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2024/10/29 バイオの火曜日
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https://www.carenet.com/hihyotue/238.html
一般名 | ラルテグラビルカリウム錠 |
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YJコード | 6250032F1026 |
剤型・規格 | 錠剤・400mg1錠 |
薬価 | 923.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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インフルエンザウイルス曝露後抗ウイルス薬の有効性(解説:寺田教彦氏)
2024/10/25 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_023.html
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HIV感染症。(効能又は効果に関連する注意)本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び薬剤耐性検査結果を参考にすること。
通常、成人にはラルテグラビルとして400mgを1日2回経口投与する。本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる。なお、投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又はそれに代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。・本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから、日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告すること。・本剤の長期投与による影響については、現在のところ不明である。・本剤の抗ウイルス効果を最大にするために、担当医の指示なしに用量を変更したり、服用を中止したりしないこと。8.2.本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で、免疫再構築症候群が報告されている(投与開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染に対する炎症反応(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチス等によるもの)等が発現することがあり、また、免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ブドウ膜炎等)が発現するとの報告があるので、これらの症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮すること)。(特定の背景を有する患者に関する注意)(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ラット及びウサギにおける高用量投与で、胎盤移行が認められており、また、ラットにおける高用量投与で、過剰肋骨が報告されている)。(授乳婦)授乳を避けさせること(動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されており、ラルテグラビルがヒトの乳汁中に移行するか否かは不明であるが、乳汁を介してHIV母児感染の可能性がある)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)一般に、肝、腎又は心機能が低下し、合併症を有している又は他の薬剤を併用している場合が多い。(相互作用)ラルテグラビルは、主にUDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ(UGT)1A1によるグルクロン酸抱合によって代謝される〔16.4、16.7.3参照〕。10.2.併用注意:1).UGT1A1の強力な誘導剤(リファンピシン等)〔16.7.3、16.7.7参照〕[併用により本剤の血漿中濃度が低下する可能性がある(これらの薬剤のUGT1A1誘導作用により本剤の代謝が促進されるおそれがある)]。2).制酸剤(水酸化マグネシウム・水酸化アルミニウム制酸剤<経口>)〔16.7.5、16.7.7参照〕[本剤投与前後6時間以内に水酸化マグネシウム・水酸化アルミニウム含有制酸剤を併用投与した場合、本剤の血漿中濃度が低下する(これらの薬剤とのキレート形成による本剤の吸収抑制等がおこるおそれがある)]。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報1群あたり雌雄各50匹のラットに、それぞれラルテグラビル50(雌雄)、150(雄)、300(雌雄)又は600(雌)mg/kg/日を投与した長期(2年間)がん原性試験を実施したところ、300及び600mg/kg/日投与群で鼻腫瘍/鼻咽頭腫瘍(鼻扁平上皮癌/鼻咽頭扁平上皮癌)が認められたが、これらの腫瘍は種特異的であると考えられる。なお、マウスがん原性試験においては、ラルテグラビルの発がん性は認められなかった。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)。11.1.2.薬剤性過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV-6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること)。11.1.3.過敏症(頻度不明)。11.1.4.横紋筋融解症、ミオパチー(いずれも頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあり、また、ミオパチーがあらわれることがあるので、筋力低下、筋痛や著明なCK上昇があらわれた場合には投与を中止すること。11.1.5.腎不全(0.1%)。11.1.6.肝炎(0.1%):重篤な肝炎があらわれることがある。11.1.7.胃炎(0.3%):重篤な胃炎があらわれることがある。11.1.8.陰部ヘルペス(0.1%):重篤な陰部ヘルペスがあらわれることがある。11.2.その他の副作用1).血液及びリンパ系障害:(2%未満)貧血、好中球減少症、リンパ節痛、リンパ節症、(頻度不明)血小板減少症。2).心臓障害:(2%未満)動悸、心室性期外収縮、洞性徐脈。3).耳及び迷路障害:(2%未満)回転性めまい、耳鳴。4).胃腸障害:(2%以上)下痢、悪心、(2%未満)腹痛、嘔吐、腹部膨満、便秘、腹部不快感、消化不良、鼓腸、舌炎、胃食道逆流性疾患、口内乾燥、おくび、びらん性十二指腸炎、腹部圧痛、唾液欠乏、歯肉炎。5).肝胆道系障害:(2%未満)脂肪肝。6).全身障害及び投与局所様態:(2%以上)疲労、(2%未満)無力症、発熱、悪寒、熱感、顔面浮腫、末梢性浮腫、顎下腫瘤、疼痛。7).感染症及び寄生虫症:(2%未満)単純ヘルペス、帯状疱疹、胃腸炎、毛包炎、リンパ節膿瘍、鼻咽頭炎、上気道感染。8).代謝及び栄養障害:(2%以上)体脂肪再分布/体脂肪蓄積(脂肪組織萎縮症、脂肪肥大症、顔やせ、中心性肥満、異脂肪血症)、(2%未満)糖尿病、食欲亢進、食欲減退、過食、多飲症。9).筋骨格系及び結合組織障害:(2%未満)関節痛、筋痛、背部痛、筋骨格痛、筋萎縮症、骨粗鬆症、関節炎、頚部痛、多発性関節炎、側腹部痛、骨減少症、四肢痛。10).神経系障害:(2%以上)頭痛、浮動性めまい、(2%未満)ニューロパチー、錯感覚、傾眠、緊張性頭痛、振戦、記憶障害、認知障害、注意力障害、感覚鈍麻、睡眠の質低下、片頭痛、(頻度不明)小脳性運動失調。11).精神障害:(2%以上)不眠症、異常な夢、(2%未満)うつ病、不安、錯乱状態、気分変化、パニック発作、睡眠障害、(頻度不明)自殺企図。12).腎及び尿路障害:(2%未満)腎炎、間質性腎炎、腎結石症、頻尿、腎嚢胞。13).生殖系及び乳房障害:(2%未満)勃起不全、女性化乳房。14).皮膚及び皮下組織障害:(2%未満)発疹、多汗症、紅斑、寝汗、乾皮症、痒疹、ざ瘡、脱毛症、皮膚そう痒症、じん麻疹。15).臨床検査:(2%以上)AST上昇、ALT上昇、総ビリルビン上昇、CK上昇。16).その他:(2%未満)視覚障害、鼻出血、体重減少、体重増加。
18.1作用機序HIVインテグラーゼは、HIV遺伝子にコードされたウイルス複製に必要な酵素であり、ラルテグラビルは、HIVインテグラーゼの触媒活性を阻害する。HIVインテグラーゼの阻害により、HIV感染初期において、HIVゲノムの宿主細胞ゲノムへの共有結合的挿入又は組込みが阻害される。組み込まれなかったHIVゲノムは、感染性ウイルス粒子を新たに産生することができないため、ウイルスの感染拡大が阻止される。なお、ラルテグラビルは、DNAポリメラーゼα、β、γを含むヒトホスホリルトランスフェラーゼに対し、顕著な阻害作用を示さなかった。18.2抗ウイルス作用(invitro)ヒトTリンパ球系細胞に、その細胞に適応したHIV‐1変異株H9IIIBを感染させた試験系において、ウイルス増殖に対するラルテグラビルの95%阻害濃度(IC95)は31±20nMであった(無処置感染細胞との比較)。また、マイトジェン活性化ヒト末梢血単核細胞に、5種のサブタイプB以外からの分離株や逆転写酵素阻害剤及びプロテアーゼ阻害剤耐性分離株を含む様々なHIV‐1初代臨床分離株を感染させた試験系において、ウイルス増殖に対するラルテグラビルのIC95値は、6~50nMであった。また、singlecycleinfectionassayにおいて、ラルテグラビルは5種のサブタイプB以外及び5種の組換え型など23種のHIV分離株の感染を5~12nMのIC50値で阻害した。さらに、ラルテグラビルは、CEMx174細胞においてHIV‐2分離株の複製を阻害した(IC95=6nM)。HIV‐1変異株H9IIIBを感染させたヒトTリンパ球系細胞に対して、ラルテグラビルと核酸系逆転写酵素阻害剤(ジドブジン、ザルシタビン、サニルブジン、アバカビル、テノホビル、ジダノシン又はラミブジン)、非核酸系逆転写酵素阻害剤(エファビレンツ、ネビラピン又はデラビルジン)、プロテアーゼ阻害剤(インジナビル、サキナビル、リトナビル、アンプレナビル、ロピナビル、ネルフィナビル又はアタザナビル)又は融合阻害剤(enfuvirtide)とを併用したところ、相加的若しくは相乗的な抗HIV活性が認められた。18.3薬剤耐性Invitro試験又はラルテグラビル投与患者でみられた、ラルテグラビル耐性を示すHIV‐1インテグラーゼの変異は、概して、143番目のチロシン(Y)のシステイン(C)、ヒスチジン(H)又はアルギニン(R)への置換、148番目のグルタミン(Q)のヒスチジン(H)、リシン(K)又はアルギニン(R)への置換、あるいは155番目のアスパラギン(N)のヒスチジン(H)への置換に、さらに1つ以上の変異(L74I/M、E92Q、E138A/K、G140A/S又はV151I等)が加わるものであった。単一の一次変異(Q148H/K/R、あるいはN155H)を含む組換えウイルスでは、invitroにおいて、ラルテグラビル感受性の低下及び複製能力の低下がみられた。また二次的な変異では、ラルテグラビル感受性のさらなる低下と、複製能力の代償的ウイルス変異がときにみられた。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1抗HIV治療経験患者を対象にした海外第III相臨床試験(BENCHMRK1及び2)BENCHMRK1及び2(無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験)は、3クラスの抗HIV薬[核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)]の各々で1剤以上に耐性が証明された、16歳以上のHIV感染患者を対象に、最適基礎療法注)単独と比較して本剤400mg1日2回投与と最適基礎療法を併用した場合の安全性及び抗HIV活性を評価した。無作為化では、プロテアーゼ阻害剤に対する薬剤耐性の程度(1剤又は2剤以上)及び最適基礎療法でのenfuvirtide使用の有無によって層別化した。最適基礎療法は、無作為化前に、薬剤耐性検査(遺伝子型解析/表現型解析)及び抗HIV治療歴に基づいて治験責任医師が選択した。本剤400mg1日2回投与群とプラセボ群における患者背景を表1に示す。注)薬剤耐性検査及び抗HIV治療歴に基づいて治験責任医師が無作為化前に選択した、患者ごとの抗HIV薬の最適組み合せ療法表1BENCHMRK1及び2患者背景--------------------------表開始--------------------------BENCHMRK1及び2の併合データ本剤400mg1日2回+最適基礎療法(N=462)プラセボ+最適基礎療法(N=237)性別n(%)男性405(87.7)210(88.6)女性57(12.3)27(11.4)人種n(%)白人301(65.2)173(73.0)黒人65(14.1)26(11.0)アジア系16(3.5)6(2.5)ヒスパニック53(11.5)19(8.0)その他27(5.8)13(5.5)年齢(歳)中央値(最小値、最大値)45.0(16~74)45.0(17~70)CD4リンパ球数中央値(最小値、最大値)、cells/mm3119(1~792)123(0~759)≦50cells/mm3、n(%)146(31.6)78(32.9)50<~≦200cells/mm3、n(%)173(37.4)85(35.9)血漿中HIVRNA量中央値(最小値、最大値)、log10copies/mL4.8(2.3~5.9)4.7(2.3~5.9)>100,000copies/mL、n(%)165(35.7)78(32.9)AIDS確定診断n(%)あり427(92.4)215(90.7)抗HIV薬の使用歴、中央値(第1四分位点、第3四分位点)抗HIV薬の使用年数10.1(7.3~12.1)10.2(7.9~12.4)使用抗HIV薬の種類数12.0(9~15)12.0(9~14)肝炎ウイルスの重複感染†n(%)B型又はC型肝炎の感染なし385(83.3)200(84.4)B型肝炎の感染のみ36(7.8)7(3.0)C型肝炎の感染のみ37(8.0)28(11.8)B型及びC型肝炎の重複感染4(0.9)2(0.8)層別n(%)最適基礎療法にenfuvirtideを含む175(37.9)89(37.6)2剤以上のプロテアーゼ阻害剤に耐性447(96.8)226(95.4)†B型肝炎ウイルス表面抗原陽性又はC型肝炎ウイルス抗体陽性--------------------------表終了--------------------------本剤400mg1日2回投与群及びプラセボ群におけるベースライン時の最適基礎療法の背景因子の比較を表2に示す。表2BENCHMRK1及び2最適基礎療法の背景因子--------------------------表開始--------------------------BENCHMRK1及び2の併合データ本剤400mg1日2回+最適基礎療法(N=462)プラセボ+最適基礎療法(N=237)最適基礎療法中に含まれる抗HIV薬の数中央値(最小値、最大値)4.0(1~7)4.0(2~7)表現型耐性検査において感受性を示した最適基礎療法中のプロテアーゼ阻害剤の数†0165(35.7)96(40.5)1以上278(60.2)137(57.8)表現型感受性スコア(PSS)‡067(14.5)43(18.1)1144(31.2)71(30.0)2142(30.7)66(27.8)3以上85(18.4)48(20.3)遺伝子型感受性スコア(GSS)‡0116(25.1)65(27.4)1177(38.3)95(40.1)2111(24.0)49(20.7)3以上51(11.0)23(9.7)†ダルナビル初回治療患者では、最適基礎療法に含まれるダルナビルを有効な薬剤の1つとしてカウントした。‡表現型感受性スコア(PSS)及び遺伝子型感受性スコア(GSS)は、患者から分離したウイルス株が表現型又は遺伝子型耐性検査において感受性を示した最適基礎療法に含まれる経口抗HIV薬の総数とした。Enfuvirtide初回治療患者では、最適基礎療法に含まれるenfuvirtideをPSS及びGSSにおいて有効な薬剤の1つとしてカウントした。同様に、ダルナビル初回治療患者では、最適基礎療法に含まれるダルナビルを有効な薬剤の1つとしてカウントした。--------------------------表終了--------------------------BENCHMRK1及び2試験において、無作為化され、本剤400mg1日2回(本剤の推奨用量)又は対照薬の投与を受けた全患者699例の48及び96週時の転帰を表3に示す。表3BENCHMRK1及び2投与群別の転帰(48及び96週時)--------------------------表開始--------------------------BENCHMRK1及び2の併合データ48週時96週時本剤400mg1日2回+最適基礎療法(N=462)n(%)プラセボ+最適基礎療法(N=237)n(%)本剤400mg1日2回+最適基礎療法(N=462)n(%)プラセボ+最適基礎療法(N=237)n(%)HIVRNA量<400copies/mLの患者*332(72.3)88(37.1)283(61.5)67(28.3)HIVRNA量<50copies/mLの患者*285(62.1)78(32.9)262(57.0)62(26.2)HIVRNA量>1Log10copies/mLの低下(drop)又はHIVRNA量<400copies/mLの患者*348(75.8)94(39.7)294(63.9)69(29.1)HIVRNA量のベースラインからの平均変化量(Log10copies/mL)*-1.71-0.78-1.51-0.60CD4リンパ球数のベースラインからの平均変化量(cells/mm3)*109.444.6123.448.9ウイルス学的失敗(確証)†105(22.7)134(56.5)150(32.5)148(62.4)ノンレスポンダー12(2.6)72(30.4)12(2.6)72(30.4)再上昇93(20.1)62(26.2)138(29.9)76(32.1)死亡‡10(2.2)6(2.5)13(2.8)6(2.5)AIDS指標疾患‡17(3.7)11(4.6)18(3.9)11(4.6)有害事象(臨床症状)による中止‡10(2.2)7(3.0)16(3.5)10(4.2)有害事象(臨床検査値)による中止‡1(0.2)0(0.0)1(0.2)0(0.0)他の理由による中止‡§11(2.4)4(1.7)38(8.2)19(8.0)*欠測値の取扱い方法:二者択一で評価を行う項目(患者割合の評価)については、未完了例=失敗例とした。ただし、規定した評価時点のデータが欠測であっても、その前後の来院ともHIVRNA量が<400copies/mL、又はHIVRNA量が<50copies/mLの場合は、当該欠測値を解析から除外した。HIVRNA量(Log10copies/mL)のベースラインからの変化量及びCD4リンパ球数のベースラインからの変化量については、効果不十分のために割り付けられた治療を中止した患者では、ベースライン値を評価値として扱うObservedFailure法を採用した(ObservedFailure法:効果不十分による中止例=失敗例)。†ウイルス学的失敗:第16週までにHIVRNA量が>1.0log10copies/mLの低下をしなかった患者、又はHIVRNA量が<400copies/mLに達しなかった患者をノンレスポンダーと定義した。またウイルス量の再上昇は、1週間以上の間隔で2回連続的に行った測定において、(a)HIVRNA量がいったん<400copies/mLに到達後、>400copies/mLに上昇した患者又は(b)HIVRNA量がいったん到達した最低レベルより>1.0log10copies/mLの再増加をした患者と定義した。‡48週時の結果は最低48週時のデータを含む。96週時の結果は、96週までのデータを含む。§追跡不能、同意の撤回、服薬不良、治験実施計画書からの逸脱、その他の理由を含む。N=各投与群の患者数--------------------------表終了--------------------------HIVRNA量<50copies/mLを達成した患者の割合の推移(95%信頼区間)を添付文書の図1に示す(未完了例=失敗例;NC=F法)。図1BENCHMRK1及び2HIVRNA量<50copies/mLを達成した患者の割合の推移(95%信頼区間)(NC=F法)<<図省略>>ベースラインにおける表現型及び遺伝子型感受性スコア別のウイルス学的治療効果(96週時)を表4に示す。表4BENCHMRK1及び2表現型/遺伝子型感受性スコア別の臨床試験成績(96週時†)--------------------------表開始--------------------------BENCHMRK1及び2の併合データ本剤400mg1日2回+最適基礎療法(N=462)プラセボ+最適基礎療法(N=237)nHIVRNA量<400copies/mLの患者割合(%)HIVRNA量<50copies/mLの患者割合(%)nHIVRNA量<400copies/mLの患者割合(%)HIVRNA量<50copies/mLの患者割合(%)表現型感受性スコア(PSS)‡0635148435511316965682624213474696037353以上746254405348遺伝子型感受性スコア(GSS)‡01114641645511607672893128210275704161613以上456253214838†ObservedFailure法(効果不十分による中止例=失敗例)‡表現型感受性スコア(PSS)及び遺伝子型感受性スコア(GSS)は、患者から分離したウイルス株が表現型又は遺伝子型耐性検査において感受性を示した最適基礎療法に含まれる経口抗HIV薬の総数とした。Enfuvirtide初回治療患者では、最適基礎療法に含まれるenfuvirtideをPSS及びGSSにおいて有効な薬剤の1つとしてカウントした。同様に、ダルナビル初回治療患者では、最適基礎療法に含まれるダルナビルを有効な薬剤の1つとしてカウントした。--------------------------表終了--------------------------17.1.2抗HIV治療未経験患者を対象にした海外第III相臨床試験(STARTMRK)STARTMRK(無作為化、二重盲検、実薬対照試験)は、HIVRNA量>5,000copies/mLの治療未経験HIV感染患者を対象に、EFV+FTC+TDFに対する本剤400mg1日2回投与+FTC+TDFの安全性及び抗HIV活性を評価する試験であり、無作為化にあたっては、スクリーニング時のHIVRNA量(≦50,000copies/mL又は>50,000copies/mL)及び肝炎ウイルスの重複感染状況によって層別割付を実施した。本剤400mg1日2回投与群とEFV投与群における患者背景を表5に示す。表5STARTMRK患者背景--------------------------表開始--------------------------本剤400mg1日2回(N=281)EFV600mg就寝時(N=282)性別n(%)男性227(80.8)231(81.9)女性54(19.2)51(18.1)人種n(%)白人116(41.3)123(43.6)黒人33(11.7)23(8.2)アジア系36(12.8)32(11.3)ヒスパニック系60(21.4)67(23.8)アメリカ原住民1(0.4)1(0.4)混血35(12.5)36(12.8)地域n(%)ラテンアメリカ99(35.2)97(34.4)東南アジア34(12.1)29(10.3)北アメリカ82(29.2)90(31.9)EU/オーストラリア66(23.5)66(23.4)年齢(歳)18~64、n(%)279(99.3)278(98.6)≧65、n(%)2(0.7)4(1.4)平均(標準偏差)37.6(9.0)36.9(10.0)中央値(最小値、最大値)37.0(19~67)36.0(19~71)CD4リンパ球数(cells/mm3)N†281281平均(標準偏差)218.9(124.2)217.4(133.6)中央値(最小値、最大値)212.0(1~620)204.0(4~807)血漿中HIVRNA量(log10copies/mL)N†281282平均(標準偏差)5.0(0.6)5.0(0.6)中央値(最小値、最大値)5.1(2.6~5.9)5.0(3.6~5.9)血漿中HIVRNA量(copies/mL)N†281282幾何平均103,205106,215中央値(最小値、最大値)114,000(400~750,000)104,000(4,410~750,000)AIDS確定診断n(%)あり52(18.5)59(20.9)層別n(%)スクリーニング時HIVRNA量≦50,000copies/mL75(26.7)80(28.4)B型又はC型肝炎陽性‡18(6.4)16(5.7)HIVサブタイプn(%)サブタイプB219(77.9)230(81.6)サブタイプB以外§59(21.0)47(16.7)不明3(1.1)5(1.8)ベースライン血漿中HIVRNA量†n(%)≦50,000copies/mL79(28.1)84(29.8)>50,000copies/mL202(71.9)198(70.2)≦100,000copies/mL127(45.2)139(49.3)>100,000copies/mL154(54.8)143(50.7)ベースラインのCD4リンパ球数n(%)≦50cells/mm327(9.6)31(11.0)>50cells/mm3かつ≦200cells/mm3104(37.0)105(37.2)>200cells/mm3150(53.4)145(51.4)不明0(0.0)1(0.4)†測定結果不明な患者は除外した。‡B型肝炎ウイルス表面抗原の検出、若しくは、C型肝炎ウイルスではポリメラーゼ連鎖反応(PCR)定量法におけるHCVRNA検出§サブタイプB以外(患者数):サブタイプA(4)、A/C(1)、A/G(2)、A1(1)、AE(29)、AG(12)、BF(6)、C(37)、D(2)、F(2)、F1(5)、G(2)及び複合(3)注)本剤及びEFVは、FTC+TDFと併用投与した。N=各投与群の患者数n(%)=各部分集団の患者数(%)--------------------------表終了--------------------------STARTMRKにおける48及び240週時の転帰、ウイルス学的抑制及び免疫学的効果の解析結果における群間差及び95%信頼区間を表6に示す。表6STARTMRK投与群別の転帰(48及び240週時)*--------------------------表開始--------------------------STARTMRK(無作為化試験)48週時240週時本剤400mg1日2回(N=281)n(%)EFV600mg就寝時(N=282)n(%)差(本剤-EFV)(信頼区間†)本剤400mg1日2回(N=281)n(%)EFV600mg就寝時(N=282)n(%)差(本剤-EFV)(信頼区間†)HIVRNA量<50copies/mLの患者†241(86.1)230(81.9)4.2%(-1.9、10.3)198(71.0)171(61.3)9.5%(1.7、17.3)HIVRNA量<400copies/mLの患者†252(90.0)241(85.8)4.1%(-1.3、9.7)206(73.8)181(64.9)8.8%(1.2、16.4)CD4リンパ球数のベースラインからの平均変化量(cells/mm3)†189.1163.325.8(4.4、47.2)373.7311.662.1(21.9、102.2)ウイルス学的失敗(確証)‡27(9.6)39(13.8)-55(19.6)59(20.9)-ノンレスポンダー10(3.6)24(8.5)10(3.6)24(8.5)再上昇17(6.0)15(5.3)45(16.0)35(12.4)死亡2(0.7)0(0.0)-5(1.8)5(1.8)-有害事象(臨床症状)による中止8(2.8)17(6.0)14(5.0)25(8.9)有害事象(臨床検査値)による中止0(0.0)1(0.4)0(0.0)3(1.1)他の理由による中止§12(4.3)15(5.3)51(18.1)60(21.3)*48週時における有効率(HIVRNA量<50copies/mLの患者割合)の差[(本剤投与群)-(EFV投与群)]の95%信頼区間の下側下限が-12%を上回る場合にはEFV群に対する本剤群の非劣性が示されたと結論付けられる。†欠測値の取扱い方法:二者択一で評価を行う項目(患者割合の評価)については、未完了例=失敗例とした。ただし、規定した評価時点のデータが欠測であっても、その前後の来院ともHIVRNA量が<400copies/mL、又はHIVRNA量が<50copies/mLの場合は、当該欠測値を解析から除外した。CD4リンパ球数のベースラインからの変化量については、効果不十分のために割り付けられた治療を中止した患者では、ベースラインの値を評価値として扱うObservedFailure法を採用した(ObservedFailure法:効果不十分に拠る中止例=失敗例)。‡ウイルス学的失敗(a)治験薬投与の早期中止例では、中止時のHIVRNA量>50copies/mL、(b)24週時のHIVRNA量>50copies/mL、又はHIVRNA量がいったん<50copies/mLに到達後、>50copies/mLに再上昇した患者(1週間以上の間隔で2回連続的に行った測定において)をノンレスポンダーと定義した。§追跡不能、同意の撤回、服薬不良、治験実施計画書からの逸脱、その他の理由を含む。注)本剤及びEFVは、FTC+TDFと投与した。n(%)=各部分集団の患者数--------------------------表終了--------------------------血漿中HIVRNA量<50copies/mLを達成した患者割合の推移を投与群別に添付文書の図2に示す。本剤投与群はEFV投与群より早期にウイルス学的抑制(HIVRNA量<50copies/mL)を達成した(両投与群とも、FTC+TDFを併用)。240週時には、本剤400mg1日2回投与群の71%が、及びEFV群の61%がHIVRNA量<50copies/mLに達した(未完了例=失敗例;NC=F法)。図2STARTMRKHIVRNA量<50copies/mLを達成した患者の割合の推移(95%信頼区間)(NC=F法)<<図省略>>抗HIV治療未経験患者を対象にした複数の抗HIV薬による治療を行うSTARTMRK試験では、次の背景因子及び予後因子のベースライン値にかかわらず、本剤+FTC+TDFの投与はEFV+FTC+TDFの投与に比較して、一貫して持続的なウイルス学的抑制及び免疫学的効果を示した。:ベースライン血漿中HIVRNA量、ベースラインのCD4リンパ球数、患者背景(年齢、性別、地域、人種を含む)、ウイルス性肝炎(B型/C型肝炎)の重複感染の状態及びHIVサブタイプ(サブタイプB以外とサブタイプBグループとを比較)本剤の持続的効果はすべてのHIVサブタイプにおいて認められ、サブタイプB及びサブタイプB以外の患者ではそれぞれ89.6%(155/173例)及び87.0%(40/46例)が、240週時にHIVRNA量<50copies/mLに達した(ObservedFailure法)。240週間の治療を通して、本剤の血清脂質に対する影響は軽微であり、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリド及び非HDLコレステロールはわずかに増加した。EFV投与群では、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリド及び非HDLコレステロールのベースラインからの平均変化量は本剤投与群と比較してEFV投与群で有意に大きかった。STARTMRKにおいて、本剤(400mg1日2回)とエムトリシタビン(FTC)及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)の併用投与群(281例)の2%以上に認められた中等度又は重度の副作用は、悪心(2.8%)、頭痛(3.9%)、不眠症(3.6%)であった。