1.
ダイナペニック肥満は心血管疾患のリスク因子―久山町24年間の縦断解析
2024/12/13 医療一般 日本発エビデンス
ダイナペニック肥満は心血管疾患のリスク因子―久山町24年間の縦断解析
https://www.carenet.com/news/general/hdnj/59753
一般名 | インスリンリスプロ(遺伝子組換え)注射液 |
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YJコード | 2492414A1026 |
剤型・規格 | 液剤・300単位1筒 |
薬価 | 993.00円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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2024/12/13 医療一般 日本発エビデンス
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https://www.carenet.com/news/general/hdnj/59753
2.
自覚症状に乏しい糖尿病性腎症に早く気付いて/バイエル
2024/12/03 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/carenet/59738
3.
低温持続灌流はドナー心臓の虚血時間を安全に延長できる(解説:小野稔氏)
2024/11/27 CLEAR!ジャーナル四天王
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https://www.carenet.com/news/clear/journal/59697
4.
減量薬のアクセス拡大が年4万人以上の米国人の命を救う可能性
2024/11/22 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/hdn/59624
5.
新型コロナ感染中の運転は交通事故のリスク【Dr. 倉原の“おどろき”医学論文】第269回
2024/11/15 Dr.倉原の“おどろき”医学論文
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https://www.carenet.com/report/series/internal/kurahara/cg003441_269.html
インスリン療法が適応となる糖尿病。(効能又は効果に関連する注意)2型糖尿病においては急を要する場合以外は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分行ったうえで適用を考慮すること。
通常、成人では1回2~20単位を毎食直前に皮下注射するが、ときに回数を増やしたり、持続型インスリン製剤と併用したりすることがある。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量としては通常1日4~100単位である。(用法及び用量に関連する注意)本剤は、速効型インスリン製剤に比べ、皮下からより速やかに吸収され、血糖降下作用は同等(本剤1モルと速効型インスリン製剤1モルは、同等の血糖降下作用を有する)である。したがって、その作用の発現はより速やかで作用持続の時間が短い(投与後約5時間まで)ので、速効型インスリン製剤(通常食事の30分前に投与)と異なり食直前(15分以内)に投与を行うこと。[投与時間]1).本剤:食前15分以内。2).速効型インスリン製剤:食前30分前。また、他のインスリン製剤から本剤に変更する場合にも、その作用特性や薬物動態を考慮し、必要に応じて投与量を増減するなど、慎重に行うこと(用量の調整には、初回の投与から数週間あるいは数ヵ月間必要になることがある)。持続型インスリン製剤を併用している患者では、持続型インスリン製剤の投与量及び投与スケジュールの調整が必要となる場合があるので注意すること〔16.1.1、16.8.1参照〕。
(禁忌)2.1.低血糖症状を呈している患者〔11.1.1参照〕。2.2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。(重要な基本的注意)8.1.本剤の自己注射にあたっては、次の点に留意すること。・本剤の自己注射にあたっては、投与法について十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認したうえで、医師の管理指導の下で実施すること。・本剤の自己注射にあたっては、全ての器具の安全な廃棄方法について指導を徹底すること。・本剤の自己注射にあたっては、必ず専用のインスリンペン型注入器の取扱説明書を読むよう指導すること。8.2.低血糖に関する注意について、その対処法も含め患者及びその家族に十分徹底させること〔9.1.2、11.1.1参照〕。8.3.低血糖があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときは注意すること〔11.1.1参照〕。8.4.肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、倦怠感等の肝障害を示唆する症状が認められた場合は肝機能検査を行い、異常が認められた場合はインスリン製剤を変更するなど適切な処置を行うこと。8.5.急激な血糖コントロールに伴い、糖尿病網膜症の顕在化又は糖尿病網膜症増悪、眼の屈折異常、治療後神経障害(主として有痛性神経障害)があらわれることがあるので注意すること。8.6.本剤と他のインスリン製剤を取り違えないよう、毎回注射する前に本剤のラベル等を確認するよう患者に十分指導すること。8.7.同一箇所への繰り返し投与により、注射箇所に皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれることがあるので、定期的に注射箇所を観察するとともに、次の点を患者に指導すること。・本剤の注射箇所は、少なくとも前回の注射箇所から2~3cm離すこと〔14.2.2参照〕。・注射箇所の腫瘤や硬結が認められた場合には、当該箇所への投与を避けること。8.8.皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれた箇所に本剤を投与した場合、本剤の吸収が妨げられ十分な血糖コントロールが得られなくなることがあるので、血糖コントロールの不良が認められた場合には、注射箇所の腫瘤や硬結の有無を確認し、注射箇所の変更とともに投与量の調整を行うなどの適切な処置を行うこと(血糖コントロールの不良に伴い、過度に増量されたインスリン製剤が正常な箇所に投与されたことにより、低血糖に至った例が報告されている)。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.手術、外傷、感染症等の患者:インスリン需要の変動が激しい。9.1.2.低血糖を起こしやすい次の患者又は状態。・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全。・下痢、嘔吐等の胃腸障害。・飢餓状態、不規則な食事摂取。・激しい筋肉運動。・過度のアルコール摂取。〔8.2、11.1.1参照〕。9.1.3.自律神経障害の患者:胃内容排出の遅延がある場合、食前投与により低血糖を引き起こすおそれがあり、また、アドレナリンの欠乏により低血糖の自覚症状が明確でないことがある〔11.1.1参照〕。(腎機能障害患者)9.2.1.重篤な腎機能障害患者:低血糖を起こしやすい〔11.1.1参照〕。(肝機能障害患者)9.3.1.重篤な肝機能障害患者:低血糖を起こしやすい〔11.1.1参照〕。(妊婦)妊娠した場合、あるいは妊娠が予測される場合には医師に知らせるように指導すること。妊娠中、周産期等にはインスリンの需要量が変化しやすいため、用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること(通常インスリン需要量は、妊娠初期は減少し、中期及び後期は増加する)。(授乳婦)用量に留意し、定期的に検査を行い投与量を調整すること(インスリンの需要量が変化しやすい)、本剤のヒト母乳移行は不明であるが、ヒトインスリンは、ヒト母乳に移行する。(小児等)定期的に検査を行うこと(成長及び活動性に応じてインスリンの需要量が変化する)〔17.1.2、17.1.3参照〕。(高齢者)患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(生理機能が低下していることが多く、低血糖が起こりやすい)〔11.1.1参照〕。(相互作用)10.2.併用注意:1).糖尿病用薬(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア系薬剤、速効型インスリン分泌促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤等)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(血糖降下作用が増強される)]。2).モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリンの分泌を促進し、糖新生を阻害する)]。3).三環系抗うつ剤(ノルトリプチリン塩酸塩等)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある)]。4).サリチル酸誘導体(アスピリン、エテンザミド)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(β細胞の糖に対する感受性の亢進、インスリン分泌促進により血糖降下作用を示し、また末梢で弱いインスリン様作用を有する)]。5).抗腫瘍剤(シクロホスファミド水和物)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある)]。6).β遮断剤(プロプラノロール塩酸塩、アテノロール、ピンドロール)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制し、また低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある)]。7).クマリン系薬剤(ワルファリンカリウム)[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(機序は不明である)]。8).クロラムフェニコール[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(機序は不明である)]。9).ベザフィブラート[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する)]。10).サルファ剤[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられており、腎機能低下、空腹状態遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる)]。11).シベンゾリンコハク酸塩、ジソピラミド、ピルメノール塩酸塩水和物[血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(動物実験においてインスリンの分泌を促進するとの報告があり、血糖降下作用が増強される可能性がある)]。12).チアジド系利尿剤(トリクロルメチアジド)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(カリウム喪失が関与すると考えられており、カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある)]。13).副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン、トリアムシノロン)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(末梢組織でインスリンの作用に拮抗し、また糖新生を促進する)]。14).ACTH(テトラコサクチド酢酸塩)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(糖質コルチコイドの産生を促し、血糖上昇作用を示す)]。15).アドレナリン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(肝での糖新生の促進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制により血糖を上昇させる)]。16).グルカゴン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(肝グリコーゲン分解促進、糖新生の亢進により血糖を上昇させる)]。17).甲状腺ホルモン(レボチロキシンナトリウム水和物、乾燥甲状腺)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(肝での糖新生を亢進させる可能性がある)]。18).成長ホルモン(ソマトロピン)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する)]。19).卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール、結合型エストロゲン)[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(末梢組織でインスリンの作用に拮抗する)]。20).経口避妊薬[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(末梢組織でインスリンの作用に拮抗する)]。21).ニコチン酸[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(末梢でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす)]。22).濃グリセリン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する)]。23).イソニアジド[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(炭水化物代謝を阻害し、血糖値を上昇させる)]。24).ダナゾール[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(抗インスリン作用を有する)]。25).フェニトイン[血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること(インスリン分泌抑制作用を有する)]。26).蛋白同化ステロイド(メスタノロン)[血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(機序は不明である)]。27).ソマトスタチンアナログ製剤(オクトレオチド酢酸塩、ランレオチド酢酸塩)[血糖降下作用の増強による低血糖症状、又は血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがあるので、併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること〔11.1.1参照〕(インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある)]。(適用上の注意)14.2.薬剤投与時の注意14.2.1.本剤のカートリッジにインスリン製剤を補充したり、他のインスリン製剤と混合しないこと。14.2.2.皮下注射は腹部・大腿部・上腕部・臀部等に行う。投与部位により吸収速度が異なり、その結果作用発現時間が異なるので部位を決め、その中で注射箇所を毎回変える(前回の注射箇所より2~3cm離して注射する)〔8.7参照〕。14.2.3.静脈内に投与しないこと。皮下注射したとき、まれに注射針が血管内に入り、注射後直ちに低血糖が起こることがあるので注意すること。14.2.4.1本を複数の患者に使用しないこと。14.2.5.本剤は必ず専用のインスリンペン型注入器を用いて使用すること。(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報15.1.1.インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある。15.1.2.ピオグリタゾンと併用した場合、浮腫が多く報告されているので、併用する場合には、浮腫及び心不全の徴候を十分観察しながら投与すること。(取扱い上の注意)20.1.凍結を避け、遮光して2~8℃で冷蔵保存すること。20.2.使用開始後は30℃以下で保存し、28日以内に使用すること。20.3.本剤をインスリンペン型注入器に装着したまま冷蔵庫に保存しないこと。(保管上の注意)2~8℃で保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.低血糖(頻度不明):脱力感、倦怠感、高度空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。低血糖が無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β遮断剤投与中あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖昏睡に陥ることがある。低血糖症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取するなど、適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時に低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。低血糖症状が認められ経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。低血糖は臨床的に回復した場合にも、再発することがあるので継続的に観察すること〔2.1、8.2、8.3、9.1.2、9.1.3、9.2.1、9.3.1、9.8高齢者の項、10.2参照〕。11.1.2.アナフィラキシーショック、血管神経性浮腫(頻度不明):アナフィラキシーショック(呼吸困難、血圧低下、頻脈、発汗、全身発疹等)、血管神経性浮腫等の症状が認められた場合は投与を中止すること。11.2.その他の副作用1).過敏症:(0.1~5%未満)蕁麻疹、(頻度不明)アレルギー、発疹、そう痒感。2).代謝異常:(0.1~5%未満)高血糖、血糖値上昇。3).神経系:(頻度不明)治療後神経障害(主に有痛性神経障害)。4).眼:(頻度不明)糖尿病網膜症の顕在化又は糖尿病網膜症増悪、眼の屈折異常。5).注射部位:(頻度不明)局所反応(腫脹、そう痒感、疼痛、硬結、発赤等)[通常軽微であり、数日から数週間で回復する]、(注射部位)リポジストロフィー(皮下脂肪萎縮・皮下脂肪肥厚等)、皮膚アミロイドーシス。6).肝臓:(頻度不明)肝機能異常。7).その他:(頻度不明)浮腫。
18.1作用機序インスリンリスプロは製剤中では六量体として存在するが、皮下注射後速やかに単量体へと解離するため、皮下から血中への移行が速い。その血中移行後、生体内における本剤を含むあらゆるインスリン製剤の主薬理作用は、グルコース代謝調節である。また、インスリン製剤は生体内組織での蛋白同化作用と抗異化作用を示す。筋肉と脳以外の臓器において、インスリン製剤は速やかなグルコース/アミノ酸細胞内輸送を引き起こし、同化作用を促進し、蛋白異化作用を阻害する。肝臓において、インスリン製剤はグルコース取り込みとグリコーゲン貯蔵を促進し、糖新生を阻害し、過剰なグルコースの脂肪への変換を促進する。18.2血糖降下作用インスリンリスプロ1モルは、ヒトインスリン1モルと同等の活性をもつ。健康成人12例にヒューマログ注及びヒューマリンR注を0.05単位/kg又は0.025単位/kg単回皮下投与した結果、両剤ともに血糖降下作用が認められた。18.3グリコヘモグロビン(HbA1c)に対する作用外国の長期試験で、基礎インスリンも含む投与量の適切な調整を行えば有意にHbA1cの改善が可能であること、1型糖尿病患者30例を対象に持続皮下注入ポンプにてヒューマログ注を3ヵ月間投与した場合、ヒューマリンR注を投与したときに比べ有意にHbA1cを低下させることが示された。また国内においてもヒューマログ注で、開始時点からHbA1cの下降傾向が認められ、上昇傾向であったヒューマリンR注と有意な差を認めた。
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第III相臨床試験インスリン製剤で治療中の糖尿病患者を対象として行われた臨床試験におけるヒューマログ注とヒューマリンR注の成績概要は次のとおりである。症例数はヒューマログ注213例(単独投与27例(2型糖尿病26例、1型糖尿病1例)、基礎インスリン製剤との併用投与186例(2型糖尿病65例、1型糖尿病121例))、ヒューマリンR注213例(単独投与23例(2型糖尿病19例、1型糖尿病4例)、基礎インスリン製剤との併用投与190例(2型糖尿病75例、1型糖尿病115例))の総計426例である。投与量は血糖コントロールに要する量とした。ヒューマログ注は食直前、ヒューマリンR注は食事30分前に投与した。1型及び2型糖尿病患者においてヒューマログ注がヒューマリンR注に比べ12及び24週時にて食後2時間血糖値を有意に低下させた。HbA1c(JDS)値については、ヒューマリンR注に比べ12及び24週時にて非劣性が検証された。また、開始時点から24週時までの間でヒューマログ注で下降傾向が認められ、上昇傾向であったヒューマリンR注と有意な差を認めた(投与期間に対する一次対比:P=0.0162)。投与量については、ヒューマログ注及びヒューマリンR注ともに開始時からの明らかな変化はなく、薬剤間差は認められなかった。--------------------------表開始--------------------------評価方法開始時12週時24週時ヒューマログ注ヒューマリンR注ヒューマログ注ヒューマリンR注ヒューマログ注ヒューマリンR注食後2時間血糖値(mg/dL)162.6(196例)160.1(195例)141.1注1)(195例)166.7(200例)141.1注2)(197例)162.9(202例)HbA1c(JDS)値(%)7.53(207例)7.51(206例)7.61(203例)7.54(204例)7.52(203例)7.57(204例)注1)開始時からの変化量での薬剤間比較(P<0.01)注2)開始時からの変化量での薬剤間比較(P<0.05)--------------------------表終了--------------------------ヒューマログ注の単独投与と基礎インスリン製剤との併用投与について、開始時及び24週時のHbA1c(JDS)値は単独投与で7.26%及び7.50%、基礎インスリン製剤との併用投与で7.51%及び7.46%、食後2時間血糖値は単独投与で164.5mg/dL及び168.7mg/dL、基礎インスリン製剤との併用投与で160.3mg/dL及び135.4mg/dLであった。インスリン治療が患者のQOLに与える影響を調査したところ、食直前に投与可能なヒューマログ注がヒューマリンR注に比べ有意に患者のQOLを改善した。また糖尿病治療に対する満足度についても、ヒューマログ注において、ヒューマリンR注に比べ有意に改善した。安全性評価対象例213例中55例(25.8%)に副作用が報告され、主なものは低血糖性反応(46例:21.6%)、低血糖(6例:2.8%)であった。臨床検査値の異常変動が報告されたのは評価対象例213例中22例(10.3%)で、主なものはAST上昇(208例中6例:2.9%)、ALT上昇(208例中6例:2.9%)、γ‐GTP上昇(208例中4例:1.9%)、ALP上昇(207例中3例:1.4%)、中性脂肪上昇(208例中3例:1.4%)であった。24週の比較試験終了後、ヒューマログ注群の被験者に更に24週(計48週)にわたってヒューマログ注投与を継続し長期安全性を検討した。安全性評価対象例181例中56例(30.9%)に副作用が報告され、主なものは低血糖性反応(48例:26.5%)、低血糖(8例:4.4%)であった。臨床検査値の異常変動が報告されたのは評価対象例181例中28例(15.5%)で、主なものはAST上昇(180例中7例:3.9%)、ALP上昇(178例中6例:3.4%)、ALT上昇(180例中6例:3.3%)、好酸球上昇(165例中3例:1.8%)、白血球数上昇(173例中3例:1.7%)、LDH上昇(178例中3例:1.7%)、中性脂肪上昇(180例中3例:1.7%)であった。試験期間を通じてインスリン抗体、インスリンリスプロ抗体、インスリン-インスリンリスプロ交差抗体の上昇は認められなかった。17.1.2国内第III相臨床試験(小児)3~16歳の1型糖尿病患者43例に、ヒューマログ注を食直前投与した24週間の臨床試験において、食後血糖コントロールの有意な改善が認められ、安全性は成人と変わらなかった。安全性評価対象例43例中7例(16.3%)に副作用が報告され、主なものは低血糖性反応(5例:11.6%)、高血糖(2例:4.7%)であった。臨床検査値の異常変動が報告されたのは評価対象例43例中2例(4.7%)で、リンパ球上昇(36例中1例:2.8%)、中性脂肪上昇(42例中1例:2.4%)であった。[9.7参照]17.1.3外国第III相臨床試験(小児)外国で3~11歳の1型糖尿病患者60例を対象に行った臨床試験(インスリンR製剤対照、9ヵ月のクロスオーバー試験)及び9~19歳の糖尿病患者463例を対象に行った臨床試験(インスリンR製剤対照、8ヵ月のクロスオーバー試験)では、ヒューマログ注の食直前投与により、インスリンR製剤食前投与と比較して良好な血糖コントロールが得られ、安全性において差は認められなかった。[9.7参照]17.1.4外国臨床試験併合解析外国でヒューマログ注使用時において、低血糖全般、夜間低血糖及び重症低血糖の発現頻度が、ヒューマリンR注使用時と比較して有意に低下することが認められた。