1.
便通異常症 慢性下痢(6)イオン交換樹脂製剤と下痢【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q117
2024/06/24 一目でわかる診療ビフォーアフター
便通異常症 慢性下痢(6)イオン交換樹脂製剤と下痢【一目でわかる診療ビフォーアフター】Q117
https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_117.html
一般名 | ベラプロストナトリウム徐放錠 |
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YJコード | 2190027G1030 |
剤型・規格 | 錠剤・60μg1錠 |
薬価 | 127.30円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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2021/04/13 希少疾病ライブラリ
先天性腎性尿崩症〔Congenital nephrogenic diabetes insipidus〕
https://www.carenet.com/report/library/general/rare/cg002755_010.html
肺動脈性肺高血圧症。(効能又は効果に関連する注意)5.1.原発性肺高血圧症及び膠原病に伴う肺高血圧症以外の肺動脈性肺高血圧症における有効性・安全性は確立していない。5.2.肺高血圧症のWHO機能分類クラス4*の患者における有効性・安全性は確立していない。また、重症度の高い患者等では効果が得られにくい場合があるので、循環動態の改善がみられないあるいは臨床症状の改善がみられない場合は、注射剤や他の治療に切り替えるなど適切な処置を行うこと。*)WHO機能分類はNYHA(NewYorkHeartAssociation)心機能分類を肺高血圧症に準用したものである。
通常、成人には、ベラプロストナトリウムとして1日120μgを2回に分けて朝夕食後に経口投与することから開始し、症状(副作用)を十分観察しながら漸次増量する。なお、用量は患者の症状、忍容性などに応じ適宜増減するが、最大1日360μgまでとし、2回に分けて朝夕食後に経口投与する。(用法及び用量に関連する注意)肺動脈性肺高血圧症は薬物療法に対する忍容性が患者によって異なることが知られており、本剤の投与にあたっては、投与を少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら行うこと。
(禁忌)2.1.出血している患者(血友病、毛細血管脆弱症、上部消化管出血、尿路出血、喀血、眼底出血等)[出血を増大するおそれがある]。2.2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。(重要な基本的注意)8.1.意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。8.2.本剤の有効成分は「プロサイリン錠20」、「ドルナー錠20μg」と同一であるが、用法・用量が異なることに注意すること。8.3.本剤から「プロサイリン錠20」、「ドルナー錠20μg」へ切り替える場合には、本剤最終投与時から12時間以上が経過した後に、「プロサイリン錠20」、「ドルナー錠20μg」をベラプロストナトリウムとして原則1日60μgを3回に分けて食後に経口投与することから開始すること(また、本剤と同用量の「プロサイリン錠20」、「ドルナー錠20μg」に切り替えると、過量投与になるおそれがあるため注意すること)〔16.1.1参照〕。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.月経期間中の患者:出血傾向を助長するおそれがある。9.1.2.出血傾向並びに出血傾向素因のある患者:出血傾向を助長するおそれがある。(腎機能障害患者)腎機能障害患者:最高血漿中濃度(Cmax)及び曝露量(AUC)が増加するおそれがある〔16.6.1参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと〔2.2参照〕。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている)。(高齢者)一般に生理機能が低下している。(相互作用)10.2.併用注意:1).抗凝血剤(ワルファリン等)、抗血小板剤(アスピリン、チクロピジン等)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ等)[出血傾向を助長することがある(相互に作用を増強することがある)]。2).プロスタグランジンI2製剤:①.プロスタグランジンI2製剤(エポプロステノール)[血圧低下を助長するおそれがあるので、血圧を十分に観察すること(相互に作用を増強することが考えられる)]。②.プロスタグランジンI2製剤(ベラプロスト)[血圧低下を助長するおそれがあるので、血圧を十分に観察すること(相互に作用を増強することが考えられる)](同一有効成分を含有する「プロサイリン錠20」、「ドルナー錠20μg」等との併用に注意すること)。3).エンドセリン受容体拮抗剤(ボセンタン)[血圧低下を助長するおそれがあるので、血圧を十分に観察すること(相互に作用を増強することが考えられる)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.本剤は徐放性製剤であるため、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用するよう指導すること(割ったり、砕いたり、すりつぶしたりして服用すると、本剤の徐放性が失われ、過量投与となるおそれがある)。14.1.2.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(取扱い上の注意)アルミピロー包装開封後は湿気を避けて遮光し、気密容器に保存すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.出血傾向(頻度不明):脳出血、消化管出血、肺出血、眼底出血があらわれることがある。11.1.2.ショック(頻度不明)、失神(10%未満)、意識消失(10%未満):血圧低下、頻脈、顔面蒼白、嘔気等が認められた場合には投与を中止すること。11.1.3.間質性肺炎(頻度不明)。11.1.4.肝機能障害(頻度不明):黄疸や著しいAST上昇、著しいALT上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。11.1.5.狭心症(頻度不明)。11.1.6.心筋梗塞(頻度不明)。11.2.その他の副作用1).出血傾向:(10%未満)出血傾向、皮下出血、鼻出血。2).血液:(10%未満)白血球減少、白血球増多、血小板減少、(頻度不明)貧血、好酸球増多。3).過敏症:(10%未満)そう痒、(頻度不明)発疹、蕁麻疹、湿疹、紅斑。4).精神・神経系:(10%以上)頭痛(73.9%)、ふらつき、不眠、(10%未満)眠気、めまい、立ちくらみ、浮遊感、もうろう状態、しびれ感、(頻度不明)振戦。5).消化器系:(10%以上)嘔気(28.3%)、下痢(21.7%)、腹痛、胃不快感、嘔吐、(10%未満)上腹部痛、食欲不振、(頻度不明)胃潰瘍、胃障害、口渇、胸やけ。6).肝臓:(10%未満)ALT上昇、(頻度不明)黄疸、AST上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇、Al-P上昇。7).腎臓:(10%未満)血尿、(頻度不明)頻尿、BUN上昇。8).循環器系:(10%以上)顔面潮紅(67.4%)、ほてり(56.5%)、動悸、(10%未満)潮紅、血圧低下、頻脈、(頻度不明)のぼせ。9).その他:(10%以上)倦怠感(28.3%)、浮腫、疼痛、(10%未満)胸部不快感、関節痛、筋痛、顎痛、発熱、胸痛、耳鳴、熱感、冷汗、息苦しさ、頸部痛、発汗、脱力感、(頻度不明)脱毛、咳嗽、背部痛、トリグリセライド上昇、気分不良。
18.1作用機序プロスタサイクリンと同様に、ベラプロストナトリウムは血小板及び血管平滑筋のプロスタサイクリン受容体を介して、アデニレートシクラーゼを活性化し、細胞内cAMP濃度上昇、Ca2+流入抑制及びトロンボキサンA2生成抑制等により、血管拡張作用、抗血小板作用及び血管平滑筋細胞増殖抑制作用を示す。18.2血小板凝集抑制作用18.2.1健康成人への経口投与において、血小板凝集能を抑制する。18.2.2凝集誘発物質によるヒト血小板凝集を抑制し、ヒト血小板凝集塊解離作用を有する(invitro)。18.3血管拡張・血流増加作用K+、PGF2αにより収縮させたイヌの大腿動脈、腸管膜動脈等、各種摘出動脈及びセロトニン、フェニレフリンにより収縮させたイヌの摘出肺動脈に対し、弛緩作用を示し(invitro)、イヌの各種臓器血管の血流を増加させる。18.4血管平滑筋細胞増殖抑制作用血小板由来増殖因子刺激によるヒト肺動脈血管平滑筋細胞の増殖を抑制する(invitro)。18.5病態モデルに対する作用18.5.1肺高血圧症モデルモノクロタリン誘発ラット肺高血圧モデルにおいて、経口投与で右室収縮期圧の上昇及び肺血管中膜の筋性肥大を抑制する。トロンボキサンアゴニスト誘発イヌ肺高血圧モデルにおいて、静脈内投与で肺動脈圧及び肺血管抵抗を低下させる。塞栓誘発ラット肺高血圧モデルにおいて、右室収縮期圧上昇を抑制する。18.5.2血栓症モデルラット動脈血栓症及びラット静脈血栓症等に対し、血栓形成の抑制効果を認める。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第II相試験原発性肺高血圧症及び膠原病に伴う肺高血圧症患者44例に対し、本剤の1日用量を1週目は120μg、2週目は240μg、3週目以降は360μgとして、1日2回、朝夕食後に計12週間投与したとき、0週に対する12週又は投与中止時の6分間歩行距離、平均肺動脈圧及び肺血管抵抗係数の差は次のとおりであった。--------------------------表開始--------------------------解析対象基本統計量6分間歩行距離(m)測定時期0週に対する12週又は中止時の差0週12週又は中止時全症例(n=44)平均値±SD95%信頼区間402.1±124.6[364.2、440.0]435.6±121.0[398.8、472.4]33.4±66.0[13.4、53.5]PPH(n=25)平均値±SD95%信頼区間428.2±119.3[378.9、477.4]442.6±123.4[391.6、493.5]14.4±49.8[-6.2、35.0]CPH(n=19)平均値±SD95%信頼区間367.9±126.3[307.0、428.8]426.4±120.5[368.3、484.5]58.5±77.0[21.4、95.6]--------------------------表終了----------------------------------------------------表開始--------------------------解析対象基本統計量平均肺動脈圧(mmHg)測定時期0週に対する差投与開始前投与終了後投与終了後又は中止時投与終了後投与終了後又は中止時全症例例数平均値±SD95%信頼区間4446.8±14.2[42.5、51.1]3643.0±14.1[38.2、47.8]3944.0±14.3[39.3、48.6]36-3.3±5.4[-5.1、-1.5]39-2.8±5.5[-4.6、-1.0]PPH例数平均値±SD95%信頼区間2552.6±14.4[46.6、58.5]2248.7±13.3[42.8、54.6]2449.5±13.5[43.8、55.3]22-2.5±6.1[-5.2、0.2]24-2.2±6.0[-4.7、0.4]CPH例数平均値±SD95%信頼区間1939.2±9.7[34.5、43.9]1433.9±10.4[27.9、39.9]1535.1±10.9[29.0、41.1]14-4.6±4.0[-6.9、-2.2]15-3.9±4.7[-6.5、-1.2]--------------------------表終了----------------------------------------------------表開始--------------------------解析対象基本統計量肺血管抵抗係数(mmHg/L・min・m2)測定時期0週に対する差投与開始前投与終了後投与終了後又は中止時投与終了後投与終了後又は中止時全症例例数平均値±SD95%信頼区間4115.0±7.6[12.6、17.4]3412.4±6.5[10.1、14.6]3713.3±7.6[10.8、15.8]33-1.4±3.6[-2.6、-0.1]36-1.2±3.9[-2.5、0.1]PPH例数平均値±SD95%信頼区間2317.7±7.6[14.4、20.9]2015.0±6.6[11.9、18.1]2216.0±7.9[12.5、19.5]20-1.0±3.0[-2.4、0.4]22-1.2±3.1[-2.5、0.2]CPH例数平均値±SD95%信頼区間1811.6±6.3[8.5、14.7]148.5±4.1[6.2、10.9]159.3±4.9[6.6、12.0]13-2.0±4.4[-4.6、0.7]14-1.2±5.0[-4.1、1.7]--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は、97.8%(45/46例)であった。主な副作用は、頭痛73.9%(34/46例)、顔面潮紅67.4%(31/46例)、ほてり56.5%(26/46例)、嘔気、倦怠感各28.3%(13/46例)、下痢21.7%(10/46例)、動悸、腹痛各17.4%(8/46例)等であった。