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寄り道編(12)虫を原材料とする漢方薬【臨床力に差がつく 医薬トリビア】第61回
2024/11/06 臨床力に差がつく 医薬トリビア
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https://www.carenet.com/series/trivia/cg004164_061.html
一般名 | 麻黄附子細辛湯エキス顆粒 |
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YJコード | 5200133D1021 |
剤型・規格 | 散剤・1g |
薬価 | 18.40円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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悪寒、微熱、全身倦怠、低血圧で頭痛、めまいあり、四肢に疼痛冷感あるものの次の諸症:感冒、気管支炎。
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
(重要な基本的注意)8.1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。8.2.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意し、ブシを含む製剤との併用には、特に注意すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.体力の充実している患者:副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。9.1.2.暑がりでのぼせが強く赤ら顔の患者:心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等があらわれることがある。9.1.3.著しく胃腸虚弱な患者:口渇、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等があらわれることがある。9.1.4.食欲不振、悪心、嘔吐のある患者:これらの症状が悪化するおそれがある。9.1.5.発汗傾向の著しい患者:発汗過多、全身脱力感等があらわれることがある。9.1.6.狭心症、心筋梗塞等の循環器系障害のある患者、又はその既往歴のある患者:当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。9.1.7.重症高血圧症の患者:当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。9.1.8.排尿障害のある患者:当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。9.1.9.甲状腺機能亢進症の患者:当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。(腎機能障害患者)9.2.1.高度腎障害のある患者:当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい(本剤に含まれるブシ末の副作用があらわれやすくなる)。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)慎重に投与すること(本剤にはブシ末が含まれている)。(高齢者)減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。(相互作用)10.2.併用注意:マオウ含有製剤(葛根湯、小青竜湯、麻黄湯等)、エフェドリン類含有製剤(エフェドリン塩酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン等)、モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩等)、甲状腺製剤(チロキシン、リオチロニン等)、カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン等)、キサンチン系製剤(テオフィリン、ジプロフィリン等)[不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等があらわれやすくなるので、減量するなど慎重に投与すること(交感神経刺激作用が増強されることが考えられる)]。(取扱い上の注意)20.1.本剤の品質を保つため、できるだけ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい所に保管すること。20.2.開封後は特に湿気を避け、取扱いに注意すること。20.3.本剤は生薬を原料としているので、色調等が異なることがある。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl-P上昇、著しいγ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).過敏症:(頻度不明)発疹、発赤等。2).自律神経系:(頻度不明)不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等。3).消化器:(頻度不明)口渇、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等。4).泌尿器:(頻度不明)排尿障害等。5).その他:(頻度不明)のぼせ、舌のしびれ等。
18.1作用機序18.1.1抗侵害受容作用反復低温ストレス誘発疼痛過敏モデルラットに経口投与したところ、侵害受容閾値の低下が抑制された。この抗侵害受容作用は、セロトニン神経毒5,7‐DHT及びセロトニン受容体拮抗薬(メチセルギド、シプロヘプタジン、メチオテピン)の脊髄クモ膜下腔内注射前処置により減弱した。また、カテコラミン神経毒6‐OHDA前処置では、抗侵害受容作用の最大効果が抑制されたが、5,7‐DHTよりも効果が弱く、α‐アドレナリン受容体拮抗薬(フェントラミン)前処置では影響を受けなかった。18.2抗炎症作用18.2.1マウスに経口前投与したところ、酢酸による毛細血管透過性、アラキドン酸あるいはホルボールエステルによる耳介浮腫並びにヒスタミンあるいはブラジキニンによる皮膚毛細血管透過性の亢進がそれぞれ阻害された。18.2.2ラットに経口前投与したところ、カラゲニンによる足蹠浮腫が抑制された。また、コットンペレットを移植したラットに経口投与したところ、肉芽増殖が抑制された。18.3抗侵害受容作用18.3.1マウスに経口前投与したところ、酢酸ライジング法、テールフリック法、尾圧法及び反復低温ストレス(RCS)法において抗侵害受容作用が認められた。18.3.2カラゲニン炎症疼痛モデルラット及びアジュバント関節炎疼痛モデルラットに経口投与したところ、抗侵害受容作用が認められた。
該当データなし