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「かゆみのない」世界の実現には?初期治療とアレルギー結膜炎新薬の役割
2024/08/05
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https://www.carenet.com/useful/allergy/cg004849_index.html
一般名 | 精製ヒアルロン酸ナトリウム0.3%5mL点眼液 |
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YJコード | 1319720Y2055 |
剤型・規格 | 目・耳鼻用剤・0.3%5mL1瓶 |
薬価 | 114.70円 |
製薬会社 | |
添付文書 |
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2024/05/16 医療一般
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https://www.carenet.com/news/general/hdn/58509
次記疾患に伴う角結膜上皮障害:1)シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼球乾燥症候群(ドライアイ)等の内因性疾患、2)術後、薬剤性、外傷、コンタクトレンズ装用等による外因性疾患。
1回1滴、1日5~6回点眼し、症状により適宜増減する。なお、通常は0.1%製剤を投与し、重症疾患等で効果不十分の場合には、0.3%製剤を投与する。
(特定の背景を有する患者に関する注意)(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には診断又は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)診断又は治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(小児等)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。(適用上の注意)14.1.薬剤交付時の注意患者に対し次の点に注意するよう指導すること。・薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。(保管上の注意)室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。11.2.その他の副作用眼:(1%~5%未満)眼そう痒感、(1%未満)眼刺激、眼脂、結膜充血、眼異物感、眼瞼炎、結膜炎、(頻度不明)びまん性表層角膜炎等の角膜障害、眼痛。
18.1作用機序ヒアルロン酸ナトリウムはフィブロネクチンと結合し、その作用を介して上皮細胞の接着、伸展を促進すると考えられる。また、その分子内に多数の水分子を保持することによって優れた保水性を示す。18.2角膜創傷治癒促進作用外科的に角膜上皮下の基底膜まで剥離したウサギ角膜上皮剥離モデルに対し、0.1~0.5%ヒアルロン酸ナトリウムを点眼したとき、剥離24時間後より基剤点眼群と比較し有意な創傷面積の減少が認められた。18.3角膜上皮伸展促進作用ウサギ摘出角膜片の培養系において、ヒアルロン酸ナトリウムは対照群(培養液のみ)と比較して有意に角膜上皮細胞層の伸展を促進した(invitro)。18.4保水作用0.1%~1.0%ヒアルロン酸ナトリウム溶液を寒天平板に滴下したとき、水分蒸発による寒天重量の減少は濃度依存的に抑制された(invitro)。18.5生物学的同等性試験〈ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.1%「TS」〉18.5.1角膜上皮創傷モデルに対する効果n‐ヘプタノールによりウサギ角膜上皮創傷モデルを作製し、本剤、ヒアレイン点眼液0.1%又は対照物質(生理食塩液又は基剤)を点眼し、創傷作製後24時間の治癒面積から治癒率を求め、創傷に対する治癒作用を比較検討した。その結果、本剤及びヒアレイン点眼液0.1%投与群の治癒率は対照物質投与群に対し有意な差を認めた。また、両製剤群間では有意な差は認められず、生物学的同等性が確認された。--------------------------表開始--------------------------治癒率(%)本剤69.4±1.74##、††ヒアレイン点眼液0.1%67.3±1.40##、††生理食塩液55.8±1.45基剤53.2±1.50(平均値±標準誤差、各群n=6)##:p<0.01(Dunnettの多重比較検定、対生理食塩液)††:p<0.01(Dunnettの多重比較検定、対基剤)--------------------------表終了--------------------------18.5.2強制開瞼ドライアイモデルに対する効果ウサギの眼瞼を強制的に開瞼してドライアイ角膜上皮創傷モデルを作製し、本剤、ヒアレイン点眼液0.1%又は対照物質(生理食塩液又は基剤)を点眼して3時間後に創傷部位をメチレンブルーで染色し、その色素抽出量から角膜上皮創傷に対する治癒作用を比較検討した。その結果、本剤及びヒアレイン点眼液0.1%投与群の色素抽出量は基剤投与群に対し有意な差を認めた。また、両製剤群間では有意な差は認められず、生物学的同等性が確認された。--------------------------表開始--------------------------色素抽出量(μg)本剤1.60±0.05#、†ヒアレイン点眼液0.1%1.62±0.09#、†生理食塩液2.48±0.10基剤2.48±0.18(平均値±標準誤差、各群n=6)#:p<0.05(Dunnettの多重比較検定、対生理食塩液)†:p<0.05(Dunnettの多重比較検定、対基剤)--------------------------表終了--------------------------〈ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.3%「TS」〉18.5.3角膜上皮創傷モデルに対する効果n‐ヘプタノールによりウサギ角膜上皮創傷モデルを作製し、本剤、ヒアレインミニ点眼液0.3%又は対照物質(生理食塩液又は基剤)を点眼し、創傷作製後24時間の治癒面積から治癒率を求め、創傷に対する治癒作用を比較検討した。その結果、本剤及びヒアレインミニ点眼液0.3%投与群の治癒率は対照物質投与群に対し有意な差を認めた。また、両製剤群間では有意な差は認められず、生物学的同等性が確認された。--------------------------表開始--------------------------治癒率(%)本剤69.5±1.95#、††ヒアレインミニ点眼液0.3%70.2±2.71#、††生理食塩液60.2±2.58基剤56.7±1.67(平均値±標準誤差、各群n=6)#:p<0.05(Dunnettの多重比較検定、対生理食塩液)††:p<0.01(Dunnettの多重比較検定、対基剤)--------------------------表終了--------------------------18.5.4強制開瞼ドライアイモデルに対する効果ウサギの眼瞼を強制的に開瞼してドライアイ角膜上皮創傷モデルを作製し、本剤、ヒアレインミニ点眼液0.3%又は対照物質(生理食塩液又は基剤)を点眼して3時間後に創傷部位をメチレンブルーで染色し、その色素抽出量から角膜上皮創傷に対する治癒作用を比較検討した。その結果、本剤及びヒアレインミニ点眼液0.3%投与群の色素抽出量は対照物質投与群に対し有意な差を認めた。また、両製剤群間では有意な差は認められず、生物学的同等性が確認された。--------------------------表開始--------------------------色素抽出量(μg)本剤1.24±0.13#、†ヒアレインミニ点眼液0.3%1.19±0.13#、†生理食塩液2.49±0.11基剤2.50±0.08(平均値±標準誤差、各群n=7)#:p<0.05(Dunnettの多重比較検定、対生理食塩液)†:p<0.05(Dunnettの多重比較検定、対基剤)--------------------------表終了--------------------------
17.1有効性及び安全性に関する試験17.1.1国内第III相試験①ドライアイ等に伴う角結膜上皮障害患者115例を対象に、人工涙液を少なくとも1週間点眼後、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液又は2%グルタチオン点眼液を1日5回、両眼に4週間点眼した結果、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液群の改善率は71.4%(40/56例)であり、2%グルタチオン点眼液群の31.5%(17/54例)と比較し、有意な改善が認められた。副作用は0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液群の55例中1例(1.8%)に認められ、しみる1例のみであった。17.1.2国内第III相試験②ドライアイ(シェーグレン症候群を含む)に伴う中等度以上の角結膜上皮障害患者104例208眼を対象に、人工涙液を2週間1日6回点眼後、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(保存剤なし)及び基剤をそれぞれ片眼に1日6回、4週間点眼した結果、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(保存剤なし)群の改善率は51.6%(47/91眼)であり、基剤群の41.8%(38/91眼)と比較し、有意な改善が認められた。副作用は2例に認められ、結膜浮腫及びアレルギー性結膜炎が各1例であった。17.1.3国内第III相試験③コンタクトレンズ装用に伴う角結膜上皮障害患者51例を対象に、原則コンタクトレンズを装用したまま、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(保存剤なし)又は基剤を1日6回、両眼に2週間点眼した結果、0.1%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(保存剤なし)群の改善率は50.0%(12/24例)であり、基剤群の30.4%(7/23例)と比較し、有意な改善が認められた。副作用は認められなかった。17.1.4国内第III相試験④難治性又は重症の角結膜上皮障害患者35例を対象に、0.3%ヒアルロン酸ナトリウム点眼液(保存剤なし)を1日6回、4週間点眼した結果、改善率は76.7%(23/30例)であった。副作用は35例中1例(2.9%)に認められ、かゆみ1例のみであった。