1.
脳梗塞治療は完全に心筋梗塞治療の後追い?(解説:後藤信哉氏)
2025/01/24 CLEAR!ジャーナル四天王
脳梗塞治療は完全に心筋梗塞治療の後追い?(解説:後藤信哉氏)
https://www.carenet.com/news/clear/journal/60008
一般名 | ウロキナーゼ注射用 |
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YJコード | 3954400D4080 |
剤型・規格 | 散剤・60,000単位1瓶 |
薬価 | 4700.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
1.
脳梗塞治療は完全に心筋梗塞治療の後追い?(解説:後藤信哉氏)
2025/01/24 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/60008
2.
急性期脳梗塞、血管内再灌流後にウロキナーゼ動注は有効か?/JAMA
2025/01/24 ジャーナル四天王
急性期脳梗塞、血管内再灌流後にウロキナーゼ動注は有効か?/JAMA
https://www.carenet.com/news/journal/carenet/60033
3.
心筋梗塞の血栓溶解療法の時代を思い出す(解説:後藤信哉氏)
2024/10/25 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/59493
4.
iPS細胞による心筋補填療法で脱・心不全パンデミックへ/Heartseed
2024/08/19
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https://www.carenet.com/useful/interview/cg004743_index.html
5.
心筋梗塞の後追いをする脳卒中治療―カテーテルインターベンション時代に備えたほうがよい?(解説:後藤信哉氏)
2024/07/15 CLEAR!ジャーナル四天王
心筋梗塞の後追いをする脳卒中治療―カテーテルインターベンション時代に備えたほうがよい?(解説:後藤信哉氏)
https://www.carenet.com/news/clear/journal/58910
次の血栓・閉塞性疾患の治療
1).脳血栓症(発症後5日以内で、コンピューター断層撮影において出血の認められないもの)。
2).末梢動脈閉塞症・末梢静脈閉塞症(発症後10日以内)。
本剤を10mLの日本薬局方生理食塩液に用時溶解し、静脈内に注射する。
なお、日本薬局方生理食塩液又は日本薬局方ブドウ糖注射液に混じて点滴注射することが望ましい。
血栓・閉塞性疾患
〈脳血栓症〉
1日1回60000単位を約7日間投与する。
〈末梢動・静脈閉塞症〉
初期1日量60000~240000単位、以後は漸減し約7日間投与する。
(警告)
重篤な出血性脳梗塞の発現が報告されているので、出血性脳梗塞を起こしやすい脳塞栓の患者に投与することのないよう、脳血栓の患者であることを十分確認すること〔2.5、8.1、11.1.1参照〕。
(禁忌)
2.1.止血処置が困難な患者:頭蓋内出血、喀血、後腹膜出血等[出血が助長されることがある]〔11.1.1参照〕。
2.2.頭蓋内手術<2ヵ月以内>又は頭蓋内損傷<2ヵ月以内>あるいは脊髄手術<2ヵ月以内>又は脊髄損傷<2ヵ月以内>を受けた患者[出血を惹起し、止血が困難になるおそれがある]〔11.1.1参照〕。
2.3.動脈瘤のある患者[出血を惹起し、止血が困難になるおそれがある]〔11.1.1参照〕。
2.4.重篤な意識障害を伴う患者[脳内出血を発症している可能性が高い]〔8.5、11.1.1参照〕。
2.5.脳塞栓又はその疑いのある患者[出血性脳梗塞を起こすことがある]〔1.警告の項、8.1、9.1.1、11.1.1参照〕。
2.6.デフィブロチドナトリウム投与中の患者〔8.2、8.3、10.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1.本剤の投与により出血性脳梗塞があらわれることがあるので、発症の状況、臨床症状等の観察を十分に行うほか、コンピューター断層撮影(CT)や核磁気共鳴画像(MRI)検査を行い、脳塞栓又はその疑いのある患者及び出血の危険性のある場合には投与しないこと〔1.警告の項、2.5、9.1.1、11.1.1参照〕。
8.2.デフィブロチドナトリウム投与後24時間以内は本剤を投与しないことが望ましい〔2.6、8.3、10.1参照〕。
8.3.本剤投与後24時間以内はデフィブロチドナトリウムを投与しないこと〔2.6、8.2、10.1参照〕。
8.4.本剤の投与並びに本剤と血液凝固阻止作用を有する薬剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤又は他の血栓溶解剤との併用により出血の危険性が増大するので、あらかじめ出血の有無を十分確認するとともに頻回に血液凝固能(出血時間、プロトロンビン時間等)等の血液検査、臨床症状の観察を行うこと〔9.1.5、10.2、11.1.1参照〕。
8.5.脳内出血の有無については、CTにより確認することが原則であるが、やむを得ない理由によりCTによることができない場合には髄液検査と臨床症状の観察により出血部位がないと判定できる場合にのみ本剤を投与すること〔2.4、11.1.1参照〕。
8.6.本剤は賦形剤として精製ゼラチンを含有しており、ゼラチン含有製剤の投与により、ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫等)があらわれたとの報告があるので、問診を十分に行い、投与後は観察を十分に行うこと〔9.1.7参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.心房細動のある患者(うち特に僧帽弁狭窄症患者)、感染性心内膜炎の患者、陳旧性心筋梗塞の患者、人工弁使用患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(脳塞栓を惹起するおそれがある)〔2.5、8.1参照〕。
9.1.2.出血している患者:手術等外科的処置時(肝生検時、腎生検時等を含む)、糖尿病性出血性網膜症等の出血性眼疾患、消化管出血、尿路出血、流早産、分娩直後、月経期間中等は、出血を助長し、止血が困難になるおそれがある〔11.1.1参照〕。
9.1.3.出血の可能性のある患者:消化管潰瘍、消化管憩室炎、大腸炎、重症高血圧症、活動性結核、頭蓋内出血の既往等のある患者は、出血を惹起するおそれがある〔11.1.1参照〕。
9.1.4.治療困難な凝固能低下状態の患者:凝固因子欠乏症、血小板減少症等の患者は、出血を惹起するおそれがある〔11.1.1参照〕。
9.1.5.血液凝固阻止作用を有する薬剤投与中、血小板凝集抑制作用を有する薬剤投与中又は他の血栓溶解剤投与中の患者〔8.4、10.2参照〕。
9.1.6.本剤又は組織培養ウロキナーゼに対して過敏症の既往歴のある患者。
9.1.7.ゼラチン含有製剤に対して過敏症又はゼラチン含有の食品に対して過敏症の既往歴のある患者〔8.6参照〕。
(腎機能障害患者)
9.2.1.重篤な腎障害のある患者:代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1.重篤な肝障害のある患者:代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
(妊婦)
妊娠早期又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ウサギ)で胎仔死亡が報告されており、また、本剤の線維素溶解作用からみて、胎盤早期剥離が起こる可能性が考えられる)。
(小児等)
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
出血の危険性が高まるおそれがある〔11.1.1参照〕。
(相互作用)
10.1.併用禁忌:
肝類洞閉塞症候群治療剤(デフィブロチドナトリウム<デファイテリオ>)〔2.6、8.2、8.3参照〕[出血の危険性が増大するおそれがある(デフィブロチドナトリウムが本剤の抗血栓作用を増強すると考えられる)]。
10.2.併用注意:
1).血液凝固阻止作用を有する薬剤(ヘパリン、ワルファリンカリウム、アルガトロバン水和物等)、血小板凝集抑制作用を有する薬剤(アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン塩酸塩等)、血栓溶解剤(t-PA製剤等)〔8.4、9.1.5参照〕[出血の危険性が増大するので、頻回に血液凝固能(出血時間、プロトロンビン時間等)等の血液検査、臨床症状の観察を行うこと(血液凝固阻止作用を有する薬剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤あるいは血栓溶解剤との併用により相加的に出血傾向が増大すると考えられる)]。
2).アプロチニン製剤[ウロキナーゼの線維素溶解作用を減弱するおそれがある(アプロチニンはプラスミノーゲンアクチベーターやプラスミン活性を抑制する)]。
(適用上の注意)
14.1.薬剤調製時の注意
溶解後は速やかに使用すること。
(保管上の注意)
室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用
11.1.1.重篤な出血(頻度不明)、出血性ショック(頻度不明):出血性脳梗塞、脳出血、消化管出血等の重篤な出血があらわれることがあるので、脳内出血が疑われる場合には、直ちに投与を中止すること(また、出血増大に伴い出血性ショックに至ることがある)〔1.警告、2.1-2.5、8.1、8.4、8.5、9.1.2-9.1.4、9.8高齢者の項参照〕。
11.1.2.ショック(頻度不明):血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶、脈拍異常、発汗等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.2.その他の副作用
1).過敏症:(0.1%未満)発疹、(頻度不明)蕁麻疹等。
2).出血傾向:(0.1%未満)血尿、歯肉出血等。
3).肝臓:(0.1%未満)AST上昇・ALT上昇等。
4).消化器:(0.1%未満)悪心、嘔吐、食欲不振。
5).その他:(0.1%未満)発熱、悪寒、頭痛、(頻度不明)倦怠感。
発現頻度は、使用成績調査を含む。
18.1作用機序
ウロキナーゼはプラスミノーゲン分子中のアルギニン-バリン結合を加水分解して直接プラスミンを生成する。生成したプラスミンはフィブリンを分解することにより血栓及び塞栓を溶解する。プラスミノーゲンとフィブリノーゲンは血中に共存し、血液が凝固してフィブリンができる際にプラスミノーゲンはフィブリン塊中に取り込まれる。ウロキナーゼは、このプラスミノーゲンに作用して、プラスミンに転化し血栓を溶解する。フィブリン塊中で生成されたプラスミンは抗プラスミンの作用を受けない。
17.1有効性及び安全性に関する試験
〈脳血栓症〉
17.1.1国内第III相試験
国内126施設で脳血栓症患者359例を対象に本剤1バイアル又はプラセボを1日1回7日間静脈内投与した二重盲検比較試験における有用率(有用以上)は、ウロキナーゼ投与群36.7%(62/169例)、プラセボ投与群21.0%(38/181例)であり、本剤の有用性が確認された。
本剤投与群の副作用発現頻度は、投与期間中で1.8%(3/169例)、後療法実施期間中で0.6%(1/156例)であった。副作用は、投与期間中で出血性梗塞、発熱及び血尿各0.6%(1/169例)、後療法実施期間中で出血性梗塞0.6%(1/156例)であった。
〈末梢動・静脈閉塞症〉
17.1.2国内第III相試験
末梢動・静脈閉塞症患者96例を対象に本剤1バイアル又はヘパリンを1日1~数回10日間以内で静脈内投与した比較対照試験において、本剤の有効性及び安全性が優れていることが確認された。
本剤投与群の副作用発現頻度は、3.0%(2/66例)であった。副作用は、発熱及び発疹各1.5%(1/66例)であった。