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寄り道編(12)虫を原材料とする漢方薬【臨床力に差がつく 医薬トリビア】第61回
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https://www.carenet.com/series/trivia/cg004164_061.html
一般名 | 大建中湯エキス顆粒 |
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YJコード | 5200092D1020 |
剤型・規格 | 散剤・1g |
薬価 | 13.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの。
通常、成人1日15.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
(重要な基本的注意)8.1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。8.2.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(肝機能障害患者)肝機能障害患者:肝機能障害が悪化するおそれがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。(取扱い上の注意)20.1.本剤の品質を保つため、できるだけ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい所に保管すること。20.2.開封後は特に湿気を避け、取扱いに注意すること。20.3.本剤は生薬を原料としているので、色調等が異なることがある。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.間質性肺炎(頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線、速やかに胸部CT等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。11.1.2.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl-P上昇、著しいγ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹等。2).消化器:(頻度不明)胃部不快感、悪心、嘔吐、腹部膨満、腹痛、下痢等。
18.1作用機序18.1.1消化管運動促進作用(1)クロルプロマジン誘発マウス小腸輸送能低下の改善作用は、アトロピンとCCKA受容体拮抗薬ロルグルミドの併用により抑制された。また、大腸輸送能低下の改善作用は、アトロピンにより抑制された。(2)モルモットにおいて、摘出回腸縦走筋における収縮作用は5‐HT4受容体拮抗薬である高濃度ICS205‐930で抑制されたが、オンダンセトロン(5‐HT3受容体拮抗薬)では抑制されなかった(invitro)。また、アセチルコリン遊離を促進し、その収縮作用はアトロピンあるいはアトロピンとサブスタンスP受容体拮抗薬スパンタイドの併用により抑制された(invitro)。(3)イヌにおいて、胃内投与により惹起された結腸運動は、TRPV1阻害薬であるカプサゼピンにより抑制された。18.1.2消化管運動抑制作用モルモット摘出回腸縦走筋の粘膜剥離標本において、低濃度の処置では、電気刺激収縮を抑制したがアセチルコリン収縮には影響を与えなかった。また、高濃度の処置では、KCl収縮を抑制し、その抑制作用はCaCl2の前処置により減弱した(invitro)。18.1.3腸管血流増加作用(1)ラットにおける腸管血流量増加作用は、CGRP受容体拮抗薬CGRP(8-37)により抑制され、VIP受容体拮抗薬[4‐Cl‐DPhe6,Leu17]‐VIP及びアトロピンにより一部抑制され、スパンタイドでは抑制されなかった。(2)麻酔下ラット十二指腸内投与によって起こる小腸血流量増加作用は、TRPA1受容体拮抗薬及び抗アドレノメデュリン抗体により抑制された。18.1.4抗炎症作用(1)ラット小腸上皮由来IEC‐6細胞株において濃度依存的にADM産生を増加させた(invitro)。(2)TNBS誘発炎症モデルマウスにおいて、結腸蛋白中炎症性サイトカイン(TNF‐α、IFN‐γ)の産生が抑制された。(3)シクロオキシゲナーゼ(COX‐2)活性を抑制した(COX酵素活性測定キット、invitro)。18.2消化管運動促進作用18.2.1米国健常成人に7.5g経口投与したところ、上行結腸の輸送能が亢進した(シンチグラフィー法)(n=19)。18.2.2イヌに胃内投与したところ、上行結腸、横行結腸及び下行結腸の収縮力及び収縮頻度が増加した(straingaugetransducer法)。18.2.3マウスに経口投与したところ、クロルプロマジンあるいはモルヒネによる小腸及び遠位大腸輸送能低下が改善された。18.2.4モルモット摘出回腸において、縦走筋の収縮を惹起し、モルヒネによる輪走筋の収縮を抑制した(invitro)。18.3消化管過剰運動抑制作用マウスに経口投与したところ、カルバコールにより誘発された小腸運動輸送能亢進が抑制された。18.4イレウス抑制作用18.4.1ラットに経口投与したところ、術後イレウスモデルにおける消化管輸送能低下が抑制された。18.4.2ラットに経口前投与したところ、小腸にタルクを散布して作製した腸管癒着が抑制された。18.4.3マウスに経口前投与したところ、酢酸を腹腔内投与して作製した炎症性腸管通過障害モデルにて、腸管輸送の遅延が抑制された。18.5腸管血流増加作用健常成人に5.0g経口投与したところ、上腸間膜動脈血流が増加した(n=14)。18.6消化管ホルモン分泌作用18.6.1健常成人に7.5g経口投与したところ、投与60、90分後の血漿中モチリン濃度が上昇した(n=24)。18.6.2健常成人に7.5g経口投与したところ、血漿中のVIP及びセロトニン濃度が上昇した(n=6)。18.6.3健常成人に7.5g経口投与したところ、血漿中Calcitoningenerelatedpeptide(CGRP)及びサブスタンスP濃度が上昇した(n=5)。
該当データなし