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エンシトレルビルとモルヌピラビル、妊婦禁忌の注意を強化/PMDA
2024/12/19 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59847
一般名 | バロキサビルマルボキシル錠 |
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YJコード | 6250047F1022 |
剤型・規格 | 錠剤・10mg1錠 |
薬価 | 1535.40円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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エンシトレルビルとモルヌピラビル、妊婦禁忌の注意を強化/PMDA
2024/12/19 医療一般
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第238回 妊娠はウイルス様配列を目覚めさせて胎児発育に必要な造血を促す
2024/10/29 バイオの火曜日
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https://www.carenet.com/hihyotue/238.html
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インフルエンザウイルス曝露後抗ウイルス薬の有効性(解説:寺田教彦氏)
2024/10/25 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/59492
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重症インフルエンザに対する抗ウイルス薬の有効性(解説:小金丸博氏)
2024/09/27 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/59335
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わが国初のダニ媒介性脳炎予防ワクチン「タイコバック水性懸濁筋注」【最新!DI情報】第23回
2024/09/17 最新!DI情報
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https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_023.html
A型インフルエンザウイルス感染症又はB型インフルエンザウイルス感染症。(効能又は効果に関連する注意)5.1.本剤は細菌感染症には効果がない〔1.1、8.2参照〕。5.2.小児に対する投与については、低年齢になるほど低感受性株の出現頻度が高くなる傾向が示されていることから、学会等から提唱されている最新のガイドライン等を参照し、慎重に検討すること〔18.3.1参照〕。5.3.抗ウイルス薬の投与がA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の全ての患者に対しては必須ではないことを踏まえ、本剤の投与の必要性を慎重に検討すること〔1.1参照〕。
通常、次の用量を単回経口投与する。12歳未満の小児(体重10kg以上20kg未満):10mg錠1錠(バロキサビルマルボキシルとして10mg)。(用法及び用量に関連する注意)7.1.10mg錠と20mg錠又は顆粒2%分包の生物学的同等性は示されていないため、10mgを投与する際には顆粒2%分包を使用しないこと(また、20mg以上の用量を投与する際には、10mg錠を使用しないこと)。7.2.本剤の投与は、症状発現後、可能な限り速やかに開始することが望ましい(症状発現から48時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)。
(警告)1.1.本剤の投与にあたっては、本剤の必要性を慎重に検討すること〔5.1、5.3参照〕。(禁忌)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず、インフルエンザ罹患時には、異常行動を発現した例が報告されている。異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、①異常行動の発現のおそれがあること、②自宅において療養を行う場合、少なくとも発熱から2日間、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じること、について患者・家族に対し説明を行うこと。なお、転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、発熱から2日間以内に発現することが多いこと、が知られている〔11.1.2参照〕。8.2.細菌感染症がインフルエンザウイルス感染症に合併したり、インフルエンザ様症状と混同されることがあるので、細菌感染症の場合には、抗菌剤を投与するなど適切な処置を行うこと〔5.1参照〕。8.3.出血があらわれることがあるので、患者及びその家族に次を説明すること〔11.1.4参照〕。8.3.1.出血があらわれることがあるので、患者及びその家族に対して、血便、鼻出血、血尿等があらわれた場合には医師に連絡するよう説明すること。8.3.2.患者及びその家族に対して、出血が投与数日後にもあらわれることがあることを説明すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝機能障害のある患者:有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット、ウサギ)において、催奇形性は認められなかったが、ウサギにおける高用量投与で、流産及び頚部過剰肋骨が報告されており、また、ラットにおいて胎盤通過が認められている)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト母乳中への移行は不明だが、ラットで乳汁中への移行が報告されている)。(小児等)9.7.1.低出生体重児、新生児又は乳児を対象とした臨床試験は実施していない。9.7.2.小児に対しては、本剤を適切に経口投与できると判断された場合にのみ投与すること。(高齢者)患者の状態を十分に観察しながら投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。(相互作用)10.2.併用注意:ワルファリン[併用後にプロトロンビン時間が延長した報告があるので、併用する場合には、患者の状態を十分に観察するなど注意すること(機序不明)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報ラットにおいて本薬投与によりプロトロンビン時間延長(PT延長)及び活性化部分トロンボプラスチン時間延長(APTT延長)が認められたが、ビタミンKとの併用時にはPT及びAPTTの延長は認められなかったとの報告がある。(保険給付上の注意)本剤は、「A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療」の目的で使用した場合にのみ保険給付される。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(頻度不明)。11.1.2.異常行動(頻度不明):因果関係は不明であるものの、インフルエンザ罹患時には、転落等に至るおそれのある異常行動(急に走り出す、徘徊する等)があらわれることがある〔8.1参照〕。11.1.3.虚血性大腸炎(頻度不明):腹痛、下痢、血便等の異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。11.1.4.出血(頻度不明):血便、鼻出血、血尿等の出血があらわれることがある〔8.3参照〕。11.2.その他の副作用1).過敏症:(1%未満)発疹、蕁麻疹、(頻度不明)そう痒、血管性浮腫。2).精神神経系:(1%未満)頭痛。3).消化器:(1%以上)下痢、悪心、(1%未満)嘔吐。4).その他:(1%未満)ALT増加、AST増加。
18.1作用機序バロキサビルマルボキシル活性体は、A型及びB型インフルエンザウイルスのキャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を選択的に阻害する。キャップ依存性エンドヌクレアーゼは、宿主細胞由来mRNA前駆体を特異的に切断する酵素であり、ウイルスmRNA合成に必要なプライマーとなるRNA断片を生成する。バロキサビルマルボキシル活性体は、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を阻害し、ウイルスmRNAの合成を阻害することにより、ウイルス増殖抑制作用を発揮する。18.2薬理作用18.2.1Invitroウイルス増殖抑制効果A型及びB型インフルエンザウイルスの実験室株又は臨床分離株(ノイラミニダーゼ阻害薬に対する感受性低下を示すNA/H274Y変異株を含む)を感染させたMDCK細胞(イヌ腎臓由来株化細胞)において、バロキサビルマルボキシル活性体はウイルス増殖抑制効果を示した。〔ウイルス力価を1/10に抑制する濃度(EC90)は、A型で0.46~0.98nmol/L、B型で2.21~6.48nmol/Lであった。〕また、この効果は、H5N1又はH7N9亜型の鳥インフルエンザウイルス(ノイラミニダーゼ阻害剤に対する感受性低下を示すNA/H274Y、NA/R292Kの各変異株を含む)を感染させたMDCK細胞においても認められた。(EC90は0.80~3.16nmol/L)18.2.2Invivo抗ウイルス作用A型及びB型インフルエンザウイルスの実験室株又は臨床分離株(ノイラミニダーゼ阻害薬に対する感受性低下を示すNA/H274Y変異株を含む)を接種したマウスモデルにおいて、バロキサビルマルボキシルは、投与翌日のマウス肺内ウイルス力価を用量依存的に低下させた。この効果は、免疫機能を抑制したマウスにA型インフルエンザウイルス株を接種したモデル、更に、鳥インフルエンザウイルス株(H5N1、H7N9)を接種したマウスモデルにおいても認められた。また、A型及びB型インフルエンザウイルス株や鳥インフルエンザウイルス株(H5N1、H7N9)を接種したマウス致死モデルにおいて、バロキサビルマルボキシルは、致死率を改善した。この治療効果は、A型インフルエンザウイルス株を接種したマウスモデルにおいて、治療開始を遅らせても(ウイルス接種後24~96時間に投与開始)認められた。A型インフルエンザウイルス株を接種したフェレットモデルにおいて、バロキサビルマルボキシルは、投与翌日の鼻腔洗浄液内ウイルス力価を低下させ、体温上昇を抑制した。18.3耐性18.3.1臨床試験成人及び12歳以上の小児を対象とした国際共同第III相臨床試験、ハイリスク因子を有する患者を対象とした国際共同第III相臨床試験、12歳未満の小児を対象とした国内第III相臨床試験の各臨床試験において、本剤が投与され、投与前後に塩基配列解析が可能であった被験者のうち、バロキサビルマルボキシル活性体の結合標的部位であるポリメラーゼ酸性蛋白質領域のI38のアミノ酸変異が認められた被験者の割合は表18‐1のとおりであった。表18‐1第III相試験別、型/亜型別、体重別のポリメラーゼ酸性蛋白質領域のI38アミノ酸変異の発現状況--------------------------表開始--------------------------全集団※1A/H1N1pdm型※2A/H3型※2B型※2成人及び12歳以上の小児を対象とした国際共同第III相臨床試験体重40kg以上9.7%(36/370)0.0%(0/4)10.9%(36/330)※32.7%(1/37)※3ハイリスク因子を有する患者を対象とした国際共同第III相臨床試験体重40kg以上5.2%(15/290)5.6%(1/18)9.2%(13/141)0.8%(1/131)12歳未満の小児を対象とした国内第III相臨床試験全区分※423.4%(18/77)0.0%(0/2)25.7%(18/70)0.0%(0/6)体重40kg以上16.7%(1/6)-16.7%(1/6)-体重20kg以上40kg未満18.4%(9/49)0.0%(0/2)20.0%(9/45)0.0%(0/3)体重10kg以上20kg未満38.1%(8/21)-42.1%(8/19)0.0%(0/2)体重5kg以上10kg未満※40.0%(0/1)--0.0%(0/1)%(発現例数/対象例数)※1:全集団の集計において、重複感染例は1例として計上した。※2:ウイルス型/亜型別の集計において、重複感染例は投与前後の塩基配列解析が可能であったウイルスの型・亜型でそれぞれ1例として計上した。※3:1例はA/H3型及びB型インフルエンザウイルスの重複感染患者で、両型においてI38のアミノ酸変異が認められた。※4:治療に関しては体重10kg以上の小児の用法・用量が承認されている。--------------------------表終了--------------------------いずれの臨床試験においても、本剤投与中にI38のアミノ酸変異を検出した患者集団では、本剤投与から3日目以降に一過性のウイルス力価の上昇が認められた。なお、成人及び12歳以上の小児を対象とした国際共同第III相臨床試験の本剤が投与された患者で認められたI38のアミノ酸変異の有無別のウイルス力価の推移は添付文書の図18‐1のとおりであった。図18‐1国際共同第III相臨床試験におけるポリメラーゼ酸性蛋白質領域のI38アミノ酸変異の有無別のウイルス力価の推移(平均値±標準偏差)<<図省略>>インフルエンザウイルス感染症の発症抑制効果の検証を目的とした国内第III相臨床試験において、本剤群374例中、予防投与前後に63例でインフルエンザウイルスが検出され、このうち投与後に10例でI38のアミノ酸変異ウイルス(A型インフルエンザウイルス感染症患者)が認められた。年齢別では、12歳以上では、本剤群303例中、予防投与前後に46例でインフルエンザウイルスが検出され、このうち投与後に7例でI38のアミノ酸変異ウイルスが認められた。12歳未満では、本剤群71例注1)中、予防投与前後に17例注1)でインフルエンザウイルスが検出され、このうち投与後に3例注1)でI38のアミノ酸変異ウイルスが認められた。12歳未満の体重別では、体重40kg以上では本剤群4例中、予防投与前後にインフルエンザウイルスが検出された症例はなかったが、体重20kg以上40kg未満では本剤群48例中、予防投与前後に10例でインフルエンザウイルスが検出され、このうち投与後に2例でI38のアミノ酸変異ウイルスが認められた。体重10kg以上20kg未満では本剤群19例注2)中、予防投与前後に7例注2)でインフルエンザウイルスが検出され、このうち投与後に1例注2)でI38のアミノ酸変異ウイルスが認められた。[5.2、5.5参照]注1)体重20kg未満の小児を含む。予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。注2)予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。成人及び12歳以上の小児を対象とした国際共同第III相臨床試験において、本剤が投与された患者で、投与前後に塩基配列解析が可能であった370例中2例にバロキサビルマルボキシル活性体の結合標的部位であるポリメラーゼ酸性蛋白質領域のE23のアミノ酸変異が認められた。ハイリスク因子を有する患者を対象とした国際共同第III相臨床試験において、同様に290例中1例にE23のアミノ酸変異が認められた。12歳未満の小児を対象とした国内第III相臨床試験では、本剤が投与された患者で、投与前後に塩基配列解析が可能であった77例中にE23のアミノ酸変異は認められなかった。インフルエンザウイルス感染症の発症抑制効果の検証を目的とした国内第III相臨床試験において、本剤群374例注3)中、予防投与前後に63例注4)でインフルエンザウイルスが検出され、このうち5例注5)でE23のアミノ酸変異ウイルスが認められた。注3)体重20kg未満の小児19例を含む。予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。注4)体重20kg未満の小児7例を含む。予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。注5)体重20kg未満の小児1例を含む。予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。18.3.2非臨床試験A型及びB型インフルエンザウイルス実験室分離株を用いたinvitro耐性分離試験において、A型ウイルス株では、バロキサビルマルボキシル活性体に対する感受性が親株と比較して最大で約100倍低下したウイルス株が得られ、これらの株では、I38Tのアミノ酸変異が認められた。なお、フェレットにおいて野生型ウイルスとの競合条件下でI38Tのアミノ酸変異ウイルスの増殖性及び伝播性は野生型を上回らないことが認められた。一方、B型ウイルス株では、アミノ酸変異は分離されなかった。また、リバースジェネティクス法により組み換えたA型インフルエンザウイルス株を用いたinvitro試験において、I38のアミノ酸変異は、バロキサビルマルボキシル活性体に対する感受性を最大で約50倍、E23のアミノ酸変異は、バロキサビルマルボキシル活性体に対する感受性を最大で約5.5倍低下させた。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈治療〉17.1.1国際共同第III相臨床試験(65歳未満の成人及び12歳以上の小児)12歳以上65歳未満のインフルエンザウイルス感染症患者687例(日本人518例を含む)に本剤(バロキサビルマルボキシル40mg若しくは80mg)又はプラセボを単回経口投与したときの有効性及び安全性を検討することを目的とした、無作為化二重盲検並行群間比較試験の結果は表17‐1及び添付文書の図17‐1のとおりであり、プラセボに対する本剤の優越性が検証された。主要評価項目であるインフルエンザ罹病期間(中央値)は、本剤群で53.7時間、プラセボ群で80.2時間であり、ウイルス型・亜型別では、本剤群及びプラセボ群でそれぞれ、A/H1N1pdm型では43.7時間(7例)及び141.0時間(7例)、A/H3型では52.2時間(392例)及び79.5時間(195例)、B型では93.0時間(38例)及び77.1時間(20例)であった。表17‐1国際共同第III相臨床試験でのインフルエンザ罹病期間※1--------------------------表開始--------------------------投与群例数※2中央値(hr)[95%信頼区間]p値※3本剤45553.7[49.5、58.5]p<0.0001プラセボ23080.2[72.6、87.1]※1:インフルエンザの各症状(咳、喉の痛み、頭痛、鼻づまり、熱っぽさ又は悪寒、筋肉又は関節の痛み、並びに疲労感)の全ての症状が「なし」又は「軽度」に改善するまでの時間と定義した。ただし、その状態が少なくとも21.5時間以上持続していることを条件とした。※2:欠測例(本剤群1例、プラセボ群1例)は除外※3:インフルエンザ7症状の合計スコア(11点以下、12点以上)及び地域(日本/アジア、その他の国・地域)を層とした層別一般化Wilcoxon検定--------------------------表終了--------------------------図17‐1国際共同第III相臨床試験でのKaplan‐Meier曲線<<図省略>>副作用発現頻度は、4.4%(27/610例)であった。主な副作用は下痢1.8%(11/610例)であった。17.1.2国内第III相臨床試験(12歳未満の小児)12歳未満のインフルエンザウイルス感染症患者に本剤を単回経口投与したときの安全性及び有効性を検討することを目的とした非対照非盲検試験のうち、体重10kg以上の被験者102例における結果は表17‐2及び添付文書の図17‐2のとおり、主要評価項目であるインフルエンザ罹病期間(中央値)は、10kg以上20kg未満で39.1時間、20kg以上40kg未満で45.6時間、40kg以上で60.9時間であった。ウイルス型・亜型別のインフルエンザ罹病期間(中央値)は、A/H1N1pdm型では164.2時間(2例)、A/H3型では45.2時間(86例)、B型では43.8時間(7例)であった。表17‐212歳未満の小児を対象とした国内第III相臨床試験でのインフルエンザ罹病期間※1--------------------------表開始--------------------------投与群(例数※2)投与量中央値(hr)[95%信頼区間]体重40kg以上(8例)40mg60.9[8.1、85.4]体重20kg以上40kg未満(65例)20mg45.6[38.4、62.5]体重10kg以上20kg未満(29例)10mg39.1[29.9、74.1]※1:インフルエンザ症状のうち咳及び鼻づまり(鼻水を含む)が「なし」又は「軽度」、かつ体温(腋下温)が37.5℃未満に改善するまでの時間と定義した。ただし、その状態が少なくとも21.5時間以上持続していることを条件とした。※2:欠測例(1例)は除外--------------------------表終了--------------------------図17‐212歳未満の小児を対象とした国内第III相臨床試験でのKaplan‐Meier曲線<<図省略>>副作用発現頻度は、3.8%(4/105例)であった。主な副作用は下痢1.9%(2/105例)であった。17.1.3国際共同第III相臨床試験(ハイリスク因子を有する患者)ハイリスク因子注1)を有する12歳以上のインフルエンザウイルス感染症患者774例(日本人297例を含む)に本剤(バロキサビルマルボキシル40mg若しくは80mg)又はプラセボを単回経口投与時の有効性及び安全性を検討することを目的とした、無作為化二重盲検並行群間比較試験の結果は表17‐3及び添付文書の図17‐3のとおりであり、プラセボに対する本剤の優越性が検証された。主要評価項目であるインフルエンザ罹病期間(中央値)は、本剤群で73.2時間、プラセボ群で102.3時間であり、ウイルス型・亜型別では、本剤及びプラセボ群でそれぞれ、A/H1N1pdm型では67.0時間(28例)及び192.1時間(17例)、A/H3型では75.4時間(180例)及び100.4時間(185例)、B型では74.6時間(166例)及び100.6時間(167例)であった。注1)高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)等表17‐3国際共同第III相臨床試験でのインフルエンザ罹病期間※1(ハイリスク因子を有する患者)--------------------------表開始--------------------------投与群例数※2中央値(hr)[95%信頼区間]p値※3本剤38573.2[67.2、85.1]p<0.0001プラセボ385102.3[92.7、113.1]※1:インフルエンザの各症状(咳、喉の痛み、頭痛、鼻づまり、熱っぽさ又は悪寒、筋肉又は関節の痛み、並びに疲労感)の全ての症状が改善するまでの時間(インフルエンザ発症前に存在した咳、疲労感、筋肉又は関節の痛みについて調整あり)と定義した。ただし、その状態が少なくとも21.5時間以上持続していることを条件とした。※2:欠測例(本剤群3例、プラセボ群1例)は除外※3:投与前のインフルエンザ7症状の合計スコア(14点以下、15点以上)、投与前の既存症状の悪化の有無、及び地域(アジア、北米/欧州、南半球)を層とした層別一般化Wilcoxon検定--------------------------表終了--------------------------図17‐3国際共同第III相臨床試験でのKaplan‐Meier曲線(ハイリスク因子を有する患者)<<図省略>>副作用発現頻度は、5.6%(41/730例)であった。主な副作用は悪心2.2%(16/730例)、下痢1.2%(9/730例)であった。〈予防〉17.1.4国内第III相臨床試験インフルエンザウイルス感染症患者の同居家族又は共同生活者を対象に、本剤のインフルエンザウイルス感染症の発症抑制効果(10日間)を、無作為化二重盲検並行群間比較試験で検証した。インフルエンザウイルス感染症患者の発症から48時間以内に、その同居家族又は共同生活者に本剤(年齢及び体重に応じてバロキサビルマルボキシル1mg/kg、10mg、20mg、40mg、若しくは80mg)又はプラセボを単回経口投与したとき、主要評価項目である症候性インフルエンザウイルス陽性被験者(発熱かつ呼吸器症状あり)の割合は表17‐4のとおり、本剤群で1.9%(7/374例注2))、プラセボ群で13.6%(51/375例)であり、プラセボに対する本剤の優越性が検証された。インフルエンザウイルス感染症患者のウイルス型・亜型別の症候性インフルエンザウイルス陽性被験者の割合は、本剤群及びプラセボ群でそれぞれ、A/H1N1pdm型では1.1%(2/176例注2))及び10.6%(19/180例)、A/H3型では2.8%(5/181例注2))及び17.5%(32/183例)、B型ではいずれも0%(それぞれ0/2例及び0/3例)であった。[5.6、7.3、7.4参照]注2)体重20kg未満の小児をそれぞれ全体では19例、A/H1N1pdm型では8例、A/H3型では11例を含む。予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。表17‐4国内第III相臨床試験での症候性インフルエンザウイルス陽性被験者(発熱かつ呼吸器症状あり)※1の割合--------------------------表開始--------------------------年齢投与群例数症候性インフルエンザウイルス陽性被験者の割合(例数)[95%信頼区間]プラセボとの比較※2調整済みリスク比[95%信頼区間]p値全体本剤374※31.9%(7例)[0.8、3.8]0.14[0.06、0.30]p<0.0001プラセボ37513.6%(51例)[10.3、17.5]12歳以上本剤3031.3%(4例)[0.4、3.3]0.10[0.04、0.28]プラセボ30413.2%(40例)[9.6、17.5]12歳未満本剤71※34.2%(3例)[0.9、11.9]0.27[0.08、0.90]プラセボ7115.5%(11例)[8.0、26.0]※1:インフルエンザウイルス陽性はRT‐PCR法により判定し、発熱は体温(腋下温)37.5℃以上、呼吸器症状は「咳」「鼻水/鼻づまり」のいずれかが「2:中程度」又は「3:重症」と定義した。※2:①インフルエンザ感染症患者の発症から同居家族又は共同生活者の同意取得までの時間(24時間未満、以上)、②インフルエンザ感染症患者のインフルエンザ治療薬(本剤、本剤以外)、③同居家族又は共同生活者の年齢を共変量とする修正ポアソン回帰。年齢別の部分集団解析時における共変量は前記①②とし、p値は、全体の解析結果のみ提示。※3:体重20kg未満の小児19例を含む。予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、1.9%(7/374注3)例)であった。主な副作用は悪心0.5%(2/374注3)例)であった。注3)体重20kg未満の小児19例を含む。予防に関しては体重20kg以上の小児の用法・用量が承認されている。