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第238回 妊娠はウイルス様配列を目覚めさせて胎児発育に必要な造血を促す
2024/10/29 バイオの火曜日
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https://www.carenet.com/hihyotue/238.html
一般名 | レジパスビルアセトン付加物・ソホスブビル錠 |
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YJコード | 6250107F1026 |
剤型・規格 | 錠剤・1錠 |
薬価 | 55491.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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インフルエンザウイルス曝露後抗ウイルス薬の有効性(解説:寺田教彦氏)
2024/10/25 CLEAR!ジャーナル四天王
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わが国初のダニ媒介性脳炎予防ワクチン「タイコバック水性懸濁筋注」【最新!DI情報】第23回
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https://www.carenet.com/pharmacist/di/cg004391_023.html
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第232回 食塩水点鼻で風邪の小児が2日早く回復
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https://www.carenet.com/hihyotue/232.html
セログループ1のC型慢性肝炎又はセログループ1のC型代償性肝硬変又はセログループ2のC型慢性肝炎又はセログループ2のC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善。セログループ1:ジェノタイプ1、セログループ2:ジェノタイプ2。(効能又は効果に関連する注意)本剤の使用に際しては、HCVRNAが陽性であることを確認すること。また、肝予備能、臨床症状等により非代償性肝硬変でないことを確認すること。
通常、成人には1日1回1錠(レジパスビルとして90mg及びソホスブビルとして400mg)を12週間経口投与する。(用法及び用量に関連する注意)本剤は、有効成分としてレジパスビル及びソホスブビルを含有した配合錠であるので、本剤の有効成分であるソホスブビルを含む製剤と併用しないこと。
(警告)本剤は、ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対してのみ投与すること。(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.重度腎機能障害(eGFR<30mL/分/1.73㎡)又は透析を必要とする腎不全の患者〔9.2.1、16.6.1参照〕。2.3.次の薬剤を投与中の患者:カルバマゼピン投与中、フェニトイン投与中、リファンピシン投与中、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品摂取中〔10.1、16.7.2参照〕。(重要な基本的注意)8.1.本剤とアミオダロンをやむを得ず併用する場合には、患者又はその家族に対して併用投与により徐脈等の重篤な不整脈が発現するリスクがあること等を十分説明するとともに、アミオダロンの併用投与により不整脈の徴候又は症状(失神寸前の状態又は失神、浮動性めまい、ふらつき、倦怠感、脱力、極度の疲労感、息切れ、胸痛、錯乱、記憶障害等)が認められた場合には速やかに担当医師に連絡するよう指導すること。また、本剤とアミオダロンをやむを得ず併用する場合には、併用投与開始から少なくとも3日間は入院下で適切に心電図モニタリングを実施し、アミオダロンの併用投与時、退院後少なくとも2週間は患者又はその家族等が心拍数を連日確認し、不整脈の徴候の発現等に注意して十分に観察し、異常が認められた場合には適切な対応を行うこと。なお、アミオダロンを長期間投与した際の血漿からの消失半減期は19~53日と極めて長いため、本剤の投与開始前にアミオダロンの投与を中止した患者に対しても、患者又はその家族に対して投与により徐脈等の重篤な不整脈が発現するリスクがあること等を十分説明するとともに、本剤投与前にアミオダロン投与中止の患者にも不整脈の徴候・症状(失神寸前状態又は失神、浮動性めまい、ふらつき、倦怠感、脱力、極度の疲労感、息切れ、胸痛、錯乱、記憶障害等)がある際は速やかに担当医師に連絡するよう指導し、また、本剤の投与開始前にアミオダロンの投与を中止した患者に対しても、投与開始から少なくとも3日間は入院下で適切に心電図モニタリングを実施し、本剤の投与開始前にアミオダロンの投与を中止した患者に対しても、退院後少なくとも2週間は患者又はその家族等が心拍数を連日確認し、不整脈の徴候の発現等に注意して十分に観察し、異常が認められた場合には適切な対応を行うこと〔10.2参照〕。8.2.B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)において、C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルス再活性化が報告されているので、本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること〔9.1.1参照〕。8.3.高血圧があらわれることがあるので、投与中は血圧の推移等に十分注意すること〔11.1.1参照〕。8.4.C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖によりインスリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治療に伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性があるので、特にワルファリン、タクロリムス等の肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合には、原則、処方医に連絡するとともに、頻回にPT-INRや頻回に血中薬物濃度、頻回に血糖値のモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者:B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)に本剤を投与する場合は、HBVDNA量等のB型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている〔8.2参照〕。(腎機能障害患者)9.2.1.重度腎機能障害(eGFR<30mL/分/1.73㎡)又は透析を必要とする腎不全の患者:投与しないこと〔2.2、16.6.1参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、レジパスビルの乳汁中への移行が示唆されており、ソホスブビルの主要代謝物であるGS-331007の乳汁中への移行が認められている)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下しており、既往歴や合併症を伴っていることが多くみられる)。(相互作用)レジパスビル及びソホスブビルはトランスポーター(P糖蛋白(P-gp)、乳癌耐性蛋白(BCRP))の基質である〔16.7.1、16.7.2参照〕。10.1.併用禁忌:リファンピシン<リファジン>〔2.3、16.7.2参照〕、カルバマゼピン<テグレトール>、フェニトイン<アレビアチン>〔2.3参照〕、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品〔2.3参照〕[本剤の血漿中濃度が低下し本剤の効果が減弱するおそれがある(これらの薬剤の強力なP-gpの誘導作用により、本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある)]。10.2.併用注意:1).制酸剤<PPI・H2ブロッカー以外>(水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等)[レジパスビルの血漿中濃度が低下しレジパスビルの効果が減弱するおそれがある(レジパスビルの溶解性は胃内pHの上昇により低下するので、胃内pHを上昇させる薬剤との併用ではレジパスビルの血漿中濃度が低下する)]。2).H2受容体拮抗剤(ファモチジン等)〔16.7.2参照〕[レジパスビルの血漿中濃度が低下しレジパスビルの効果が減弱するおそれがあるため、本剤と併用する場合は、H2受容体拮抗剤を本剤と同時に投与又は本剤投与と12時間の間隔をあけて投与すること(レジパスビルの溶解性は胃内pHの上昇により低下するので、胃内pHを上昇させる薬剤との併用ではレジパスビルの血漿中濃度が低下する)]。3).プロトンポンプ阻害剤(オメプラゾール等)〔16.7.2参照〕[レジパスビルの血漿中濃度が低下しレジパスビルの効果が減弱するおそれがあるため、本剤投与前にプロトンポンプ阻害剤を投与しないこと(本剤と併用する場合は、プロトンポンプ阻害剤を空腹時に本剤と同時投与すること)(レジパスビルの溶解性は胃内pHの上昇により低下するので、胃内pHを上昇させる薬剤との併用ではレジパスビルの血漿中濃度が低下する)]。4).アミオダロン〔8.1参照〕[徐脈等の不整脈があらわれるおそれがあり、海外の市販後において死亡例も報告されていることから、本剤とアミオダロンの併用は可能な限り避けること(ただし、やむを得ず本剤とアミオダロンを併用する場合は、不整脈の徴候の発現等に注意して十分に観察し、異常が認められた場合には適切な対応を行うこと)。また、β遮断剤投与中の患者、又は心疾患、重度肝疾患を有する患者では、アミオダロンの併用により徐脈等の不整脈の発現リスクが増加するおそれがある(機序は不明である)]。5).ジゴキシン[ジゴキシンの血漿中濃度が上昇するおそれがあるため、本剤と併用する場合は、ジゴキシンの血中濃度のモニタリングを行うなど慎重に投与すること(レジパスビルの腸管でのP-gpの阻害作用により、ジゴキシンのバイオアベイラビリティが増加する)]。6).リファブチン、フェノバルビタール[レジパスビル及びソホスブビルの血漿中濃度が低下し本剤の効果が減弱するおそれがある(これら薬剤のP-gpの誘導作用により、レジパスビル及びソホスブビルの消化管における吸収が低下する可能性がある)]。7).テノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含有する製剤〔16.7.2参照〕[テノホビルジソプロキシルフマル酸塩を含有する製剤と本剤との併用により、テノホビルの血漿中濃度が上昇する(作用機序は不明であるが、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩が基質となるP-gp及びBCRPに対するレジパスビルの阻害作用が関与すると考えられる)]。8).ロスバスタチン[ロスバスタチンの血漿中濃度が上昇し横紋筋融解症を含むミオパチーの発現リスクが高くなるおそれがある(レジパスビルのBCRP阻害作用により、ロスバスタチンのバイオアベイラビリティが増加する)]。(過量投与)過量投与時、レジパスビルは血漿蛋白との結合率が高いため血液透析により除去できる可能性は低いが、循環血液中のソホスブビルの主要代謝物であるGS-331007は、血液透析により53%が除去される(ソホスブビル400mgを投与した場合、4時間の血液透析により投与量換算で約18%)〔16.3、16.4、16.6.1参照〕。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.高血圧(頻度不明):収縮期血圧180mmHg以上又は拡張期血圧110mmHg以上に至った例も報告されている〔8.3参照〕。11.1.2.脳血管障害(頻度不明):脳梗塞、脳出血等の脳血管障害があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).感染:(5%未満)鼻咽頭炎。2).血液・リンパ系:(5%未満)貧血。3).神経系:(5%未満)頭痛。4).循環器:(頻度不明)徐脈、房室ブロック、心房細動。5).消化器:(5%未満)悪心、便秘、口内炎、腹部不快感。6).皮膚及び皮下組織:(5%未満)皮膚そう痒症、発疹、(頻度不明)血管性浮腫。7).その他:(5%未満)倦怠感、(頻度不明)疲労。
18.1作用機序Invitro耐性発現試験及び交差耐性試験の結果から、レジパスビルは、HCVの複製及びHCV粒子の会合に必須である非構造タンパク質(NS)5Aを標的とする抗HCV剤であると考えられる。ソホスブビルは、肝細胞内で活性代謝物であるウリジン三リン酸型に変換されるヌクレオチドプロドラッグであり、活性代謝物は、C型肝炎ウイルス(HCV)の複製に必須であるHCV非構造タンパク質5B(NS5B)RNA依存性RNAポリメラーゼを阻害する。活性代謝物のHCVジェノタイプ1b、2a、3a及び4a由来NS5Bポリメラーゼに対する50%阻害濃度(IC50値)は0.36~3.3μmol/Lであった。活性代謝物はヒトDNA及びRNAポリメラーゼを阻害せず、ミトコンドリア生合成も阻害しない。18.2Invitro抗HCV活性HCVジェノタイプ1a及び1bレプリコン細胞に対するレジパスビルの50%有効濃度(EC50値)の平均値はそれぞれ0.031及び0.004nmol/Lであった。HCVジェノタイプ1a(30例)及び1b(3例)臨床分離株由来のNS5A領域含有レプリコン細胞に対するレジパスビルのEC50値(中央値)は、それぞれ0.018及び0.006nmol/Lであった。また、レジパスビルはジェノタイプ2~6レプリコン細胞に対しても抗ウイルス活性を示し、そのEC50値は0.15~530nmol/Lであった。HCVジェノタイプ2a[L31M変異有(9例)]、2b[L31M変異有(4例)]、2b[L31M変異無(12例)]並びに2c、2e、2i、2j及び2k(計12例)臨床分離株由来のNS5A領域含有レプリコン細胞に対するレジパスビルのEC50値(中央値)は、147.8、834.3、6.2、462nmol/Lであった。40%ヒト血清存在下で、HCVジェノタイプ1aレプリコン細胞に対するレジパスビルの活性は約1/12に低下した。ソホスブビルは、HCVジェノタイプ1~6のレプリコン細胞におけるRNA複製を阻害した。HCVジェノタイプ1~6レプリコン細胞に対するソホスブビルのEC50値(平均値)は0.014~0.11μmol/Lであった。また、HCVジェノタイプ1a(67例)、1b(29例)、2(15例)及び3a(106例)臨床分離株由来のNS5B領域含有レプリコン細胞に対するソホスブビルのEC50値(中央値)は、それぞれ0.062、0.10、0.029及び0.081μmol/Lであった。ソホスブビル/レジパスビル併用により、HCVジェノタイプ1a及び1bレプリコン細胞に対する相加的な抗ウイルス作用が認められた。18.3薬剤耐性HCVジェノタイプ1a及び1bレプリコン細胞を用いたレジパスビルのinvitro耐性発現試験において、Y93Hが主な耐性変異として検出され、レジパスビルに対する強い耐性を示した。また、HCVジェノタイプ1aではQ30E耐性変異も検出された。一方、ソホスブビルの主な耐性変異S282Tを含め、報告されているNS3プロテアーゼ阻害剤(PI)並びに核酸型NS5B阻害剤及び非核酸型NS5B阻害剤関連耐性変異は、いずれもレジパスビルに対して交差耐性を示さなかった。HCVジェノタイプ1~6レプリコン細胞を用いたソホスブビルのinvitro耐性発現試験において、全てのジェノタイプレプリコン細胞株でNS5B領域のS282T変異が認められた。S282T変異を導入した全てのジェノタイプレプリコン細胞でソホスブビルに対する感受性が低下し、対応する野生型と比較した場合、S282T変異型に対するEC50値は2.4~18.1倍増加した。また、リバビリン、非核酸型NS5B阻害剤、NS3プロテアーゼ阻害剤又はNS5A阻害剤の耐性に関連した変異を含むレプリコン細胞において、ソホスブビルの活性は保持された。また、NS5A阻害剤関連耐性変異はソホスブビルに対し交差耐性を示さなかった。ジェノタイプ1(1a及び1b)のC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者を対象とした国内第3相臨床試験では、23.3%(74/318例)の患者でベースライン時にNS5A耐性変異が検出された(本剤単独投与群41例、本剤とリバビリンの併用投与群33例)。これら74例の患者のうち本剤単独投与群では41例全ての患者がSVR12を達成し、本剤とリバビリンの併用投与群では33例中32例がSVR12を達成した。本試験で本剤とリバビリンの併用投与により再燃に至った1例では、ベースライン時及びウイルス学的治療不成功が認められた時点で、Y93HのNS5A耐性変異が検出されたが、ソホスブビルに対する耐性と関連するNS5B変異の出現は認められなかった。ジェノタイプ2のC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者を対象とした国内第3相臨床試験では、本剤投与群の91.5%(118/129例)の患者でベースライン時にL31M等のNS5A耐性変異が検出された(ジェノタイプ2a85例、ジェノタイプ2b33例)。これら118例の患者のうち、ジェノタイプ2aでは85例中84例(98.8%)がSVR12を達成し、ジェノタイプ2bでは33例中30例(90.9%)がSVR12を達成したのに対し、耐性変異が検出されなかった残りの11例では全ての患者がSVR12を達成した。本剤投与群で再燃に至った4例では、ベースライン時及びウイルス学的治療不成功が認められた時点で、L31M又はL28L/F+L31MのNS5A耐性変異が検出された。これら4例では、ウイルス学的治療不成功が認められた時点で新たなNS5A耐性変異の出現は認められなかったが、1例ではウイルス治療学的不成功が認められた時点で核酸型NS5B阻害剤関連耐性変異のS282Tの出現が認められた。
17.1有効性及び安全性に関する試験〈ジェノタイプ1〉17.1.1国内試験成績(第3相試験)未治療又は前治療(ペグ化インターフェロン、リバビリン及びプロテアーゼ阻害剤による併用療法を含む)のあるジェノタイプ1(1a及び1b)のC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者を対象として、リバビリン併用下/非併用下における本剤の有効性及び安全性を検討することを目的とした第3相臨床試験(無作為化非盲検並行群間比較試験)を実施した(12週間投与)。主要評価項目は、投与終了から12週間後のHCVRNA量が定量下限値未満の割合(SVR12率)であり、リバビリン非併用下における本剤投与時の結果を表1に示す。表1全体及び部分集団におけるSVR12率--------------------------表開始--------------------------対象SVR12率未治療患者全体100%(78/78例)代償性肝硬変注)なし100%(65/65例)あり100%(13/13例)年齢65歳未満100%(56/56例)65歳以上100%(22/22例)IFN適格性適格100%(74/74例)不適格100%(4/4例)前治療のある患者全体100%(79/79例)代償性肝硬変注)なし100%(52/52例)あり100%(27/27例)年齢65歳未満100%(44/44例)65歳以上100%(35/35例)前治療に対する反応性無効100%(25/25例)再燃/ブレイクスルー100%(39/39例)IFN不耐容100%(15/15例)注)肝硬変の判定基準には、肝生検又はFibroscanの結果(>12.5kPa)を用いた。--------------------------表終了--------------------------副作用の発生率は21.7%(34/157例)であった。主な副作用は、そう痒5例(3.2%)、悪心4例(2.5%)、口内炎4例(2.5%)、腹部不快感3例(1.9%)、便秘3例(1.9%)、頭痛3例(1.9%)、貧血2例(1.3%)及び発疹2例(1.3%)であった。〈ジェノタイプ2〉17.1.2国内試験成績(第3相試験)未治療又は前治療(インターフェロン又はペグ化インターフェロンを含む)のあるジェノタイプ2のC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者を対象として、本剤の有効性及び安全性を検討することを目的として、ソホスブビル・リバビリン併用療法を対照とした第3相臨床試験(無作為化非盲検並行群間比較試験)を実施した(12週間投与)。主要評価項目はSVR12率であり、その結果を表2に示す。本剤12週間投与のソホスブビル・リバビリン併用12週間投与に対する非劣性が示された。表2全体及び部分集団におけるSVR12率--------------------------表開始--------------------------対象本剤SOF+RBV本剤(RBV不適格/不耐容)全体96.2%(102/106例)95.4%(103/108例)96.0%(24/25例)代償性肝硬変注)なし96.7%(89/92例)94.6%(87/92例)100.0%(21/21例)あり92.9%(13/14例)100.0%(16/16例)75.0%(3/4例)年齢65歳未満94.1%(64/68例)95.4%(62/65例)100.0%(3/3例)65歳以上100.0%(38/38例)95.3%(41/43例)95.5%(21/22例)前治療なし97.2%(70/72例)100.0%(74/74例)92.3%(12/13例)あり94.1%(32/34例)85.3%(29/34例)100.0%(12/12例)SOF:ソホスブビル、RBV:リバビリン注)肝硬変の判定基準には、肝生検又はFibroscanの結果(>12.5kPa)若しくはFibroTestスコア(>0.75)かつAPRIスコア(>2)を用いた。--------------------------表終了--------------------------副作用の発生率は16.0%(21/131例)であった。主な副作用は、頭痛6例(4.6%)、便秘4例(3.1%)、悪心3例(2.3%)、ウイルス性上気道感染症2例(1.5%)、そう痒2例(1.5%)及び発疹2例(1.5%)であった。17.3その他17.3.1心電図に対する影響外国人健康成人被験者59例を対象にレジパスビル120mg1日2回10日間投与注)により心電図に対する影響を評価したとき、QTc間隔の延長は示されなかった。また、外国人健康成人被験者59例を対象にソホスブビル400mg及び1200mg単回投与注)により心電図に対する影響を評価したとき、QTc間隔の延長は示されなかった。注)本剤の承認された用法及び用量は、「通常、成人には1日1回1錠(レジパスビルとして90mg及びソホスブビルとして400mg)を12週間経口投与する。」である。