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https://www.carenet.com/series/beforeafter/cg003455_117.html
一般名 | フィネレノン錠 |
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YJコード | 2190044F2027 |
剤型・規格 | 錠剤・20mg1錠 |
薬価 | 205.80円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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2021/04/13 希少疾病ライブラリ
先天性腎性尿崩症〔Congenital nephrogenic diabetes insipidus〕
https://www.carenet.com/report/library/general/rare/cg002755_010.html
2型糖尿病を合併する慢性腎臓病<末期腎不全又は透析施行中の患者を除く>。(効能又は効果に関連する注意)5.1.アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシン2受容体拮抗薬による治療が適さない場合を除き、これらの薬剤が投与されている患者に投与すること。5.2.本剤投与によりeGFRが低下することがあることから、eGFRが25mL/min/1.73㎡未満の患者には、リスクとベネフィットを考慮した上で、本剤投与の適否を慎重に判断すること〔8.2、9.2.1参照〕。5.3.日本人部分集団では、国際共同第3相試験(試験16244)の主要評価項目の腎複合エンドポイントにおいて、本剤のプラセボに対するハザード比は0.911であった一方で、国際共同第3相試験(試験16244)の主要評価項目の構成要素の腎不全、及び国際共同第3相試験(試験17530)の副次評価項目の腎複合エンドポイントにおいては、本剤のプラセボに対するハザード比が1を上回った。試験の対象となった全体集団と比べて日本人では本剤の腎不全への進展抑制効果が弱い可能性がある〔17.1.1、17.1.2参照〕。5.4.「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(原疾患、併用薬、腎機能、アルブミン尿等)を十分に理解した上で、適応患者を選択すること〔17.1.1、17.1.2参照〕。
通常、成人にはフィネレノンとして次の用量を1日1回経口投与する。eGFRが60mL/min/1.73㎡以上:20mg。eGFRが60mL/min/1.73㎡未満:10mgから投与を開始し、血清カリウム値、eGFRに応じて、投与開始から4週間後を目安に20mgへ増量する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.投与開始又は再開、増量から4週間後、その後も定期的に血清カリウム値及びeGFRを測定し、次に従って用量を調節すること〔8.1、8.2参照〕。1).血清カリウム値4.8mEq/L以下の場合:①.血清カリウム値4.8mEq/L以下の場合:20mg1日1回の場合;維持。②.血清カリウム値4.8mEq/L以下の場合:10mg1日1回の場合;20mg1日1回に増量(ただし、eGFRが前回の測定から30%を超えて低下していない場合に限る)。2).血清カリウム値4.8mEq/L超5.5mEq/L以下の場合:維持。3).血清カリウム値5.5mEq/L超の場合:中止(投与中止後、血清カリウム値が5.0mEq/L以下に下がった場合には、10mgを1日1回から投与を再開することができる)。7.2.10mg錠と20mg錠の生物学的同等性は示されていないため、20mgを投与する際には10mg錠を使用しないこと〔16.1.3参照〕。
(禁忌)2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.イトラコナゾール投与中、ポサコナゾール投与中、ボリコナゾール投与中、リトナビル含有製剤投与中、アタザナビル投与中、ダルナビル投与中、ホスアンプレナビル投与中、コビシスタット含有製剤投与中、クラリスロマイシン投与中、エンシトレルビル投与中の患者〔10.1、16.7.3参照〕。2.3.本剤投与開始時に血清カリウム値が5.5mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある]。2.4.重度肝機能障害<Child-Pugh分類C>のある患者〔9.3.1、16.6.2参照〕。2.5.アジソン病の患者[本剤の作用により病態を悪化させるおそれがある]。(重要な基本的注意)8.1.高カリウム血症があらわれることがあるので、原則として血清カリウム値が4.8mEq/L以下の患者に投与開始し、投与開始又は再開、増量から4週後に血清カリウム値及びeGFRを測定し、その後も定期的に測定すること。また、投与開始時の血清カリウム値が4.8mEq/L超の患者では、血清カリウム値及び患者の状態に応じて投与開始から4週後よりも前に追加の血清カリウム値測定を考慮すること〔7.1、9.1.1、9.1.2、11.1.1参照〕。8.2.本剤の投与開始初期に、eGFR低下することがあるので、腎機能悪化に注意して投与すること〔5.2、7.1、9.2.1参照〕。8.3.降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.血清カリウム値が5.0mEq/L超5.5mEq/L以下の患者:本剤投与の適否を慎重に判断すること(高カリウム血症を増悪させるおそれがある)〔8.1、11.1.1参照〕。9.1.2.高カリウム血症の発現リスクが高い患者:次のような患者では、より頻回に血清カリウム値を測定すること(高カリウム血症の発現リスクが高まるおそれがある)〔8.1、11.1.1参照〕[1)eGFR低値、2)血清カリウム高値、3)高カリウム血症の既往歴]。(腎機能障害患者)9.2.1.重度腎機能障害患者:本剤投与によりeGFRが低下することがあることから、eGFRが25mL/min/1.73㎡未満の患者には本剤投与の適否を慎重に判断し、また、本剤投与中に末期腎不全又は透析に至った場合は、本剤の投与を中止すること(高カリウム血症の発現リスクが高まるおそれがある)〔5.2、8.2参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.重度肝機能障害<Child-Pugh分類C>のある患者:投与しないこと(本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、臨床試験で除外されている)〔2.4、16.6.2参照〕。9.3.2.中等度肝機能障害<Child-Pugh分類B>のある患者:患者の状態に応じて、より頻回に血清カリウム値を測定すること(本剤の血中濃度が上昇するおそれがある)〔16.6.2参照〕。(生殖能を有する者)妊娠可能な女性:妊娠可能な女性に対しては、投与中は適切な避妊を行うよう指導すること〔9.5妊婦の項参照〕。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で催奇形性(重複大動脈弓)がヒトの約25倍、胚毒性・胎仔毒性(胎仔体重減少)が約19倍、受胎能への影響(卵巣重量低値)が約17倍の全身曝露量で認められ、また、動物実験(ラット)において、妊娠中の曝露によると考えられる軽度の仔自発運動量増加がヒトの約4倍の母動物への全身曝露量で認められた)。(授乳婦)授乳を避けさせること(動物実験(ラット、静脈内投与)で乳汁中へ移行することが報告されており、また、ラットの母動物においてヒトの約4倍の全身曝露量で、授乳期の明らかな仔有害作用(仔死亡率増加)が認められた)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(相互作用)本剤は主としてCYP3A4により代謝される〔16.4参照〕。10.1.併用禁忌:イトラコナゾール<イトリゾール>、ポサコナゾール<ノクサフィル>、ボリコナゾール<ブイフェンド>、リトナビル含有製剤<ノービア、カレトラ、パキロビッド>、アタザナビル<レイアタッツ>、ダルナビル<プリジスタ、プリジスタナイーブ>、ホスアンプレナビル<レクシヴァ>、コビシスタット含有製剤<ゲンボイヤ、シムツーザ、プレジコビックス>、クラリスロマイシン<クラリス、クラリシッド>、エンシトレルビル<ゾコーバ>〔2.2、16.7.3参照〕[本剤の血中濃度が著しく上昇するおそれがある(CYP3Aを強く阻害することにより本剤のクリアランスが減少する)]。10.2.併用注意:1).中程度のCYP3A阻害剤(エリスロマイシン、ベラパミル、フルコナゾール等)、弱いCYP3A阻害剤(アミオダロン、フルボキサミン等)〔16.7.1-16.7.3参照〕[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、特に本剤開始時及び用量調節時は血清カリウム値等患者の状態を慎重に観察すること(CYP3Aを阻害することにより本剤のクリアランスが減少する)]。2).強いCYP3A誘導剤又は中程度のCYP3A誘導剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール、エファビレンツ、ミトタン、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’sWort)等)〔16.7.3参照〕[本剤の血中濃度が著しく低下し効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること(CYP3Aを誘導することにより本剤のクリアランスが増加する)]。3).スピロノラクトン、トリアムテレン、カンレノ酸カリウム、エプレレノン、エサキセレノン[血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、治療上必要と判断される場合にのみ併用し、併用する場合には、より頻回に血清カリウム値を測定するなど患者の状態を慎重に観察すること(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。4).カリウム製剤[血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、より頻回に血清カリウム値を測定するなど十分に注意すること(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。5).スルファメトキサゾール・トリメトプリム[血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、より頻回に血清カリウム値を測定するなど十分に注意すること、あるいは本剤の中断を考慮すること(カリウム貯留作用が増強するおそれがある)]。6).グレープフルーツ含有食品[本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること(CYP3Aを阻害することにより本剤のクリアランスが減少する)]。7).リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウム中毒を起こすおそれがあるので、血中リチウム濃度に注意すること(明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、ナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる)]。8).非ステロイド性消炎鎮痛薬(インドメタシン等)[腎機能障害患者では高カリウム血症があらわれるおそれがある(明確な機序は不明であるが、プロスタグランジン産生が抑制されることにより糸球体ろ過量が減少し、カリウム貯留作用による血清カリウム値の上昇が起こると考えられる)]。9).ミトタン[ミトタンの作用を阻害するおそれがある(明確な機序は不明であるが、ミトタンの薬効を類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある)]。(過量投与)タンパク結合率が約90%のため、過量投与時、血液透析は本剤の除去には有用でないと考えられる〔16.3参照〕。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.高カリウム血症(8.8%)〔8.1、9.1.1、9.1.2参照〕。11.2.その他の副作用1).代謝および栄養障害:(1%未満)低ナトリウム血症、高尿酸血症。2).血管障害:(1%以上)低血圧。3).臨床検査:(1%以上)糸球体ろ過率減少。
18.1作用機序フィネレノンは非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬であり、アンドロゲン、プロゲステロン、エストロゲン及びグルココルチコイドの各受容体には結合しない。アルドステロンによる細胞内MRの活性化により電解質の貯留・排泄が調節されているが、MRが過剰活性化すると、腎臓や心血管系において、炎症、線維化、ナトリウム貯留や臓器肥大が生じる。フィネレノンはMRに結合することで、MRの過剰活性化を抑制する。18.2心腎保護作用虚血・再灌流誘発慢性腎臓病モデルラットにおいて、フィネレノンは腎機能障害を軽減し、線維化を抑制した。また、デスオキシコルチコステロン酢酸エステル(DOCA‐salt)誘発高血圧症モデルラットにおいて、フィネレノンは心肥大及び線維化を抑制し、腎肥大及びタンパク尿の発現を抑制した。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国際共同第III相試験(試験16244、FIDELIO‐DKD)糖尿病性腎臓病と診断された患者※1[①尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)30mg/g以上300mg/g未満、推定糸球体ろ過量(eGFR)25mL/min/1.73m2以上60mL/min/1.73m2未満、かつ糖尿病性網膜症の病歴を有する、又は②UACR300mg/g以上5000mg/g以下、かつeGFR25mL/min/1.73m2以上75mL/min/1.73m2未満]5674例(日本人415例を含む)※2を対象に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬を含む標準治療※3に上乗せした本剤(10mg1日1回又は20mg1日1回、増量又は減量可)の有効性及び安全性を検討する多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間、イベント主導型試験を実施した。※1:非糖尿病性の腎臓病(IgA腎症、多発性嚢胞腎等)患者は本試験の対象から除外した。※2:高血圧症合併例は5505例(97.0%)(日本人414例(99.8%))組み入れられた。※3:アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬が最大忍容量で投与されている患者を組み入れた。治験薬の投与期間(中央値)は本剤群27.039ヵ月、プラセボ群27.203ヵ月であった。主要評価項目とした腎複合エンドポイント及びその構成要素の最初の発現、主な副次評価項目とした心血管複合エンドポイントの最初の発現は、次表のとおりであった。本剤群では、プラセボ群と比較して主要評価項目である腎複合エンドポイント発現リスクが有意に低かった(p=0.0014、層別ログランク検定)。--------------------------表開始--------------------------エンドポイント本剤(N=2833)n(/100患者年)プラセボ(N=2841)n(/100患者年)ハザード比※3(95%信頼区間)全体集団主要評価項目(腎複合エンドポイント)※1504(7.59)600(9.08)0.825(0.732~0.928)腎不全の発症208(2.99)235(3.39)0.869(0.721~1.048)4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下479(7.21)577(8.73)0.815(0.722~0.920)腎臓死22-主な副次評価項目(心血管複合エンドポイント)※2367(5.11)420(5.92)0.860(0.747~0.989)※1:腎不全の発症、4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下、腎臓死腎不全の発症:末期腎不全〔少なくとも90日間の慢性透析(血液透析又は腹膜透析)の開始又は腎移植〕、あるいは4週間以上持続するeGFRが15mL/min/1.73m2未満に低下※2:心血管死又は非致死的心血管イベント(非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、心不全による入院)※3:層別因子(アルブミン尿区分、地域及びeGFRのカテゴリー)によって層別化したCox比例ハザードモデルに基づく--------------------------表終了--------------------------日本人部分集団においては、治験薬の投与期間(中央値)は本剤群35.565ヵ月、プラセボ群35.713ヵ月であった。主要評価項目とした腎複合エンドポイント及びその構成要素の最初の発現、主な副次評価項目とした心血管複合エンドポイントの最初の発現は、次表のとおりであった。--------------------------表開始--------------------------エンドポイント本剤(N=208)n(/100患者年)プラセボ(N=207)n(/100患者年)ハザード比※3(95%信頼区間)日本人部分集団主要評価項目(腎複合エンドポイント)※142(7.39)44(7.87)0.911(0.596~1.392)腎不全の発症21(3.54)15(2.56)1.349(0.695~2.617)4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下42(7.39)43(7.69)0.933(0.609~1.429)腎臓死00-主な副次評価項目(心血管複合エンドポイント)※215(2.40)13(2.13)1.116(0.531~2.347)※1:腎不全の発症、4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下、腎臓死腎不全の発症:末期腎不全〔少なくとも90日間の慢性透析(血液透析又は腹膜透析)の開始又は腎移植〕、あるいは4週間以上持続するeGFRが15mL/min/1.73m2未満に低下※2:心血管死又は非致死的心血管イベント(非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、心不全による入院)※3:層別因子(アルブミン尿区分、地域及びeGFRのカテゴリー)によって層別化したCox比例ハザードモデルに基づく。なお、主な副次評価項目については、層別因子による層別化はしていない。--------------------------表終了--------------------------副作用(臨床検査値異常を含む)は本剤群で2827例中646例(22.9%)に認められた。主な副作用は高カリウム血症333例(11.8%)、血中クレアチニン増加44例(1.6%)、低血圧42例(1.5%)、糸球体ろ過率減少39例(1.4%)であった。17.1.2国際共同第III相試験(試験17530、FIGARO‐DKD)糖尿病性腎臓病と診断された患者※1[①尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)30mg/g以上300mg/g未満、かつ推定糸球体ろ過量(eGFR)25mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2以下、又は②UACR300mg/g以上5000mg/g以下、かつeGFR60mL/min/1.73m2以上]7352例(日本人503例を含む)※2を対象に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬を含む標準治療※3に上乗せした本剤(10mg1日1回又は20mg1日1回、増量又は減量可)の有効性及び安全性を検討する多施設共同、無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間、イベント主導型試験を実施した。※1:非糖尿病性の腎臓病(IgA腎症、多発性嚢胞腎等)患者は本試験の対象から除外した。※2:高血圧症合併例は7061例(96.0%)(日本人496例(98.6%))組み入れられた。※3:アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬が最大忍容量で投与されている患者を組み入れた。治験薬の投与期間(中央値)は本剤群35.877ヵ月、プラセボ群35.893ヵ月であった。主要評価項目とした心血管複合エンドポイント及びその構成要素の最初の発現、主な副次評価項目とした腎複合エンドポイントの最初の発現は、次表のとおりであった。本剤群では、プラセボ群と比較して主要評価項目である心血管複合エンドポイント発現リスクが有意に低かった(p=0.0264、層別ログランク検定)。--------------------------表開始--------------------------エンドポイント本剤(N=3686)n(/100患者年)プラセボ(N=3666)n(/100患者年)ハザード比※3(95%信頼区間)全体集団主要評価項目(心血管複合エンドポイント)※1458(3.87)519(4.45)0.87(0.76~0.98)心血管死194(1.56)214(1.74)0.90(0.74~1.09)非致死的心筋梗塞103(0.85)102(0.85)0.99(0.76~1.31)非致死的脳卒中108(0.89)111(0.92)0.97(0.74~1.26)心不全による入院117(0.96)163(1.36)0.71(0.56~0.90)主な副次評価項目(腎複合エンドポイント)※2350(3.15)395(3.58)0.87(0.76~1.01)※1:心血管死又は非致死的心血管イベント(非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、心不全による入院)※2:腎不全の発症、4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下、腎臓死腎不全の発症:末期腎不全〔少なくとも90日間の慢性透析(血液透析又は腹膜透析)の開始又は腎移植〕、あるいは4週間以上持続するeGFRが15mL/min/1.73m2未満に低下※3:層別因子(アルブミン尿区分、地域及びeGFRのカテゴリー、心血管系疾患の既往有無)によって層別化したCox比例ハザードモデルに基づく--------------------------表終了--------------------------日本人部分集団においては、治験薬の投与期間(中央値)は本剤群47.474ヵ月、プラセボ群46.784ヵ月であった。主要評価項目とした心血管複合エンドポイント及びその構成要素の最初の発現、主な副次評価項目とした腎複合エンドポイントの最初の発現は、次表のとおりであった。--------------------------表開始--------------------------エンドポイント本剤(N=250)n(/100患者年)プラセボ(N=253)n(/100患者年)ハザード比※3(95%信頼区間)日本人部分集団主要評価項目(心血管複合エンドポイント)※112(1.26)18(1.90)0.65(0.31~1.36)心血管死2(0.21)3(0.31)0.64(0.11~3.83)非致死的心筋梗塞3(0.31)2(0.21)1.59(0.26~9.52)非致死的脳卒中5(0.52)10(1.04)0.48(0.17~1.42)心不全による入院2(0.21)4(0.41)0.48(0.09~2.64)主な副次評価項目(腎複合エンドポイント)※222(2.43)19(2.09)1.16(0.63~2.14)※1:心血管死又は非致死的心血管イベント(非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中、心不全による入院)※2:腎不全の発症、4週間以上持続するベースライン時点から40%以上の持続的なeGFR低下、腎臓死腎不全の発症:末期腎不全〔少なくとも90日間の慢性透析(血液透析又は腹膜透析)の開始又は腎移植〕、あるいは4週間以上持続するeGFRが15mL/min/1.73m2未満に低下※3:層別因子(アルブミン尿区分、地域及びeGFRのカテゴリー、心血管系疾患の既往有無)によって層別化したCox比例ハザードモデルに基づく。なお、主な副次評価項目については、層別因子による層別化はしていない。--------------------------表終了--------------------------副作用(臨床検査値異常を含む)は本剤群で3683例中560例(15.2%)に認められた。主な副作用は高カリウム血症240例(6.5%)、低血圧50例(1.4%)、糸球体ろ過率減少28例(0.8%)、下痢26例(0.7%)、血中クレアチニン増加25例(0.7%)であった。17.3その他17.3.1QT間隔に対する影響健康成人被験者57例を対象に本剤20mg及び80mg注)を単回投与したとき、QTc間隔の延長は示されなかった(外国人データ)。注)承認された用法及び用量は、eGFRが60mL/min/1.73m2以上は20mg1日1回経口投与、eGFRが60mL/min/1.73m2未満は10mg1日1回経口投与から開始し血清カリウム値、eGFRに応じて、投与開始から4週間後を目安に20mgへ増量である。