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一般名 | オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠(2) |
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YJコード | 8119002G6026 |
剤型・規格 | 錠剤・10mg1錠 |
薬価 | 233.60円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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呼吸困難に対しては鎮静? モルヒネの増量?【非専門医のための緩和ケアTips】第87回
2024/11/07 非専門医のための緩和ケアTips
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第236回 GLP-1薬セマグルチドは運動意欲を減らすらしい
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緩和的鎮静に用いる薬剤【非専門医のための緩和ケアTips】第84回
2024/09/20 非専門医のための緩和ケアTips
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1).中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛。2).非オピオイド鎮痛薬又は他のオピオイド鎮痛薬で治療困難な中等度から高度の慢性疼痛における鎮痛。(効能又は効果に関連する注意)〈慢性疼痛〉原因となる器質的病変、心理的・社会的要因、依存リスクを含めた包括的な診断を行い、学会のガイドライン等の最新の情報を参考に、本剤の投与の適否を慎重に判断すること。
〈癌性疼痛〉通常、成人にはオキシコドン塩酸塩(無水物)として1日10~80mgを2回に分割経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。〈慢性疼痛〉通常、成人にはオキシコドン塩酸塩(無水物)として1日10~60mgを2回に分割経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。(用法及び用量に関連する注意)7.1.初回投与〈効能共通〉初回投与時、本剤の投与開始前のオピオイド鎮痛薬による治療の有無を考慮して、1日投与量を決め、2分割して12時間ごとに投与すること。7.1.1.〈癌性疼痛〉オピオイド鎮痛薬を使用していない癌性疼痛患者には、疼痛の程度に応じてオキシコドン塩酸塩として10~20mgを1日投与量とすることが望ましい。7.1.2.〈癌性疼痛〉モルヒネ製剤の経口投与を本剤に変更する場合には、モルヒネ製剤1日投与量の2/3量を1日投与量の目安とすることが望ましい。7.1.3.〈慢性疼痛〉オピオイド鎮痛薬を使用していない慢性疼痛患者には、オキシコドン塩酸塩として10mgを初回1日投与量とすることが望ましい。7.1.4.〈慢性疼痛〉オピオイド鎮痛薬を使用している慢性疼痛患者には、次記換算を目安に適切な初回1日投与量を設定すること(なお、初回1日投与量として60mgを超える使用経験はない)。[換算(慢性疼痛における切替え)]1).〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤<30mg/日:本剤1日投与量10mg。2).〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤30~59mg/日:本剤1日投与量20mg。3).〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤60~89mg/日:本剤1日投与量40mg。4).〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤≧90mg/日:本剤1日投与量60mg。5).〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤<200mg/日:本剤1日投与量10mg。6).〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤200~399mg/日:本剤1日投与量20mg。7).〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤400~599mg/日:本剤1日投与量40mg。8).〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤≧600mg/日:本剤1日投与量60mg。9).〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr[定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日]:本剤1日投与量10mg。10).〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度25,37.5μg/hr[定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日]:本剤1日投与量20mg。11).〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度50,62.5μg/hr[定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日]:本剤1日投与量40mg。12).〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度≧75μg/hr[定常状態における推定平均吸収量≧1.8mg/日]:本剤1日投与量60mg。13).〈慢性疼痛〉ブプレノルフィン貼付剤7日貼付用量5mg:本剤1日投与量10mg。14).〈慢性疼痛〉ブプレノルフィン貼付剤7日貼付用量10,20mg:本剤1日投与量20mg。15).〈慢性疼痛〉経口トラマドール製剤<150mg/日:本剤1日投与量10mg。16).〈慢性疼痛〉経口トラマドール製剤≧150mg/日:本剤1日投与量20mg。17).〈慢性疼痛〉トラマドール/アセトアミノフェン配合錠*<4錠/日:本剤1日投与量10mg。18).〈慢性疼痛〉トラマドール/アセトアミノフェン配合錠*≧4錠/日:本剤1日投与量20mg。*:1錠中トラマドール塩酸塩37.5mg及びアセトアミノフェン325mgを含有。7.1.5.〈効能共通〉経皮フェンタニル貼付剤から本剤へ変更する場合には、経皮フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから、剥離直後の本剤の使用は避け、本剤の使用を開始するまでに、フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけるとともに、本剤の低用量から投与することを考慮すること。7.2.疼痛増強時7.2.1.〈癌性疼痛〉本剤服用中に疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛が発現した場合は、直ちにオキシコドン塩酸塩等の即放性製剤の追加投与(レスキュー薬の投与)を行い鎮痛を図ること。7.2.2.〈慢性疼痛〉突発性の疼痛に対してオピオイド鎮痛薬の追加投与(レスキュー薬の投与)は行わないこと。7.3.増量7.3.1.〈効能共通〉本剤投与開始後は患者の状態を観察し、適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整を行うこと(5mgから10mgへの増量の場合を除き増量の目安は、使用量の25~50%増とする)〔8.6参照〕。7.3.2.〈慢性疼痛〉本剤の1日投与量として60mgを超える用量への増量を行う場合には、その必要性について特に慎重に検討すること〔8.6参照〕。7.4.減量〈効能共通〉連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと(副作用等により減量する場合は、患者の状態を観察しながら慎重に行うこと)〔7.6、11.1.2参照〕。7.5.投与の継続〈慢性疼痛〉本剤投与開始後4週間を経過してもなお期待する効果が得られない場合は、他の適切な治療への変更を検討し、また、定期的に症状及び効果を確認した上で、投与の継続の必要性について検討し、漫然と投与を継続しないこと。7.6.投与の中止〈効能共通〉本剤の投与を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること〔7.4、11.1.2参照〕。7.7.食事の影響〈効能共通〉食事の影響により本剤のCmax及びAUCが上昇することから、食後に投与する場合には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。また、食後又は空腹時のいずれか一定の条件下で投与すること〔16.2.2参照〕。
(警告)慢性疼痛に対しては、本剤は、慢性疼痛の診断、治療に精通した医師のみが処方・使用するとともに、本剤のリスク等についても十分に管理・説明できる医師・医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ用いること。また、それら薬局においては、調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤を行うこと。(禁忌)2.1.重篤な呼吸抑制のある患者、重篤な慢性閉塞性肺疾患の患者[呼吸抑制を増強する]〔11.1.3参照〕。2.2.気管支喘息発作中の患者[呼吸を抑制し、気道分泌を妨げる]。2.3.慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する]〔9.1.2参照〕。2.4.痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄刺激効果があらわれる]〔9.1.14参照〕。2.5.麻痺性イレウスの患者[消化管運動を抑制する]〔11.1.6参照〕。2.6.急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する]。2.7.アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者。2.8.出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長を来すおそれがある]〔9.1.1参照〕。2.9.ナルメフェン塩酸塩水和物投与中又はナルメフェン塩酸塩水和物投与中止後1週間以内の患者〔10.1参照〕。(重要な基本的注意)8.1.本剤は徐放性製剤であることから、急激な血中濃度の上昇による重篤な副作用の発現を避けるため、服用に際して割ったり、砕いたり、あるいはかみ砕かないよう患者に指導すること。8.2.本剤は乱用防止を目的とした製剤であり、水を含むとゲル化するため、舐めたり、ぬらしたりせず、口に入れた後は速やかに十分な水でそのまま飲み込むよう患者に指導すること。嚥下困難な患者及び消化管狭窄を伴う疾患を有する患者では、嚥下障害及び消化管閉塞のリスクが高まるため、本剤以外の鎮痛薬を使用することを考慮し、やむを得ず本剤を使用する際には、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること〔9.1.17参照〕。8.3.連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること〔11.1.2参照〕。8.4.眠気、眩暈が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。8.5.本剤を投与する場合には、便秘に対する対策として緩下剤の併用、嘔気・嘔吐に対する対策として制吐剤の併用を、また、鎮痛効果が得られている患者で通常とは異なる強い眠気がある場合には、過量投与の可能性を念頭において本剤の減量を考慮するなど、本剤投与時の副作用に十分注意すること〔13.1、13.2参照〕。8.6.本剤を増量する場合には、副作用に十分注意すること〔7.3.1、7.3.2参照〕。8.7.本剤の医療目的外使用を防止するため、適切な処方を行い、保管に留意するとともに、患者等に対して適切な指導を行うこと〔14.1.1、14.1.3参照〕。8.8.鎮痛剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに留意すること。(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)9.1.1.細菌性下痢のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(治療期間の延長を来すおそれがある)〔2.8参照〕。9.1.2.心機能障害あるいは低血圧のある患者:循環不全を増強するおそれがある〔2.3参照〕。9.1.3.呼吸機能障害のある患者:呼吸抑制を増強するおそれがある〔11.1.3参照〕。9.1.4.脳器質的障害のある患者:呼吸抑制や頭蓋内圧上昇を起こすおそれがある。9.1.5.ショック状態にある患者:循環不全や呼吸抑制を増強するおそれがある〔11.1.1参照〕。9.1.6.代謝性アシドーシスのある患者:呼吸抑制を起こしたときアシドーシスを増悪させるおそれがある。9.1.7.甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者:呼吸抑制や昏睡を起こすおそれがある。9.1.8.副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者:呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。9.1.9.薬物依存・アルコール依存又はその既往歴のある患者:依存性を生じやすい〔9.1.10参照〕。9.1.10.薬物による精神障害、アルコールによる精神障害等のある患者:症状が増悪するおそれがある〔9.1.9参照〕。9.1.11.衰弱者:呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている。9.1.12.前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者:排尿障害を増悪することがある。9.1.13.器質的幽門狭窄又は最近消化管手術を行った患者:消化管運動を抑制する。9.1.14.痙攣の既往歴のある患者:痙攣を誘発するおそれがある〔2.4参照〕。9.1.15.胆嚢障害、胆石症又は膵炎の患者:オッジ筋を収縮させ症状が増悪することがある。9.1.16.重篤な炎症性腸疾患のある患者:連用した場合、巨大結腸症を起こすおそれがある。9.1.17.嚥下困難な患者及び消化管狭窄を伴う疾患を有する患者〔8.2参照〕。(腎機能障害患者)腎機能障害患者:排泄が遅延し副作用があらわれるおそれがある〔16.6.1参照〕。(肝機能障害患者)肝機能障害患者:代謝が遅延し副作用があらわれるおそれがある〔16.6.2参照〕。(妊婦)9.5.1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(オキシコドンでは催奇形作用は認められていないが、類薬のモルヒネの動物試験(マウス、ラット)で催奇形作用が報告されている)。9.5.2.分娩前に投与した場合、出産後新生児に退薬症候(多動、神経過敏、不眠、振戦等)があらわれることがある。9.5.3.分娩時の投与により、新生児に呼吸抑制があらわれることがある。(授乳婦)本剤投与中は授乳を避けさせること(ヒト母乳中へ移行することが報告されている)。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(高齢者)患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(一般に生理機能が低下しており、特に呼吸抑制の感受性が高い)。なお、薬物動態において高齢者と非高齢者成人には差がなかった〔16.6.3参照〕。(相互作用)本剤は、主として薬物代謝酵素CYP3A4及び一部CYP2D6で代謝される〔16.4.2参照〕。10.1.併用禁忌:ナルメフェン塩酸塩水和物<セリンクロ>〔2.9参照〕[本剤の鎮痛作用を減弱させることがあり、また、退薬症候を起こすことがある(μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される)]。10.2.併用注意:1).中枢神経抑制剤(フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等)、吸入麻酔剤、MAO阻害剤、三環系抗うつ剤、β遮断剤、アルコール[<臨床症状>呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある;<措置方法>減量するなど慎重に投与すること(相加的に中枢神経抑制作用を増強させる)]。2).クマリン系抗凝血剤(ワルファリンカリウム)[クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがあるので投与量を調節するなど慎重に投与すること(機序は不明である)]。3).抗コリン作用を有する薬剤(フェノチアジン系薬剤、三環系抗うつ剤等)[<臨床症状>麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こることがある(相加的に抗コリン作用を増強させる)]。4).ブプレノルフィン、ペンタゾシン等[本剤の鎮痛作用を減弱させることがあり、また、退薬症候を起こすことがある(ブプレノルフィン、ペンタゾシン等は本剤の作用するμ受容体の部分アゴニストである)]。5).CYP3A4阻害作用を有する薬剤(ボリコナゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール、リトナビル、クラリスロマイシン等)〔16.7.1-16.7.3参照〕[本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること(CYP3A4を介する本剤の代謝が阻害される)]。6).CYP3A4誘導作用を有する薬剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等)〔16.7.4参照〕[本剤の血中濃度が低下し作用が減弱する可能性があり、なお、これらの薬剤の中止後に本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること(CYP3A4を介する本剤の代謝が促進される)]。(過量投与)13.1.症状過量投与時、呼吸抑制、意識不明、痙攣、錯乱、血圧低下、重篤な脱力感、重篤な眩暈、嗜眠、心拍数減少、神経過敏、不安、縮瞳、皮膚冷感等を起こすことがある〔8.5参照〕。13.2.処置過量投与時には、麻薬拮抗剤投与を行い、患者に退薬症候又は麻薬拮抗剤の副作用が発現しないよう慎重に投与する(なお、麻薬拮抗剤の作用持続時間はオキシコドンのそれより短いので、患者のモニタリングを行うか又は患者の反応に応じて初回投与後は注入速度を調節しながら持続静注する)〔8.5、11.1.3参照〕。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意14.1.1.具体的な服用方法、服用時の注意点、保管方法等を十分に説明し、本剤の目的以外への使用あるいは他人への譲渡をしないよう指導するとともに、本剤を子供の手の届かないところに保管するよう指導すること〔8.7参照〕。14.1.2.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。14.1.3.本剤が不要となった場合には、病院又は薬局へ返納するなどの処置について適切に指導すること〔8.7参照〕。(保険給付上の注意)25.1.本製剤の使用に当たっての留意事項については、「オキシコドン塩酸塩水和物徐放製剤の使用に当たっての留意事項について」(令和2年10月29日付け薬生総発1029第1号・薬生薬審発1029第1号・薬生安発1029第1号・薬生監麻発1029第1号厚生労働省医薬・生活衛生局総務課長・医薬品審査管理課長・医薬安全対策課長・監視指導・麻薬対策課長通知)により通知されたところであるので、十分留意すること(令和2年10月29日付け保医発1029第4号厚生労働省保険局医療課長通知)。25.2.本剤は厚生労働省告示第75号(平成24年3月5日付)に基づき、投薬量は1回30日分を限度とされている。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):顔面蒼白、血圧低下、呼吸困難、頻脈、全身発赤、血管浮腫、蕁麻疹等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔9.1.5参照〕。11.1.2.依存性(頻度不明):連用により薬物依存を生じることがある。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、譫妄、痙攣、振戦、全身筋肉痛・全身関節痛、呼吸促迫、動悸等の退薬症候があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、1日用量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行うこと〔7.4、7.6、8.3参照〕。11.1.3.呼吸抑制(頻度不明):息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと(なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する)〔2.1、9.1.3、13.2参照〕。11.1.4.錯乱、譫妄(いずれも頻度不明)。11.1.5.無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫(いずれも頻度不明)。11.1.6.麻痺性イレウス(0.1~1%未満)、中毒性巨大結腸(頻度不明):炎症性腸疾患の患者に投与した場合、中毒性巨大結腸があらわれるとの報告がある〔2.5参照〕。11.1.7.肝機能障害(頻度不明):著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl-P上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。11.2.その他の副作用1).過敏症:(5%未満)発疹、(頻度不明)蕁麻疹。2).循環器:(5%未満)低血圧、(頻度不明)不整脈、血圧変動、起立性低血圧、失神。3).精神神経系:(5%以上)眠気(22.8%)、傾眠(18.7%)、眩暈、(5%未満)発汗、幻覚、意識障害、しびれ、筋れん縮、頭痛、頭重感、焦燥、不安、異夢、悪夢、不眠、抑うつ、感情不安定、振戦、筋緊張亢進、健忘、構語障害、(頻度不明)興奮、縮瞳、神経過敏、感覚異常、痙攣、多幸感、思考異常、視調節障害、*痛覚過敏[*:増量により痛みが増悪する]、アロディニア。4).消化器:(5%以上)便秘(42.4%)、嘔気(39.5%)、嘔吐(16.5%)、(5%未満)下痢、食欲不振、胃不快感、口渇、腹痛、味覚異常、(頻度不明)おくび、嚥下障害、鼓腸。5).その他:(5%未満)そう痒感、発熱、脱力感、倦怠感、胸部圧迫感、血管拡張(顔面潮紅、熱感)、排尿障害、尿閉、脱水、呼吸困難、悪寒、勃起障害、浮腫、(頻度不明)頭蓋内圧亢進、無月経、性欲減退、皮膚乾燥。
18.1作用機序モルヒネと同様にμオピオイド受容体を介して鎮痛作用を示すものと考えられる。18.2薬理作用鎮痛作用についてモルヒネ硫酸塩を対照薬として検討した。マウスのHotplate法、Tailpressure法、酢酸ライジング法及びラットのTailflick法(いずれも経口投与)を用いて検討した結果、オキシコドン塩酸塩はモルヒネ硫酸塩よりED50値で3~6倍、効力比で3~5倍強い鎮痛作用を示した。表18‐1鎮痛作用--------------------------表開始--------------------------試験法動物種ED50(95%信頼限界)mg/kgオキシコドン塩酸塩モルヒネ硫酸塩Hotplate法マウス3.2(0.9-5.3)15.6(8.6-21.9)Tailpressure法マウス3.5(2.7-4.5)8.9(4.8-12.7)酢酸ライジング法マウス2.3(1.6-4.0)7.0(4.6-15.6)Tailflick法ラット3.8(1.8-5.5)21.6(19.2-24.2)--------------------------表終了--------------------------
17.1有効性及び安全性に関する試験〈癌性疼痛〉17.1.1国内臨床試験(オキシコンチン錠)(1)疼痛コントロール達成状況から有効性を評価した。表17‐1臨床成績--------------------------表開始--------------------------対象の前治療薬剤疼痛コントロール達成例数/評価対象例数疼痛コントロール率(%)オピオイド鎮痛剤非使用例18/2090.0オピオイド鎮痛剤使用例27/3090.0非使用例5/5-疼痛コントロール率(%)=疼痛コントロール達成例数/評価対象例数×100--------------------------表終了--------------------------(2)全般改善度から有効性を評価した。表17‐2臨床成績--------------------------表開始--------------------------対象の前治療薬剤改善例数/改善度評価対象例数改善率(%)モルヒネ硫酸塩水和物徐放錠使用例66/8082.5オピオイド鎮痛剤非使用例37/4190.2改善率(%)=(著明改善+改善)/全般改善度評価対象例数×100モルヒネ硫酸塩水和物徐放錠使用例に対しては、2/3量のオキシコンチン錠に切り替えた。--------------------------表終了--------------------------〈慢性疼痛〉17.1.2国内第III相試験(オキシコンチン錠)(1)ランダム化治療中止試験非オピオイド鎮痛薬又は他のオピオイド鎮痛薬による治療にもかかわらず、中等度から高度の疼痛を有する慢性腰痛患者を対象として、オキシコンチン錠による疼痛コントロール達成(2~4週)後に、オキシコンチン錠又はプラセボを二重盲検下で5週間投与した。その結果、オキシコンチン錠はプラセボと比較して、主要評価項目である鎮痛効果不十分注1と判定されるまでの期間は有意に長かった(p=0.0095)。図17‐1Kaplan‐Meier法による鎮痛効果不十分注1と判定されるまでの期間注1)次のいずれかに該当した場合に、鎮痛効果不十分とした。・治験薬の増量又は鎮痛療法の変更・追加・BPI‐疼痛重症度(平均の痛み)スコアが登録時と比較してスコア減少が30%未満である日が連続3日間、又はスコアが4以上<<図省略>>二重盲検期の副作用発現頻度は、オキシコンチン錠群で50.0%(31/62例)、プラセボ群で30.9%(21/68例)であった。オキシコンチン錠群で認められた主な副作用は、傾眠12.9%(8/62例)、倦怠感6.5%(4/62例)、便秘、嘔吐、食欲減退各4.8%(3/62例)であった。(2)非盲検試験慢性疼痛患者を対象として、オキシコンチン錠を最大55週間投与した。オキシコンチン錠による疼痛コントロール達成(2~4週)後、5週間経過時の疼痛コントロール維持率注2は表17‐3のとおりであり、いずれの疼痛でも鎮痛効果が認められた。表17‐3疼痛コントロール維持率注2--------------------------表開始--------------------------対象疾患例数維持例数維持率(%)[95%信頼区間]変形性関節症423276.2[60.5、87.9]糖尿病性神経障害性疼痛8787.5[47.3、99.7]帯状疱疹後神経痛252080.0[59.3、93.2]その他201680.0[56.3、94.3]合計957578.9[69.4、86.6]注2)鎮痛効果不十分と判定されなかった患者の割合を、疼痛コントロール維持率とした。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は86.2%(112/130例)であった。主な副作用は、便秘49.2%(64/130例)、悪心39.2%(51/130例)、傾眠30.8%(40/130例)、嘔吐13.1%(17/130例)、浮動性めまい、そう痒症各6.9%(9/130例)、食欲減退6.2%(8/130例)、薬剤離脱症候群、倦怠感各5.4%(7/130例)であった。17.1.3国内第III相試験(本剤への切替え試験)慢性疼痛患者を対象として、オキシコンチン錠による疼痛コントロール達成(2~4週)後に、本剤に切替えて2週間投与した。その結果、本試験での疼痛コントロール維持率注2は表17‐4のとおりであった。表17‐4本剤に切替え後2週間の疼痛コントロール維持率注2--------------------------表開始--------------------------例数維持率(%)[95%信頼区間]6180.3[68.2、89.4]注2)鎮痛効果不十分と判定されなかった患者の割合を、疼痛コントロール維持率とした。--------------------------表終了--------------------------副作用発現頻度は75.3%(61/81例)であった。主な副作用は、便秘43.2%(35/81例)、悪心35.8%(29/81例)、傾眠24.7%(20/81例)、嘔吐14.8%(12/81例)であった。注1)次のいずれかに該当した場合に、鎮痛効果不十分とした。・治験薬の増量又は鎮痛療法の変更・追加・BPI‐疼痛重症度(平均の痛み)スコアが登録時と比較してスコア減少が30%未満である日が連続3日間、又はスコアが4以上注2)鎮痛効果不十分と判定されなかった患者の割合を、疼痛コントロール維持率とした。