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呼吸困難に対しては鎮静? モルヒネの増量?【非専門医のための緩和ケアTips】第87回
2024/11/07 非専門医のための緩和ケアTips
呼吸困難に対しては鎮静? モルヒネの増量?【非専門医のための緩和ケアTips】第87回
https://www.carenet.com/series/kanwa/cg003112_087.html
一般名 | タンドスピロンクエン酸塩錠 |
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YJコード | 1129008F2035 |
剤型・規格 | 錠剤・10mg1錠 |
薬価 | 17.20円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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激しい興奮を伴うせん妄への対応【非専門医のための緩和ケアTips】第86回
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激しい興奮を伴うせん妄への対応【非専門医のための緩和ケアTips】第86回
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1).神経症における抑うつ、神経症における恐怖。2).心身症(自律神経失調症、本態性高血圧症、消化性潰瘍)における身体症候ならびに抑うつ、不安、焦躁、睡眠障害。
通常、成人にはタンドスピロンクエン酸塩として1日30mgを3回に分け経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減するが、1日60mgまでとする。
(重要な基本的注意)8.1.〈効能共通〉本剤の使用にあたっては、高度の不安症状を伴う患者の場合効果があらわれにくいので、慎重に症状を観察する等注意すること。8.2.〈効能共通〉眠気・めまい等が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。8.3.〈効能共通〉ベンゾジアゼピン系誘導体とは交差依存性がないため、ベンゾジアゼピン系誘導体から直ちに本剤に切り替えると、ベンゾジアゼピン系誘導体の退薬症候が引き起こされ症状が悪化することがあるので、前薬を中止する場合は徐々に減量する等注意すること。動物実験(ラット)で、ジアゼパム連続投与後休薬により起こる体重減少に対し、60mg/kg/日及び200mg/kg/日経口投与で抑制作用を示さず、ベンゾジアゼピン系誘導体との交差依存性は認められなかった。8.4.〈神経症〉罹病期間が長い(3年以上)例や重症例あるいは他剤(ベンゾジアゼピン系誘導体)での治療効果が不十分な例等の治療抵抗性の患者に対しては効果があらわれにくい(1日60mgを投与しても効果が認められないときは、漫然と投与することなく、中止すること)。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.脳器質的障害のある患者:本剤の作用が強くあらわれるおそれがある。9.1.2.中等度呼吸不全又は重篤な呼吸不全のある患者:症状が悪化するおそれがある。9.1.3.心障害のある患者:症状が悪化するおそれがある。9.1.4.脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う身体的疲弊等のある患者:悪性症候群が起こりやすい〔11.1.3参照〕。(腎機能障害患者)腎機能障害患者:高い血中濃度が持続するおそれがある。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:高い血中濃度が持続するおそれがある。(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。9.5.1.動物実験(ラット)において、母獣に死亡が認められる投与量(200mg/kg)で胎仔波状肋骨増加が報告されている。9.5.2.妊娠前・妊娠初期投与試験:SD系ラット(雄、雌)に8、20、50、80mg/kg/日連続経口投与した試験で、50mg/kg/日以上で性周期異常、受胎率低下、着床率低下、胎仔体重低値が認められた。9.5.3.器官形成期投与試験:SD系ラットに13、32、80、200mg/kg/日連続経口投与した催奇形性試験で、80mg/kg/日以上で胎仔体重低値が、200mg/kg/日で生後修復するといわれている波状肋骨増加が認められた。同じく、SD系ラットに8、20、50、80mg/kg/日連続経口投与した器官形成期投与試験で、80mg/kg/日で胎仔及び出生仔体重低値が認められた。また、ウサギに38、75、150mg/kg/日連続経口投与した試験では、150mg/kg/日で胎仔体重の低値が認められた。9.5.4.周産期・授乳期投与試験:SD系ラットに8、20、50mg/kg/日連続経口投与した試験で、50mg/kg/日で出生仔生後発育抑制が認められた。9.5.5.胎仔への移行:妊娠ラットに14C-タンドスピロンを20、100mg/kg1回経口投与した場合、胎仔に母体血漿と同程度の放射能が認められた。(授乳婦)治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(哺育中のラットに14C-タンドスピロンを20、100mg/kg1回経口投与した場合、乳汁中に血漿中濃度の2.1~2.6倍の放射能の移行が認められた)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)低用量(例えば1日15mg)から投与を開始するなど注意すること(*外国における高用量(90mg/日)を用いた体内薬物動態試験で若年者に比べ高い血中濃度を示した)。*)本剤の承認された1日最大用量は60mgである。(相互作用)10.2.併用注意:1).ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドール、ブロムペリドール、スピペロン等)〔18.6.2参照〕[錐体外路症状を増強することがある(本剤の弱い抗ドパミン作用が、ブチロフェノン系薬剤の作用を増強する)]。2).カルシウム拮抗剤(ニカルジピン、アムロジピン、ニフェジピン等)[降圧作用を増強することがある(本剤のセロトニン受容体を介した中枢性の血圧降下作用が降圧作用を増強する)]。3).セロトニン再取り込み阻害作用を有する薬剤(フルボキサミン、パロキセチン、ミルナシプラン、トラゾドン等)〔11.1.2参照〕[セロトニン症候群があらわれることがある(併用により、セロトニン作用が増強するおそれがある)]。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。11.1.2.セロトニン症候群(頻度不明):興奮、ミオクロヌス、発汗、振戦、発熱等を主症状とするセロトニン症候群があらわれることがあるので、これらの症状が出現した場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと〔10.2参照〕。11.1.3.悪性症候群(頻度不明):抗精神病薬との併用、抗うつ薬との併用等、あるいは本剤の急激な減量・中止により、悪性症候群があらわれることがあり、発熱、意識障害、強度筋強剛、不随意運動、発汗、頻脈等があらわれた場合には、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと(本症発症時には、白血球増加や血清CK上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能低下がみられることがある)〔9.1.4参照〕。発現頻度は使用成績調査を含む。11.2.その他の副作用1).精神神経系:(1%以上)眠気、(0.1~1%未満)めまい、ふらつき、頭痛、頭重、不眠、(0.1%未満)振戦、パーキンソン様症状、(頻度不明)悪夢。2).肝臓:(0.1~1%未満)AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、(0.1%未満)ALP上昇。3).循環器系:(0.1~1%未満)動悸、(0.1%未満)頻脈、胸内苦悶。4).消化器系:(0.1~1%未満)悪心、食欲不振、口渇、腹部不快感、便秘、(0.1%未満)嘔吐、胃痛、胃もたれ、腹部膨満感、下痢。5).過敏症:(0.1%未満)発疹、じん麻疹、そう痒感。6).その他:(0.1~1%未満)倦怠感、脱力感、気分不快、四肢のしびれ、目のかすみ、(0.1%未満)悪寒、ほてり(顔面紅潮、灼熱感等)、多汗(発汗、寝汗等)、BUN上昇、尿中NAG上昇、好酸球増加、CK上昇、(頻度不明)浮腫。発現頻度は使用成績調査を含む。
18.1作用機序脳内セロトニン受容体のサブタイプの1つである5‐HT1A受容体に選択的に作用することにより、抗不安作用や心身症モデルにおける改善効果を示すと考えられる。また、抗うつ作用の主な発現機序は、セロトニン神経終末のシナプス後5‐HT2受容体密度の低下が関与していると推定される。18.2抗不安作用臨床における抗不安作用の指標となるコンフリクト試験で、ジアゼパムと同等の効力を示す(ラット)。18.3抗うつ作用従来の三環系抗うつ薬が有する生体アミンの神経終末への再取り込み阻害作用は示さないが(ラット)、臨床における抗うつ作用の指標となる嗅覚球摘出ラットのマウス攻撃行動(ムリサイド)の抑制、オペラント試験における強化数の増加(ラット)、また、強制水泳試験での無動時間の短縮(ラット)等の作用が認められている。18.4心身症モデルにおける昇圧反応抑制作用、血漿中レニン活性上昇抑制作用、胃潰瘍発生抑制作用、摂食低下抑制作用視床下部刺激による昇圧反応(ネコ)、電撃ショックストレス負荷による血漿中レニン活性の上昇(ラット)を抑制する。また、心理的ストレス負荷による胃潰瘍の発生(マウス)、水浸拘束ストレス負荷による摂食低下(ラット)を抑制する。18.5筋弛緩作用、麻酔増強作用、自発運動抑制作用、協調運動抑制作用、抗けいれん作用臨床における眠気、ふらつき、過度の鎮静に結びつく筋弛緩作用(マウス、ラット)、麻酔増強作用(マウス)、自発運動抑制作用(マウス)、協調運動抑制作用(マウス、ラット)をほとんど示さず、また抗けいれん作用(マウス)もほとんど認められていない。18.6薬力学的薬物相互作用18.6.1ベンゾジアゼピン系誘導体との併用で、相互に抗不安作用を増強するが、抗けいれん作用、麻酔増強作用や協調運動抑制作用には影響は認められていない(ラット)。18.6.2ブチロフェノン系誘導体との併用で、抗ドパミン作用を軽度に増強することが認められている(ラット)。[10.2参照]
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内臨床試験二重盲検比較試験を含む臨床試験成績の概要は次のとおりであった。〈心身症〉--------------------------表開始--------------------------疾患名用量有効率(「中等度改善」以上)自律神経失調症30mg未満/日注)49.1%(26例/53例)30mg以上60mg未満/日62.0%(85例/137例)60mg/日87.5%(7例/8例)本態性高血圧症30mg未満/日注)74.5%(73例/98例)30mg以上60mg未満/日75.8%(75例/99例)消化性潰瘍30mg未満/日注)100.0%(1例/1例)30mg以上60mg未満/日76.5%(13例/17例)60mg/日80.0%(12例/15例)注)本剤の承認された1日用量は30~60mgである。--------------------------表終了--------------------------〈神経症〉--------------------------表開始--------------------------用量有効率(「中等度改善」以上)30mg未満/日注)37.2%(64例/172例)30mg以上60mg未満/日48.3%(129例/267例)60mg/日47.2%(51例/108例)注)本剤の承認された1日用量は30~60mgである。--------------------------表終了--------------------------また、二重盲検比較試験によって本剤の有用性が認められている。17.1.2国内第III相試験ジアゼパムを対照とした二重盲検比較試験において、各種依存性調査票を用いた詳細な検討で、本剤は薬物依存性を示す訴えがジアゼパムに比べ有意に少なかった。