錯乱(頻度不明):幻覚(主に幻視)、妄想、せん妄、激越、錯乱があらわれることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行うこと〔7.1、9.1.1参照〕。11.1.3.抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明):低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。11.1.4.悪性症候群(頻度不明):パーキンソン病患者において、本剤の急激な減量又は中止により、悪性症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、意識障害、無動無言、高度筋硬直、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、血清CK上昇等があらわれた場合には悪性症候群の症状である可能性があるため、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと〔8.4参照〕。11.1.5.横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。11.1.6.肝機能障害(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇等の肝機能障害があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).〈効能共通〉①.〈効能共通〉過敏症:(頻度不明)過敏症状。②.〈効能共通〉皮膚:(0.1~5%未満)多汗、蕁麻疹、網状皮斑、(頻度不明)発疹、皮膚そう痒症。③.〈効能共通〉筋・骨格系:(5%以上)CK上昇(7.5%)、(0.1~5%未満)背部痛、腰痛。④.〈効能共通〉中枢・末梢神経系:(5%以上)ジスキネジア(17.5%)、傾眠(16.8%)、めまい(12.5%)、頭痛(5.5%)、(0.1~5%未満)ジストニア、緊張亢進、舌麻痺、運動過多、ミオクローヌス、声が出にくい、異常感覚、知覚減退、パーキンソニズム増悪、(0.1%未満)失神。⑤.〈効能共通〉自律神経系:(5%以上)口内乾燥(8.3%)、(0.1~5%未満)起立性低血圧、高血圧、唾液増加。⑥.〈効能共通〉感覚器:(0.1~5%未満)苦味、眼のちらつき、複視、羞明、(頻度不明)霧視、視力低下。⑦.〈効能共通〉精神神経系:(5%以上)食欲不振(12.2%)、不眠(6.5%)、(0.1~5%未満)不安、神経過敏、気分高揚感、悪夢、早朝覚醒、ねぼけ様症状、異夢、徘徊、(頻度不明)*薬剤離脱症候群(*無感情、*不安、*うつ、*疲労感、*発汗、*疼痛等)[*:異常が認められた場合には、投与再開又は減量前の投与量に戻すなど、適切な処置を行うこと]、病的性欲亢進、性欲減退、暴食、病的賭博、不穏、過食(体重増加)、健忘、強迫性購買。⑧.〈効能共通〉消化管:(5%以上)悪心(29.9%)、消化不良(11.9%)、便秘(9.0%)、胃不快感(6.9%)、嘔吐(5.9%)、(0.1~5%未満)腹痛、胃潰瘍、胃炎、上腹部痛、口内炎、鼓腸放屁、イレウス、(頻度不明)体重減少。⑨.〈効能共通〉肝臓:(0.1~5%未満)肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、LDH上昇等)、(頻度不明)γ-GTP上昇。⑩.〈効能共通〉内分泌:(0.1~5%未満)プロラクチン低下、成長ホルモン上昇。⑪.〈効能共通〉代謝:(0.1~5%未満)血糖値上昇。⑫.〈効能共通〉循環器:(0.1~5%未満)低血圧、動悸。⑬.〈効能共通〉泌尿器系:(0.1~5%未満)排尿頻回、尿蛋白陽性、(頻度不明)尿閉。⑭.〈効能共通〉一般的全身障害:(0.1~5%未満)末梢性浮腫、胸痛、倦怠感、疲労感、脱力感、手がピリピリする、転倒、口渇。⑮.〈効能共通〉呼吸器:(0.1~5%未満)呼吸困難、(0.1%未満)肺炎、しゃっくり。⑯.〈効能共通〉生殖系:(頻度不明)自発陰茎勃起。2).〈中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)〉①.〈中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)〉中枢・末梢神経系:(5%未満)レストレスレッグス症候群のaugmentation(2.3%)。
18.1作用機序18.1.1ドパミンD2受容体に対する親和性(invitro)プラミペキソール塩酸塩水和物はドパミンD2受容体ファミリー(D2、D3、D4)に対し強い親和性を示した。D1及びD5受容体に対する親和性は示さなかった。18.1.2ドパミンD2受容体刺激作用MPTP(1‐methyl‐4‐phenyl‐1,2,3,6‐tetrahydropyridine)誘発ヘミパーキンソン病モデル動物において、線条体シナプス後膜ドパミンD2受容体刺激作用により障害側とは反対側への回転行動を誘発した(アカゲザル)。また、ハロペリドール誘発カタレプシー症状の改善作用を示した(ラット)。18.2パーキンソン病様症状改善作用18.2.1MPTP誘発症状改善作用MPTP誘発パーキンソン病様症状をブロモクリプチンメシル酸塩より低用量で改善した(アカゲザル)。18.2.2無動・固縮に対する改善作用レセルピン誘発無動・固縮症状の改善作用を示した。これらの改善作用はレボドパとの併用により増強することが認められた(マウス)。18.3レストレスレッグス症候群様症状の改善作用6‐OHDA(6‐hydroxydopamine)により脳内のドパミン神経を変性させたラットにおいては、立ち上がり行動回数と立位時間が増加したが、プラミペキソール塩酸塩水和物投与によりこれらの増加は抑制された。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈パーキンソン病〉17.1.1国内第III相試験パーキンソン病患者315例を対象とした国内二重盲検比較試験において、プラミペキソール塩酸塩水和物(0.125mg×2回/日より漸増)、ブロモクリプチンメシル酸塩(1.25mg×1回/日より漸増)又はプラセボを12週間経口投与した時、プラミペキソール塩酸塩水和物はプラセボと比較しUPDRS(UnifiedParkinson’sDiseaseRatingScale)PartII(日常生活動作)及びPartIII(運動能力検査)の各合計スコアを有意に改善した。また、プラミペキソール塩酸塩水和物のスコアの改善はブロモクリプチンメシル酸塩に比較し劣らないことが示された。国内二重盲検比較試験成績(UPDRSの各合計スコアの変化量(維持期最終値-投与前値))--------------------------表開始--------------------------投与対象(試験番号)UPDRS投与群a)症例数変化量b)(維持期最終時-投与前)PPXvsPLAC優越性c)PPXvsBROM非劣性d)変化量差(90%CI)パーキンソン病患者/レボドパ併用(248.505)PartIIPPX102-2.50(-3.98)<0.0010.74(-0.16~1.63)PLAC107-1.00BROM104(-3.25)PartIIIPPX102-10.00(-11.75)<0.0011.76(-0.65~4.09)PLAC107-5.00BROM104(-9.98)a)投与群PPX:プラミペキソール塩酸塩水和物、PLAC:プラセボ、BROM:ブロモクリプチンメシル酸塩b)変化量は中央値と(平均値)を示した。c)Wilcoxon二標本検定のp値を示した。d)同等限界ΔはUPDRSPartII1.0、UPDRSPartIII2.0--------------------------表終了--------------------------また、UPDRSPartII又はPartIIIの合計スコアが30%以上の減少率を示した症例の割合を次表に示す。--------------------------表開始--------------------------プラミペキソール塩酸塩水和物ブロモクリプチンメシル酸塩プラセボUPDRSPartII56.9%(58/102例)49.0%(51/104例)29.9%(32/107例)UPDRSPartIII63.7%(65/102例)60.6%(63/104例)36.4%(39/107例)--------------------------表終了--------------------------プラミペキソール塩酸塩水和物での副作用発現割合は69.6%(71/102例)で、主な副作用は消化不良23.5%(24/102例)、嘔気18.6%(19/102例)、食欲不振16.7%(17/102例)、ジスキネジア15.7%(16/102例)、便秘12.7%(13/102例)、幻覚12.7%(13/102例)、傾眠11.8%(12/102例)、めまい10.8%(11/102例)であった。17.1.2海外第III相試験パーキンソン病患者333例を対象とした海外二重盲検比較試験において、プラミペキソール塩酸塩水和物(0.125mg×3回/日より漸増)又はプラセボを最長32週間経口投与した時、プラミペキソール塩酸塩水和物はプラセボと比較しUPDRSPartII及びPartIIIの各合計スコアを有意に改善した。海外主要臨床試験成績(UPDRSの各合計スコアの変化量(維持期最終値-投与前値))--------------------------表開始--------------------------投与対象(試験番号)UPDRS投与群a)症例数変化量b)(維持期最終時-投与前)PPXvsPLAC優越性c)パーキンソン病患者レボドパ非併用(248.323)PartIIPPX163-1.9<0.001PLAC1700.4PartIIIPPX162-5.0<0.001PLAC1680.8a)投与群PPX:プラミペキソール塩酸塩水和物、PLAC:プラセボb)248.326試験の変化量は中央値、その他は平均値で示した。c)248.326試験はWilcoxon二標本検定、その他はANOVAのp値を示した。--------------------------表終了--------------------------プラミペキソール塩酸塩水和物での副作用発現割合は81.1%(133/164例)で、主な副作用は嘔気32.9%(54/164例)、浮動性めまい27.4%(45/164例)、不眠症19.5%(32/164例)、傾眠17.7%(29/164例)、無力症14.0%(23/164例)、便秘12.8%(21/164例)、頭痛12.2%(20/164例)であった。17.1.3海外第III相試験パーキンソン病患者287例を対象とした海外二重盲検比較試験において、プラミペキソール塩酸塩水和物(0.125mg×3回/日より漸増)又はプラセボを最長32週間経口投与した時、プラミペキソール塩酸塩水和物はプラセボと比較しUPDRSPartII及びPartIIIの各合計スコアを有意に改善した。海外主要臨床試験成績(UPDRSの各合計スコアの変化量(維持期最終値-投与前値))--------------------------表開始--------------------------投与対象(試験番号)UPDRS投与群a)症例数変化量b)(維持期最終時-投与前)PPXvsPLAC優越性c)パーキンソン病患者レボドパ非併用(248.324)PartIIPPX144-2.70.002PLAC143-1.3PartIIIPPX144-6.2<0.001PLAC142-2.6a)投与群PPX:プラミペキソール塩酸塩水和物、PLAC:プラセボb)248.326試験の変化量は中央値、その他は平均値で示した。c)248.326試験はWilcoxon二標本検定、その他はANOVAのp値を示した。--------------------------表終了--------------------------プラミペキソール塩酸塩水和物での副作用発現割合は64.0%(94/147例)で、主な副作用は嘔気21.8%(32/147例)、傾眠11.6%(17/147例)、無力症10.9%(16/147例)、浮動性めまい10.2%(15/147例)、起立性低血圧6.8%(10/147例)であった。17.1.4海外第III相試験パーキンソン病患者246例を対象とした海外二重盲検比較試験において、プラミペキソール塩酸塩水和物(0.125mg×3回/日より漸増)、ブロモクリプチンメシル酸塩(1.25mg×1回/日より漸増)又はプラセボを最長9カ月11日間経口投与した時、プラミペキソール塩酸塩水和物はプラセボと比較しUPDRSPartII及びPartIIIの各合計スコアを有意に改善した。海外主要臨床試験成績(UPDRSの各合計スコアの変化量(維持期最終値-投与前値))--------------------------表開始--------------------------投与対象(試験番号)UPDRS投与群a)症例数変化量b)(維持期最終時-投与前)PPXvsPLAC優越性c)パーキンソン病患者レボドパ併用(248.326)PartIIPPX79-2.50<0.001PLAC83-0.50PartIIIPPX79-6.00<0.001PLAC83-2.00a)投与群PPX:プラミペキソール塩酸塩水和物、PLAC:プラセボb)248.326試験の変化量は中央値、その他は平均値で示した。c)248.326試験はWilcoxon二標本検定、その他はANOVAのp値を示した。--------------------------表終了--------------------------プラミペキソール塩酸塩水和物での副作用発現割合は85.0%(68/80例)で、主な副作用は起立性低血圧35.0%(28/80例)、ジスキネジア33.8%(27/80例)、嘔気27.5%(22/80例)、めまい22.5%(18/80例)、不眠15.0%(12/80例)、錯乱13.8%(11/80例)であった。〈中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)〉17.1.5国内第II相試験特発性レストレスレッグス症候群患者41例を対象とした国内二重盲検比較試験において、プラミペキソール塩酸塩水和物(0.125mg×1回/日より漸増)又はプラセボを6週間経口投与した時、プラミペキソール塩酸塩水和物はプラセボと比較し終夜睡眠ポリグラフ上で周期性四肢運動指数(PLMI)の有意な減少を示した。また、国際レストレスレッグス症候群研究グループ重症度スケール(IRLS:InternationalRestlessLegsSyndromeStudyGroupRatingScale)合計スコアのベースラインからの変化量でもプラセボと比較して有意な減少を示した。PLMIの変化量--------------------------表開始--------------------------投与群a)症例数ベースライン投与6週変化量b)PPXvsPLAC優越性c)PPX2029.64.6-25.00.0019PLAC1846.039.5-6.5a)投与群PPX:プラミペキソール塩酸塩水和物、PLAC:プラセボb)PLMI、IRLS合計スコア及びベースラインからの変化量は平均値で示した。c)ANCOVAのp値を示した。--------------------------表終了--------------------------IRLS合計スコアの変化量--------------------------表開始--------------------------投与群a)症例数ベースライン投与6週変化量b)PPXvsPLAC優越性c)PPX2023.47.3-16.10.0005PLAC2125.118.7-6.4a)投与群PPX:プラミペキソール塩酸塩水和物、PLAC:プラセボb)PLMI、IRLS合計スコア及びベースラインからの変化量は平均値で示した。c)ANCOVAのp値を示した。--------------------------表終了--------------------------プラミペキソール塩酸塩水和物での副作用発現割合は45.0%(9/20例)で、主な副作用は悪心15.0%(3/20例)、胃不快感15.0%(3/20例)、頭痛10.0%(2/20例)、傾眠10.0%(2/20例)であった。17.1.6国内第III相試験特発性レストレスレッグス症候群患者154例を対象とした国内二重盲検比較試験において、プラミペキソール塩酸塩水和物0.25mg、0.5mg及び0.75mg/日の固定用量を6週間投与し、引き続きプラミペキソール塩酸塩水和物0.25mg~0.75mgをflexibledoseで1日1回46週間投与した時、プラミペキソール塩酸塩水和物0.25mg、0.5mg及び0.75mg/日のいずれの用量群においてもIRLS合計スコアのベースラインからの変化量は10以上減少した。10以上の減少は重症度分類(0-10:軽度、11-20:中等度、21-30:高度、31-40:非常に高度)において重症度が1段階改善することを意味し、臨床的に意義のある改善を示した。また、非盲検期において、投与52週までIRLS合計スコアの安定した減少を示した。二重盲検期--------------------------表開始--------------------------投与群a)症例数ベースライン投与6週変化量PPX(合計)15422.310.1-12.20.25mg4821.49.8-11.70.5mg5322.69.9-12.70.75mg5322.810.7-12.1a)投与群PPX:プラミペキソール塩酸塩水和物--------------------------表終了--------------------------非盲検期--------------------------表開始--------------------------ベースライン投与12週投与24週投与52週症例数140138131119IRLS合計スコア22.38.27.34.9変化量--14.1-14.9-17.2--------------------------表終了--------------------------IRLS合計スコア及びベースラインからの変化量は平均値で示した。なお、最大0.75mg/日から漸減せずに投与中止した場合でも悪性症候群は認められなかった。プラミペキソール塩酸塩水和物での副作用発現割合は60.4%(93/154例)で、主な副作用は悪心31.8%(49/154例)、傾眠17.5%(27/154例)、頭痛7.1%(11/154例)、胃不快感5.8%(9/154例)、便秘5.2%(8/154例)、嘔吐5.2%(8/154例)であった。