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第238回 妊娠はウイルス様配列を目覚めさせて胎児発育に必要な造血を促す
2024/10/29 バイオの火曜日
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https://www.carenet.com/hihyotue/238.html
一般名 | モルヌピラビルカプセル |
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YJコード | 6250051M1028 |
剤型・規格 | カプセル剤・200mg1カプセル |
薬価 | 2164.90円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_023.html
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SARS-CoV-2による感染症。(効能又は効果に関連する注意)5.1.臨床試験における主な投与経験を踏まえ、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有する等、本剤の投与が必要と考えられる患者に投与すること。また、本剤の投与対象については最新のガイドラインも参考にすること〔17.1.1参照〕。5.2.重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性は確立していない。
通常、18歳以上の患者には、モルヌピラビルとして1回800mgを1日2回、5日間経口投与する。(用法及び用量に関連する注意)SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから速やかに投与を開始すること(臨床試験において、症状発現から6日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)〔17.1.1参照〕。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(生殖能を有する者)妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後4日間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること〔2.2、9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験で胎仔毒性が報告されている。妊娠ラットの器官形成期にモルヌピラビルを投与した実験において、N-ヒドロキシシチジン(NHC)の臨床曝露量の8倍に相当する用量で催奇形性及び胚致死・胎仔致死が、3倍以上に相当する用量で胎仔発育遅延が認められている。また、妊娠ウサギの器官形成期にモルヌピラビルを投与した実験において、NHCの臨床曝露量の18倍に相当する用量で胎仔体重低値が認められている)〔2.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ラットの授乳期にモルヌピラビルを投与したとき、出生仔の血漿中にNHCが検出されており、ヒト乳汁中への移行の有無及び乳汁産生への影響に関するデータはない)。(小児等)18歳未満を対象とした臨床試験は実施していない。(その他の注意)15.2.非臨床試験に基づく情報15.2.1.モルヌピラビル及びNHCの細菌を用いた変異原性試験の結果は変異原性試験陽性であった。しかし、げっ歯類を用いた2種の変異原性試験(Pig-a試験及びBigBlueトランスジェニック動物を用いたc2遺伝子座における試験)を実施した結果、変異原性は認められなかった。Invitro小核試験及びラットを用いた小核試験の結果は陰性であった。加えて、rasH2トランスジェニックマウスを用いた6ヵ月間投与がん原性試験において、発がん性は認められなかった。15.2.2.3ヵ月間投与毒性試験において、NHCのAUCに基づく臨床曝露量の5.4倍に相当する用量の投与で急速に成長しているラットの大腿骨に骨端軟骨成長板肥厚及び脛骨に骨端軟骨成長板肥厚が認められた。同様の変化は、ラットの1ヵ月間投与試験(曝露量は前記試験と同程度)並びにマウス(臨床曝露量の19倍までを1ヵ月間投与)及びイヌ(臨床曝露量の1.6倍までを14日間投与)の試験では認められていない。15.2.3.イヌにNHCの臨床曝露量の0.4倍以上に相当する用量を投与した際に回復性のある骨髄毒性(すべての造血系細胞に影響)が認められた。モルヌピラビルを7日間投与した際に循環血の軽度の血球系細胞数減少及び血小板数減少がみられ、14日間の投与で循環血により重度の変化がみられた。同様の変化は他の動物種では認められていない。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用アナフィラキシー(頻度不明)。11.2.その他の副作用1).胃腸障害:(1%以上2%未満)下痢、悪心、(1%未満)嘔吐。2).神経系障害:(1%以上2%未満)浮動性めまい、(1%未満)頭痛。3).皮膚及び皮下組織障害:(1%未満)発疹、蕁麻疹、(頻度不明)中毒性皮疹、紅斑、皮膚そう痒。4).過敏症:(頻度不明)血管性浮腫。
18.1作用機序モルヌピラビルはプロドラッグであり、NHCに代謝され細胞内に取り込まれた後、活性型であるNHC‐TPにリン酸化される。NHC‐TPがウイルス由来RNA依存性RNAポリメラーゼによりウイルスRNAに取り込まれた結果、ウイルスゲノムのエラー頻度が増加し、ウイルスの増殖が阻害される。18.2Invitro抗ウイルス作用NHCはVeroE6細胞を用いた細胞培養系でSARS‐CoV‐2(USA‐WA1/2020株)に対して抗ウイルス作用を示し、50%有効濃度(EC50値)は0.78~2.03μmol/Lであった。NHCはSARS‐CoV‐2の変異株であるalpha株(B.1.1.7系統)、beta株(B.1.351系統)、gamma株(P.1系統)、delta株(B.1.617.2系統)、lambda株(C.37系統)、mu株(B.1.621系統)並びにomicron株(B.1.1.529/BA.1、BA.1.1、BA.2及びBA.4系統)に対して抗ウイルス作用を示し、EC50値の範囲は従来株(USA‐WA1/2020株)では0.63~2.26μmol/L、変異株では0.92~5.5μmol/Lであった(VeroE6細胞)。また、NHCはSARS‐CoV‐2の変異株であるomicron株(B.1.1.529/BA.4及びBA.5系統)に対して抗ウイルス作用を示し、EC50値の範囲は従来株では0.65~0.93μmol/L、変異株では0.28~0.71μmol/Lであった(VeroE6‐TMPRSS2細胞)。18.3Invivo抗ウイルス作用SARS‐CoV‐2感染マウス、ハムスター及びフェレットモデルを用いてモルヌピラビルの抗ウイルス作用を確認した。マウスでは、モルヌピラビルはウイルスを接種した移植ヒト肺組織でのSARS‐CoV‐2の感染性ウイルス量を減少させた。SARS‐CoV‐2感染フェレットモデルでは、モルヌピラビルは上気道でのSARS‐CoV‐2の感染性ウイルス量を減少させ、同居させたウイルス非接種薬物非投与動物での感染性ウイルス量(感染フェレットから隔離後4日目)は検出限界未満であった。SARS‐CoV‐2感染シリアンハムスターモデルでは、モルヌピラビルは肺でのウイルスRNA及び感染性ウイルス量を減少させた。感染後に摘出した肺組織の病理組織学的検査で、媒体群と比較してモルヌピラビル群ではSARS‐CoV‐2のウイルス抗原量の低下及び肺病変の軽減が認められた。18.4薬剤耐性NHCの存在下でSARS‐CoV‐2(USA‐WA1/2020株)をVeroE6細胞培養系にて30回継代した結果、NHCのEC50値の変化は2倍未満であった。30回継代したSARS‐CoV‐2ではゲノム全体にランダムに変異が認められた。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国際共同第II/III相試験[MOVe‐OUT(002)試験]18歳以上のSARS‐CoV‐2による感染症患者を対象に、モルヌピラビルの有効性、安全性等を評価することを目的として、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した。主要評価項目は、無作為化29日目までの理由を問わないすべての入院又は死亡した被験者の割合とした。第III相パートでは、モルヌピラビル800mgを1日2回(12時間ごと)5日間経口投与した。主要な解析である中間解析では775例が無作為割り付けされ、無作為化29日目までの追跡を完了した時点(日本人被験者は含まれなかった)での主要評価項目の結果は、モルヌピラビル800mg群7.3%(28/385例)及びプラセボ群14.1%(53/377例)であり、割合の群間差は-6.8%(95%信頼区間:-11.3、-2.4)であった(表1)。なお、無作為割り付けされた1433例(日本人被験者8例を含む)全例における補足的な解析での主要評価項目の結果は、モルヌピラビル800mg群6.8%(48/709例)及びプラセボ群9.7%(68/699例)であり、割合の群間差は-3.0%(95%信頼区間:-5.9、-0.1)であった。内訳は、モルヌピラビル800mg群で入院48/709例(6.8%)、死亡1/709例(0.1%)であり、プラセボ群で入院67/699例(9.6%)、死亡9/699例(1.3%)、不明1/699例(0.1%)であった。表1中間解析の主要評価項目の結果(ModifiedIntent‐To‐Treat集団)--------------------------表開始--------------------------モルヌピラビル800mg群(385例)例数(%)プラセボ群(377例)例数(%)割合の群間差†(95%信頼区間)P値†‡無作為化29日目までの理由を問わないすべての入院又は死亡§28(7.3%)53(14.1%)-6.8(-11.3、-2.4)0.0012入院28(7.3%)52(13.8%)--死亡0(0%)8(2.1%)--不明∥0(0%)1(0.3%)--†SARS‐CoV‐2による感染症の症状発現から無作為割付け日までの期間(3日間以下/3日間超)を層別因子とした層別MiettinenandNurminen法。試験全体の有意水準は片側2.5%で、中間解析による仮説検定の多重性の調整方法としてGammafamily型(γ=-1)の消費関数を用いた(有意水準片側0.0092)。‡片側P値。§病院又は急性期治療施設(例、救急救命室)において24時間以上の急性期治療を行った場合と定義した。∥無作為化29日目の状況が不明な被験者は、有効性解析において、入院又は死亡としてカウントされた。注:無作為化29日目までに死亡したすべての症例は、入院後の死亡であった。--------------------------表終了--------------------------なお、本試験の主な選択・除外基準は表2のとおりであった。表2第III相パートの主な選択・除外基準--------------------------表開始--------------------------選択基準1.SARS‐CoV‐2陽性(無作為割付け前5日以内に採取した検体を用いたPCR検査等により確認)。2.SARS‐CoV‐2による感染症の症状a)発現が無作為割付け前5日以内であり、かつ無作為化時点においてSARS‐CoV‐2による感染症に関連する症状b)が1つ以上認められる。3.次の定義における、軽症患者又は中等症患者。SARS‐CoV‐2による感染症の重症度の判定に用いられた定義は次のとおり。[軽症]①及び②を満たす①次のすべてが認められる呼吸数が20回/分未満、心拍数が90回/分未満、SpO2が93%超c)②次のいずれも認められない安静時又は労作時の息切れ、呼吸不全d)、ショック状態、多臓器機能不全[中等症]①~③をすべて満たす①次のうち、1つ以上が認められる労作時の息切れ、呼吸数が20回/分以上30回/分未満、心拍数が90回/分以上125回/分未満②次のうち、いずれかが認められる・SpO2が93%超c)・SpO2に関わらず、SARS‐CoV‐2による感染症のために4L/min以下の酸素投与を要する③次のいずれも認められない安静時の息切れ、呼吸不全d)、ショック状態、多臓器機能不全4.次のSARS‐CoV‐2による感染症の重症化リスク因子を1つ以上有する。・61歳以上・活動性のがん(免疫抑制又は高い死亡率を伴わないがんは除く)・慢性腎臓病・慢性閉塞性肺疾患・肥満(BMI30kg/m2以上)・重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)・糖尿病除外基準1.入院中又は無作為割付け後48時間以内にSARS‐CoV‐2による感染症のために入院が必要となることが予想される。2.SARS‐CoV‐2による感染症に対するワクチンを無作為割付け前に接種した、又は無作為化29日目までに接種を予定している。3.本試験への組入れ理由となった今回のSARS‐CoV‐2による感染症に対するモノクローナル抗体による治療歴を有する。a)具体的な症状の規定なしb)咳、咽頭痛、鼻閉、鼻水、労作時の息切れ又は呼吸困難、筋肉又は体の痛み、疲労、発熱(38.0℃超)、悪寒、頭痛、悪心、嘔吐、下痢、嗅覚消失、味覚消失c)室内気又はSARS‐CoV‐2による感染症以外の理由で酸素投与されておりSARS‐CoV‐2による感染症の症状発現以降に酸素量が増量されていない状態における数値d)次の①~④を1つ以上要する場合:①気管内挿管及び人工呼吸器、②鼻カニューレを用いた高流量酸素療法(流量20L/min超、酸素割合0.5以上)、③非侵襲的陽圧換気、④ECMO--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、モルヌピラビル800mg群で8.0%(57/710例)であり、主な副作用(発現割合1%以上)は、下痢1.7%(12/710例)、悪心1.4%(10/710例)、浮動性めまい1.0%(7/710例)であった。[5.1、7.参照]