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https://www.carenet.com/series/pyelonephritis/cg004582_009.html
一般名 | ベズロトクスマブ(遺伝子組換え)注射液 |
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YJコード | 6399426A1022 |
剤型・規格 | 液剤・625mg25mL1瓶 |
薬価 | 335839.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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クロストリジウム・ディフィシル感染症の再発抑制。(効能又は効果に関連する注意)臨床成績の項の内容を理解した上で、クロストリジウム・ディフィシル感染症の既往がある等、再発リスクが高いと判断した患者を対象とすること〔17.1.1参照〕。
通常、成人にはベズロトクスマブ(遺伝子組換え)として10mg/kgを60分かけて単回点滴静注する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.本剤の使用に際しては、次の点に注意すること。・クロストリジウム・ディフィシル感染症に対する治療は、別途適切に行うこと。・本剤は、クロストリジウム・ディフィシル感染症に対する治療施行中に投与すること。・本剤を複数回投与した場合のベネフィット・リスクは不明である。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.うっ血性心不全を有する患者:心不全が悪化するおそれがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(ヒトIgGは母体から胎児へ移行することが知られている。なお、生殖発生毒性試験は実施していない)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒトIgGは乳汁中に移行することが知られているが、本剤がヒト乳汁中へ移行するかは不明である)。(小児等)18歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。(適用上の注意)14.1.薬剤調製時の注意14.1.1.バイアルは冷所(2~8℃)から取り出したら速やかに調製すること(保存を必要とする場合には、バイアルは常温、遮光条件下で24時間以内に調製すること)〔20.取扱い上の注意の項参照〕。14.1.2.調製前に変色、異物がないことを確認する(本剤は、無色~うすい黄色で澄明~うすい乳白色の液であり、溶液に変色や異物があった場合は使用しないこと)。14.1.3.バイアルは振盪しないこと。14.1.4.患者の体重に基づいて必要量を分取し、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液を含む点滴バッグに加えて希釈し、最終濃度を1~10mg/mLとする。14.1.5.希釈後は静かに転倒混和する。14.1.6.使用後のバイアルと残液は廃棄すること。14.2.希釈後の保存に関する注意14.2.1.本剤は保存剤を含まないため、調製後は速やかに使用すること(保存を必要とする場合には、調製開始後、常温では16時間以内、冷所(2~8℃)では24時間以内に使用(点滴終了までの時間を含む)し、冷所保存した場合は、投与前に常温に戻す)。保存可能時間には、点滴終了までの時間を含む。14.2.2.希釈後は冷凍しないこと。14.3.薬剤投与時の注意14.3.1.無菌処理及び発熱物質に対する処理が行われたタンパク質低吸着性のインラインフィルター(0.2~5μm)を使用すること。14.3.2.他の薬剤<生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液を除く>と同じラインで同時に本剤を投与しないこと。(取扱い上の注意)外箱開封後は、遮光して保存すること〔14.1.1参照〕。(保険給付上の注意)本製剤の使用に当たっては、重症化又は再発のリスクが高いクロストリジウム・ディフィシル感染症を対象とすること。本製剤の使用に当たっては、次の①から⑤までのうち該当するものを診療報酬明細書の摘要欄に記載(①免疫不全状態、②重症CDI、③強毒株(リボタイプ027、078、244)感染、④過去3回以上の既往歴、⑤その他の理由により重症化又は再発リスクが高い場合)し、⑤(その他の理由により重症化又は再発のリスクが高いと判断できる場合)を選択する場合には、重症化又は再発のリスクが高いと判断した理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること(CDI:クロストリジウム・ディフィシル感染症)。なお、65歳以上であること、又は過去2回以下の既往歴があることのみでは重症化又は再発のリスクが高いとは認められない。①.免疫不全状態。②.重症のクロストリジウム・ディフィシル感染症。③.強毒株(リボタイプ027、078又は244)への感染。④.過去3回以上の既往歴。⑤.その他の理由により重症化又は再発のリスクが高いと判断できる場合。(保管上の注意)2~8℃。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用1).神経系障害:(0.2~2%未満)頭痛、味覚異常、錯感覚。2).血管障害:(0.2~2%未満)潮紅、ほてり、高血圧。3).胃腸障害:(0.2~2%未満)悪心、下痢。4).全身障害及び投与局所様態:(0.2~2%未満)疲労、発熱、注入部位そう痒感。5).臨床検査:(0.2~2%未満)ALT増加、AST増加。
18.1作用機序ベズロトクスマブは、クロストリジウム・ディフィシルが産生するトキシンBに特異的に結合[解離定数(Kd)<1×10の-9乗mol/L]するヒトモノクローナル抗体であり、トキシンBと宿主細胞との結合を阻害することにより、トキシンBによる腸壁の炎症及び損傷を抑制する。18.2抗トキシン作用Invitro試験において、ベズロトクスマブは、国内外で得られたクロストリジウム・ディフィシルの臨床分離株(リボタイプ001/072、002、003、012、014、017、018、023、027、052、053、063、077、078、081、087、106、198及び369)に由来するトキシンBによる細胞傷害作用を阻害した。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1第III相試験抗菌薬によるCDIに対する治療施行下の患者における本剤のCDI再発抑制効果及び安全性を検討するために、2つのプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験[海外第III相試験(001試験)及び日本人を含む国際共同第III相試験(002試験)]を実施した。被験者には、CDIに対する治療薬として、メトロニダゾール、バンコマイシン又はフィダキソマイシンを10~14日間投与することとし、治療施行中に本剤又はプラセボを単回静脈内投与した。主要評価項目である投与後12週までのCDI再発率は、本剤群とプラセボ群の対比較において、いずれの試験でも統計学的に有意な差が認められた。なお、002試験の日本人被験者におけるCDI再発率は本剤群21.4%(6/28例)及びプラセボ群46.2%(12/26例)であった。表1第III相試験(001試験及び002試験)における投与後12週までのCDI再発率(FAS)--------------------------表開始--------------------------001試験002試験本剤群プラセボ群本剤群プラセボ群CDI再発率a)17.4%(67/386例)27.6%(109/395例)15.7%(62/395例)25.7%(97/378例)プラセボ群との群間差[95%CI]b)-10.1[-15.9、-4.3]/-9.9[-15.5、-4.3]/片側P値b)、c)0.00030.0003a)初回CDIがClinicalCure※に至った後、新たな下痢(24時間以内に3回以上の軟便)が認められ、かつ便検体でClostridiumdifficileトキシン検査陽性となった被験者の割合[※初回CDIに対する抗菌薬による治療期間が14日間以下であり、かつ抗菌薬によるCDI治療終了直後の2日間連続して下痢がない(24時間当たりの軟便回数が2回以下)]b)CDIに対する治療薬(メトロニダゾール/バンコマイシン/フィダキソマイシン)及び入院状態(入院/外来)を層別因子として調整したMiettinenandNurminen法により算出c)001試験における有意水準は片側0.0125、002試験における有意水準は片側0.025と設定--------------------------表終了--------------------------001試験及び002試験において、65歳以上、過去6ヵ月以内に1回以上のCDI既往歴あり、免疫不全状態、重症CDI、強毒株(リボタイプ027、078又は244)への感染、リボタイプ027への感染を、CDI再発に関連するリスク因子として設定し、これらの部分集団別の有効性の結果は表2のとおりであった。表2部分集団別のCDI再発率(001試験及び002試験併合)--------------------------表開始--------------------------本剤群プラセボ群プラセボ群との群間差(95%CI)リスク因子の有無あり16.9%(100/592例)29.8%(174/583例)-13.0(-17.7、-8.2)なし15.3%(29/189例)16.8%(32/190例)-1.5(-9.0、6.0)年齢65歳以上15.4%(60/390例)31.4%(127/405例)-16.0(-21.7、-10.2)65歳未満17.6%(69/391例)21.5%(79/368例)-3.8(-9.5、1.8)過去6ヵ月間のCDI既往歴あり25.0%(54/216例)41.1%(90/219例)-16.1(-24.7、-7.3)なし13.5%(75/556例)20.9%(114/545例)-7.4(-11.9、-3.0)免疫不全状態あり14.6%(26/178例)27.5%(42/153例)-12.8(-21.7、-4.1)なし17.1%(103/603例)26.5%(164/620例)-9.4(-14.0、-4.8)CDI重症度a)重症10.7%(13/122例)22.4%(28/125例)-11.7(-21.1、-2.5)非重症17.5%(110/629例)27.6%(169/613例)-10.1(-14.7、-5.5)強毒株(リボタイプ027、078又は244)への感染あり21.6%(22/102例)32.2%(37/115例)-10.6(-22.1、1.3)なし16.7%(64/384例)29.5%(109/369例)-12.9(-18.8、-6.9)リボタイプ027への感染あり23.6%(21/89例)34.0%(34/100例)-10.4(-23.0、2.6)なし16.4%(65/397例)29.2%(112/384例)-12.8(-18.6、-7.0)a)Zarの判定法による重症度分類[年齢60歳超、体温38.3℃超、血清アルブミン値2.5g/dL未満及び48時間以内の末梢血白血球数15,000cells/mm3超(各1点)、偽膜性大腸炎の内視鏡所見及び集中治療室での治療(各2点)の合計点が2点以上を重症と定義]--------------------------表終了--------------------------海外第III相試験(001試験)において、本剤投与後4週間に、安全性の評価となった390例中32例(8.2%)に副作用が認められた。主な副作用は浮動性めまい4例(1.0%)、悪心3例(0.8%)及び頭痛3例(0.8%)であった。国際共同第III相試験(002試験)において、本剤投与後4週間に、安全性の評価となった396例(日本人29例を含む)中27例(6.8%)に副作用が認められた。主な副作用は悪心5例(1.3%)、疲労4例(1.0%)及び頭痛3例(0.8%)であった。